第599回 落語研究会 5/30

 5月27日(金)第599回 落語研究会 国立小劇場

TBS落語研究会、今夜の主任は圓太郎師『五人廻し』 、 仲入は小満ん師十八番の『鉄拐』。
他に甚語楼師、好の助師、そして志ん吉さんの出演と触れられています。


◆古今亭志ん吉 『熊の皮』
何度も聴いていますが、志ん吉さんは口跡がはっきりとしていて聴き取り易いですね。
愉快な高座でした。

◆三遊亭好の助 『蚊いくさ』
雑談は一切せず、いきなり本編へ。
襲名問題で話題になるのは本意でないのでしょうね。
私、初見でしたけれども・・・うむぅ、これからに期待ですね。

◆柳家小満ん 『鉄拐』
十八番を愉しげに演ってくれました。
好高座。

~仲 入~

◆柳家甚五郎 『ちりとてちん』
非常に練れている印象です。
ただ一つだけ・・・
知ったかぶりが “ちりとてちん” の皿を手に取った時の反応がやや遅い感じでした。
先ずは “臭い” に閉口する訳ですので、即座に反応がないと現実味が薄れる様に思います。
熱演でしたので余計に惜しい感じがしました。

◆橘家圓太郎 『五人廻し』
流石の至芸、と言ったところ。
最初の客が(他の演者に比して)やや略筆でしたけれども、その分後半が盛り上がりました。
圓太郎師の声質が “後半の嫌味な客” や “変態気味の客” にお似合いなのですな。
そこで、最初の客を敢えて短めにしたのだと思われます。
声質を活かした名演出、お見事。


跳ねて『おっ、濡れそうな雨だな』など独りごちつつ家路へ。





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むかし家今松独演会 4/28

 4月28日(土)むかし家今松独演会 国立演芸場

昨日に続き三宅坂。
今夜は今松師匠の独演会。
今松師『子別れ(通し)』、客演に小せん師と触れられております。


◆柳家あお馬 『やかん』
私、珍しく電車で出掛けましたので時間が読めず、前座さんの枕で着席しました。
中々達者な前座さん。楽しみです。

◆立川幸之進 『黄金の大黒』
だらだら喋り散らかすので、さっぱり筋が追えないのですなぁ。
平板な喋りの上に、解説めいた余話を挟むので丸きり面白くない。
これで商売になっているのが不思議な程。
短く演る稽古が必要ですな。
いい加減にしろ!って感じ。

◆柳家小せん 『夜鷹の野ざらし』
釣の枕を振りましたので『おぉ、十八番で来るかぁ』と、ちと驚きました。
「力の抜けた全力投球」という印象の好高座。
前方の灰汁をすっかり吸って、客席をほっとさせてくれました。

◆むかし家今松 『花見の仇討』
この噺は所謂『狂言もの』な訳ですが、それが上手く行かなくなっていく過程を丁寧に描写してくれました。
解り易かった上に面白かった。
流石。好高座でした。

~仲 入~

◆むかし家今松 『子別れ(通し)』
『今松師匠の「通し」となると90分超になるのかな?』と危惧(?)しておりましたが、約1時間の高座。
それでも長講には違いなく、これを聴きだれさせることなく引き付けてくれるのは矢張り腕が確かなのでしょう。
「中」を5分程度にまとめたのが奏功し、だれる事なく最後まで聴かせてくれました。
蒸かし饅頭の水煙をみて云々の件もきちんと。
ここをちゃんと『清正公様の生まれ変わりじゃあねぇかって・・・』と演ってくれませぬと、私『子別れ』を聴いた気分になりませぬ。
こうじゃなけりゃね ^^
挿話も含め、志ん生師の型をやや縮めたように思えました。
好高座。素晴らしかった。


跳ねて居残り会。
あれやこれや、様々な話題で盛り上がって散会。
『花見の仇討』が素晴らしかったなぁ、と反芻しつつ家路へ。


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第598回 落語研究会 4/27

 4月27日(金)第598回 落語研究会 国立小劇場

年度初めのTBS落語研究会。
今夜の主任は扇遊師『不動坊火焔』 、 仲入は正蔵師『山崎屋』。
他に雲水師、三木助師、そして歌太郎さんの出演と触れられています。


◆三遊亭歌太郎 『電報ちがい』
数日前(4月23日)が圓歌師匠の一周忌、追善興行をしたばかりとのこと。
早いなぁ、もう一年ですか。
演目は圓歌一門のお家芸、初代圓歌師作。三代目も掛けていたと思います。
(題名ではピンと来なかったのですが、噺を聴くうちに『あぁ、これかぁ』と思い出しました ^^;)

◆立川雲水 『看板のピン』
上方弁。噺も江戸のとは(特に後半が)異なります。
これだけ押さなけりゃならないのですな、上方だと。
演者の癖なのでしょうが、語尾を上げる喋りの上に常に声を張っているので、やや聴きだれしました。

◆林家正蔵 『山崎屋』
この「ややっこしい噺」を正蔵師がどんな具合に整理して聴かせてくれるのか、興味津々でした。
整理は出来ていて聴き易かったですね。
ただ大旦那が軽い軽い。
この人物造形では「北国」で気づかないのが不思議、という感じでした。

それと『ざっかけなさすぎる』と何度も繰り返していましたが、これ『ざっかけない』が過ぎるってことですね。
『ざっかけない』は使うけれども『ざっかけなさすぎる』と言うかなぁ?
話し言葉ならば(鳶頭の女房の偽妹、実は花魁、つまり女言葉なのだから)『あんまりざっかけない』の方が普通じゃないですかねぇ。

~仲 入~

◆桂 三木助 『たがや』
夕方、開場を小劇場入口のベンチで待っていましたら、如何にも今風の若者の恰好で歩いて来ました。
関係者が『表から来るなョ』、『いやぁチラシ置かせて欲しいので・・・』
了見も今風なのね。

この噺家さんは『嫌々やってるのか?』と思わせる暗い高座が持ち味だったのですが、昇進・襲名を経て吹っ切れたのかな?
驚く程歯切れよく、また明るい高座でした。
実に好高座。

◆入船亭扇遊 『不動坊火焔』
扇遊師らしく明るい高座。文句なし。お見事でした。


跳ねて高速を走りながら『往路は激混みだったのに帰りは空き空きだなぁ、もう黄金連休だものな』など独りごちつつ家路へ。




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第597回 落語研究会 3/30

 3月30日(金)第597回 落語研究会 国立小劇場

年度末、〆のTBS落語研究会。
今夜の主任は小三治師『千早ふる』 、 仲入は志ん輔師『宗珉の滝』。
他に白酒師、こみち師、そして小辰さんの出演と触れられています。


◆入船亭小辰 『蟇の油』
最初の口上は中手が入るほどの上々出来。
酔ってからのはやや不出来でした。

◆柳亭こみち 『稽古屋』
思い入れのある演目との事。
ちょっと長く感じましたが・・・
小朝師匠の高座を思い出しながら聴いておりました。

◆古今亭志ん輔 『宗珉の滝』
うむぅ。
『金明竹』の口上に出て来る「横谷宗泯」と蘊蓄を授けてくれたり、その際の『四分一拵』が銀一銅四との意味であるなど、興味深い挿話は楽しかったのですが・・・
何か総体の調子が整わない感じがしました。
『何処を強調してどんな噺で纏めるのかがまだ定まっていないのかな?』と思いましたが、どうなんでしょうね。
ちと聴きだれました。

~仲 入~

◆桃月庵白酒 『粗忽長屋』
今夜はこの高座が一番と思いました。

◆柳家小三治 『千早ふる』


跳ねて、今年度で研究会を “卒業” される S さんと二人居残り会。
私にとってはこちらの方が今夜のメインイベントだったかな ^^;





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鈴本3下夜 3/28

 3月28日(水)鈴本演芸場 夜席

鑑賞歴の長い友人と二人、鈴本演芸場。
『まだ早いからビールでも呑もうか』とアメ横を流していましたら、外国人のスカジャン屋店員が『オオキィサイズモォアリマスョ』
成程太ったものなぁ。
桜の盛りとあって上野界隈は物凄い人出。


林家きよひこ たらちね
林家扇兵衛 牛ほめ
ダーク広和 奇 術
春風亭一花 桃太郎 
柳家さん喬 元帳
ニックス 漫 才
宝井琴調 清水次郎長伝 お民の度胸
柳家喬太郎 宮戸川(上)

~仲 入~

柳家小菊 粋 曲 
春風亭一朝 たがや
林家二楽 紙切り
林家彦いち お見立て


◆きよひこ 『たらちね』
声の使い分けが巧みでびっくりしました。。
女流でこれほど男声発声が自然な噺家さんは初めてだなぁ。
友人曰く『きよひこってんだぜ、男だろ?』

◆扇兵衛 『牛ほめ』
巨体を揺らしながらの高座。
与太郎が抜群に面白い。

◆ダーク広和 奇術
カードマジックを飄々と。

◆一花 『桃太郎』
二つ目昇進高座。おめでとうございます。
黒紋付で登場。
落ち着いた口調で好感。
噺を終えて篠笛を奏でてくれました。結構でしたなぁ。

◆さん喬 『元帳』
俥屋との遣り取りは端折って『いま帰った』から。
短い時間でも聴かせてくれますね。流石の出来。

◆ニックス 漫才
ホンキートンク代演。
以前に比べ安心して聴くことが出来ました。
しかし姉さん、かなり大きくなったなぁ。

◆琴調 『次郎長伝~お民の度胸』
名調子でさらりと。
聴き終えて友人が『次郎長伝、虎造で揃えようかなぁ』

◆喬太郎 『宮戸川(上)』
なにを演ってくれるのかな?とあれやこれや推測しておりましたが古典でしたねぇ。
最前列中央下手に十歳くらいの女の子が座ってらっしゃったので新作が来るかと思いましたが・・・
途中、お花と半七を取り違えてしまう事故。
お花へ向かい『半ちゃん』と呼びかけてしまったのですが
喬太郎師らしくそれも噺へ織り込んでしまって笑いに変えてくれました。

満開の桜、結実という連想からでしょう、お目出度いところで仲入。

◆小菊 粋曲
欽来節から春の唄の数々へ。
お師匠さんがお弟子さんへお稽古をつけている様なきちんとした高座でした。
しかし年月を経ても色っぽいねぇ。

◆一朝 『たがや』
どこを端折ったか判らないけれども極めて調子よく進めてくれました。
巧いなぁ。
今年の『初たがや』ですな。

◆二楽 紙切り
鋏試し桃太郎、(石川)五右衛門、鼠と虎
五右衛門!の声に『ルパン三世の方ですか?』と訊いていたのが面白かったですね。
鼠と虎は最前列の女の子の注文。
虎とミッキーマウス、お見事。

◆彦いち 『お見立て』
珍しいなぁ。
仲入の喬太郎師が古典だったので踏襲したのかな?
案外と柔らかいのも上手ですねぇ。喜瀬川花魁、それらしい感じでした。
好演。

跳ねて友人と『この暖かさでは艶っぽい噺を選択しちゃうよね』など喋りつつ家路へ。



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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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