国立劇場三月歌舞伎公演 伊賀越道中双六 3/17

 3月17日(金)三月歌舞伎公演 伊賀越道中双六 国立大劇場 

国立劇場開場50周年記念
通し狂言 伊賀越道中双六  五幕七場
近松半二ほか=作
国立劇場文芸研究会=補綴

序  幕 相州鎌倉 和田行家屋敷の場
二幕目 相州鎌倉 円覚寺方丈の場
      同          門外の場
三幕目 三州藤川 新関の場
      同         裏手竹藪の場
四幕目 三州岡崎 山田幸兵衛住家の場
大  詰 伊賀上野 敵討の場

唐木政右衛門  中村吉右衛門
山田幸兵衛  中村歌六   佐々木丹右衛門・奴助平  中村又五郎
和田志津馬  尾上菊之助   
近藤野守之助  中村歌昇
捕手頭稲垣半七郎・石留武助  中村種之助   幸兵衛娘お袖  中村米吉
池添孫八  中村隼人   沢井城五郎・夜回り時六  中村吉之丞
和田行家  嵐橘三郎
沢井股五郎  中村錦之助
政右衛門女房お谷  中村雀右衛門
幸兵衛女房おつや  中村東蔵


御存じ荒木又右衛門、渡辺数馬の伊賀上野 “鍵屋の辻の決闘” を下敷きにした狂言。
『曽我兄弟』と『忠臣蔵』、そしてこの『鍵屋の辻』が “三大敵討” ですね。
荒木又右衛門の三十六人斬り伝説も、この『鍵屋の辻の決闘』から生れた筈です。

今回は四幕目の「岡崎」が一番の見せ場となっております。
“行倒れ寸前の妻を見捨て、我が子を殺す” 悲惨極まりない展開なのですが、この “敵討成就の為に全てを捨てる” 思いが歌六演ずる山田幸兵衛に通じ、仇の居所を教えてくれるのですから巧く出来ていますね。
この “莨切り” の場面、吉右衛門丈の形相が物凄かったですねぇ。大迫力。

菊之助丈もまた色男を完璧に演ってくれました。綺麗だったなぁ。
米吉丈も綺麗だねぇ。顔が小さいし発声が巧み、仕種も大出来でした。

『悪役が上手だと芝居が面白い』と良く言われますが、沢井股五郎役の錦之助丈大変見事に『卑怯な奴・嫌な奴』を演じてくれました。
雀右衛門丈、東蔵丈も文句なし。
又五郎丈、一幕目の佐々木丹右衛門で重みを見せ、三幕目では一転して大茶利。お見事でした。

いやぁ面白かった。
大満足。


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らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板・ザ・ファイナル- 3/10

 3月10日(金)らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板・ザ・ファイナル- 日本橋劇場

“鉄板・ザ・ファイナル” と題されました雲助五拾三次、迎えて第四十七回。
聴きたい根多をお客様の投票で決する企画です。

三年前でしたか、最初にこの企画が提示された頃は私、『今夜聴きたい根多』と『これが鉄板だろうと思う根多』との間で懊悩する事があったりもしたのですが、何度か経験するうちに『素直な気持ちで “今夜聴きたい噺” に票を投ずれば良いのさ』と思う様になりました。

先ず最初に立姿、マイクを手に雲助師登場。
『鉄板根多ってぇものは無く、定番根多と考えていただいて・・・』など、投票結果が出るまで様々なお喋りで繋いでくれました。
従来は最初に雲助師匠自ら『開票結果』を発表していましたが、今夜は発表無し。
『二席目と三席目を入れ替えて演りましょう』と言い残して一旦下がりました。


鉄板一席目
◆五街道雲助 『ヴァイオレンス子ほめ』
『ざるや』、『ヴァイオレンス子ほめ』、『商売根問』の三席から選ばれましたのは『ヴァイオレンス子ほめ』。
家人は大喜び。私は『ざるや』へ一票投じましたけれども残念でした。
番頭さんでしくじった直後、街頭で子供に剣突喰わせた挙句に逃げる背中に石をぶつける “ヴァイオレンス版” 。
演者を選ぶ噺ですな。
爆笑。

鉄板二席目
◆五街道雲助 『人情噺火焔太鼓』
ここは本来『代書屋』、『粟餅』、『堀の内』からの選択でしたが、入れ替えて『人情噺火焔太鼓』、『落し噺火焔太鼓』、『馬生版禁酒番屋』の中から『人情噺火焔太鼓』が選ばれました。
私ども二人して『馬生版禁酒番屋』へ投票しましたが、この噺は人気がありますねぇ。
『何処かに評を書かれた時に “雲助は落し噺、滑稽噺も人情噺の口調だ” とありまして・・・』
『その評から逆に着想してひとくさり喋ってみましたら案外と面白かったので、洒落、座興として演る様になりました』
私も何度目かですが、成程何回聴いても雲助師らしくて面白い。
堪能しました。

~仲 入~

鉄板三席目
◆五街道雲助 『粟餅』
仲入休憩の折、ロビーに出て脚を伸ばしておりましたら I さん、 S さん、そして M さんに遭遇。暫し談笑。
私、近頃は用事を済ませるとその事を端から忘れてしまうので候補演目が何だったかも覚えていなかったのですが、I さんに見せていただいた投票用紙のお蔭で『人情噺火焔太鼓』の甚兵衛さんの口調と “付く” 『夜鷹そば屋』が四席目だと判りました。
入れ替えの三席目は『代書屋』、『粟餅』、『堀の内』から『粟餅』。

休憩でお会いした S さんに『下掛かった噺ですよ』と内心『これだけは避けて欲しいなぁ』との思いを込めつつ言っていたのですが、これが来ちゃいました。
まぁ、聴いてみれば面白いのですがね^^

鉄板四席目
◆五街道雲助 『夜鷹そば屋』
『お見立て』、『夜鷹そば屋』、『付き馬』の中で得票数が多かったのは『夜鷹そば屋』。
私も『夜鷹そば屋』に投票致しました。
文句なし。
今夜は “これ” を聴きに来たと言っても良い程に期待をしておりましたので至極満足。
名演でした。


跳ねて『愉しめたねぇ』など家人と喋りながら家路へ。
あぁ面白かったぁ。



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浅利演出事務所公演 オンディーヌ 3/8

 3月 8日(水)浅利慶太プロデュース公演 オンディーヌ 自由劇場

一昨年四月、新生浅利演出事務所の初公演がこの『オンディーヌ』でした。
『あれから二年かぁ』と様々思いつつ自由劇場マチネへ。
本日初日、12日(日曜日)までの短期公演。


○オンディーヌ 野村玲子  ○騎士ハンス 近藤真行
○水界の王 山口嘉三  ○ベルタ 坂本里咲 
○ユージェニー 斉藤昭子  ○オーギュスト/牛飼い 御友公喜
○侍従 坂本岳大  ○王妃イゾルテ 五東由衣  
○王 斎藤 譲  ○ベルトラム 桑島ダンテ  ○詩人 松本博之 
○マトー/漁師 中井智彦  ○サランボー 松井美路子  
○裁判官Ⅰ 久保亮輔  ○裁判官Ⅱ 和田一詩 
○劇場支配人/漁師 佐々木誠  ○ウルリッヒ 白倉裕人  
○召使い 近藤利紘  ○皿洗いの娘 齊藤奈々江  

○水の精ほか
川畑幸香  桂川結衣  友部由菜  大胡愛恵     
中西彩加  倉澤雅美  古庄美和  鈴木亜里紗


野村玲子、圧倒的。
発する科白が全て胸に響いて来ます。
緊張しますね、観ていても。一対一で対峙しているかの様な錯覚に陥りました。
凄い迫力。

近藤ハンス、この役者さんは表情が素晴らしい。
浅利演出事務所の『もう一人』として重用されるのも頷けます。
山口嘉三、斉藤昭子、五東由衣と『お馴染み』の役者さん、安定感抜群。
坂本ベルタもまた光っていました。こういう『裏に一癖秘めた感じ』が実に似合うなぁ。

侍従役の坂本岳大、茶利を巧みに演じました。
川畑幸香、この人の表情は印象に残りますね。好演。


『うむ、好い芝居だった』と独りごちつつ家路へ。


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お笑いぱっちり倶楽部寄席 3/7

 3月 7日(火)お笑いぱっちり倶楽部寄席 にぎわい座

落語芸術協会 “ぱっちり倶楽部” (写真倶楽部)の会。
レギュラーメンバーに芸協の至宝たる圓輔師、茶楽師そして歌丸会長と大看板総出演。

以前にもこの “ぱっちり寄席” を『これは素晴らしい香盤だ。昼席だし行こう!行こう!』と、昨年旅立った父を連れ出し家人と一緒に三人で観た憶えがあるのですけれども、 blog を読み返しても記述が無いと言う事は、あれは2011年か或いはもっと前だったのかしらね?
私、その折に舞台に上がり北見マキ先生の奇術のお手伝いをしたのですが・・・
その北見先生も一昨年彼方へ逝かれたのだなぁ。

とまぁ、個人的に思い出深いこの会。
今晩は家人とその同僚との三人連れ。
初心者のお連れさんには、こうした出演者の多い番組が宜しいのではないか?と愚考し今夜の選択。
さてさて、どうかな?


◆桂伸しん 『桃太郎』

◆ザ・ニュースペーパー コント
小池百合子都知事、絶品。大笑い。

◆三笑亭夢太朗 『元帳』
元帳まで辿り着かない短縮版。

◆三遊亭圓輔 『野晒し』
御隠居の艶話までは流石の出来だったのですが後半の釣場面で速度感が急速に落ちてしまい、ちとだれましたかね。

~仲 入~

◆座談会
東京ボーイズの仲八郎先生が最下手に着席して司会役。
下手から順にボンボンブラザース鏡味勇二郎先生、すず風金魚先生、夢太朗師匠、ナイツのお二人。
スクリーンを挟んで圓輔師匠、茶楽師匠、ニュースペーパーのお二人、江戸家まねき猫先生そして歌丸師匠。
歌丸賞は鏡味勇二郎先生の『日本丸』。
来年のお題は “アドベンチャー” と決定。

◆三笑亭茶楽 『宮戸川』
流石だなぁ、素晴らしい色気。
この一席だけでも木戸銭の価値あり。

◆ナイツ 漫才
爆笑。

◆桂歌丸 『つる』
家人に『何を演るかしら?』と訊ねられたので、反射的に『 “つる” あたりじゃぁないの?』と答えましたらその通りに。
板付で登場。
座談会、高座ともに酸素吸入しながら務めました。


跳ねて三人で焼き鳥屋。
気楽で愉快だった、と意見一致。




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2017年 2月 鑑賞記録

2月
○ 7日(火)柳亭市馬独演会  にぎわい座
○12日(日)鈴本 夜席  主任 雲助  鈴本演芸場
○14日(火)千住真理子/スーク室内オーケストラ  みなとみらいホール
○17日(金)鈴本 夜席  主任 雲助  鈴本演芸場
○20日(月)熱海の夜 第一夜 冬 入船亭扇遊独演会  内幸町ホール
○24日(金)第584回 落語研究会  国立小劇場


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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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