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国立劇場 新春歌舞伎公演 菊一座令和仇討 1/14

 1月14日(火)新春歌舞伎公演 菊一座令和仇討   国立大劇場

一昨日の “寄席始め” に続き、本日は “芝居始め” 。
国立劇場新春歌舞伎公演、 “菊一座令和仇討” へ。


四世鶴屋南北=作『御国入曽我中村』より
尾上菊五郎=監修
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 菊一座令和仇討(きくいちざれいわのあだうち) 四幕九場
国立劇場美術係=美術

序 幕  鎌倉金沢瀬戸明神の場
     飛石山古寺客殿の場
     六浦川堤の場

二幕目  朝比奈切通し福寿湯の場
     鈴ヶ森の場

三幕目  下谷山崎町寺西閑心宅の場
     大音寺前三浦屋寮の場
     元の寺西閑心宅の場

大 詰  東海道三島宿敵討の場


主な配役
○幡随院長兵衛/寺西閑心実ハ蒲冠者範頼  尾上菊五郎
○三日月おせん実ハ佐々木の娘風折/頼朝御台政子御前  中村時蔵
○笹野権三  尾上松緑
○白井権八  尾上菊之助
○大江志摩五郎/梶原源太景季  坂東彦三郎
○江間小四郎義時/おせんの手下長蔵  坂東亀蔵
○権八妹おさい  中村梅枝
○大江千島之助/笹野の家来・岩木甚平  中村萬太郎
○安西弥七郎景益  市村竹松   ○権三妹八重梅  尾上右近
○新貝荒次郎実重  市村 光   ○万寿君源頼家  尾上左近
○茶道順斎/湯屋番頭三ぶ六  市村橘太郎
○同宿残月/判人さぼてんの源六/和田左衛門尉義盛  片岡亀蔵
○今市屋善右衛門/秩父庄司重忠  河原崎権十郎
○白井兵左衛門  坂東秀調   ○遣手おくら  市村萬次郎
○笹野三太夫/大江因幡守広元  市川團蔵
○家主甚兵衛  坂東楽善


正月興行らしく肩の凝らぬ展開。
義太夫に一切頼らず全ての表現は役者の科白。
これは取っつき易い。また解り易いですね。
両花道にして、本花道は松緑丈、上手の仮花道は菊之助丈の「担当」。
菊様ファンは上手推奨^^
所謂「ミラー演出」を採用し、上下の花道七三にて二人で声を合せ科白を揃えて喋る場面が多くありました。
この鏡面演出は実に面白かったですね。
剛の松緑、柔の菊之助、と言ったところ。
三日月おせん=時蔵丈、大出来。江戸前!
坂東亀蔵丈も心地良い科白回しと多彩な表情で愉しませてくれました。
梅枝丈、右近丈の両女形も好い感じ。

跳ねて、うむ正月らしい気分!と満足しつつ家路へ。

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国立劇場十一月歌舞伎公演 孤高勇士嬢景清 -日向嶋- 11/5

11月 5日(火)十一月歌舞伎公演 孤高勇士嬢景清 -日向嶋-  国立大劇場


“十一月は寄席の予定が少ないから芝居を観ておこう” と思いたって予約を入れましたが・・・
流石に播磨屋、予約殺到らしく電話が中々繋がらずやきもき。
まっ、それもひと月前の話。
“秋晴れで好い観劇日になったなぁ” と三宅坂へ。


西沢一風・田中千柳=作『大仏殿万代石楚』
若竹笛躬・黒蔵主・中邑阿契=作『嬢景清八嶋日記』より
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 孤高勇士嬢景清 -日向嶋- 四幕五場
国立劇場美術係=美術

序  幕 鎌倉大倉御所の場
二幕目 南都東大寺大仏供養の場
三幕目 手越宿花菱屋の場
四幕目 日向嶋浜辺の場
    日向灘海上の場


○悪七兵衛景清  中村吉右衛門
○源頼朝/花菱屋長  中村歌六
○肝煎左治太夫  中村又五郎
○仁田四郎忠常  中村松江   ○三保谷四郎国時  中村歌昇
○里人実ハ天野四郎  中村種之助   ○玉衣姫  中村米吉
○里人実ハ土屋郡内  中村鷹之資   ○和田左衛門義盛  中村吉之丞
○俊乗坊重源/花菱屋遣手おたつ  嵐橘三郎
○梶原平三景時  大谷桂三   ○秩父庄司重忠  中村錦之助
○景清娘糸滝  中村雀右衛門
○花菱屋女房おくま  中村東蔵


演目の読みは「ここうのゆうしむすめかげきよ ひゅうがじま」。

序幕、秩父庄司重忠=錦之助丈の上品な佇まいと、玉衣姫=米吉丈の健気な振舞が印象的。

二幕、三保谷四郎国時=歌昇丈の茶利がお見事。
景清=吉右衛門丈、強い強い。
狙って演っているのでしょうが、僧兵達がスクラムを組んで景清を押す場面もあり客席は大喜び。

三幕は世話。
手越宿とは聞き慣れぬ、と調べてみますと中世には栄えたもののその後、丸子(鞠子)に宿駅が移動したため衰退した様ですね。
花菱屋女房おくま=東蔵丈の演技が素晴らしい。
また、序幕・二幕で頼朝公を演じていた歌六丈=花菱屋長の人情味溢れる演技、好かったなぁ。
そして周囲の言葉に反応し様々な表情を見せる左治太夫=又五郎丈も印象的でした。

四幕目は、実父の初代白鸚丈が文楽から歌舞伎へ移した『嬢景清八嶋日記』に想を発して吉右衛門丈自ら筆を起こし、平成17年に金丸座で初演した『日向嶋景清』(この読みは、ひにむこうしまのかげきよ)。
ここでも、糸滝の言葉を受けて刻々変化する又五郎丈の表情が素晴らしい。
吉右衛門丈、思い入れのある演目ということでしょう。父娘の会話を通じ次第次第に仇一念の心持ちが揺らぎ、父としての情を取り戻す姿を見事に演じてくれました。
金の出処を知って波打ち際で『船よ、返せ戻せ』の大絶叫、真に迫っていました。凄かったなぁ。

終幕、浅黄幕の上手部分が中々落ちず、黒子達が力任せに引き破いて船が登場。
娘の糸滝も同乗する新演出で大団円。


いやぁ堪能しました。
素晴らしい。
通し狂言ながら、それぞれ独立した幕ですので国立では珍しい幕見席(序幕二幕・三幕・四幕)もあるとのこと。
どの幕もお薦めですが、矢張り四幕か・・・。
元気が出るのは二幕かな。

“さぁ帰宅” と車を動かしかけ “あっ、今日は人形町へ寄るのだったわ” 。
清々しい気分で買い物を忘れるところでした ^^;



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国立劇場十月歌舞伎公演 天竺徳兵衛韓噺 10/2

10月 2日(水)十月歌舞伎公演 天竺徳兵衛韓噺  国立大劇場


本日が初日の国立劇場十月歌舞伎は、成駒屋の芝居。
今年の出し物は『天竺徳兵衛韓噺』。演目の読みは「てんじくとくべえいこくばなし」。
“外連味が楽しめそうな上に「蛙茶番」で馴染があるから、観に行くか” と三宅坂。


四世鶴屋南北=作
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 天竺徳兵衛韓噺 三幕六場
国立劇場美術係=美術

序 幕 北野天満宮鳥居前の場
    別当所広間の場
二幕目 吉岡宗観邸の場
    裏手水門の場
大  詰 梅津掃部館の場
    奥座敷庭先の場


○天竺徳兵衛/座頭徳市/斯波左衛門  中村芝翫  
○梅津掃部  中村又五郎   ○梅津奥方葛城  市川高麗蔵
○山名時五郎/奴鹿蔵  中村歌昇   ○下部磯平  大谷廣太郎
○銀杏の前  中村米吉   ○佐々木桂之介  中村橋之助
○侍女袖垣  中村梅花   ○石割源吾/笹野才造  中村松江
○吉岡宗観/細川政元  坂東彌十郎
○宗観妻夕浪  中村東蔵


期待通り、肩の凝らぬ展開。
目を惹いたのは吉岡宗観、細川政元二役の坂東彌十郎丈。
昨年十一月の 名高大岡越前裁 における山内伊賀亮の敵っぷりもお見事でしたが、今年は宗観で悪役、政元では裁き役と、善悪を好演しました。
ちと客席が寂しい感じでしたが、観て楽しめる演目。もっと入って欲しいなぁ。
今日は高校生も(修学旅行かな?)一階席に座っていましたが、米吉丈が花道へ出て来た時の『おぉ~』という驚嘆の声が面白かったなぁ。
こうした初歩的な感心、感動、私も忘れないようにしなければいけませんな。

うむ、満足。


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令和元年七月歌舞伎鑑賞教室 菅原伝授手習鑑 -車引- 7/12

 7月12日(金)歌舞伎鑑賞教室 菅原伝授手習鑑~車引/舞踊 棒しばり 国立大劇場


『車引なら一幕見の心算で行ってみるか』と予約日初日に電話を入れましたら(比較的早く繋がったのにも拘らず)既に三階席しか空きがないとのこと。
仕方ない、恐らく二度とは座らないであろう三階席のそれも上段、所謂天井桟敷を取りました。
スタジアムライヴ用の大きな双眼鏡を持参。
『首へ下げてりゃ東郷元帥だね』 などと呟きつつ三宅坂 ^^;


◆解説 歌舞伎のみかた
坂東新悟丈、中村玉太郎丈による極めて解り易い解説。 
                                 
◆菅原伝授手習鑑 -車引-  一幕
国立劇場美術係=美術

吉田社頭車引の場
(主な配役)
○舎人松王丸  尾上松緑    ○舎人梅王丸  坂東亀蔵    ○舎人桜丸  坂東新悟
○舎人杉王丸  中村玉太郎    ○藤原時平  中村松江

◆棒しばり
○次郎冠者  尾上松緑    ○太郎冠者  坂東亀蔵    ○曽根松兵衛  中村松江

14時半から17時まで、休憩含め2時間半。
これが映画と同じ様な木戸銭で鑑賞できるのですからお得です。
三階席は遠いと言えば遠いですが、まぁ一幕見と考えれば大いに満足。
棒しばりも愉快。これは観に来て良かった。

満足、満足。


Tag:舞台・演劇  Trackback:0 comment:0 

劇団四季 エビータ 6/20

 6月20日(木)エビータ 自由劇場

今週月曜日(17日)に初日を迎えた劇団四季『エビータ』。
今公演は昨年7月に逝去された浅利慶太氏の四季主催追悼公演です。
7年振りの上演が歓迎されたか、全公演ほぼフルハウスの様子。
巧い具合に上手ブロックの通路側が獲れたので、久々に浜松町自由劇場マチネ。

主な出演者は次の通り。
○エビータ 谷原志音  ○チェ 芝 清道  ○ペロン 佐野正幸
○マガルディ 高橋基史  ○ミストレス 藤原加奈子


先ずチェ=芝が大出来。この人はこうした狂言回しを実に器用に且つ落ち度無くこなしますね。

谷原は歌唱抜群、野心家のギラギラした雰囲気は出ていましたね。
ただ、これに “数多の男が魅かれ、貢ぐ” かねぇ。
科白が全て歌唱なので “科白に難あり” の谷原向きではあろうけれども、もはや四季には華のある女優はいなくなったかな?
美貌を武器にした “騙し感” が皆無なので、なんともちぐはぐな雰囲気でした。

客席はスタンディングオベーションしていましたが、これ流行でやっているんですかね?
皆さん意味解ってるの?って感じ。
私は芝に対してのみスタンディングしました。

歌唱や舞踊に重きを置くのも結構ですが、それに拘るあまりに華のある女優を次々と放逐した結果が “谷原=エビータ” ですな。
口直しに往年の野村エビータを観たくなりました ^^;

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プロフィール

喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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