2013年 7月 鑑賞記録

7月
○ 4日(木)鈴本 夜席  主任 菊之丞  鈴本演芸場
○ 7日(日)第一回 NBS殺人研究会  お江戸日本橋亭
○ 9日(火)五街道雲助独演会  にぎわい座
○15日(祝)劇団四季 ライオンキング  大阪四季劇場
○19日(金)らくご街道 雲助五拾三次 第四宿 -両徳-  日本橋劇場
○21日(日)国立名人会  国立演芸場
○27日(土)だるま食堂  のげシャーレ
○28日(日)花形演芸会  国立演芸場


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花形演芸会 7/28

 7月28日(日)第410回 花形演芸会 国立演芸場

昨夜、隅田川花火大会のTV中継を観ていましたら打上げ始めてまもなくゲリラ豪雨と言うのですか、画面は物凄い風雨の様子に変わっていました。
『桃太郎侍、ご機嫌斜めな表情をしていたねぇ』、『なんだか今日も危なそう』など、家人と空を見上げながら三宅坂へ。

◆古今亭きょう介 『子ほめ』

◆橘ノ圓満 『骨皮』
くすぐりを押さない上品な高座に好感。
落ち着いた口調、発声で、思わず『巧いなぁ~』と声に出しそうになりました。
好演。

帰宅して芸術協会のHPを見て驚いたのですが、圓満さん、二つ目なんですね。びっくりしたなぁ~。
真打、それもベテラン真打の風格、そして力量と感じました。

◆春風亭鹿の子 『崇徳院』
登場人物を女性に置き換えて。
丁寧な高座。

◆ストレート松浦 ジャグリング
中国独楽、デビルスティック、皿回し、ボールジャグリング。
いつもながらお見事の一言。
最後に『猫手取り』を持ってきて、次へ繋ぎました。

◆春風亭百栄 『バイオレンス・スコ』
実は何度聴いても細部はよく解らない。しかしこの噺の任侠的展開を百栄師の話術で聴くと大笑いしてしまう。
というのが私の『バイオレンス・スコ』体験。
猫には比較的詳しい家人は初見でしたが面白かったそうです。

~仲 入~

◆古今亭菊之丞 『青菜』
余裕の高座。
御隠居との遣り取りでたっぷり季節感を描写してくれました。
流石の出来映え。恐れ入りました。

◆母心 漫 才
歌舞伎を題材に中々愉快。
息の合った会話に大笑い。

女装漫才を観た為か、昔々の記憶が蘇って来まして急に『富士松・たけお』を思い出しました。
『冗談コント』と銘打った三味線とアコーディオンのコンビで、最後の盛り上げが『音のチャンバラ』というか『音の決闘』だったのですが・・・。

『母心』が和装の女性姿と洋服のコンビ。『富士松・たけお』も和装の優男と洋装のコンビ。そして共に芝居掛かった高座ということで記憶が蘇ったのかもしれません。
それと、富士松先生が『私、上野でおかまやってたの』なんて言っていたしなぁ~。その台詞と女装とがまた結びついたのかなぁ。

すっかり忘れていたことを思い出させてくれた『母心』の漫才。ちょっと気になるコンビですね、また観たいなぁ。

◆古今亭菊志ん 『兵庫舟』
船上での謎かけの場面から所謂『わいわいがやがや』した雰囲気を大変上手に描きました。
江戸者二人の人物造形が際立っていましたね。また上方言葉も巧くこなしていました。
そして出鱈目講釈は本日の演目をも織り込みながらの熱演。
素晴らしい出来。お見事。


跳ねて家人と大劇場への坂を歩きながら『菊志ん師、好かったねぇ~』と意見一致。




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だるま食堂 単独コントライブ ~女のリズム~ 7/27

 7月27日(土)だるま食堂 単独コントライブ ~女のリズム~ のげシャーレ

恒例、夏のだるま食堂にぎわい座ライブ。
今年もまた愉快な舞台で笑わせてくれます。

テーマは『女のリズム』。
まずは冒頭、電車内でのイヤホン音漏れ(シャカシャカ音)を根多に、見事に戯画化。こういう切り取りが実に巧いねぇ。

休憩を挟み約2時間の舞台。
満員ののげシャーレを大いに沸かせてくれました。

次回、暮れのライブは師走28日と29日。これもまた楽しみです。
大笑いのだるま食堂。面白かったなぁ~。





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国立名人会 7/21

 7月21日(日)第365回 国立名人会 国立演芸場

暑さ一服の日曜日。
志ん輔師『船徳』を聴きたいなぁ~、と三宅坂へ。

◆古今亭半輔 『寄合酒』

◆橘家文左衛門 『道灌』
十八番を丁寧に。
『なんですと?』も入りました。
寄席でよく掛かる噺ですが、文左衛門師の『道灌』は一味違いますね。
流石の出来。お見事でした。

◆初音家左橋 『お菊の皿』
愉快な高座。
町内の連中が初手から余り怖がっていない雰囲気で、滑稽味に寄せた演出。
明るい『お菊の皿』。好演。

◆古今亭志ん輔 『船徳』
冒頭、謡いながら舟を漕ぎ進む船頭と、川端(桟橋)にいる別の船宿の船頭の遣り取りから入ります。この会話の内容が『若旦那』つまり徳兵衛についてなのですね。
川端(桟橋)の船頭の船宿に居候しているのが『若旦那』、という紹介があり、場面は船宿の二階へ。
この場面転換、志ん輔師独特の工夫でしょうね。非常に斬新でした。好かったなぁ。

一昨日の雲助師が『弱々しい若旦那』とすれば、今日の志ん輔の徳兵衛は『わがままな若旦那』。
志ん輔師の活写で『困ったちゃんの徳兵衛』が目の前へ出現。こんな人が本当にいたら弱っちゃうよなぁ~、まったく。
期待通り、素晴らしい『船徳』。堪能しました。

~仲 入~

◆瀧川鯉昇 『蛇含草』
焼き餅を食べるのがこの『蛇含草』、蕎麦を食べるのが『そば清』とは知りつつも、噺の組み立てがこんなに異なるとは意外でした。

餅の食べ分け場面などなかなか愉快。

ただ、下げで『人間を溶かす・・・』と説明的になっていましたが、これはそれこそ“蛇足”のように思います。
“考え落ち”のままで如何でしょうか。

◆林家今丸 紙切り
鋏試し浴衣姿(縁台に腰掛け団扇をつかう浴衣女性)、両国川開き、花魁、朝顔、お客様似顔
『朝顔』のお題で切った、浴衣女性の立ち姿と籠の朝顔、傑作。

◆桂 米丸 『杖』須川勇=作
お元気ですねぇ。
今輔師の思い出話を枕に、最近の新作を掛けてきました。

『そういえばそんな事もあるなぁ』と思い当たる心の動きを切りとった噺。
小品ながら珠玉の一席。お見事。


跳ねて『米丸師匠、面白かったねぇ』など家人と喋りながら家路へ。





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らくご街道 雲助五拾三次 -両徳- 7/19

 7月19日(金)らくご街道 雲助五拾三次 -両徳- 日本橋劇場

今夜の“雲助五拾三次”は、第四宿 -両徳-。
雲助師『船徳』、『お初徳兵衛』、他一席と触れられています。

◆柳亭市助 『道具屋』

◆五街道雲助 『たがや』
実は道すがら家人に『他一席って何だろう』と聞かれ、『たがやじゃないかな?』と当て推量に答えたのですが的中しました。

『両国風景』を糸に乗せてたっぷり聴かせてくれたかと思えば、切羽詰まったたがやの頭の中を駆け巡るのは出身中学の『両国中学時代の思い出』。
遊び心一杯の傑作高座。大いに笑わせてくれました。

仲入後に『何十年振りのたがや、しかも二三回しか演ったことが無い』と雲助師。
珍品の『たがや』、堪能しました。

~仲 入~

◆五街道雲助 『船徳~お初徳兵衛浮名桟橋』
昨年鈴本6上夜の『ちょいと、若旦那ぁ!』以来、かな?
ただあの時は『船徳』は石垣の件までぐらいだったかも知れません。
今夜はまず『船徳』をたっぷり演って『お初徳兵衛』へ繋ぎました。

『船徳』に於ける徳兵衛の若旦那らしい様々な仕種、言動、これ雲助師独特の味わいですねぇ。
あと下げの直前なのですが、桟橋へ上がったお客様の『あれぇ?船頭見えなくなっちゃった、あぁ、舟の中でへたばっちゃってる』という言葉を挟み、徳兵衛の疲労困憊振りを強調します。
この一言を挿れることで下げの『柳橋まで船頭一人・・・』が非常に活きますね。お見事でした。

続けて『お初徳兵衛』。途端に渋く鯔背な徳兵衛に早変わり。
眼の表情をがらっと変え、発声、口調も最早『若旦那のそれ』ではありません。

首尾の松へ船を舫った後、お初が徳兵衛を屋形の中へと声を掛ける。ここからのお初の独白がいいなぁ。
そして雷。濡れ場。

毎度の事ながら最後の『船はいつまでも動こうとは致しません』の台詞にぞくぅっと来ました。
好かったなぁ。


夏の噺を堪能し、すっかり満足。
『師匠、乗ってるね』など家人と語り合いながら家路へ。
今夜も素晴らしかったなぁ~。





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劇団四季 ライオンキング 7/15

 7月15日(祝)ライオンキング 大阪四季劇場

急遽発表された大阪の追加公演。
発表当時計画していた夏期旅行の日程では、追加公演当日に神戸滞在。しかも『完全休養日』。
『良席が取れたなら・・・』と掛けた予約電話で希望席入手の幸運に恵まれました。

家人とその友人の歩く後ろについて、おっとり刀で大阪四季劇場へ。
今年2月28日に浜松町で観て以来、半年振りの『ライオンキング』です。


主な出演者は次の通り。
○ラフィキ 鄭 雅美 ○ムファサ 内田 圭 ○ザズ 明戸信吾
○スカー 金森 勝 ○ヤングシンバ 原 光希 ○ヤングナラ 利川桃子
○シェンジ 松田佑子 ○バンザイ 白瀬秀典 ○エド 小田春樹
○ティモン 韓 盛治 ○プンバァ 荒木 勝 ○シンバ 南 晶人
○ナラ 岡本瑞恵 ○サラビ 渡邉万希子
○パーカッション 山下ジュン 中村 岳

2月に東京で観た内田ムファサと明戸ザズ。この二人は安定感抜群ですね。
前半の狂言回しザズ、後半はティモン、プンバァ。この三役は今日も光っていました。お見事。
金森スカー、なんというかやや情けない雰囲気で好演。ふむ~、こういうキャラクターもあるかぁ。
アンサンブルの皆さんも精一杯の演技を見せてくれました。

発表から間無しの公演ながらフルハウスの盛況。カーテンコールではスタンディング多数(関西では特によく目にしますね、スタンディングオベーションを)と好評の舞台でした。

跳ねて三人で地下街を歩きながら『好かった』、『好かったねぇ』と語り合い、大満足の大阪ライオンキング。
面白かったなぁ~。





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五街道雲助独演会 7/9

 7月 9日(火)五街道雲助独演会 にぎわい座

今夜のにぎわい座雲助独演会は雲助師『中村仲蔵』他二席、客演に小菊姐さんと前触れされております。

◆柳家まめ緑 『寿限無』

◆五街道雲助 『臆病源兵衛』
これは懐かしい。馬生師匠が十八番にしていた『臆病源兵衛』。嬉しいなぁ。

前半は源兵衛の一挙手一投足に大笑い。後半は葛籠から出た八五郎が『ここは地獄か極楽か』とさまようくだりも愉しく。
下げは馬生師直伝『娘のおかげで極楽さ』。
いやぁ、面白かったぁ。

◆五街道雲助 『抜け雀』
『臆病源兵衛』の下げが辛いので、何か好いのがありましたら・・・など客席をほぐしながら続けて二席目へ。

名人、上手の噂から『甚五郎の張形』の小咄を枕に、駕籠舁の仕込みをせぬまま『相州小田原宿の・・・』と始まった時には少し驚きました。

若絵師はやや武張った感じ。
その若絵師が衝立に絵を描く場面で客席が水を打ったように静まり返り、高座へ集中しました。
これは後半、老絵師が雀の絵を見立てる場面、そして鳥籠を描く場面でも同様で、一種の緊張感が客席に走りました。
雲助師の演ずる両絵師の、何というか、あたりを払う厳粛な雰囲気が客席へ緊張感をもたらすのでしょう。
迫力あったなぁ。
絵師親子は武士ですから、この様に威厳ある態度であるのが自然でしょうね。

あと相模屋の女房が余り出しゃばらないのも、噺の品を良くしている様に思います。
女房が相模屋主人を『徹底的にこき下ろす』場面を強調し、客席の笑いを誘う演出もありますが、雲助師はそれは採らず、絵師親子の『絵で繋がる、絵で分かり合う』関係を描き込むことに重きを置いているように思われました。

また私、この『抜け雀』が掛かるといつも『冒頭の相模屋主人』と『“雀のお宿”として忙しくなった後の相模屋主人』の演じ分けに注目をします。
端的に言いますと、老絵師との会話場面での相模屋主人の口調、姿勢などですが、流石雲助師、見事に『余裕綽々の別人』になっていました。

古今亭の芝居を好んで聴く私、この『抜け雀』を聴く機会は比較的多い方かも知れません。
私、今夜の『抜け雀』は群を抜いた一席であると感じました。

~仲 入~

◆柳家小菊 粋曲
『待ってたよ!』と下手桟敷あたりから声が掛かりました。
『膝枕』など色っぽい都々逸、新内、そして両国風景。
声が掛かった為でもありますまいが、今夜の小菊姐さん、一段と艶やか。そして気合いの入った高座とお見受けしました。好かったなぁ。

◆五街道雲助 『中村仲蔵』
出囃子は鞍馬。根多出しの一席を後席へもってきました。(“仲蔵で仲入だと思うよ”と家人には言っていたのですが・・・)

香盤を見た仲蔵が『辞めて旅に出る』とまで言うのを女房お吉がとりなす場面など、夫婦の情愛を強調した演出に好感。

あと、向島の妙見様近くの蕎麦屋に駆け込んでくる旗本(浪人ではなく無役の旗本つまり旗本寄合席、と表現していた様です)が、仲蔵のことを見知っていて『俺も江戸っ子の端くれだ、三座の芝居は欠かさず観ているさ』など、愉しい演出、台詞は雲助師独特のものでしょう。

ところどころに芝居の所作、芝居台詞を挟みながら噺を進め、役づくりの場面などを描写していく、これもまた雲助師ならではですねぇ。

そして舞台場面。
これまた好かったなぁ~。現代にも伝わる仲蔵苦心の定九郎。その様々の所作を一々描写してくれますので、実際に五段目の芝居を目の前にしているようでした。凄かったなぁ。

やり損ねたと思い込み、旅へ出る仲蔵。日本橋の魚河岸で五段目の好評を耳にして『女房のお吉にそんな評判があったことを一言伝えよう』と家へ戻ります。
上にも書きましたが、夫婦の情愛を中心に据えた筋立てですね。

呼ばれて駆けつけた團十郎宅には、團十郎と勧進元、そして仲蔵の師匠である中村傳九郎が。
しくじったのでは無い、そのことを家に帰り女房に伝えたいと申し出る仲蔵。既に次の間には女房お吉か控えていて、一部始終を聴いていました。
いい場面だったなぁ。

傳九郎に貰うのは煙草入れ。しかし『煙りに巻かれたようだ』ではなく、團十郎の『何かつまみはないのか?』との問いに応えて『八百善の弁当が・・・』、『いや弁当はよそう、もう五段目に弁当はいらねぇ』と下げました。
素晴らしい高座。感動しました。


このところ聴く高座全てが『名演』と思われる雲助師。
今夜も『三席揃えてきた』印象です。素晴らしい独演会でした。

大満足の雲助独演。いやぁ、好かったなぁ~。





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第一回 NBS殺人研究会 7/7

 7月 7日(日)第一回 NBS殺人研究会 お江戸日本橋亭

七夕の晩、新しい演芸会が始まりました。
NBS(日本橋)殺人研究会。
“殺しの龍玉”こと蜃気楼龍玉師、“新進気鋭”神田松之丞さんの二人会。
更に解説には、“怪僧”石井徹也氏を迎えるという念の入ったご趣向。さぁ、第一回。

◆解 説 石井徹也 いたちや女将
緞帳が開きますと高座を挟んで上手へ石井氏、下手に司会役の主催者いたちやさんが椅子に腰掛けて登場。
解説要点を模造紙に手書きして高座へ掲げ、要領よくこの研究会の趣旨や出演者を紹介。そして『殺人研究講座』へ。
これが思いの外に面白く、また興味深い内容。
石井氏の『日本の殺人と海外の殺人の比較』など、愉しく聴かせていただきました。

◆神田松之丞 『村井長庵~お小夜身売り、重兵衛殺し』
解説でも触れられていましたが、所謂大岡三政談、つまり『畔倉重四郎』、『徳川天一坊』そして今夜の『村井長庵』について、裁いた大岡越前守が『この三者は八つ裂きにして余りある』と言ったということなどを簡略に前置きして本編へ入りました。
この前振りを先程の『殺人研究講座』で先取りされてしまったので、少し入りづらかったのかな?

大岡三政談を全て読むのは師匠の神田松鯉先生お一人とのこと。それぞれが二十席ぐらいづつの続きものとの事です。

しかしこの村井長庵という男、悪い奴だねぇ~。
東海道江尻宿在から娘の身売りの為に江戸に来た妹の亭主。つまり義弟ですが、この義弟と長庵の遣り取り、聴き応え充分。
義弟の方は娘を売るほどの困窮、これが松之丞さんの豊かな描写で客席へ伝わって来ています。
そこへ『半分貸してくれ』ですからねぇ。しかもそれは『借りる』のではなく『貰う』だと判っているから、義弟は必死に拒む。無理押しする長庵。
迫力あったなぁ。

札の辻の修羅場も素晴らしい描き込み。
松之丞さん、熱演、好演。

~仲 入~

◆蜃気楼龍玉 『怪談牡丹灯籠~栗橋宿』
お馴染みの『お札はがし』の続きがこの『栗橋宿』。矢張り怪談噺ですので聴く機会の比較的多い噺です。

龍玉師、抜群の出来。
伴蔵の人物造形が素晴らしい。そして女性が上手ですからねぇ、龍玉師は。お峰の悋気の様子なども大変見応えがありました。
充実した一席。
“殺しの龍玉”面目躍如と言ったところ。


跳ねて家人と『良かったねぇ~』と意見一致。

しかし『殺人研究会』だから仕方ないけれども、今夜の日本橋亭、冷房が効き過ぎて寒いこと。(吹き出し口の下だったからかなぁ?)
『あれなら一日二日死骸も痛まないだろうね』など言い合いながら家路へ。





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鈴本7上夜 7/4

 7月 4日(木)鈴本演芸場 夜席

鈴本7上夜は『菊之丞厳選十席』と銘打った古今亭菊之丞師の芸術選奨新人賞受賞記念特別興行。根多出しで臨む十日間です。

『上席、どうする?菊之丞師の芝居』
『四日(木)か五日(金)なら行けそう』
『四日目は“らくだ”、仲日は“たちきり”だけどなぁ』
『じゃぁ、四日にしようかね』
という訳で、鑑賞歴の長い友人と連れ立って鈴本演芸場へ。

柳家花どん 間抜け泥
古今亭志ん吉 道灌
鏡味仙三郎社中 太神楽
林家扇 牛ほめ
入船亭扇遊 たらちね
ペペ桜井 ギター漫談
三遊亭歌之介 龍馬伝
五街道雲助 家見舞

~仲 入~

ホームラン 漫 才
春風亭正朝 町内の若い衆
林家正楽 紙切り
古今亭菊之丞 らくだ

◆花どん 『間抜け泥』
おそらく得意にしている噺なのでしょう。余裕を感じさせる高座。愉快な『間抜け泥』。

◆志ん吉 『道灌』
前半がやや延びたかな、少しだれました。御隠居との遣り取りを刈り込み、後半に力を傾注して下げへなだれ込んで欲しいところ。
ただ、こうして敢えて長めの高座を勤めることも勉強なのかも知れません。

◆扇 『牛ほめ』
新二つ目。張り切って元気な高座。
出来ればもう少しゆっくり喋って欲しいなぁ。

◆扇遊 『たらちね』
話題の安藤美姫出産報道に触れながら夫婦合縁奇縁の枕を振り『たらちね』へ。
大家さん方から自宅へ戻った八五郎が、七輪の火を起こしながら独りごちる場面を全部割愛。
それでいて面白味はまったく損なわれていないのが流石です。
抜群の出来。お見事でした。

◆雲助 『家見舞』
冷や奴やご飯を食す場面、袖を引いたり口で説明したりする演出は採らず、二人の会話で(つまり直接話法で)描写していきます。
まるで実際に何人もの人が言葉の遣り取りをしている様でした、流石ですね。
余り好みの噺ではありませんが、噺を会話で紡ぐ至芸をたっぷり堪能しました。素晴らしい高座。

◆正朝 『町内の若い衆』
正蔵師が風邪で喉をやってしまい、今席は休席、と代演の理由を説明。
正朝師独特の、混ぜっ返しを合間へ挟む話法で愉しい高座。

◆正楽 紙切り
鋏試し相合い傘、海開き、昇り龍、四万六千日。

◆菊之丞 『らくだ』
特別興行らしく、仲入に後ろ幕を吊りましたがこれは十年前の真打昇進の時に御贔屓から贈られたものとのこと。
鮮やかな青色の地に裏梅と鬼蔦紋を染めた見事な後ろ幕です。

前半、非常に写実的で陰惨な描写が点在し雰囲気が重かったのですが、落合へ向かう場面の明るい調子で救われた感じ。
熱演。
仲入の雲助師同様、地で喋る場面は殆どありません。全て会話で噺が進んで行きます。
言葉の調子、声の高低、姿勢、表情などで見事な演じ分け。特に屑屋さんの人物造形が素晴らしかったですね。
気合いの入った高座。感銘を受けました。


跳ねて友人と『たらちね(扇遊師)は流石だったなぁ』など、てんでに感想を言い合いながら家路へ。





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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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