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第601回 落語研究会 7/23

 7月23日(月)第601回 落語研究会 国立小劇場

TBS落語研究会、今夜の主任は一朝師『藪入り』 、 仲入は扇辰師『夢の酒』。
兼好師『あくび指南』、志ん陽師『化物使い』。
この三月に二つ目昇進のはまぐり改メこはくさん、金原亭お家芸の『臆病源兵衛』。

◆桃月庵こはく 『臆病源兵衛』
明るい調子で進めてくれました。
急ぎ気味の口調で噺の背景の “闇夜” を感じられなかったのは残念。

◆三遊亭兼好 『あくび指南』
大真面目に “あくび指南” をするお師匠さんが愉快。
“門人” の描写は略筆。
こういう演り方もあるのだなぁ。
好高座でした。

◆入船亭扇辰 『夢の酒』
うむ。これは傑作。
駄々をこねるお花の様子を、大旦那の(お花への)対応描写で間接的に描く場面が秀逸。

~仲 入~

◆古今亭志ん陽 『化物使い』
今夜はこの高座を聴きたくて国立までやって来ました。
期待以上の大出来。
怒鳴られて “化物” がしょぼくれる様子が何とも言えず愉快。
好高座。

◆春風亭一朝 『藪入り』
暑さの所為か、集中力が続かず主任は聴かずに帰ろうかとも考えていたのですが・・・
思い直して “居続け” 。
先代金馬師匠の型をたっぷりと愉しみました。


『噺を五席聴くことも出来なくなってきたのか』と、やや落ち込みながらも『志ん陽師の名演に巡り会えたのは良かったな』と自らを慰めつつ家路へ。


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雲一里 7/4

 7月 4日(水)雲一里 雲助一朝小里ん三人会 日本橋劇場

雲一里、第三回の今夜は小里ん師『子別れ(通し)』、雲助師『もう半分』、一朝師『蛙茶番』。
前回が3月8日でしたので、四ケ月振りですね。
長い鑑賞歴を持つ友人と二人連れで日本橋劇場。


◆金原亭駒六 『強情灸』
灸医の『妙な訛』が印象的。
急ぎ足でしたが、前座さんとすれば水準以上の高座と思いました。

◆春風亭一朝 『蛙茶番』
一朝師、寄席の十五分の尺でもこの噺を掛けますが、今夜は “主任の尺” で。
軽妙な会話描写を重ねて絶妙の速度感で演ってくれました。

◆五街道雲助 『もう半分』
怪談噺らしく高座・客席照明ともに輝度を落としての高座。
心なしか冷房も強め^^;
十八番の芝居掛でしたけれども、以前に比べると『あっさり目』の演出。
居酒屋夫婦の悪党振りを薄め、更に爺の恨み描写も若干淡泊だった為でしょうか、後半部の『祟り』がやや浮き気味でした。
『後味を少しでも良くしよう』との試みなのかしら?
夫婦、特に内儀を『圧倒的な悪』にしないと噺が活き活きとしない様にも思われましたが・・・。
雲助師、 “多数派” の女性客を意識したのかな?

~仲 入~

◆柳家小里ん 『子別れ(通し)』
“上” の『強飯の女郎買い』が珠玉の出来。
熊と紙屑屋の長さんの遣り取り、面白かったなぁ。そして帰宅から縁切りまでの描写もお見事。
他の演者は地で済ませることの多い “中” の『浮名のお勝』も比較的たっぷり目。
会話描写とともに略筆乍らお勝が寝床で莨を呑む場面を挿入してくれました。
これ風景が浮かびましたなぁ。
“下” は少し駆け足気味でしたが、親子三人と番頭の心の籠った科白の応酬が素晴らしい。
下げは(玄翁を母子の場面で仕込んでいたのですが) “子は鎹” ではなく、夫婦固めの盃を勧める番頭と熊の遣り取りで『河岸を替えましょうよ』、『どうして?』、 『鰻屋だけに、また裂かれちゃぁいけねぇ』。
終演時間を気にしての “この下げ” なのか、最初からこの下げと決めていたのかは判りませぬが、いかにも小里ん師らしいすこぶる好ましい下げだなぁと思います。粋でした。
長講一時間。好高座。


つい若い時の心持ちになり、洋食屋で追加料理を一皿注文し友人とシェアした為に会場到着時は “大満腹” 。
睡魔と闘う前半となってしまいました。
二人して『歳を忘れちゃいかんな』など喋りながら『そう言えば野球どうなった?』
ラジオを聴きながらホームタウンへ。




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第600回 落語研究会 6/25

 6月25日(月)第600回 落語研究会 国立小劇場

TBS落語研究会、今夜の主任は市馬師『妾馬』 、 仲入は志ん輔師『居残り佐平次』。
三三師『夏どろ』、一之輔師『かぼちゃ屋』、やまと師十八番の『武助馬』。

◆桂やまと 『武助馬』
『今夜は記念会なので全員が真打』とさりげなく「サラでも真打」を強調^^
この人は辞儀の後、何か得意気な表情で客席の上下を睨め回す癖があった様に記憶していますが(決して良い印象ではありませんでした)今夜はそれはなく、さっと噺に入りました。
幾分か明るい調子になって来ましたかね。
賑やかな高座でした。

◆春風亭一之輔 『かぼちゃ屋』
文句なく『巧いなぁ』という印象。
与太郎の真正面な馬鹿加減の描写が見事。
南瓜を「売らされる」長屋の人の表情も良かったですね。好高座でした。

◆古今亭志ん輔 『居残り佐平次』
最初に「下げの仕込み」。
『「おこわに掛ける=騙される」と辞書にも載っている』そうですが、これ野暮だったなぁ。
以前、どこかでこんな「解説仕込み」を (同じ演目 “居残り佐平次” で) したのを観た記憶がありますが・・・
ここ研究会ですよ。必要ないでしょ。

冒頭、酒場で自棄酒をあおる火鉢職人とその取り巻きの会話から入りました。
佐平次は確信犯で悲哀は全く感じられません。
終始唄う様な抑揚と独特の間。好き不好きでしょうなぁ、こういうのは。
野暮な仕込みで時間が押して、肝心の最後半部が駆け足になってしまったのも『何だかなぁ』てな感じですね。
志ん輔師らしく『絵』、『映像』は充分に伝わってくるのですが・・・
登場人物に『実(ジツ)が無い』のかなぁ?表面的な描写でしたねぇ。
残念な高座でした。

~仲 入~

◆柳家三三 『夏どろ』
徹頭徹尾「囁き声」の二人。
夏の裏長屋の空間を高座に再現してくれました。
凄かったなぁ。

◆柳亭市馬 『妾馬』
前方とは一転、明るい調子と表情。
八五郎はそう伝法な感じでもなく、常識人の雰囲気。職人臭の薄い八五郎。
殿様が如何にもの感じで素晴らしかったですね。
お目出度い噺で600回記念会のお開き。


600回(五十年)記念会とあって第1回からの演目一覧の冊子が配られました。
初期は文楽、圓生、正蔵、小さんの各師が出番を入れ替えながら勤めているのですね。
演者は固定、時折若手を織り交ぜてといった香盤。
『時代、歴史がこの冊子に凝縮されているのね』など独りごちながら家路へ。



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第599回 落語研究会 5/30

 5月27日(金)第599回 落語研究会 国立小劇場

TBS落語研究会、今夜の主任は圓太郎師『五人廻し』 、 仲入は小満ん師十八番の『鉄拐』。
他に甚語楼師、好の助師、そして志ん吉さんの出演と触れられています。


◆古今亭志ん吉 『熊の皮』
何度も聴いていますが、志ん吉さんは口跡がはっきりとしていて聴き取り易いですね。
愉快な高座でした。

◆三遊亭好の助 『蚊いくさ』
雑談は一切せず、いきなり本編へ。
襲名問題で話題になるのは本意でないのでしょうね。
私、初見でしたけれども・・・うむぅ、これからに期待ですね。

◆柳家小満ん 『鉄拐』
十八番を愉しげに演ってくれました。
好高座。

~仲 入~

◆柳家甚五郎 『ちりとてちん』
非常に練れている印象です。
ただ一つだけ・・・
知ったかぶりが “ちりとてちん” の皿を手に取った時の反応がやや遅い感じでした。
先ずは “臭い” に閉口する訳ですので、即座に反応がないと現実味が薄れる様に思います。
熱演でしたので余計に惜しい感じがしました。

◆橘家圓太郎 『五人廻し』
流石の至芸、と言ったところ。
最初の客が(他の演者に比して)やや略筆でしたけれども、その分後半が盛り上がりました。
圓太郎師の声質が “後半の嫌味な客” や “変態気味の客” にお似合いなのですな。
そこで、最初の客を敢えて短めにしたのだと思われます。
声質を活かした名演出、お見事。


跳ねて『おっ、濡れそうな雨だな』など独りごちつつ家路へ。





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むかし家今松独演会 4/28

 4月28日(土)むかし家今松独演会 国立演芸場

昨日に続き三宅坂。
今夜は今松師匠の独演会。
今松師『子別れ(通し)』、客演に小せん師と触れられております。


◆柳家あお馬 『やかん』
私、珍しく電車で出掛けましたので時間が読めず、前座さんの枕で着席しました。
中々達者な前座さん。楽しみです。

◆立川幸之進 『黄金の大黒』
だらだら喋り散らかすので、さっぱり筋が追えないのですなぁ。
平板な喋りの上に、解説めいた余話を挟むので丸きり面白くない。
これで商売になっているのが不思議な程。
短く演る稽古が必要ですな。
いい加減にしろ!って感じ。

◆柳家小せん 『夜鷹の野ざらし』
釣の枕を振りましたので『おぉ、十八番で来るかぁ』と、ちと驚きました。
「力の抜けた全力投球」という印象の好高座。
前方の灰汁をすっかり吸って、客席をほっとさせてくれました。

◆むかし家今松 『花見の仇討』
この噺は所謂『狂言もの』な訳ですが、それが上手く行かなくなっていく過程を丁寧に描写してくれました。
解り易かった上に面白かった。
流石。好高座でした。

~仲 入~

◆むかし家今松 『子別れ(通し)』
『今松師匠の「通し」となると90分超になるのかな?』と危惧(?)しておりましたが、約1時間の高座。
それでも長講には違いなく、これを聴きだれさせることなく引き付けてくれるのは矢張り腕が確かなのでしょう。
「中」を5分程度にまとめたのが奏功し、だれる事なく最後まで聴かせてくれました。
蒸かし饅頭の水煙をみて云々の件もきちんと。
ここをちゃんと『清正公様の生まれ変わりじゃあねぇかって・・・』と演ってくれませぬと、私『子別れ』を聴いた気分になりませぬ。
こうじゃなけりゃね ^^
挿話も含め、志ん生師の型をやや縮めたように思えました。
好高座。素晴らしかった。


跳ねて居残り会。
あれやこれや、様々な話題で盛り上がって散会。
『花見の仇討』が素晴らしかったなぁ、と反芻しつつ家路へ。


Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:4 

プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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