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国立劇場十二月歌舞伎公演 増補双級巴 -石川五右衛門- 12/7

12月 7日(金)十二月歌舞伎公演 増補双級巴 -石川五右衛門-  国立大劇場


三世瀬川如皐=作
国立劇場文芸研究会=補綴

通し狂言 増補双級巴  四幕九場
-石川五右衛門-
中村吉右衛門宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候

国立劇場美術係=美術


発 端     芥川の場

序 幕     壬生村次左衛門内の場

二幕目   第一場 大手並木松原の場
      第二場 松並木行列の場

三幕目   第一場 志賀都足利別館奥御殿の場
      第二場  同  奥庭の場
      第三場 木屋町二階の場

大 詰   第一場 五右衛門隠家の場
      第二場 藤の森明神捕物の場


主な配役
○石川五右衛門  中村吉右衛門
○壬生村の次左衛門  中村歌六   ○三好修理太夫長慶  中村又五郎
○此下藤吉郎久吉後ニ真柴筑前守久吉  尾上菊之助
○大名粂川但馬  中村松江   ○大名田島主水/早野弥藤次  中村歌昇
○足柄金蔵/大名白須賀民部  中村種之助   ○次左衛門娘小冬  中村米吉
○大名天野刑部/小鮒の源五郎  中村吉之丞   ○大名星合兵部/三二五郎兵衛  嵐 橘三郎
○呉羽中納言氏定/大名六角右京  大谷桂三   ○足利義輝  中村錦之助
○傾城芙蓉/五右衛門女房おたき  中村雀右衛門
○義輝御台綾の台  中村東蔵


チケット売場に “満員御礼” の触れ。
大賑いの国立劇場。
石川五右衛門の生涯を簡易に纏めた脚本で、非常に解り易かったです。
お目当ての “つづら抜け、宙乗り” は三幕目。
この三幕目の最後に“ どんでん返し” とも言える意外な展開となります。
大詰がまた見もの、派手な捕物場面が『これでもか!』とばかりに・・・

吉右衛門丈、流石の押出し。
細かな表情もお見事でした。
いやぁ、好い芝居を観たなぁ、と言う感じです。
うむ、満足!




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国立劇場十一月歌舞伎公演 名高大岡越前裁 11/7

11月 7日(水)十一月歌舞伎公演 名高大岡越前裁  国立大劇場


『梅玉丈で “天一坊事件” なら観たいなぁ』と早々に予約をした今月の国立劇場。
“忠臣蔵” 並に11時開演。
駐車場で『早いですね』と声を掛けられ『今日は11時だもの』
忙しいわぁ。


河竹黙阿弥=作
国立劇場文芸研究会=補綴  国立劇場美術係=美術

通し狂言  名高大岡越前裁  六幕九場


序 幕   第一場  紀州平沢村お三住居の場
      第二場  紀州加田の浦の場

二幕目       美濃長洞常楽院本堂の場

三幕目    第一場  大岡邸奥の間の場
       第二場   同 無常門の場
       第三場  石川水戸家奥殿の場

四幕目       南町奉行屋敷内広書院の場

五幕目       大岡邸奥の間庭先の場

大 詰        大岡役宅奥殿の場


主な配役
○大岡越前守忠相  中村梅玉
○大岡妻小沢  中村魁春   ○法沢 後ニ天一坊  市川右團次
○田口千助  中村松江   ○吉田三五郎  市川男女蔵
○下男久助/池田大助  坂東彦三郎   ○大岡一子忠右衛門  市川右近
○お三  中村歌女之丞   ○僧天忠/久保見杢四郎  嵐 橘三郎
○土屋六郎右衛門  大谷桂三   ○伊賀亮女房おさみ  市川齊入
○平石治右衛門  坂東秀調   ○名主甚右衛門  市村家橘   
○山内伊賀亮  坂東彌十郎   ○徳川綱條  坂東楽善


演目の読みは『なもたかしおおおかさばき』、歌舞伎演目の読み方は難しいなぁ。 “越前” どこ行っちゃった?^^;

序幕の法沢=右團次丈が先ぁず大出来。
隠居婆に酒を振舞う “善人坊主” が、ふとした事から “人殺し” 。
但し次の “紀州加田の浦” の場では『相当な悪人』となって参ります。
人相も違っていましたなぁ。
一人殺ってしまえば、後は…てな雰囲気。(実際、既に二人殺っているのですが)巧かったなぁ。

二幕目 美濃長洞常楽院本堂の場
山内伊賀亮=坂東彌十郎丈が大迫力。
言う事も尤もらしく、また顔も大きい^^
最終場面で山内の内儀の持って来る(伊賀亮が釣った)鯛、俎板で踊るのですよね・・・
これどうしているのかしらん?可笑しかったなぁ。

三幕目無常門の場、私観劇時に是を “不浄門” と解釈しておりましたけれども、無常門なのですな。
屍を検める場面故か、芝居に絡めた面白可笑しい茶利場。愉快だったなぁ。
次場は楽善丈登場。ちと言い澱みもありましたが、これも “病後たる所以” とも・・・^^

四幕目は『忠相対伊賀亮』
米国の大統領選宜しく、上げ足取りの応酬。忠相、参りましたの場。
伊賀亮=坂東彌十郎丈、大出来。

五幕目、大岡邸奥の間庭先の場は切腹場面。
忠臣蔵で言えば “由良之助、早く来ないかなぁ” てなところ。
『間に合って良かったぁ!』と(予定調和なのですが・・・)ちと涙が出ましたわ、私。
池田大助=彦三郎丈、好演。(転げも好かったけれども、表情が秀逸でした)

大詰は前場の緊張感が一気にほぐれた感じ。
『いやぁ良かったぁ~』と言うところ。

跳ねて『この芝居、天一坊役はどんな料簡で演るのだろう?』と考えました。
根っからの悪人でなし
間が差して落ちたのか…
そしてまた指南役、伊賀亮を得た故に詐話が信憑性を増し・・・
法沢=天一坊の右團次丈、巧かったなぁ。

爽やかなる忠相=梅玉丈、機知に富む伊賀亮=彌十郎丈。
うむぅ面白かった。


『もう一度観ようか』とチケット窓口に寄りかけましたが『いやいや、自重も肝要』と思い直し家路へ。
(同じブロックに小里ん師匠がいらっしゃっていて、休憩時に黙礼。お返しいただいたのも佳き記念となりました^^)


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PAUL McCARTNEY ポール・マッカートニー 11/1

11月 1日(木)PAUL McCARTNEY Freshen Up Tour 2018 東京ドーム

『この前はいつだったかしらん?』と blog を遡りましたところ、去年の4月27日に家人と観ておりました^^;。

家人と二人連れの場合や友人と連れ立って等、『チケット獲りをしくじる訳にはいかぬ』 状況ですと “安全策” を選択し先行発売(先着先行って奴ですな)で購入するのが常なのですが、今回は “お独りさま”。
『もし公式で発売が無かったら諦めよう』と、粘って粘って一番最後に発売される “公式サイト” より購入。
ブロック毎ながら席を選ぶことが出来ましたので、久々にアリーナ席(席があっても立見な訳ですが・・・)にしました。
さぁ、楽しもう。


set listは次の通り。
01. A Hard Day’s Night
02. Junior’s Farm
03. Can’t Buy Me Love
04. Letting Go
05. Who Cares
06. Got to Get You Into My Life
07. Come On to Me
08. Let Me Roll It
09. I’ve Got a Feeling
10. Let 'Em In
11. My Valentine
12. Nineteen Hundred and Eighty-Five
13. Maybe I’m Amazed
14. We Can Work It Out
15. In Spite of All the Danger
16. From Me to You
17. Love Me Do
18. Blackbird
19. Here Today
20. Queenie Eye
21. Lady Madonna
22. Eleanor Rigby
23. Fuh You
24. Being for the Benefit of Mr. Kite!
25. Something
26. Ob La Di, Ob La da
27. Band on the Run
28. Back In The U.S.S.R.
29. Let It Be
30. Live And Let Die
31. Hey Jude

# Encore
32. I Saw Her Standing There
33. Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)
34. Helter Skelter
(stage guest)
35. Golden Slumbers/Carry That Weight/The End


伝え聞いている昨夜の set list から Hi, Hi, Hi 、 All My Loving 、 I've Just Seen a Face そしてなんと Yesterday をも差し替え。
Junior's Farm 、 Got to Get You Into My Life 、 We Can Work It Out 、 I Saw Her Standing There となりました。
それから・・・1曲増えてるかな? Can't Buy Me Love が昨夜は無かったかも。
あと、stage guest を上げたのも今夜だけかしらん?
64歳になっても何ちゃら、と男性がプロポーズして OK 貰っていました ^^
おめでとう!

今回は生のホーンが入り、楽曲の迫力がより増しましたね。
『ボーカルのユニゾンでポールの声がよく聞こえず、バックボーカルが目立つ』のが残念でしたが、76歳ですからねぇ。
仕方ないかな。
私は16曲目の From Me to You 、 そしてアンコール1曲目の I Saw Her Standing There が印象に残りました。

久々にアリーナで聴いた訳ですが、音はスタンドよりダイレクトに聴こえる感じですね。
それと “参加している感じ” が強いですな、アリーナだと。
ここのところいずれも1階席で観ていましたが、まぁ『芝居を2階席から観ている感じ』に近いのですよね。スタンドだと。
アリーナは矢張り特別な雰囲気ですね。
『じゃぁまたアリーナを獲るかい?』と問われますと即答は出来ませぬが・・・^^;

何はさて、大いに楽しんで参りました。
満足!



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国立劇場十月歌舞伎公演 平家女護島 10/9

10月 9日(火)十月歌舞伎公演 平家女護島  国立大劇場


旧知の友人と連れ立って国立劇場へ。


通し狂言 平家女護島  三幕四場
近松門左衛門=作  国立劇場文芸研究会=補綴  国立劇場美術係=美術

序  幕 六波羅清盛館の場
二幕目 鬼界ヶ島の場
三幕目 敷名の浦 磯辺の場
 同   御座船の場

主な配役
○平相国入道清盛/俊寛僧都 中村芝翫
○俊寛妻東屋 片岡孝太郎
○瀬尾太郎兼康 中村亀鶴   ○能登守教経/丹左衛門尉基康 中村橋之助
○俊寛郎等有王丸 中村福之助   ○上臈松ヶ枝 中村梅花
○海女千鳥 坂東新悟   ○越中次郎兵衛盛次/丹波少将成経 中村松江
○後白河法皇 中村東蔵


“俊寛” つまり二幕目の “鬼界ヶ島の場” は観たことがありますが、他の幕は初見。
何でも『通しは二十三年ぶり』、 “清盛公生誕九百年に因み上演” との事です。
その平清盛、劇中では徹底的な悪役。
近松の時代はこんな人物像がしっくり来たのでしょうね。
序幕では俊寛の妻東屋に『俺の女になれ』と強要。
『常盤御前とは違います』ときっぱり断られる。
三幕目では同乗の後白河院に『入水を強要』。
愚図る院(東蔵丈が流石の表現力)に業を煮やし海中へ蹴落とす。
結末は幽霊となった東屋と千鳥が清盛を呪い、火責め(清盛は高熱を発して死んだとされていますので、そこからの発想でしょう)の苦しみを受ける。
まぁお芝居ですので解り易く出来ております。

東屋=孝太郎丈、千鳥=新悟丈、二人の女形が大出来。
俊寛=芝翫丈、迫真の演技(清盛は損な役でしたなぁ)。
能登守教経/丹左衛門尉基康役の橋之助丈、良いところ取りでお得な配役。
有王丸=福之助丈、若いなぁ。大暴れ^^

『成程なぁ。前後はこんな話になっていたのかぁ』など友人と語らいつつ劇場をあとにしました。
動きに乏しい場面が長く、登場人物も少な目でしたが、個々の演技に深みあり。
うむ、満足。


Tag:舞台・演劇  Trackback:0 comment:2 

浅利演出事務所公演 アンドロマック 9/11

 9月11日(火)アンドロマック 自由劇場

浅利演出事務所公演『アンドロマック』。
7月に逝去された浅利慶太氏の “最後の演出作” 。
劇場ロビーに浅利氏の遺影が、またいつも座っていらした最後列の関係者鑑賞席のテーブルにも遺影と花。
なんとなくしんみり致します。ソワレの所為もあるかな。

出演者は次の通り。
○アンドロマック 野村玲子  ○ピリュス 近藤真行
○エルミオール 坂本里咲   ○オレスト 桑島ダンテ
○ピラド 劉 毅  ○クレオーヌ 田野聖子  ○セフィーズ 服部幸子
○フェニックス 斎藤 譲
○兵士  折井洋人 与那嶺圭太 関 廣貴 池田泰基


冒頭のオレスト×ピラド “密談” 場面で、ピラド=劉毅の台詞が飛ぶ事故。
座っているオレスト=桑島ダンテがプロンプター宜しく小声で切欠を出すも、聴こえなかったのでしょう(密談なのに二人の距離が離れているのですよね、演劇ですから) 不自然な沈黙(立っているピラド=劉、まさに “立往生” )がありましたが、まぁ大事には至らず続行しました。

物語は “男女間の一方通行の想い” で展開します。
トロイ戦争で父王と夫を殺されギリシャ側の虜囚となったトロイ王女アンドロマック。
勝者の代表格ピリュス(エピール王)は虜となったアンドロマックに恋をするが、アンドロマックは父王と夫を殺された仇としてピリュスを受入れようとはしない。
一方、ピリュスはスパルタ王女エルミオーヌと婚約(政略結婚ですな、ポリス同士のバランス制御の為の)している。
そのエルミオールに思いを寄せるのは、スパルタの勇将でエルミオールの従兄弟オレスト。
もうドロドロ ^^;

“腹に一物” の演技が十八番の坂本が大出来。
この人は本当に巧いのだよなぁ、こういう “男を操る女” の演技が。
アンドロマックの野村、長台詞も豊かに感情のこもったエロキューション。
野村節全開、堪能しました。素晴らしいですね。
近藤ピュルス、こちらも文句無し。
フェニックス=斎藤 譲の醒めた佇まいも印象的でした。

『重かったぁ』、と独りごちつつ『最終盤、エルミオールの身勝手な “裏切り・変心” で、客席が悪受けして失笑したのはいただけなかったなぁ。桑島オレストの迫力が足りない所為だな』など場面を反芻しながら家路へ。



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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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