2012年 6月 鑑賞記録

6月
◯ 2日(土)劇団四季 アスペクツ・オブ・ラブ 恋はすべてを変える  自由劇場
◯ 6日(水)桃月庵白酒独演会  にぎわい座
◯ 7日(木)鈴本 夜席 ちょいと若旦那ぁ! 主任 雲助  鈴本演芸場
◯ 8日(金)鈴本 夜席 ちょいと若旦那ぁ! 主任 雲助  鈴本演芸場
◯ 9日(土)鈴本 夜席 ちょいと若旦那ぁ! 主任 雲助  鈴本演芸場
◯10日(日)鈴本 夜席 ちょいと若旦那ぁ! 主任 雲助  鈴本演芸場
◯14日(木)人形町らくだ亭 さん喬、新治、一朝  日本橋劇場
◯21日(木)桂ひな太郎独演会  鈴本演芸場
◯29日(金)円丈十番勝負 第一回 ~怪談噺対決~ 円丈、雲助  日本橋社会教育会館







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円丈十番勝負 第一回 6/29

 6月29日(金)円丈十番勝負 第一回 ~怪談噺対決~ 日本橋社会教育会館

実は私、この小屋の座席と相性が合わなくて・・・ 予約時に逡巡しました。

それはともかく
円丈師も無限落語が一区切りしたと思いきや
すぐさまこうした新たな表現手段を模索される、その気力体力には頭が下がります。

『円丈師の絡む会は、こういう「勝負」とか「対決」なんていう言い回しを昔からよく使うんだョ』などと家人と話しながら、久し振りの社会教育会館へやって参りました。

今夜は雲助師が『もう半分』、
円丈師は『現代怪談噺~返事』と根多出しされています。

来週にぎわい座で学習院同窓の会がありますが、こちらも明治同窓生対決ですね。

◆柳亭市助 『たらちね』

◆トーク 三遊亭円丈+大友浩

◆三遊亭円丈 『なんばん』

◆五街道雲助 『もう半分』
今夜は怪談噺とのご注文で・・・と彦六師の怪談噺高座風景などを振りながら。
途中裏方へ照明を落とす様に依頼し、客席側をもう少し、など細かく調整しながら雰囲気を作っていきました。

聴き慣れた千住版ではなく、なにやら泥水を飲んで来たらしい夫婦の居酒屋は本所林町。

老人の忘れた荷物が五十両とわかった時、亭主は追いかけようとしますが、女房の言によってあっさり翻意。
知らぬ存ぜぬで押し通す腹を決めます。

戻って来た老人への態度は夫婦ともに悪党そのもの。
それを雲助師が、独特の半眼を下手へ流し演じます。

この老人、かつてはそこそこの青物問屋の主人であったのが、酒で身を持ち崩して棒手振に落ちた設定。
対する居酒屋夫婦は、一度も浮かび上がったことのない日陰者。
この対比が、居酒屋夫婦の『忘れた奴が悪いのさ』という言葉に現実味を帯びさせます。

金は出ないと諦めて帰る老人を追い掛け、出刃で刺殺する場面は糸と太鼓が入り芝居掛。
膝立ちになって演じます。

盗った金で本所相生町に店を出し、大層な繁盛ぷりを見せました後は、お馴染みの場面。
妊娠~出産~女房急死と進みまして、
最後は乳母の訴えに半信半疑の亭主が次の間に控える中、赤子がむくっと起き上がり行灯の油差しから湯呑みへ油を入れて飲みます。
亭主が襖をさっと開け(ここも芝居掛で)『爺!化けやがったな?』
『もう半分』と下げました。
私、その情景が目の前に現れてきまして、実際に総毛立ちました。

夫婦ともに悪党で亭主が老人を刺殺する今夜のこの版、雲助師が速記本から起こしたものと伺いましたが、大変見事な仕上がり。
従来の千住版に比べ人物像の設定に無理がない(千住版は居酒屋亭主の描き方に曖昧さが残る)ので、聴く側が噺にすっと入っていける気がしました。

いやぁ、お見事。素晴らしい高座でした。

~仲 入~

◆三遊亭円丈 『現代怪談噺~返事』

円丈師の二席は新作ですので、今後どんどん進化していくことと思います。

今夜は雲助師に尽きます。
『もう半分』一席の木戸だとしても高くはないね、などと家人と言い合いながら家路へ。

悪役が巧いと芝居が面白くなると言いますが、雲助師の悪党描写の確かさは、まさに圧倒的。
今夜もまた凄いものを観た充足感に身体が震えました。





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桂ひな太郎独演会 6/21

 6月21日(木)桂ひな太郎独演会 鈴本演芸場

鈴本6下夜は「寄席DAYパート44 鈴本特選会」、日替わりで独演会形式の番組が続きます。

今夜はその初日「桂ひな太郎独演会」
懐かしいなぁ。

ひな太郎師二席のうち一席は
古今亭十八番『お見立て』と根多出しされています。

◆林家まめ平 『真田小僧』
声を張り上げっぱなしにすることなく、また早口にもならず、抑揚の効いた落ち着いた高座。
上手な前座さん。
他の噺も聴いてみたいなぁ。

◆春風亭正太郎 『反対俥』
袴姿で登場。
旅興行で乗る飛行機の枕から乗り物つながりで反対俥へ。
座布団の上で飛んだり跳ねたりして、裾が乱れるので袴だった訳ね。
力つけてますね、面白かったです。

◆桂ひな太郎 『酢豆腐』
打ち上げで呑む話題から。
市馬師と二人会をしているが、彼は下戸で唄うばかり。こちらは呑むばかり。とてもあんな上手の後じゃ唄えない。たとえ癖が悪くても酒飲み同士で呑み交わしたいものだ、と川柳師の名前を出しながら噺へ入っていきます。

前半の半ちゃん糠味噌の場面も面白かったのですが、
やはり本題の酢豆腐、つまり伊勢屋の若旦那が圧倒的面白さ。
『拙は・・・』『もちりん』などの言い回しが志ん朝師直伝の香り。
ひな太郎師の若旦那はあまり嫌味がなくて好きですね。
大いに笑いました。

~仲 入~

◆江戸家子猫 ものまね
高座へ出て一年とのこと、私は初めてその芸に接します。
鶯、雷鳥、蛙、鈴虫、犀、熊、馬、シマウマ、犬、猫、鶏、猿、手長猿、ゴリラ。
話術も鳴きまねも上手。
お祖父さん似ですね。

◆桂ひな太郎 『お見立て』
最初の方で喜瀬川花魁の病「肺炎」を「肺癌」と言い違え、拾うかなぁ?と思いきや構わず先へ進みました。
白酒師あたりなら拾って笑いを取るところでしょうが、やはり一世代前の矜持かなぁ、昔気質でこれはこれで良かったですね。

喜瀬川、喜助、杢兵衛の描写も正確で見事な演出。
お洒落な高座は約35分。
涙流して笑っちゃいました。
面白かったなぁ。

追い出しに押され外へ出れば、蒸し暑いながらも雨はなし。
お仲間で来場された方々が、そこここで「打ち上げ」の相談をするのを横目に、家路へ。

いやぁ、楽しかったぁ~。
大満足。




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第42回人形町らくだ亭 6/14

 6月14日(木)第42回人形町らくだ亭 日本橋劇場

今夜の人形町らくだ亭は、上方から露の新治師が初出演。
レギュラー陣は、さん喬師『船徳』、一朝師『蛙茶番』と前触れされています。

◆入船亭辰じん 『手紙無筆』

◆桂夏丸 『茄子娘』
出囃が雲助師と同じ箱根八里。なにか雲助師が出てくる錯覚におそわれました。

夏丸さんは初めてなのですが、面長のお役者顔で様子の好い噺家さん。声もなかなか。

両国住まい、お相撲の話題から。
増位山の三保ヶ関部屋が最寄りとのことで、「そんな女のひとりごと」をワンコーラス歌って手を貰ってから『相撲の修行も大変ですが、修行といえば僧、お坊さんも・・・』と噺に入りました。
淀みなく丁寧な高座。

こんなにレベルの高い二つ目さんがいるのなら、
余所の集団やタレント、放送作家などを当てにしないで
活きのいい二つ目さんの出番を増やしたら如何でしょうかね、新宿は。
な~んてふと思いました。

◆春風亭一朝 『蛙茶番』
今夜は一朝師の半次(建具屋の半公=舞台番)の江戸前啖呵を聴きたくて来たみたいなものですが、期待に違わず気持ちの良い江戸弁を堪能しました。

しかし、下げが『半公の股の間から青大将が・・・』では説明的に過ぎて、ストンと収まらないでしょう。
単純に『青大将が狙ってるんで』でよろしいのでは?

◆露の新治 『大丸屋騒動』
金毘羅船々の出囃で登場。
この大丸屋騒動、文献で粗筋をさらって来ましたが、新治師がわかりやすく演じてくれたので、その必要はなかったですね。

宗三郎がおときを斬る(鞘で軽く叩いただけですが鞘を割って斬ってしまう)場面の演出が見事。
羽織の片袖を脱ぎ羽織(右手)と着物(左手)で宗三郎おときの二人を演じ分けます。
羽織側で刀を振るい、着物側は逃げる、倒れる。

妖刀村正に操られるが如く下女と番頭を斬り、祇園の街中で次々と人を斬っていく宗三郎の狂気の表情が秀逸。

素晴らしい高座でした。

~仲 入~

◆柳家さん喬 『船徳』
結論から言うと、新治師に食われた感。
約40分の高座。
前半、親方に呼び集められた船頭たちが、小言と誤解して悪事を自白してしまう場面はあっさり、二人の客が船宿で女将と会話する場面~舟が出るまでは割と長め。

客の憤慨ぶりは甚だしいとの演出で、傘の紳士は『上がったらぶん殴ってやる!』

破綻はありませんが、少し冗長な感じがしました。
船宿の場面(女将の追従、三人の会話)を少し削って前半にスピード感を持たせたら、
終盤の徳さん疲労困憊、スローダウンとの対比で噺が締まるような気がします。

今夜は前方の夏丸さん、客演の新治師の高座が印象的。
こんな日もあるんだなぁ、などと思いながら家路へ。



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鈴本6上夜 6/10

 6月10日(日)鈴本演芸場 夜席
『ちょいと若旦那ぁ!』

千穐楽は夏らしく「千両みかん」で〆。
昨夜に続き「やや情けない系の若旦那」と言うことになるのでしょうか?

◯主任演目一覧
明烏/休/干物箱/休/火事息子
菊江の仏壇/お富与三郎~玄冶店
お初徳兵衛/船徳/千両みかん

三三師代演に馬石師、千穐楽は一門勢揃い。
昨夜同様、小円歌姐さんに代わり小菊姐さん出演。
この芝居ではもう聴けないと思った馬石師の登場は嬉しいなぁ。

春風亭朝呂久 やかん
金原亭小駒 真田小僧
鏡味仙三郎社中 大神楽
隅田川馬石 元犬
柳家小菊 粋 曲
入船亭扇遊 子ほめ
桃月庵白酒 新版三十石
桂南喬 長短

~仲 入~

ホームラン 漫 才
蜃気楼龍玉 置泥(夏泥)
伊藤夢葉 奇 術
五街道雲助 千両みかん

◆朝呂久 『やかん』
上手な前座さんだなぁ、と舌を巻いて聴きいった次第。
好演。

◆小駒 『真田小僧』
テンポが良かったですねぇ。
「家の真田も薩摩へ落ちた」までやりきりました。
面白かったなぁ。

◆馬石 『元犬』
枕で仕込んだ「日本犬は目が真っ直ぐでいい」という話題が
(外国産は目が笑っているそうです)こうして本編に活きようとは
思いませんでした。
大いに笑いました。

◆扇遊 『子ほめ』
さらりと粋な高座。
数え切れないほど聴いていて、次の台詞を諳んじている「子ほめ」も
上手な師匠が演ずると、途端に新鮮で楽しい笑いを届けて
くれるんですねぇ。

◆白酒 『新版三十石』
雲助師で聴いたことがありますが、
どちらかというと白酒師の方がお似合いかな、この噺は。
好演でした。

◆南喬 『長短』
気の長い方が、やや与太郎に流れていたのでは?
誇張し過ぎなのかな?
ちょっと気になりました。

◆龍玉 『置泥(夏泥)』
豊かな表情で二人の会話を進めます。
客席が前のめりになって噺に入っていましたね。
素晴らしい高座。
恐れいりました!

◆雲助 『千両みかん』
番頭さんが外へ飛び出す。
途端にカンカン照りの日差し、
むっとする暑さが彼を襲う。
番頭さんの焦燥感と、夏の暑さを重ねた描写が見事。

「主殺しは磔」と脅され、怯える番頭さんの様子が
堪らなくおかしく、大笑いしました。

大八車に乗った(載せられた、ですね)番頭さんの膝の上には
重い千両箱。
それが帰りにはみかんが一つっきり。
この対比が、下げをより劇的なものにします。

「逃げた」という表現を嫌って「行方知れずとなりました」
綺麗に、また上品に下げて幕。
面白かったですねぇ~。

今夜もまた充実感一杯で家路につきました。

いやぁ~楽しかった!



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鈴本6上夜 6/9

 6月 9日(土)鈴本演芸場 夜席
『ちょいと若旦那ぁ!』

ネタ出し興行の九日目は「船徳」

三三師代演に喬太郎師、交互出演は白酒馬石両師休演で代わりに歌武蔵師、
小円歌姐さんは小菊姐さんに代わります。

この芝居、後半の何れかの日を一緒に如何?と誘った友人から
土曜なら時間が作れそうだと連絡があり
連れ立ってやって参りました。

林家つる子 子ほめ
金原亭小駒 猫と金魚
鏡味仙三郎社中 大神楽
柳家喬太郎 転失気
柳家小菊 粋 曲
入船亭扇遊 棒鱈
三遊亭歌武蔵 代書屋
桂南喬 初天神

~仲 入~

ホームラン 漫 才
蜃気楼龍玉 駒長
伊藤夢葉 奇 術
五街道雲助 船徳

◆喬太郎 『転失気』
今夜はこの6時上がりの喬太郎師お目当てのお客様も、
大勢いらしたのではないかしら。
いつもと変わらぬ力一杯の高座で客席を一気に温めました。
面白かったなぁ。

◆扇遊 『棒鱈』
質の悪い酔っ払いを写実的に演じ、
隣座敷の侍との喧嘩の蓋然性をより高めることが出来ました。

実際にはありえない展開に現実性を持たせ、
聴く者を納得させる、客席に疑問の余地を与えない。
これは言葉の勢いなどではなく、
緻密な演出のみが成せる技なのだと思い知らされました。

好高座。
上手だなぁ。

◆龍玉 『駒長』
長兵衛、お駒、丈八、それぞれの描写が確かで、噺に現実味を帯びさせました。
素晴らしい出来。

今夜はこの龍玉師と雲助師の師弟で主任を二分した、主任が二人いた、
と申し上げても過言ではないように思います。

いつも感心しますが龍玉師は女性が上手だなぁ。
こういう系統はどんどん掛けて欲しいですね。
この「駒長」や「お直し」などの女性が出てくる古今亭十八番は、
龍玉師と兄弟子の馬石師が受け継いでいくような気がします。

◆雲助 『船徳』
今夜は出演の師匠方全員が、かなり張り切った高座をつとめられていましたが、
雲助師もまた力の入った一席を届けてくれました。

若旦那特集の芝居らしく、焦点は飽くまでも徳さんに合わせ、噺を進めます。
徳さんがねじり鉢巻きをする。
徳さんが棹を差す。
徳さんが櫓を漕ぐ。
これがいちいち見得を切ります。
楽しかったですねぇ~。

船中で煙草をのむ有名な場面も、今日は割愛。これ、私見では「今日は若旦那特集だから」。

先代馬生師が『船はああいう揺れ方をしません』と言って、
この煙草の場面は敢えて従来の演出を避けたとも伝わっていますが、
まるで煙草の場面を入れないのは新鮮でした。

向かいからやって来る蒸気船に危うく当たりそうになったり、
避けたもののたっぷり波をかぶったり、とにかく大変な災難続き。

最後は「おんぶ」ならぬ「肩車」(水深が胸から首ぐらいなんですもの)で。

いやぁ、面白かったなぁ。

友人と『楽しかった』『好かったなぁ』と言い合いながら家路へ。

しかし本当いい芝居でしたねぇ!
今夜も大満足。



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鈴本6上夜 6/8

 6月 8日(金)鈴本演芸場 夜席
『ちょいと若旦那ぁ!』

昨夜の余韻、いまだ覚めやらずといったところ。

今夜の演目は「お初徳兵衛」
扇遊師の代演で藤兵衛師、交互出演は馬石師。
馬石師はこの芝居、今日が楽のようです。

林家つる子 桃太郎
金原亭小駒 鷺とり
鏡味仙三郎社中 大神楽
柳家三三 道灌
三遊亭小円歌 三味線漫談
桂藤兵衛 たらちね
隅田川馬石 強情灸
桂南喬 短命

~仲 入~

ホームラン 漫 才
蜃気楼龍玉 鰻屋
伊藤夢葉 奇 術
五街道雲助 お初徳兵衛

◆三三 『道灌』
昨夜の扇遊師に続いて真打の演ずる道灌。
昨日の釜泥は言い違えがあったりしてやや落ち着きを欠いた感がありましたが、
今夜は抜群の出来でした。
浅い時間に三三師を聴けるなんて、とてつもなく贅沢な気分になりますね。

◆小円歌 三味線漫談
お茶々づくしのあと、客席のリクエストでかっぽれを踊って下がりました。
ノリノリでしたが、何かいいことがあったのかしら?

◆藤兵衛 『たらちね』
昨夏のお盆興行では毎夜珍しい噺を掛けて、ブロガーを困らせて(?)いましたが、今夜はこれ。
面白かったなぁ。

◆馬石 『強情灸』
いよいよ艾に火が回り、熱くなり始めた刹那、首筋から顔が朱に染まる。
馬石師というと世話噺や人情噺が思い浮かびますが、
落し噺も師の丁寧な演出によって鮮やかな一幕物となりました。
お見事。

◆南喬 『短命』
「待ってました!」と声が掛かるなか登場。
今夜はここまで、割合と笑いの少ない噺(くすりと笑う系)が続きましたが、南喬師によって客席は笑いの渦へ巻き込まれました。
上品な高座に好感。

◆ホームラン 漫 才
滑り出しこそ昨日と同じでしたが、昨夜とはネタを変えて来ました。
なにを喋っても面白いなぁ。

◆龍玉 『鰻屋』
「酒が呑めるンだよ」って本当に嬉しそうな感じで言うので、くすっとしました。
お酒、好きなんでしょうねぇ?龍玉師。

色白で指も長いので「指技」は綺麗に決まっていました。
指はいいのですが、やや表情が足りないかなぁ?
もっと困惑した感じにしたら、より面白いかも、と思いました。

◆雲助 『お初徳兵衛』
今夜は、少し骨太で頼りになる若旦那像を見事に描き出しました。

徳兵衛勘当の顛末を詳細に語り込む一方、新米船頭の場面はさらりと短く。

船を首尾の松に舫い、お初の独白が始まりますがこの時のお初の表情、所作、声の抑揚が確かですから
濡れ場を直接表現せずとも、客席が自然に頭の中で場面を補完出来てしまうんですね。

人物の描写だけではなく、情景も丁寧に描き込まれますので、まるで目の前に屋形船を見ているような感じに襲われました。

「船はいつまでも動こうとは致しません」の言い回しに、私、ぞくっぞくっと震えが来ましたョ。

素晴らしい高座。

今夜も来て良かった!


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鈴本6上夜 6/7

 6月 7日(木)鈴本演芸場 夜席
『ちょいと若旦那ぁ!』

雲助師ネタ出し興行の七日目。
昨夜の「菊江の仏壇」も聴きたかったのですが、
先に白酒師独演会のチケットを購入済みでしたのでそちらへ。

今夜は「お富与三郎~玄冶店」

「人形町らくだ亭」(4/2)の玄冶店~稲荷堀(雲助師~小満ん師)を家人は都合がつかず観ることが出来なかったのですが、帰宅した私がその「雲助ワールドっぷり」を語ったところ、次の機会は是非にもと言うことに・・・。
幸いにも日を置かずしてその好機が訪れました。
私もまた「お富与三郎」を楽しめるなんて大歓迎。浮き立つ気分で上野鈴本へやって参りました。

林家けい木 道具屋
三遊亭天どん ドライブスルー
柳家三三 釜泥
鏡味仙三郎社中 太神楽
三遊亭小円歌 三味線漫談
入船亭扇遊 道灌
桃月庵白酒 粗忽長屋
桂南喬 富士詣り

~仲 入~

ホームラン 漫 才
蜃気楼龍玉 鮑熨斗
伊藤夢葉 奇 術
五街道雲助 お富与三郎~玄冶店

◆扇遊 『道灌』
前座噺も実力者が演ずるとこんなに面白いのだと思い知らされます。
粋な高座でした。

◆白酒 『粗忽長屋』
「たたみかける調子」で引っ張っていく粗忽長屋や壺算といった系統の噺を白酒師が演ずると、
本当に噺へ釣り込まれますね。
お見事。

◆南喬 『富士詣り』
前にどこでどの師匠で聴いたのか思い出せません。珍しい噺を掛けてきました。
上品ながら存在感抜群の高座。

◆龍玉 『鮑熨斗』
いつも感ずるのですが、龍玉師は女性を演ずるのが上手だなぁ。
細かい仕種も勿論なんですが、喋る時に座り直す感じとか、所作が丁寧なので
自然に噺へ入り込めちゃいます。

◆雲助 『お富与三郎~玄冶店』
地噺で日本橋~木更津の顛末をさらいながら噺へ入っていきました。

お富の崩れた感じ(泥水を飲んできた女のしたたかさ)が次幕の展開へ繋がっていく訳ですが、
今夜は次の幕がないのにもかかわらず雲助師は丁寧に演出されていました。

蝙蝠安、目玉の富八の悪党っぷりも見事。
なんだか赤面に砥の粉塗りしているように見えました。

与三郎も決まっていましたなぁ。

いやぁ~、言うことなし。
恐れ入りました。

帰り道、「与三郎が可哀想」と家人。
次の幕じゃもっと可哀想なんだけど・・・

師匠、また今度近いうちに通しでお願いします、
などと都合の好い願いを飲み込んで家路へ。


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白酒ばなし 桃月庵白酒独演会 6/6

 6月 6日(木)白酒ばなし 桃月庵白酒独演会 にぎわい座

朝方は『もうすぐ梅雨入りだなぁ~』と思わず知らず口を衝いて出るような雲行きでしたが、幸いにも午後は晴れ間も顔を覗かせて爽やかな風が吹き抜けました。
そんな一日の夕方、にぎわい座へ。

◆金原亭駒松 『道灌』

◆桃月庵白酒 『山崎屋』
膝の出番のわさびさんを映画「落語物語」がらみでいじっておいて、AKBの選挙の話題、アイドルは大変ですねぇなどあって、昔のアイドルは吉原の花魁で・・・と強引に引っ張って噺へ入っていきました。

この噺は廓言葉、花魁道中、昼三、新造など多くの仕込みを必要とする噺ですが、要領よくまとめていたと思います。
それでも予備知識の希薄な人にとっては、噺はおろか仕込みからしてチンプンカンプンだったでしょう。
難しいョなぁ、今やこういう噺は。

仕込みが沢山で冗漫、仕込みなしではわからない。

しかし流石は白酒師。若旦那と番頭の場面を多少ふくらませて演じ、笑いを誘っていました。

~仲 入~

◆柳家わさび 『だくだく』
これやっちゃいますかね?
白酒師の十八番、だくだく。
こういうことが出来る唯一の可能性として、わさびさんが『だくだく』を白酒師に上げて貰ったということを推測しますが・・・。
もう少し明るく喋って欲しいなぁ。

◆桃月庵白酒 『笠碁』
大師匠先代馬生師型の笠碁。懐かしい言い回しが随所に散見されました。
八年前の囲い女のくだりは初めて聴いたのですが、これ白酒師の工夫かしら?

仲違いする二人の言動がいかにも大店の旦那らしく「さもあろう」と頷ける自然で適切な描写と感心しました。

『身体が(菅笠から)はみ出てるわよ!』など独自のくすぐりも入れていましたが、なんといっても店先で菅笠の碁敵を追う目の動き、所作が秀逸。

素晴らしい高座でした。
私のthe best of 笠碁かも。

家人と二人、過去に観た「歴代笠碁」と今夜の白酒師の笠碁を比較しながら家路へ。

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劇団四季 アスペクツ・オブ・ラブ 6/2

 6月 2日(土)アスペクツ・オブ・ラブ 恋はすべてを変える 自由劇場

数年ぶりの再演とのことながら、家人も私も初見。
前回上演では歌がかなり評判だったと聞きましたので、発売日(4/7)に席を予約。今日を迎えました。

主な出演は次の通り。
◯ローズ・ビベール 佐渡寧子   ◯アレックス・ディリンガム 中井智彦
◯ジョージ・ディリンガム 村俊英 ◯ジュリエッタ・トラパーニ 笠松はる
◯マルセル・リチャード 寺田真実 ◯ジェニー・ディリンガム  谷口あかり
◯ヒューゴ 佐久間仁
◯エリザベス 佐和由梨


全編、歌で台詞を紡ぐ「オペラスタイル」(私は東宝スタイルと呼んでいますが)なので、出演者は勿論観客も息を抜く場面がありません。
充実した舞台でした。

今後もこうした小品に光をあて、積極的に手掛けて欲しいですね。

家人も大満足。
谷口あかりの透明な歌声が印象に残りました。

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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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