第141回 柳家小満んの会 9/19

 9月19日(火)第141回 柳家小満んの会 関内小ホール

昨年9月27日に開催された第135回以来、お久し振りの小満ん師匠独演会。
今夜は『渡しの犬』、『酢豆腐』、『九州吹き戻し』の三席と触れられています。

◆春風亭きいち 『芋俵』
終演後の居残り会で Y さんが調べて『一之輔の弟子』と教えてくれました。
前座さんらしからぬ達者な高座。
ただ何というのかなぁ、喋りに『落研癖』が感じられるのですなぁ。

◆柳家小満ん 『渡しの犬』
初めて聴きました。
先達さんたる S さんが小満ん師に訊ねてくれて解ったのですが、米国小説家ナサニエル・ホーソーン作 「デヴィッドスワン」 を小満ん師匠が翻案し、時代、場所を「江戸後期の矢切の渡し」に移した新作。
眠っている若者を視る周囲の人の、様々な思惑が錯綜する物語。
『寝ている間に(知らぬ間に)運命が左右される、そんな事もあるのですよ』と小満ん師。
愉快な一篇でした。

◆柳家小満ん 『酢豆腐』
これはもうお家芸と申しますか、八代目直伝ですからね。
素晴らしかった。
矢来町の『酢豆腐』も黒門町からなのだなぁ、と感じながら聴いておりました。
町内の若衆の “わいわいがやがや” がとても楽しく感じられました。

~仲 入~

◆柳家小満ん 『九州吹き戻し』
何度か聴いておりますが、江戸へ戻りたい一心の幇間の「可愛い嘘」が私の笑いどころ。
今夜も大いに笑わせて貰いました。

跳ねて、お初にお目にかかる女性お二人 D さん K さん、そして先達さんの S さん、Y さんと「居残り会」。
落語半分、野球半分で大いに盛り上がりました。
面白かったわぁ^^



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第590回 落語研究会 8/22

 8月22日(火)第590回 落語研究会 国立小劇場

TBS落語研究会、今夜の主任は小満ん師『派手彦』 、 仲入は正蔵師『藪入り』。
他に喬太郎師、一琴師、そしてわさびさんの出演と触れられています。
6月、7月と二回飛ばしたのかな?
久し振りの研究会。

◆柳家わさび 『ぞろぞろ』
『後ろ手に戸を閉めまして・・・』と言うところを『ドアを締めまして』と聴こえたのは空耳かしらん。
練りが浅いか『不思議な感覚』にならぬまま下げへ。
難しいものですなぁ。

◆柳家喬太郎 『にゅう』
これはもう独擅場ですからね。
喬太郎師匠の世界を大いに楽しみました。

◆林家正蔵 『藪入り』
『藪入り』という言葉が『解らない言葉になっていまして』と前置きをしつつ、『1月16日、7月16日の年二回が藪入りで、奉公人が小遣いを貰えてお休みになる日』と簡潔に仕込んでくれました。
さて本編は・・・
亀がお湯に行くまではほぼ三代目金馬師匠の型で、お湯に行く直前に亀が『ちょっと話があるんだ』と両親へ何かを伝えたがっている素振りを見せるのが「新工夫」と思われました。
ここまではまぁ良かったのですが・・・
お湯へ行った亀の財布の中味に気づいた両親が、あれこれと疑心暗鬼になっていく様がぎこちない上に、まるで切迫感がないのがなぁ~。
他人事みたいでしたねぇ。
更に『鼠の懸賞』では通じぬとばかりに『水天宮前で拾った財布に百五拾円、そのお礼の拾五円』として、下げも『一緒に観音様へお詣りしようと思っていたが、水天宮様へ行こう、お礼参りだ』、『水天宮はよそうよ、またお財布拾っちゃうといけないから』と “芝浜” 風味の珍しいもの。
これねぇ『鼠の懸賞』と『藪入り』の両方ともに仕込まなければ客席が解らないから、との判断で、下げを替えたのでしょうかね?
初めて聴く展開でしたが・・・
研究会ですからねぇ、先代金馬師匠の型をそっくり踏襲した方が良かったのではないでしょうか。
感心しかねる高座でした。

~仲 入~

◆柳家一琴 『質屋庫』
膝にしては長く演りました。
好高座。
今夜はこちらが一番の出来と感じました。

◆柳家小満ん 『派手彦』
こちらも仕込みの多い噺で・・・
予備知識が無いとちんぷんかんぷんでしょうね。
松浦佐用姫と大伴狭手彦の逸話、菅原道真と藤原時平、そしてまたその芝居の『菅原伝授手習鑑』の知識がないと面白味が解らないという難解な噺で、まさに『労多くして・・・』の部類の高座。
しかし流石に小満ん師、上手にまとめてくれました。
好高座。

夜になっても暑いねぇ、など独りごちながら家路へ。



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らくご街道 雲助五拾三次 -若旦那- 7/12

 7月12日(水)らくご街道 雲助五拾三次 -若旦那・ザ・ファイナル- 日本橋劇場

2013年 4月12日に第一回 “発端” で出発しました雲助五拾三次。
次回が “大詰” と題されておりますところから、そろそろ終着となるのでしょう。
私は来年の3月、師匠の誕生日で大団円となるのかと予測をしておりましたが・・・
9月26日の第五十回が節目になるのかしらん。

今夜、第四十九回は “若旦那・ザ・ファイナル” 。
雲助師『菊江の仏壇』他と触れられております。


◆桃月庵はまぐり 『子ほめ』

◆五街道雲助 『千両みかん』
私今夜の “もう一席” は、この『千両みかん』か『船徳』かな?と予想しておりました^^
夏の暑さの描写が素晴らしく『番頭さん、ひょっとして暑さで気の迷いが出たかな?』と思わせてくれます。

みかん問屋は万惣ではなく千惣。
見事な上方言葉。
町の八百屋さんが番頭さんに小塚原刑場の磔場面を詳細に語る “志ん生師型” でたっぷり笑わせてくれました。

~仲 入~

◆五街道雲助 『菊江の仏壇』
遊びってのは初手は面白いけれども、極めてしまうと飽き飽き・・・
なんだかそんな雰囲気の若旦那。
わかります、わかります^^;

番頭さんを囲い女一件で “強請る” 場面は『山崎屋』と同趣向。
雲助師、いつもの様に、ここの遣り取りを実に面白可笑しく演ってくれました。

大旦那の “嫁のお花” への思い入れが、息子たる若旦那への怒りとなって向けられます。
お花の息を引取る刹那を目の前にしている訳ですから、無理もないところでしょう。
若旦那も悲しいのね。
『出来過ぎた嫁』故に疎んずる気持ちになるのですな。
あれこれ言っていても『私には過ぎた女』と自覚している様子でした。
馴染の芸者菊江が “お花にそっくり” というのも、示唆的ですね。
好高座、堪能しました。

跳ねて家人が『最初に白いお着物だったから “菊江の仏壇” からかと思ったわよ』
『俺も ^^;』

木戸で Kさん Iさん Oさんたち居残り会御一行さまへご挨拶。
『次はお邪魔しますよ、私も^^』


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五街道雲助 桃月庵白酒 親子会 7/9

 7月 9日(日)五街道雲助 桃月庵白酒 親子会 にぎわい座

梅雨明けを感じさせる日差しの中、にぎわい座へ。
今日の親子会、雲助師は『景清』、白酒師『船徳』と根多出しされております。

◆桃月庵はまぐり 『たらちね』

◆桃月庵白酒 『茗荷宿』

◆五街道雲助 『景清』

~仲 入~

◆五街道雲助 『手紙無筆』

◆桃月庵白酒 『船徳』

休日の昼席らしいのんびりとした雰囲気。
演者も客席もゆったりとした時間を楽しみました。

雲助師『景清』で、定次郎の目の開いた場面には毎度感激させられます。
良かった、良かった。




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Doubles 五街道雲助&柳家喬太郎 6/27

 6月27日(火)Doubles 五街道雲助&柳家喬太郎 日本橋社会教育会館

毎度素敵な企画で楽しませてくれる “いたちやさん” 主催の会。

今夜は第588回TBS落語研究会と被っていしまい、当初私が研究会へ家人がこちらへとの心算だったのですが、昨夜急遽変更して私が “Doubles” へ、家人が研究会を聴くこととなりました。

◆三遊亭ぐんま 『たらちね』
師匠の白鳥師の親戚か?と思うほど雰囲気が似ていますね。
下げで弾けていました。度胸あるね。

◆桃月庵はまぐり 『つる』
『エレベータが一台なもので前座が二人出まして繋ぎます』
そう、会場が8階ですからエレベータ必須なのですが、改装中とあって二台あるエレベータが一台しか動いていないのです。
会場に着いてドアを開けるとエレベータ前に長蛇の列が出来ていて面喰いました。
開場時間の6時半頃は落語のお客様だけではなく、図書館に本を借りに来た返しに来たという方もいらっしゃいましたからえらい混雑。

◆柳家喬太郎 『ウルトラのつる』
この下席は寄席三軒を掛け持ちとのこと。『罰ゲームか!』の叫び、悲痛でした。
声も掠れて、コンディションは「好い」とは言えない状態。
「先ずは気持ちを奮い立たせる事が大切」と思ったのかしらん、「好きな噺」で笑わせてくれました。

◆五街道雲助 『抜け雀』
毎度の事なのですが、若絵師が筆を振るう場面で客席が息をのむと言うのか、息を詰めて見守る空気が醸造されるのですね。
迫力満点。
こちらが息を詰めているから翌朝の『上から五段目』の茶利(ひぃふぅみぃよ)も効いて来る。
老絵師が籠を描き足す場面では、その緊張感が倍加する、その演出が凄い。
雨戸の滑りの件も当 blog で散々書きましたが、実にお見事。
好高座でした。素晴らしかった。

~仲 入~

◆五街道雲助 『浪曲社長』
嬉しかったなぁ。
私、ちょっと涙ぐんでしまいました。
雲助師匠、下げで『追悼落語でございます』
いやぁ最高でした。

◆柳家喬太郎 『孫帰る』
この六月に、喬太郎師、馬玉師、やなぎさん、二楽師、ホンキートンク先生という一座で北海道へ旅をしたそうで。
その旅興行の話を枕に・・・・
これ来るかねぇ。
反則だよ、喬太郎師匠!
『浪曲社長』で涙腺緩んでいるところで『孫帰る』ですもの。
下げ間近、お祖父さんの天を仰ぐ表情に目がしらが熱くなりました。
何度聴いても『ぐっと来ちゃう』のは、今夜の Doubles パートナー雲助師の『夜鷹そば屋』と共通しますな。
好演でした。
喬太郎師、「今夜の出来る限り」を演ってくれた印象。


さて、家人の行った落語研究会は・・・
◆桂三木男 『雛鍔』
◆春風亭三朝 『蛙茶番』
◆橘家圓太郎 『野ざらし』
~仲 入~
◆林家彦いち 『熱血怪談部』
◆古今亭志ん輔 『大山詣り』

家人の感想は・・・
◎三木男・・・この九月に真打となり、三木助襲名予定と話しながら、本編へ。印象に残らず。
◎三朝・・・・新しい名を覚えてもらうように『チョーヤの梅酒から豆腐三丁と覚えて欲しい』。 客を納める役(舞台番)が気に入らないが、ミーちゃんが来るならと張り切る様子が愉快。
◎圓太郎・・・おっちょこちょいの主人公の表現が面白い。抜群の描写力。
◎彦いち・・・自分の空手部時代の話や格闘技家の話題を枕に本編へ。 初めて聴いた噺。 爆笑また爆笑。 最後の下げも決まり、最初から最後まで大爆笑。
◎志ん輔・・・噺の合間々々に現代風のギャグや蘊蓄を入れながら演るのが気になった。その度に現実に引き戻されてしまうので、『大山詣り』の時代に浸れなかった。 最後、幕が閉まる前にお客様が立ち上がり帰るのが、違和感があり気の毒に思えました。
・・・とのこと。

『兎にも角にも彦いち師匠が最高だったわよ、次に圓太郎師』
『主任の志ん輔師の高座では、私の周りの人は笑い疲れて寝ていたもの』
など、家人のつきぬ感想を一通り聞いて
『どちらもまぁ良かったな』と宥めて就寝。


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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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