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柳家権太楼独演会 11/30

11月30日(土)柳家権太楼独演会 鈴本演芸場


案内葉書を眺めながら『権太楼師の “鼠穴” ってのは迫力ありそうだなぁ・・・』
『よぉ、土曜の夜席だけれども聴きにいくかい?』と長い鑑賞歴を持つ友人を誘い、早速二人分を予約。
今夜は権太楼師匠、その『鼠穴』そして『試し酒』。
他にほたる改メ 権之助師、さん光さん出演と触れられています。


◆柳亭市坊 『寄合酒』

◆柳家さん光 『雑排』

◆柳家権太楼 『試し酒』

◆柳家権之助 『宮戸川』

~仲 入~

◆師弟二人だけの真打披露口上

◆柳家権太楼 『鼠穴』


口上の後、権太楼師の着替えの間に権之助師がギター演奏を披露する内輪の会ならではの面白企画。
権太楼師、二席ともに素晴らしい出来。

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第617回 落語研究会 11/26

11月26日(火)第617回 落語研究会 国立小劇場


TBS落語研究会。
今夜の主任は雲助師、十八番の『火事息子』。
仲入は市馬師、これまたお得意の演目『掛取り』。
そして龍玉師、お家芸『駒長』で登場。
他に夢丸師、小辰さんの出演と触れられております。


◆入船亭小辰 『一目上がり』
勢いを感ずる高座でしたが・・・
八五郎の惚けた様子、与太郎振りが描けていないのね。
だから客席が沸かないのだなぁ。
また、枕で先輩噺家を揶揄した事も客席の反応が薄かった理由のひとつかも知れません。
まぁ、頷ける内容ではありましたけれども、やや澱が残りましたね。
“驕る平家は久しからず” 。
精進々々。

◆蜃気楼龍玉 『駒長』
“この噺は珍しい噺でして、珍しいと言う事はつまり演り手が少ない。演り手がいないのは面白くないからなので、どうぞそのお心算で聴いていただきたい” と前置き。
更に “美人局” を仕込んで本編へ。
以前寄席で聴いた時に比べ、長兵衛の切迫感が薄れやや滑稽風味へ寄せた印象。
お駒の心情を細密に描き、駆け落ちの正当性を支えました。
長八は底意のない好人物。
巧く纏めてくれました。好演。

◆柳亭市馬 『掛取り』
狂歌~喧嘩~義太夫~芝居。
最初の家主との遣り取りで、本来八五郎から発せられる台詞である “桜丸の散る頃には梅王丸に致します” を飛ばしてしまった為に、家主が唐突に “菅原もどきで言い訳をするならば・・・” と言い出す小事故。
家主が “桜丸・・・” 以降の台詞を付けてしのぎました。
賑やかに、また明るい調子。好演。

~仲 入~

◆三笑亭夢丸 『将棋の殿様』
『落ち着いて喋りなさいョ』って感じですな。

◆五街道雲助 『火事息子』
火消、臥煙、彫り物などを仕込んで本編へ。
この仕込、そして本編ともに圓生師の型を踏襲しました。
藤三郎の造形は十八番の『夜鷹そば屋』の惣吉と似通った雲助師お得意の描写。
蔵の目塗に四苦八苦する番頭との短い会話のみで、鯔背な藤三郎を鮮やかに浮き立たせました。
親子対面場面の描写は、以前の高座に比してあっさり目。
総体、明るい調子で纏めました。
好高座。


跳ねて、めっきり寒くなったなぁなど独りごちつつ家路へ。

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国立11上昼 柳家わさび 真打昇進披露 11/9

11月 9日(土)国立演芸場 昼席 柳家わさび 真打昇進披露

国立11月上席は落語協会の新真打披露目。
先ず今秋昇進の師匠方をご紹介。
本日の主任柳家わさび師の他に、柳家喬の字改メ 五代目柳家小志ん師、初音家左吉改メ 古今亭ぎん志師、柳家ほたる改メ 柳家権之助師。
この中で “よく高座に接していた” のは権之助師、次いでぎん志師なのですが、ざっと顔付けを眺め『うん、この日が良かろう』と今日に決定。
“普段ならば忌避する土日外出” を敢行。半蔵門へ。
ところが慣れぬ事はするべきじゃぁありませぬな。
まだ午前中なのに今夜の即位祭典準備で、首都高速環状線は通行止めがあったり渋滞が出ていたり。
芝公園で降りて一般道を走りましたが、こちらも通行止めやら交通整理やらでちっとも進まない。
やっとの思いで演芸場到着。


◆柳亭市松 『たらちね』
持ち時間を2分程伸ばして “依って件の如し” まで。
無難。淡泊な印象。

◆柳家花ごめ 『からぬけ』
親子三馬鹿~酒の粕~穴子でからぬけ。
前座時分によく遭遇しましたが、二つ目昇進直後以来、久々に高座拝見。
巧くなったなぁ。
女流は演目が限られてしまうけれども、与太郎が巧みってのは武器だね。

◆柳家一九 『湯屋番』
一九師の芸歴でこの根多はもう “反則技” ですな。
客席大笑い。

◆ペぺ桜井 ギター漫談
滑舌が怪しくなって来ていましたけれども、今日は初見のお客様が多いのか受けていました。

◆柳家小満ん 『奈良名所』
今日を選択した大きな理由は小満ん師が出演すること。
その高座に接したいのが一つ。また、大師匠として口上へ並ぶであろうと推測しました。
案内人の名口調が聴かせ処なのですが、ちと調子を欠いた感じ。

◆鈴々舎馬風 『楽屋外伝』
いつもの漫談。

~仲 入~

◆真打昇進披露口上
上手から馬風、さん生、わさび、小満んの各師。司会一九師。
小満ん師が後ろ幕に言及していました。
海に浮かぶ三日月の後ろ幕で、手塚雄二画伯の筆とのこと。
わさび師の遠縁にあたるらしいですな。
一門揃っての口上は珍しいそうで、後ろ幕ともども眼福にあずかりました。

◆すず風にゃん子・金魚 漫 才
暫く以前から痛々しさを感ずるようになってきましたなぁ。
根多の替え時が来ている印象。

◆柳家さん生 『亀田鵬斎』
お師匠さんはお目出度い根多でお弟子さんの門出をお祝い。
徳川将軍家で言えば九代家重公あたりから十一代家斉公時代に活躍した書家、亀田鵬斎の挿話。
この噺、藤田本草堂作の「鵬斎とおでん屋」が原題。つまり昭和の新作ですね。
下谷金杉町で貧乏暮らしの書家、亀田鵬斎。
迷子になった孫を連れて来てくれた屋台のおでん屋に、せめてものお礼にと屋台の小障子に “おでん 燗酒 平次殿 鵬斎” と書いて落款を押したところ・・・。
『井戸の茶碗』に似た展開。
寄席で掛けるのはさん生師だけかな?久々に聴きました。
好演。

◆鏡味仙三郎社中 太神楽
仙三郎、仙志郎、仙成の御三方。
傘~五階茶碗~土瓶~撥・花笠

◆柳家わさび 『配信息子』
YouTubeでLIVE配信を志す中学生とその両親の物語。
中々面白い。
また今日の客席は半分団体さんで、しかも中学生くらいの年齢でしたから結構受けていましたね。


跳ねて “披露目の最終盤で緊張感は薄かったけれども、まぁ愉しめたな” と独りごちつつ家路へ。
往路と同じく芝公園まで一般道。物凄い人出。


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雲一里 10/30

10月30日(水)雲一里 雲助一朝小里ん三人会 日本橋劇場


雲一里。
第六回の今夜は、雲助師『庚申待ち』、一朝師『蒟蒻問答』、小里ん師『お直し』。
前回は5月8日でしたので、凡そ半年振りの開催ですね。

今日は午前中から友人と蔵前、上野と遊び夕方まで。
友人とは御徒町でお茶をして別れ、単独で日本橋劇場。
入場前から “お疲れモード” ^^;


◆桃月庵あられ 『元犬』
いやぁ。前座さん離れした間の取り方、喋り口調、目配り、表情。
どんどん稽古して下さい。期待しています。

◆桃月庵白浪 『寿限無』
余裕が出てきました。
面白くなったなぁ、と思います。
早口言葉のようにしないで演ってくれればもっと好かったかな。

◆五街道雲助 『庚申待ち』
江戸情緒に溢れる演目で私好みの一席。
もっともこの噺、私は雲助師匠でしか聴いたことがありません。難しいのでしょうね。
「女、氏無くして(貉〔ムジナ〕喰って)玉の輿に乗る」に、客席の反応が鈍かった所為ではないでしょうけれども・・・
今夜の雲助師、若干いつもの調子を欠いた印象ながら愉快にまとめてくれました。

~仲 入~

◆春風亭一朝 『蒟蒻問答』
歯切れの良い職人言葉が冴えていました。
流れ者も蒟蒻屋も好く描けていたなぁ。
それと寺男がまた惚けていて良い茶利になっていました。
最終盤、下げへ向けての “種明かし” 場面で、ちょっと調子が落ちた様に感じられたのが残念。
下がる際の歩調が普通ではなかったのですが、膝かどこか痛めていらっしゃるのかしら?

◆柳家小里ん 『お直し』
前半の妓楼の主人が先ず素晴らしい。
威厳を保ちつつ、凄味がちらつく雰囲気。
実にこう腑に落ちる造形です。
蹴転へ落ちてからの女房、亭主、酔っぱらいの左官棟梁がそれぞれまた絶品もの。
引き込まれました。
小里ん師に吉原へ連れて行って貰った、そんな感じです。
下げ直前の夫婦喧嘩場面、女房の涙に思わず貰い泣きしそうになりました。
名演。


小里ん師の素晴らしい高座に巡りあえて幸運だったなぁ、と独りごちつつ家路へ。

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第616回 落語研究会 10/25

 10月25日(金)第616回 落語研究会 国立小劇場


TBS落語研究会。
今夜の主任は扇遊師、『たちきり』。
仲入は歌武蔵師『蒟蒻問答』。
他に扇辰師、三木助師、㐂いちさんの出演と触れられております。


◆春風亭㐂いち 『熊の皮』
賑やかな高座。
甚兵衛さん、目の前に居る女房にあんな大声で喋るのはどうかと思うけれども・・・。
あと『承りますれば・・・』を引っ張る引っ張る。
何も “笑わせよう” と考えなくても良いのですがねぇ。
客席は “噺” を聴きに来ているのですから。

◆入船亭扇辰 『田能久』
手の内の噺ですから安心して聴けますね。
今夜はこの一席でした。

◆三遊亭歌武蔵 『蒟蒻問答』
旅で小朝師匠の前座を勤めた枕から。
本編はややお行儀が良すぎたか?
“いい加減な奴” の描写が軽めでしたな。

~仲 入~

◆桂三木助 『天狗裁き』
この噺家さんは “自分以外の人間には興味がない人” なのかな?
肝心の “夢を見た奴” が描けていない。
もっと登場人物になりきらないとね。
筋を追っているだけですな。
口調は達者。

◆入船亭扇遊 『たちきり』
前半の “蔵入り” までは細密描写でしたが後半は至極あっさり目。
先ず、蔵を出て手紙の存在を知った若旦那の切迫感が不足していたかな。
それと、死を知らされても悲嘆の描写は薄く “死んだのじゃしょうがねぇな” って感じでした。
女将の “悟りきった雰囲気” も相乗して、 “偲ぶ” のではなく “送る” 感じが強くなりました。
泣きに走らない『たちきり』にしたかったのでしょうけれども、やや不完全燃焼。


今夜はちょっと???な聴き心地。
早く帰ろっと。ってな感じですな。

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プロフィール

喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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