らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板・ザ・ファイナル- 3/10

 3月10日(金)らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板・ザ・ファイナル- 日本橋劇場

“鉄板・ザ・ファイナル” と題されました雲助五拾三次、迎えて第四十七回。
聴きたい根多をお客様の投票で決する企画です。

三年前でしたか、最初にこの企画が提示された頃は私、『今夜聴きたい根多』と『これが鉄板だろうと思う根多』との間で懊悩する事があったりもしたのですが、何度か経験するうちに『素直な気持ちで “今夜聴きたい噺” に票を投ずれば良いのさ』と思う様になりました。

先ず最初に立姿、マイクを手に雲助師登場。
『鉄板根多ってぇものは無く、定番根多と考えていただいて・・・』など、投票結果が出るまで様々なお喋りで繋いでくれました。
従来は最初に雲助師匠自ら『開票結果』を発表していましたが、今夜は発表無し。
『二席目と三席目を入れ替えて演りましょう』と言い残して一旦下がりました。


鉄板一席目
◆五街道雲助 『ヴァイオレンス子ほめ』
『ざるや』、『ヴァイオレンス子ほめ』、『商売根問』の三席から選ばれましたのは『ヴァイオレンス子ほめ』。
家人は大喜び。私は『ざるや』へ一票投じましたけれども残念でした。
番頭さんでしくじった直後、街頭で子供に剣突喰わせた挙句に逃げる背中に石をぶつける “ヴァイオレンス版” 。
演者を選ぶ噺ですな。
爆笑。

鉄板二席目
◆五街道雲助 『人情噺火焔太鼓』
ここは本来『代書屋』、『粟餅』、『堀の内』からの選択でしたが、入れ替えて『人情噺火焔太鼓』、『落し噺火焔太鼓』、『馬生版禁酒番屋』の中から『人情噺火焔太鼓』が選ばれました。
私ども二人して『馬生版禁酒番屋』へ投票しましたが、この噺は人気がありますねぇ。
『何処かに評を書かれた時に “雲助は落し噺、滑稽噺も人情噺の口調だ” とありまして・・・』
『その評から逆に着想してひとくさり喋ってみましたら案外と面白かったので、洒落、座興として演る様になりました』
私も何度目かですが、成程何回聴いても雲助師らしくて面白い。
堪能しました。

~仲 入~

鉄板三席目
◆五街道雲助 『粟餅』
仲入休憩の折、ロビーに出て脚を伸ばしておりましたら I さん、 S さん、そして M さんに遭遇。暫し談笑。
私、近頃は用事を済ませるとその事を端から忘れてしまうので候補演目が何だったかも覚えていなかったのですが、I さんに見せていただいた投票用紙のお蔭で『人情噺火焔太鼓』の甚兵衛さんの口調と “付く” 『夜鷹そば屋』が四席目だと判りました。
入れ替えの三席目は『代書屋』、『粟餅』、『堀の内』から『粟餅』。

休憩でお会いした S さんに『下掛かった噺ですよ』と内心『これだけは避けて欲しいなぁ』との思いを込めつつ言っていたのですが、これが来ちゃいました。
まぁ、聴いてみれば面白いのですがね^^

鉄板四席目
◆五街道雲助 『夜鷹そば屋』
『お見立て』、『夜鷹そば屋』、『付き馬』の中で得票数が多かったのは『夜鷹そば屋』。
私も『夜鷹そば屋』に投票致しました。
文句なし。
今夜は “これ” を聴きに来たと言っても良い程に期待をしておりましたので至極満足。
名演でした。


跳ねて『愉しめたねぇ』など家人と喋りながら家路へ。
あぁ面白かったぁ。



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お笑いぱっちり倶楽部寄席 3/7

 3月 7日(火)お笑いぱっちり倶楽部寄席 にぎわい座

落語芸術協会 “ぱっちり倶楽部” (写真倶楽部)の会。
レギュラーメンバーに芸協の至宝たる圓輔師、茶楽師そして歌丸会長と大看板総出演。

以前にもこの “ぱっちり寄席” を『これは素晴らしい香盤だ。昼席だし行こう!行こう!』と、昨年旅立った父を連れ出し家人と一緒に三人で観た憶えがあるのですけれども、 blog を読み返しても記述が無いと言う事は、あれは2011年か或いはもっと前だったのかしらね?
私、その折に舞台に上がり北見マキ先生の奇術のお手伝いをしたのですが・・・
その北見先生も一昨年彼方へ逝かれたのだなぁ。

とまぁ、個人的に思い出深いこの会。
今晩は家人とその同僚との三人連れ。
初心者のお連れさんには、こうした出演者の多い番組が宜しいのではないか?と愚考し今夜の選択。
さてさて、どうかな?


◆桂伸しん 『桃太郎』

◆ザ・ニュースペーパー コント
小池百合子都知事、絶品。大笑い。

◆三笑亭夢太朗 『元帳』
元帳まで辿り着かない短縮版。

◆三遊亭圓輔 『野晒し』
御隠居の艶話までは流石の出来だったのですが後半の釣場面で速度感が急速に落ちてしまい、ちとだれましたかね。

~仲 入~

◆座談会
東京ボーイズの仲八郎先生が最下手に着席して司会役。
下手から順にボンボンブラザース鏡味勇二郎先生、すず風金魚先生、夢太朗師匠、ナイツのお二人。
スクリーンを挟んで圓輔師匠、茶楽師匠、ニュースペーパーのお二人、江戸家まねき猫先生そして歌丸師匠。
歌丸賞は鏡味勇二郎先生の『日本丸』。
来年のお題は “アドベンチャー” と決定。

◆三笑亭茶楽 『宮戸川』
流石だなぁ、素晴らしい色気。
この一席だけでも木戸銭の価値あり。

◆ナイツ 漫才
爆笑。

◆桂歌丸 『つる』
家人に『何を演るかしら?』と訊ねられたので、反射的に『 “つる” あたりじゃぁないの?』と答えましたらその通りに。
板付で登場。
座談会、高座ともに酸素吸入しながら務めました。


跳ねて三人で焼き鳥屋。
気楽で愉快だった、と意見一致。




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第584回 落語研究会 2/24

 2月24日(金)第584回 落語研究会 国立小劇場

今夜のTBS落語研究会は、主任鯉昇師『宿屋の富』、仲入は小満ん師『夢金』。
そして、お家芸の『火焔太鼓』を背負って志ん輔師登場。
他にやまと師、昇也さんの出演と触れられています。

◆春風亭昇也 『寄合酒』

◆桂やまと 『百川』

◆柳家小満ん 『夢金』

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『火焔太鼓』

◆瀧川鯉昇 『宿屋の富』


小満ん師の『夢金』が情緒たっぷりで出色の高座。
どなたとは申しませぬが『どうも納得しかねるなぁ』と感ずる高座に出くわして、さっぱり書く意欲が湧きませぬ。


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熱海の夜 第一夜 冬~入船亭扇遊独演会 2/20

 2月20日(月)熱海の夜 第一夜 冬~入船亭扇遊独演会 内幸町ホール

居残り会の先達さん S さんのお誘いで久し振りの内幸町ホール。
今夜が初回の扇遊師独演会 “熱海の夜” 。
会場近くで軽い食事を摂り、『自由席らしいし並んでおきますか』と階段を降りて行きますと、折よく S さんと邂逅。
様々お話しをしながら開場を待ちました。


◆柳亭こみち 『熊の皮』
『唄でなら覚えられるだろ?』 と “森のくまさん” の曲に口上を当てる女房が愉快。
『何だか余計にわかンないよ』に大笑い。

◆入船亭扇遊 『棒鱈』
黒紋付で登場。
新しい会の最初ですので威儀を正したのでしょう。
そして会の名称が “熱海の夜” となった経緯などにも言及しながら『まぁ呑んでいたンですが・・・』と “酒” へ振って本編へ。
最初に登場する江戸っ子二人連れの片割、 “酔払い” の造形が秀逸。
突拍子もない声で階下の女将を呼んだり、絡み気味の癖の悪い酔い方ながら “どこか憎めない奴” という余地を残しているのが巧いですねぇ。
これ、連れのいなしが実に効いているのですね。
『棒鱈』でこんなに笑ったのは初めてじゃないかしら。
熱演。
十八番の一席、面白かったなぁ。

◆入船亭扇遊 『火事息子』
下がらずに続けて、半鐘の打ち方とその意味、火消、臥煙などを仕込みながら『火事息子』。
徳之助が夢の中で母親と再会する場面から噺を始めましたが、湿っぽいのはこの冒頭部くらいでしたか。
ほぼ全篇世話物風味の軽さを保ち、からりと仕上げてくれました。
こちらも素晴らしい高座。

~仲 入~

◆入船亭扇遊 『付き馬』
仲入前の二席ともに主任根多の上に “力演” でしたので、三席目は軽い噺かと思っておりましたが・・・
“冷やかし胼胝” など蘊蓄で温めながら本編へ。
初手の妓夫太郎の引きが物凄い調子の良さ、勢い。
翌朝この倍の調子の良さで客が煙に巻く。
丁々発止の面白さ。

『ほら、見てごらん。人形焼に似ているだろ?』
瓜生岩子の銅像を登場させる演出は初めて聴きました。
熱演だったなぁ。
まさに全力投球と言った感じ。
最後、声がかすれる場面もありました。それだけ力の入った一席。
至芸を堪能しました。


次回 “熱海の夜 第二夜” は8月22日(火)とのこと。
考えてみますと今晩は “第一夜” ではなく “初夜” と洒落て欲しかったなぁ^^
木戸で S さんにご挨拶した後、外へ出ましたら入場時には降っていた雨も上がって『こりゃ縁起がいいや』など独りごちつつ家路へ。
珠玉の主任根多三席。素晴らしい会だったなぁ。


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鈴本2中夜 2/17

 2月17日(金)鈴本演芸場 夜席

鑑賞歴の長い友人を誘って鈴本演芸場。
今夜は雲助師『淀五郎』。

春一番の吹く暖かさに皆さん外出を誘われたのか、道中大渋滞。
到着した時点で既に入場が始まっていました。
“お独り様” の両脇の席に分かれて座ったところ、そのお客様が快く席を譲って下さったのでご厚意に甘え、坐り直して開演を待ちました。席を空けていただいた方、ありがとうございます^^


橘家門朗 雑俳
古今亭駒次 戦国鉄道絵巻
三増家紋之助 曲独楽
橘家文蔵 桃太郎
隅田川馬石 金明竹
ホンキートンク 漫 才
柳家はん治 背なで老いてる唐獅子牡丹
桃月庵白酒 元帳

~仲 入~

柳家小菊 粋 曲 
春風亭一朝 看板のピン
林家正楽 紙切り
五街道雲助 淀五郎 

◆門朗 『雑俳』
口跡がはっきりとしていて聴き取り易いですね。
表情も豊か。
語尾をやや伸ばし気味に放り投げる様な喋り方が特徴的です。
面白かったです。

◆駒次 『戦国鉄道絵巻』
初めて聴きました。
抱腹絶倒。
“新作江戸落語” の傑作だと思います。
素晴らしかった。

◆文蔵 『桃太郎』
燕路師代演。
出番を考えて軽目に演りましたかね。

◆馬石 『金明竹』
十八番を繰り出して師匠の応援と言ったところ。
好高座。
跳ねた後、同行した友人が『あれは凄いね』と大いに感心していました。

◆はん治 『背なで老いてる唐獅子牡丹』
はん治節炸裂。何度聴いても面白い。

◆白酒 『元帳』
ほぼ満員の客席を見渡しながら長い雑談の後本編へ。
『替り目』まで行けたのじゃないかなぁ、雑談を割愛していたならば。
酔っ払いの仕種は流石。

◆一朝 『看板のピン』
枕で “ピン” と “グ” 、そして “ちょぼいち” を仕込みました。
文句なし。

◆正楽 紙切り
鋏試し相合傘、梅に鶯、トランプ大統領、春一番
安倍首相と向き合うトランプ大統領、お見事。

◆雲助 『淀五郎』
私、元々この噺が好きですが、雲助師の『淀五郎』はまた別格の感じ。
“これ以上の『淀五郎』は生きている内に聴くことが出来ないのではないか?” と思わせてくれます。
芝居中の科白が写実的で、実際に歌舞伎を観ている気分になりますね。
團蔵、仲蔵、淀五郎の人物像を、僅かな仕種や口調で簡潔且つ丁寧に描写してくれました。
素晴らしい高座でした。38分があっと言う間。
堪能したなぁ。


跳ねて友人と『主任が重い噺なので前方は全員軽く演った感じだね』
『 “淀五郎” って噺は特別な “大噺” との位置付けなのだろうね』
などお喋りしながら家路へ。
いやぁ好かったぁ。


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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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