2012年 4月 観賞記録

4月
◯ 2日(月)人形町らくだ亭 小満ん、雲助、左談次  日本橋劇場
◯ 6日(金)笑福亭鶴光一門会  にぎわい座
◯10日(火)三遊亭白鳥独演会  にぎわい座
◯18日(水)劇団四季 アイーダ 愛に生きた王女  四季劇場[秋]
◯21日(土)鈴本 夜席  主任 馬石  鈴本演芸場
◯24日(火)鈴本 夜席  主任 馬石  鈴本演芸場
◯26日(木)鈴本 夜席  主任 馬石  鈴本演芸場

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鈴本4下夜 4/26

 4月26日(木)鈴本演芸場 夜席

「明日の金曜日は連休突入で、街も人出が多いだろう、それならば今日にしましょう」などと理屈をつけてまた上野へ。

柳家花どん 金明竹
古今亭志ん吉 権助芝居
翁家和楽社中 大神楽
桃月庵白酒 万病円
宝井琴調 寛永三馬術~曲垣と度々平の出会い
大瀬ゆめじ・うたじ 漫 才
林家彦いち 怪談話サークル(仮)
五街道雲助 千早振る

~仲 入~

ぺぺ桜井 ギター漫談
アサダ二世 奇 術
隅田川馬石 お初徳兵衛浮名桟橋

◆白酒 『万病円』
湯屋~饅頭屋~紙屋~薬屋。二勝二敗。
賑やかな高座で温めて下りました。

◆琴調 『寛永三馬術~曲垣と度々平の出会い』
高座で琴調先生が言及された本牧亭。学生時代に何度か下足を取ってもらった覚えがあります。
話を聞きながら、懐かしさが込み上げてきました。
面白くなってきたところで「お時間」なのは御約束なので仕方ないのですが、明日続きを読むのかしら?

◆雲助 『千早振る』
昨年五月の「雲助月極十番」以来、約一年振りに聞く雲助師の千早振るです。
出鱈目の作り話を捻り出そうとする度に、斜め上へ目をやる「兄貴」の様がとても楽しいですねぇ。
雲助師の浪曲口調や芝居口調の確かさに、私自身も「そうかも知れないなぁ」と釣り込まれていました。

◆馬石 『お初徳兵衛浮名桟橋』
まだ新米船頭の徳兵衛が猪牙舟を石垣に付けてしまい、乗っているお客に石垣を押して貰いますが
舵を取れずにそのまま石垣沿いに進んでしまう。
その時のお客の仕種がカンジヤマ・マイムみたいで大笑いしちゃいました。

後半は色っぽく、しっとりと。
この色気が馬石師ならではでした。
そして、本が破けて・・・のあとは七五調で〆。

追い出しに押されて外へ出れば傘の要らぬ程度の降り。
若干の疲れを覚えつつも満足感とともに家路へ。

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鈴本4下夜 4/24

 4月24日(火)鈴本演芸場 夜席

土曜の初日に続いて上野へ。
初日は休演だった白酒師も今夜は出演との情報。楽しみです。

三遊亭ございます 手紙無筆
古今亭志ん八 七福神オーディション
翁家和楽社中 大神楽
桃月庵白酒 だくだく
柳家喜多八 おすわどん
ぺぺ桜井 ギター漫談
林家彦いち 怪談話サークル(仮)
五街道雲助 辰巳の辻占

~仲 入~

ロケット団 漫 才
アサダ二世 奇 術
隅田川馬石 柳田格之進

◆白酒 『だくだく』
ひねらないで鉄板ネタを掛けて来ました。
実は、私の頭の中では『だくだくの白酒か、白酒のだくだくか』という感じで
刷り込みがなされています。
出来が悪かろう筈もなく、薄めの客席も大爆笑。一気に温まりました。

◆喜多八 『おすわどん』
「陽気も好くなって来たので、身の毛もよだつ怪談噺を」と前置きして噺に入りました。
剣術の先生が「郡山剛蔵先生」には大笑い。
喜多八師はこういうクスッとくる軽めの噺が上手だなぁ。

◆雲助 『辰巳の辻占』
妓楼における手練手管の枕から。実はこれ私のお気に入りの枕なんです。
特に『女の噛みついた痕にしちゃぁ、大きいね』『そりゃそうさ、笑いながら噛みつきやがったんだから』のくだりが、昔々から好きでして、今夜もまた大いに笑わせてもらいました。

何度も繰り返される『南無阿弥陀仏、ひのふのみっ!』の掛け声と同時に、お玉が薄目で下手を窺い見る仕種が堪らなく面白く、こういう雲助ワールドもあるんだョなぁ~と、笑いながら感心していました。

◆馬石 『柳田格之進』
黒紋付で登場。
「江戸の時代は武士の世の中でございまして・・・」と枕を振り、「彦根藩御家中の柳田格之進・・・」と続けます。
今夜でしたか、何たる僥倖。

端緒、碁会所で碁を打つ柳田のその凛とした姿に客席が息をのみ、
全員がグイッと噺に入り込んでいったのがわかりました。

五十両の紛失は柳田の仕業では、と柳田宅で難詰めする番頭徳兵衛のやや下卑た探る目つき。
受ける柳田の涼しい眼差し。
それを瞬時にてれこてれこで演ずる馬石師はお見事の一言。

雪の湯島切り通し、柳田、徳兵衛再会の場面の柳田の目の動き、仕種。
素晴らしかったですねぇ。

客席大満足の高座は約40分。

跳ねて表へ出ればひんやりとした風。
どうやら相当降ったらしく、そこここに水溜まりが出来ています。
「客席が薄かったのはこのせいか」と納得しながら家路へ。



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鈴本4下夜 4/21

 4月21日(土)鈴本演芸場 夜席

「長講馬石たっぷりつとめます」との趣向の鈴本4下夜初日に足を運びました。

柳家いっぽん 道灌
古今亭朝太 たらちね
翁家和楽社中 大神楽
橘家圓太郎 野ざらし
林家彦いち 杉本君のお母さん(仮)
ロケット団 漫 才
柳家喜多八 筍   
五街道雲助 ずっこけ

~仲 入~

ぺぺ桜井 ギター漫談
アサダ二世 奇 術
隅田川馬石 文七元結

◆朝太 『たらちね』
縁談を承諾して独りになった八つぁんの破顔一笑する表情が
朝太さんならではの飛び切りの笑顔。 直後の妄想の場面も楽しさいっぱいに。

◆圓太郎 『野ざらし』
テンポ良く噺を進め、客席の笑いを引き出しました。
鼻を釣ってしまい、こんなものは要らないと釣り針を取って投げ捨てるまで。

◆喜多八 『筍』
他の噺家さんで聞いた記憶がありません。
小品ですが喜多八師の十八番と言っても良いのでしょう。
立ち食い蕎麦の枕も含め、何度聞いても笑ってしまいます。

◆雲助 『ずっこけ』
こちらも金原亭のお家芸たる酒呑みの枕から、十八番のずっこけへ。
雲助師はどの噺でも人物描写が素晴らしいなぁ。
「この温泉は草津だ」まで。

◆馬石 『文七元結』
「待ってました!」の声が掛かる中、黒紋付で登場。
「侍の噺かな?柳田か?」と緊張しましたが、これは私の早とちり。
三道楽煩悩と枕を振って文七へ。

お久と母親のお兼は義理の仲の設定。
女性を演ずるのが上手な馬石師。佐野槌の女将は絶品でした。
また長兵衛に「おっ母さんを大切にね」「博打なんかしないで」と別れの言葉を言うお久の声音・・・
素晴らしかった。

吾妻橋の場面、土下座しながら擦られた顛末を長兵衛に説明する文七の目線の動きは秀逸。
五十両はまったく迷いを見せずに懐から出します。
これが本当だと思いますね。考えちゃったら出せないですもの。

五十両の出所を詮議する場面は、間をおかず「お久」「佐野槌」と名前を出してあっさり目。

約50分の高座、良かったなぁ。短く感じました。

今日が初日のこの芝居、あと何回来られるだろうかと手帳をめくりながら家路に。

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劇団四季 アイーダ 4/18

 4月18日(水)アイーダ 愛に生きた王女 四季劇場[秋]

昨年の「芝居初め」は、1月8日の「ウィキッド」(大阪四季劇場)でしたが、今年はタイミングを逸して桜散った後と相成りました。

『あまりhappyなお話じゃないから』と気乗りしない様子の家人を
『(以前観た時も)とにかく音楽は良かったじゃない!』と説得(?)して今日の席を予約したのが2月19日のこと。

さぁ~て役者さんは・・・樋口+阿久津かな?個人的には主役は勿論ですが、メレブとゾーザーを誰が演ずるのかが気になります。
キャストの推測を巡らせつつ、ソワレへ急ぎました。

主な出演者は次の通り。
○アイーダ  秋 夢子   ○アムネリス  大和貴恵   ○ラダメス  阿久津陽一郎
○メレブ   大空卓鵬   ○ゾーザー   飯野おさみ  ○アモナスロ 川原洋一郎
○ファラオ  石原義文   ○ネヘブカ   桜野 あら

9時半ごろ跳ねて、家人と感想を語りながら帰宅。
二人とも、充実した舞台に満足して就寝。

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三遊亭白鳥独演会 4/10  

 4月10日(火)三遊亭白鳥創作落語集~三遊亭白鳥独演会 にぎわい座

客演に橘家文左衛門師と国本武春師を迎えて、なにやら強面勢揃いの趣となりました。
今夜はどんな会になるのか・・・
白鳥師の『鉄砲のお熊』と文左衛門師『殿様と海(三遊亭白鳥作)』がネタ出しされています。
散り始めた桜舞う中、にぎわい座へ。
二階席は開けていませんが、一階客席はほぼ満席です。

◆三遊亭白鳥 『金のキョロちゃん』
幕が開くと、めくりが白鳥となっていたのでやや驚きましたが、
白鳥の湖の出囃が聞こえて開口一番で登場。
今夜の出演者を簡単に紹介しながら
『人には適材適所がある様で・・・』と噺へ入っていきました。
その身に「他人を幸せにする」プラスパワーを備えた「貧乏神の息子」が、
家業の貧乏神を継がせようとする親の思惑から、人間界へ「マイナス思考の修行」にやらされますが・・・。
白鳥師独特のテンポの良い喋りで、客席の爆笑を誘います。
災い転じて福となす、というテーマなのかなぁ。明るくて面白い噺でした。

◆橘家文左衛門 三遊亭白鳥作『殿様と海』
前方で白鳥師が『いま楽屋で、珍しく真面目に稽古しています』といじっていましたが
それを受けてか、出からしていつもとは違いました。
自信なさげに高座の真ん中まで出てきて、座布団の後ろに立ち客席を見回して中々座ろうとしない。
『ここでこの座についちゃうと、やらなきゃならないんだよなぁ』という思い入れを充分に見せつけて
ようやくと座ります。
まだ自身の噺にはなっていませんでしたが
最後半部で鮪に引きずられたり、鮪に乗って帰ったりの仕草、中々合っていましたョ。
是非ともまた高座で掛けて欲しいなぁ。

ここで仲入

◆国本武春 『松山鏡』
譜面台を前に椅子に腰掛け、三味線を弾きながら幕開き。
『白鳥さんの故郷、新潟にちなみまして』と前置きして
本職裸足の口跡できちんと上下をつけて落語『松山鏡』を。
と思いきや浪曲になったりロックになったり。
落語も達者でしたが、歌も三味線も物凄い迫力。
場面毎に切り替える伴奏も自ら手元でスイッチングしています。
もうなにもかもが圧倒的。
まさに「芸を見た」と言う感じですね。
(配られていたチラシで知りましたが、6月にはこのにぎわい座で独演会をされるとのことです)

◆三遊亭白鳥 『鉄砲のお熊』
『なでしこJapanで一躍有名になった撫子、あの撫子と言う花は可憐ではありますが地味な花でして・・・』と噺へ入っていきます。
互いに子供時分からの因縁のある三人が
女相撲の大関「鉄砲のお熊」
土地のならず者で元大相撲の関脇だと言う「蝮の権三」
江戸歌舞伎の人気女形「中村夢之丞」
とそれぞれ成長した姿となって故郷で織りなす物語。
仲入り前は紫紺の高座布団だったのに、銀鼠色のそれに替わったのは
てっきり「文左衛門師が折り曲げて乗ったりした為に、破れかほつれが出たのだろう」
と思いこんでいましたが、違った訳があったのですね。
抱腹絶倒の噺で、客席も大いに沸いていました。
面白かったなぁ。

跳ねて帰宅後、家人と『新作ってのはむしろ「原点回帰」なのではないか?』
な~んて書生論を展開していたのですが
とにかく今夜は理屈抜きに楽しかったとの結論が出て、就寝。

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笑福亭鶴光一門会 4/6

 4月 6日(金)笑福亭鶴光一門会 にぎわい座

暮れの「遊雀玉手箱」で、客演の鶴光師(演目は『木津の勘助』)を聞いて(鶴光師を聞くのは十年いや十五年振りぐらい、とにかく久々でした)、帰宅して家人に吹聴しましたところ、こちらも『高座は観たことがなく、深夜放送しか知らない!次の機会は是非とも!』という話しになったのですが、その機会が思いのほか早くにやってきました。

◆明光 『池田の猪買い』
達者な口跡で客席を沸かせた。
開口一番がこのレベルなら今夜はかなり期待出来そうだなぁ、と思いましたが・・・。
池田で牛が鳴くまで。

◆羽光 『親子茶屋』
釈台を片づけた高座に上がり、薄い入りの客席を自嘲気味にいじる。
この人は声がいい感じですね。
お座敷遊び(狐釣り)の風情も楽しく描写。客席を温めて下りました。

◆和光 『桃太郎』
上がって枕を喋っている間中、落ち着きなくずっと身体を揺らしていました。
見ている私も何か気が散って、高座に集中出来ませんでしたが
噺に入ってからは、その「揺らぎ」が一種のリズムになって気にならなくなりました。

◆学光 『試し酒』
『地方の講演会で、ちょっと驚くような方と一緒になりまして・・・』と客を前に引き出したのですが、
そこから無駄に引っ張り続けたので、客席がダレてまた深く座り直しちゃった感じ。
きっかけがつかず、噺になかなか入ることが出来なかった様でした。
寄席の尺の試し酒。

ここで仲入

喰い付きは、はりせん大喜利。

◆里光 『始末の極意』
釈台無しで。
ハイペースの喋りで、ダレ気味の客席を締める。
新真打とのこと、頑張って下さい。

お弟子さんのなかで、今日一番出来が良かったと思われたのは、開口一番の明光さん。
学光さん、体調悪かったのかなぁ。残念な高座でした。

◆鶴光 『太閤と曽呂利』
太閤さんの噺だからかな?羽織の柄が小瓢箪。
冷えた客席(膝の里光さんが少し挽回しましたが)をどっと爆笑に引っ張って行けるんですねぇ。
流石の一言です。
鶴光師を拝見しますと、自分自身もこんなふうにいい歳を取って行きたいものだなぁ、と思います。

里光さんの真打昇進をお祝いして、最後は全員が横一列にならんで上方流の三本締め。
私、この手締めは初体験。
手が合わず、ごめんなさい。

満月を仰ぎ見ながら家人と家路に。

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第41回人形町らくだ亭 抜き読み『お富与三郎』 4/2

 4月 2日(月)第41回人形町らくだ亭  抜き読み『お富与三郎』 日本橋劇場

「らくだ亭」は、できるだけ足を運ぼうと心掛けている落語会。
今夜は雲助師と小満ん師とで『お富与三郎』と聞いて、いつもに増して胸の高まりを覚えながら日本橋劇場へ。

◆古今亭きょう介  『穴子でからぬけ』

◆立川左談次  『町内の若い衆』
枕で自身の前座時代の思い出話。寄席への郷愁、いまだ深しといったところですか。
私は、末廣亭からあったと漏れ聞く『三派合同興行案』を連想しながら聞いていましたが、客席の反応は今一つ。
噺に入ってからはさすが手慣れたもので、次第に客席が温まって行くのが伝わってきました。
ただ、『沈んじゃえ、えひめ丸みたいに』のくだりは、違和感あったなぁ。

◆五街道雲助  『お富与三郎』より『玄冶店』
ほとんど前置きなしに噺へ。
圧巻は町内のごろつき「蝙蝠安」「目玉の富八」の描写。
往年の上田吉二郎ばりの演技で、悪党っぷりを充分に。
妾宅の囲われ女をお富と確信した与三郎が被っていた手拭いをとるのをきっかけに、下座の糸が入り、芝居口調に変わる。
与話情浮名横櫛を座布団の上で演じてみせる、まさに雲助ワールド。
七五調が一息入ったところで、私はぞくぞくっと震えがきました。
たっぷりと芝居をして『と、(こんなふうに)芝居ではやるのですが・・・』と笑わせて、緊張をほどいて下がった。

~仲 入~

◆柳家小満ん  『お富与三郎』より『稲荷堀』
まず『雲助さんが上手過ぎて』と客席を笑わせる。『噺の仕込みが異なるので、細部が違う』と断った上で、十分ほどかけて日本橋~木更津のくだりをなぞっていく。
淡々と地噺風に進めるうちに、客席も小満ん師の醸す空気に同期していった感じ。
こちらはお富の悪女っぷりが際立ってまた見事。性悪女の狡さがよく描かれていました。
稲荷堀で「坊主の富八」にとどめを刺すお富与三郎を、もやってある猪牙舟から目撃した「蝙蝠安」が二人の行く手を遮って強請る場面まで。

堪能して、一人ごちながら家路へ。

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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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