2012年 5月 観賞記録

5月
◯ 5日(祝)鈴本 夜席 権太楼噺 爆笑十夜  鈴本演芸場
◯10日(木)鈴本 夜席 権太楼噺 爆笑十夜  鈴本演芸場
◯11日(金)髪結新三 雲助×小里ん  日本橋劇場
◯14日(月)睦 会~扇遊・鯉昇・喜多八 三人会  にぎわい座
◯18日(金)劇団四季 アイーダ 愛に生きた王女  四季劇場[秋]
◯24日(木)鈴本 夜席  主任 志ん輔  鈴本演芸場
◯29日(火)鈴本 夜席  主任 志ん輔  鈴本演芸場
◯31日(木)鈴本余一会 第六回 古今亭菊之丞独演会  鈴本演芸場

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古今亭菊之丞独演会 5/31

 5月31日(木)古今亭菊之丞独演会 鈴本演芸場

今月の鈴本余一会は古今亭菊之丞独演会。
演目は『たちきり』と『茶の湯』で、さながら「泣き笑いの夕べ」といったところ。
席は完売。

◆古今亭半輔 『初天神』
プログラムは「半助」と誤植されていましたが、噺の方はかなり板についてきたのでは、と感じました。

今夜のお客様がまた所謂甘金で・・・
しかしそれを差し引いても好い高座でした。

◆金原亭馬治 『鮑熨斗』
声を張りっぱなしで、一本調子。
お客様には受けていました。

◆古今亭菊之丞 『たちきり』
菊之丞師、今夜半のフライトでLA経由タヒチへ向かわれるとのこと。
日本丸に乗り込み、南洋クルーズで数日間仕事なんだそうです。

もう手の内ですね、この噺は。

言うことなし。

~仲 入~

◆ストレート松浦 ジャグリング

◆古今亭菊之丞 『茶の湯』
一席目で力を出し切った感じでしたが、出来は決して悪くありませんでした。

ただ、定吉の年齢設定にやや疑問。

菊之丞師の演ずる定吉は口調が大人びていて、十五六才以上の感じ。

もっと年齢設定が下でないと、子供の知ったかぶりに、大人が振り回される滑稽さがあらわれてこない様な気がします。

枕を含め約40分の高座。
お疲れ様でした、行ってらっしゃい!

しかし満席とはいえ、開演前や仲入の喧騒は凄かったですねぇ。

いささか人に酔って疲労を覚えながら家路へ。

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鈴本5下夜 5/29

 5月29日(火)鈴本演芸場 夜席

今席は『妾馬』『幾代餅』『子は鎹』『明烏』『小言幸兵衛』との主任ネタで、そろそろ初日以来のお侍さんの噺でも掛けないかなぁ?などと思いながら木戸をくぐりました。
まぁ寄席は出演者全員で流れを紡ぐチームプレーですから、演目云々よりもその流れが楽しいのですが、今日は何故か志ん輔師のお侍を聴きたい感じです。

林家扇兵衛 道具屋
古今亭朝太 熊の皮
鏡味仙三郎社中 大神楽
古今亭菊志ん 松竹梅
入船亭扇遊 浮世床
大瀬ゆめじ・うたじ 漫 才
柳家権太楼 つる
古今亭菊之丞 赤螺屋

~仲 入~

マギー隆司 奇 術
春風亭正朝 ふだんの袴
柳家小菊 粋 曲
古今亭志ん輔 佐々木政談

◆朝太 『熊の皮』
黒紋付なのは朝太さんは今夜が楽だからかしら。

尻に敷かれ放しの甚兵衛さんは地かな?
しかし朝太さんだと、威張ってる女房までもが「好人物」に見えちゃいます。
適度な毒が女房に欲しい感じがしました。

◆扇遊 『浮世床』
夢の逢瀬のみを上品にさらりと。

◆権太楼 『つる』
急いでいたのか、高座返しの扇兵衛さんがめくりを繰っている間に上がって来ました。
今夜は客席の温まり方が鈍く、扇遊師でようやくほぐれて来た感じでしたが、流石に爆笑王、一気に盛り上げて下がりました。

◆菊之丞 『赤螺屋』
片棒は三人の息子が登場しますが、今夜はそのうちの一人分を。
木遣り、山車、囃子方に神輿、花火を上げてと、とにかく賑やか。
山車に乗せた親父のからくり人形の仕種が堪らないおかしさでした。

◆志ん輔 『佐々木政談』
正朝師が侍を出しましたので、今夜はもうお侍さんは出ないなぁ、と思っていましたが・・・
こちらは子供中心の噺ということで、つかないのでしょうね、微妙ですが。

志ん輔師の十八番中の十八番を観ることが出来て得した気分。

最終盤、南町奉行佐々木信濃守が四郎吉の頓知頓才の素晴らしさに感動し、最初は泣き顔になります。
馬鹿と言われ怒る奉行に恐れを抱きながらも、健気に懸命に話を続ける四郎吉の姿に心を動かされ『桶屋で終わらせるのは惜しい人材だ』という奉行の思い入れが、その泣き顔に表現されているように思いました。

この泣き顔が笑顔へ変化していく、その笑顔になった瞬間、四郎吉を近習へ取り立てる腹が決まったのだと私は理解しました。

素晴らしい高座に感動。
いやぁ、上手だなぁ。好演!

実は予想し半ば期待していた噺は違う噺だったのですが、満足感で一杯。
そうだったのか、と頷きながら家路へ。

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鈴本5下夜 5/24

 5月24日(木)鈴本演芸場 夜席

「古今亭の芝居ですよ」と旧知の友人を誘って上野へ。
今夜はどんな流れになるのかなぁ。志ん輔師のブログによれば昨夜(初日)の主任ネタは『妾馬』。
今日は何を掛けるのかしら。

入船亭ゆう京 たらちね
古今亭志ん吉 真田小僧
鏡味仙三郎社中 大神楽
古今亭菊志ん 元犬
入船亭扇遊 一目上がり
大瀬ゆめじ・うたじ 漫 才
柳家権太楼 町内の若い衆
古今亭菊之丞 元帳

~仲 入~

マギー隆司 奇 術
春風亭正朝 牛ほめ
柳家小菊 粋 曲
古今亭志ん輔 幾代餅

◆菊志ん 『元犬』
香盤を見て、この人は異質かなと早合点していたのですがとんでもない。
変な入れごともなく、きちんと古典をやって客席を温めました。

◆扇遊 『一目上がり』
手堅いなぁ。
睦会での『井戸の茶碗』で感動しましたが、こうした軽い噺を淡々と演じて、しかも客席を笑わせて温められるっていう扇遊師の技量は素晴らしいなぁ。

◆権太楼 『町内の若い衆』
いまの権太楼師は今席の様な「間に挟まって軽い噺を披露する」位置が最良ではないでしょうか。
繋ぎに徹しながらも爆笑へ導くお洒落な高座でした。

◆菊之丞 『元帳』
古今亭十八番の中から、俥屋の出てこない版。
「じゃぁあたしは、じ」に大笑い。
「すじ」を縮めて「じ」なんです。

◆正朝 『牛ほめ』
今夜はかなり乗り乗りで、明るく楽しい高座。
良かったです。

◆志ん輔 『幾代餅』
男女の間柄、その気質の時代差、中国人の歩き方などの枕から
「日本橋馬喰町の搗き米屋六右衛門の若い者・・・」と噺に入りました。

絵草紙屋の店頭での幾代太夫の紹介(と言いますか説明)が、地噺ではなく直接話法なのは志ん輔師の工夫でしょうか。斬新でした。

一夜を過ごした翌朝、清蔵が本当のことを打ち明ける、それを受けての幾代太夫の心の動き、その描写が会話主体で進んでいきます。
素晴らしい。見事。

約40分の大好演。
いやぁ、良かった~。

今夜の芝居は高座と客席の一体感も感じられた素敵な席になりました。

主任の好演に大拍手。
そして客席を温めながら繋いでいった出演の師匠方にも、あらためて拍手を送ります。
本当良い芝居でした。

大満足。

友人と「やはり寄席って良いねぇ~」と言い合いながら家路へ。

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劇団四季 アイーダ 5/18

 5月18日(金)アイーダ 愛に生きた王女 四季劇場[秋]

もう一度観ておきたいと思っていましたが、行くならば今日かなぁ、とネットを開いてソワレを購入。
当初は二階の良い席が空いていれば、と考えていたのですが結局一階センターブロック中程の列のチケットを買い求めました。

主な出演者
◯アイーダ  秋 夢子  ◯アムネリス  大和貴恵  ◯ラダメス  阿久津陽一郎
◯メレブ   有賀光一  ◯ゾーザー  飯野おさみ  ◯アモナスロ  石原義文
◯ファラオ  田代隆秀  ◯ネヘブカ  桜野あら

先月鑑賞時(4/18)からの配役の変更は、メレブ、アモナスロ、ファラオ。

今夜もまた大いに楽しめました。

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睦会 5/14

 5月14日(月)睦会~扇遊・鯉昇・喜多八三人会 にぎわい座

いくつかのレギュラー公演を一ケ月~数ケ月で回していくのがにぎわい座の興行の常ですが、
その中でも「足を運びたい」と思う番組の一つがこの『睦会』。
前回公演は1月13日でした。
今夜は扇遊師が主任で二席と前触れされています。

◆瀧川鯉和 『子ほめ』

◆入船亭扇遊 『蜘蛛駕籠』
淀みない口跡で、爽やかな高座。
酔っぱらいが絡む長尺版をたっぷり。

◆瀧川鯉昇 『湯屋番』
居候置いて合わず居て合わず。
その居候の部分を時間をかけてたっぷりと。
後半はやや疲れたのかなぁ、番台に上がってから少しおとなしくなっちゃった。
四十分強の高座。

ここで仲入

◆柳家喜多八 『鈴ヶ森』
白鵬が連敗したとの今日の話題に始まり相撲の枕を振ってきたので、
てっきり佐野山でもやるのかな?と思っていましたら、
何につけても新米ってのは上手く出来ないもので・・・と泥棒の方へ。

2月のらくだ亭で喜多八師の『もぐら泥』の確かさに舌を巻いた覚えがありましたので
「泥棒来たかぁ~」と期待感がにわかに溢れました。

新米の滑舌が悪くて、くちゃくちゃっとなってしまう場面。
藪に隠れた刹那、筍に尻を塞がれる場面。

どこをとっても期待に違わぬ面白さ。
上手だなぁ。恐れ入りました。

◆入船亭扇遊 『井戸の茶碗』
上がった時刻が既に9時。
軽い噺で跳ねるだろう、と思いましたが・・・
『曲がったものの嫌いな・・・』と噺へ。

志ん朝師の型をほぼそっくりそのままやられましたので、私は志ん朝師の高座を思い出し途中から泣き笑いの体。
特に千代田卜斎の科白口調は「志ん朝師が降りて来たのじゃないか?」というぐらいそっくり。

細部に扇遊師の工夫も見られましたが「古典芸能における芸の継承」を堪能し、またその「確かな継承」の現場を客席で鑑賞出来た喜びで、胸がいっぱいになりました。
本当に素晴らしい井戸茶でした。

跳ねて時計を見れば9時35分。
充実の一言。

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髪結新三 5/11

 5月11日(金)五街道雲助×柳家小里ん『髪結新三』 日本橋劇場

「髪結新三を聞くのだから、ここは鰹を食さねばならぬ」と、事前に「鰹のたたき」を予約しておいたさる老舗で家人と早めの夕食。

今夜の髪結新三は、小里ん師が前半を雲助師が後半を演ずるリレー形式。
最後半の深川富岡橋の場面は芝居仕立てだろう、と予測しながら木戸をくぐりました。

◆柳亭市助 『子ほめ』

◆柳家小里ん 『髪結新三』より『発端~永代橋川端』
ネタ下ろしと伺いましたがどうしてどうして、声といい佇まいといいすっかり噺に合っていました。
永代橋で新三が忠七を突き飛ばす場面は芝居掛。
これ、小里ん師の十八番になりますね、きっと。迫力満点の高座でした。

◆五街道雲助 『髪結新三』より『冨吉町新三内~深川閻魔堂』
いやぁ、凄かった。
登場する人物の描写が見事。
小悪の新三、大物然とした弥太五郎源七、家主長兵衛の狡猾。

長兵衛の啖呵、迫力ありましたなぁ。あれやられたら、そりゃ言うこと聞くしか仕方ない・・・と思いました。
最終盤、閻魔堂前の立廻りは附け打ちと糸が入り膝立ちでたっぷり。

跳ねた直後の家人の言葉。『落語だったの忘れてた』
私も忘れてましたョ。
素晴らしかった。

昨夜とは異なり、非常に爽快な気分で帰路へ。

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鈴本5上夜 5/10

 5月10日(木)鈴本演芸場 夜席
権太楼噺 爆笑十夜 千穐楽

GW特別興行、千穐楽は『火焔太鼓』がネタ出しされています。
代演は・・・一九師代演で白酒師、ロケット団代演ホンキートンク。
個人的には正朝、一朝の春風亭両師が何を掛けるのか注目しています。

鏡味仙三郎社中 大神楽
桃月庵白酒 金明竹
柳家小菊 粋 曲
三遊亭歌之介 漫 談
伊藤夢葉 奇 術
古今亭菊之丞 浮世床
春風亭正朝 六尺棒

~仲 入~

ホンキートンク 漫 才
春風亭一朝 転失気
林家正楽 紙切り
柳家権太楼 火焔太鼓

◆白酒 『金明竹』
祐乗、光乗、宗乗の三作は普通「遊女が孝女なんです」なんて説明になりますが、白酒師は「友情と工場」。
面白かったなぁ。
ただ「道具屋」で火焔太鼓とつくことになるのじゃぁないかしらん?

◆菊之丞 『浮世床』
姉川の合戦~夢の逢瀬。
ちょっと志ん五師匠を思い出して、懐かしい気持ちに。
軍記を長めに演ずるのかなぁと思いきや、そうはならず『半ちゃん、食わないかい?!』と夢の逢瀬へ。
丁寧にたっぷり演じて下りました。

◆正朝 『六尺棒』
風邪を引いて発熱、寄席を休んだそうでまだちょっと声がかすれ気味。
『本当に身体が悪くて休んだ』と自虐ネタ。
六尺棒の若旦那孝太郎のような、小悪っていうのか、悪戯っ子というのか、機転のきく悪を演ずると、正朝師は活き活きとしてきますね。

◆一朝 『転失気』
短縮版を手堅く。
さすがにお疲れなのだろう、と忖度申し上げます。

◆権太楼 『火焔太鼓』
前半で主人甚兵衛を、女房が「これでもか」と散々こきおろす。権太楼師の演出はここがとにかく凄い。

この噺は、そのこきおろされた甚兵衛の「普段虐める女房へのちょっとした意趣返し」といった意味も後半部に匂わせて演ずると、観客も得心出来ると思うのですがねぇ~。

三百両を懐に店へ帰って来てからが、やや駆け足気味で、女房が驚き喜ぶ様を充分に描ききれていなかったように感じました。
言われっ放しに対する反撃場面が短く弱い、従って甚兵衛の溜飲の下がる様子がこちらに伝わってこないんです。

千穐楽で疲れもあるでしょうし、枕で触れていた打ち上げのことも気にかかっていたのかも知れませんが・・・
後半の、甚兵衛がたたみかけて喋りながら小判を出す場面、もっと時間をかけて丁寧にやって欲しかったなぁ~。

心配した雨には降られませんでしたが、少しばかり澱を感じながら家路へ。

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鈴本5上夜 5/5

 5月 5日(祝)鈴本演芸場 夜席
権太楼噺 爆笑十夜 仲日

目出度く「平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞」を受賞された権太楼師を主任に迎えて、GW恒例のネタ出しでの興行です。
本当に色々ありましたからねぇ~、ここ二年ほど・・・。この受賞は権太楼師は勿論のこと、師を支えている周りの方々も喜んでいらっしゃるだろうなぁ。
と言う訳で、ご祝儀の気持ちも込めて前売り券を購入。鈴本へやって参りました。

鏡味仙三郎社中 大神楽
柳家一九 都々逸親子
柳家紫文 三味線漫談
三遊亭歌之介 漫 談
伊藤夢葉 奇 術
柳家喬太郎 任侠版つる
春風亭正朝 風呂敷

~仲 入~

ロケット団 漫 才
春風亭一朝 祇園祭
林家正楽 紙切り
柳家権太楼 代書屋

◆喬太郎 『任侠版つる』
菊之丞師の代演で本日のみの出演とのこと。
大熱演。大爆笑。今夜は夢葉先生とこの喬太郎師のところで一気に温まった感じでした。

◆正朝 『風呂敷』
何か意図があるんだろうなぁ、枕のくすぐりから志ん生版をそっくりそのまま再現。
大詰めの、風呂敷をかぶせてからの目線の動きは、もっと大袈裟でいいのでは?

◆一朝 『祇園祭』
何をやるんだろう?と期待していましたが、十八番を短縮版で。
いつ聞いても何度聞いても素晴らしい。今夜のお客さんはいい思いしましたね。

◆正楽 相合い傘、招き猫、鯉のぼり、子供の日

◆権太楼 『代書屋』
少し太られた?
顔色もよくお元気そうでなにより。
満員のお客さんは、今夜この鉄板ネタで笑いに来ているわけですから勿論大受け、爆笑の連続。
楽しい芝居だったなぁ。

満月を仰ぎ見ながら、心地良く帰路へ。
家人は一朝師『祇園祭』と喬太郎師『任侠版つる』が印象に残ったとのこと。
私も同感。

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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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