2013年 9月 鑑賞記録

9月
○ 1日(日)鈴本 昼席  主任 川柳  鈴本演芸場
○ 7日(土)劇団四季 コーラスライン  自由劇場
○ 8日(日)劇団四季 李香蘭  四季劇場[秋]
○11日(水)鈴本 夜席  主任 龍玉  鈴本演芸場
○14日(土)らくご古金亭  湯島天神参集殿
○15日(日)国立 昼席  主任 伯楽  国立演芸場
○19日(木)鈴本 夜席  主任 龍玉  鈴本演芸場
○21日(土)花形演芸会  国立演芸場
○22日(日)らくご街道 雲助五拾三次 第六宿 -寿-  日本橋劇場
○23日(祝)鈴本 夜席 真打昇進披露興行 主任 つくし  鈴本演芸場

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鈴本9下夜 川柳つくし 真打昇進披露 9/23

 9月23日(祝)鈴本演芸場 川柳つくし 真打昇進披露興行

昨夜、一気に読み終えた『雲助、悪名一代』。
興味深い挿話が沢山で大変面白いですねぇ。何回も読み返したくなります。
そんな訳で、ちと寝不足気味の中、今日は鈴本演芸場夜席。
五人の新真打が交互に主任を勤める今秋の披露興行。長い五十日間の始まりです。

先ずは新真打五人の師匠方を主任番順にご紹介。香盤とは異なり、大初日の主任は金朝師でした。
三遊亭金朝師(金兵衛改メ)
金原亭龍馬師(小駒改メ)
川柳つくし師
三遊亭天どん師
柳家喬志郎師(喬四郎改メ)

今回の披露目では、五人の師匠方の中で最も多くその高座に接している川柳つくし師匠の芝居を選び、その初日に家人とやって参りました。


桂才紫 黄金の大黒
柳家小せん 犬の目
翁家和楽社中 太神楽
柳家喬太郎 夜の慣用句
柳亭市馬 目黒のさんま
ロケット団 漫 才
川柳川柳 ガーコン
三遊亭圓歌 御前落語
柳家三三 転宅

~仲 入~

-真打昇進披露口上-
圓歌、川柳、つくし、市馬

江戸家小猫 物真似
桃月庵白酒 つる
林家二楽 紙切り
川柳つくし ソング・コップ


立ち見も出る大盛況。
緞帳が上がり、横寺つくし会さんから送られた、明るい緑色地に圓生一門の定紋三ツ組橘を白く抜いた鮮やかな後ろ幕が、目に眩しく映りました。


◆才紫 『黄金の大黒』
さあ、高座は“来春昇進”が決まっている才紫さんが開口一番。
明るくはっきりした口調、豊かな表情で噺を進め、客席を温めました。

◆小せん 『犬の目』
何回か聴いている小せん師の『犬の目』ですが、今夜の高座が最も好かった様に思いました。
くすぐりの押しもくどくなく、品の良い噺にまとめてくれました。
この噺は“さらっと”何気なく演ってしまうのが良い様に感じます。好演。

◆翁家和楽社中 太神楽
和楽、小楽、和助の三人で登場。
和助さんの土瓶はいつ観ても素晴らしいなぁ。
お開きの大ナイフもお見事。

◆喬太郎 『夜の慣用句』
『つくしさんは新作仲間』と紹介しながら学生コンパ風景の枕。
私、この時点で『諜報員メアリー』かな?と思いましたが、そうではなく『夜の慣用句』へ入りました。
いつ聴いても面白いなぁ。流石です。

◆市馬 『目黒のさんま』
“紅葉鯛”の小咄を枕から本編へ。
市馬師らしい折り目正しい高座。
抜群の安定感。

◆ロケット団 漫 才
息の合った遣り取りも愉しく、新旧の根多を取り混ぜて。

◆川柳 『ガーコン』
高座返しの前座さんがめくりを繰って『川柳』と出た途端、大きな拍手が沸き起きました。これは私、余り記憶にありませんねぇ。
川柳師が姿を見せますと、拍手は更に大きく続きます。
川柳師匠、『俺もめくりに拍手が沸く芸人になった』と嬉しそう。十八番のガーコン。
私のお気に入り、ベースパートもたっぷり。いやぁ、好かったぁ~。

◆圓歌 『御前落語』
スタンダップ。膝が良くないのかも知れません。
昭和42年5月11日の宮中御前落語風景。佐藤栄作総理直筆の高座扇子も披露してくれました。
こちらも練達の話芸。堪能しました。

◆三三 『転宅』
縁起を担いで泥棒の噺を。
努めて地味に演った印象でしたが、巧いなぁ、やはり。

◆口上
上手より圓歌、川柳、つくし、市馬
司会役は市馬師。

圓歌師は真打の語源から。
蝋燭の芯を打つ。即ちその日の興行の最後を締めくくる実力者が真打であると説明しました。
そしてお馴染みの『手を取って共に登らん花の山』。

川柳師。
古典落語は元来が男のものなので、女性には難しい。しかし、つくしは新作を演りたいと言うので弟子にした。
創作力を持っているし、女性ならではの視点から面白い新作をどんどん作っていて、300席にもなろうというぐらいだ。(俺にも少し分けてくれ、と軽口が入りました)
新作の宿命で噺の新陳代謝が激しいけれども、今後も益々精進し発展して貰いたい。
と、格式張らず普段の話し言葉で愛情満ちた口上。

圓歌師の音頭で三本締。

◆小猫 物真似
鶴、亀、鶯、秋の虫、犬、ニワトリ、山羊と羊、犀、輪尾キツネ猿、アシカ、手長猿。
見事。

◆白酒 『つる』
何度も聴いていますが、今夜は特に隠居と八五郎の会話が乗り乗りでした。
客席大爆笑。

◆二楽 紙切り
鋏試し桃太郎、杯と菊、柳につくし。
柳の木と土筆その横にガーコンの川柳師匠、傑作。

◆つくし 『ソング・コップ』
川柳師匠の時と同じく、めくりが繰られると大きな拍手。
噺に入ってからも客席が大いに沸き、笑い声が絶えません。
相当な実力を付けているなぁ、と思わせてくれた素晴らしい真打初高座でした。


緞帳の降りる中、座布団を横に除けて辞儀のつくし師匠。
そこへ上手から御贔屓が祝儀を高座へ滑らせました。
それが高座真ん中のつくし師匠まで届かなかったと見えまして、礼儀上、祝儀を手に取ろうと四つん這いで上手へと這うつくし師匠。
つくし師、その這う姿のまま緞帳が降りきるという予期せぬ愉快。
この漫画的展開は爆笑王への第一歩かな?
そんな思いを抱きながら、柝の音とともに聞こえる手締に送られ外へ出ました。

歩きながら家人が『つくしさんの高座をもっと観たいなぁ』
そうですね、私もそう思いました。
面白くなっていましたもの、以前よりもずっと。
『五十日のどこかで都合をつけて、また来よう』と間髪を入れずに応えました。
おめでとう!つくし師匠。おめでとう!川柳師匠!




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らくご街道 雲助五拾三次 -寿- 9/22

 9月22日(日)らくご街道 雲助五拾三次 -寿- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第六宿 -寿- 。
今夜は開演前に雲助師自伝本『雲助、悪名一代』のお手渡し頒布会がありまして、ロビーは大賑わい。私たちも“我が家に一人一冊”とばかりに分けていただきました。
師匠と握手。私、いささか興奮気味。

さて本日の雲助五拾三次は、古今亭のお家芸『井戸の茶碗』他、楽しみだなぁ~。


◆五街道雲助 『寿限無』
先ずは今夜の副題 -寿- について。
『私が本を出したのでおめでたい、という訳ではありません』
『私自身が六十五歳と世間様では定年、そして芸歴四十五年の節目であること』
『またこの度、末の弟子、龍玉も上野さんで主任をとらせていただき、幸い評判も好かった様で嬉しい限り。これで弟子三人ともが寄席で主任を演らせていただいた、つまり師匠弟子ということならば弟子が巣立ち、親離れ子離れが出来たということで、おめでたい』
と説明がありました。
七年後の東京五輪の話題、年齢と芸の変化などにも触れながら『寿限無』へ。

噺の中での自問自答で、寿限無を演るのは初めて、など織り込みながら愉快に進めました。前座噺って、巧い人が演ると面白いんですよねぇ。流石でした。

◆五街道雲助 『井戸の茶碗』
下がらず続けて、これも余り掛ける機会のないという根多出しの『井戸の茶碗』。

雲助師版では、細川家中の若侍の名前は“高木佐太夫”。
千代田卜斎は“自身の主家への帰参(再仕官)叶った”上で、娘“お雪”を佐太夫の妻に、と婚礼(結納)を切り出します。
つまり高木佐太夫と千代田卜斎の身分を同じ武士(浪人ではなく)とした訳です。
このあたりは独特な演出と思われました。ひょっとしたら元の講釈根多ではこんな感じなのかな?
確かに“武家同士の婚礼”の方が、胸にすとんと落ちますね。

雲助師、終始抑えた語り口調。意識的に硬く演じた様に感じました。
“曰く窓”など蘊蓄も散りばめられた独特の井戸茶、堪能しました。

~仲 入~

◆五街道雲助 『天保六花撰より上州屋から玄関先』
鞍馬の出囃子で上がった雲助師。
何を掛けるのだろうと思っておりましたところ、なんとこちらも講釈根多『天保六花撰』。
『御数寄屋坊主、河内山宗俊』と高座から聞こえてきた刹那、『へぇ~!』と声が出そうな程びっくりしました。

悪を演るとき、雲助師は実に気持ち良さそうに演るんですよねぇ。
啖呵を切る場面で、片岡千恵蔵演ずる遠山金四郎の台詞とも共通点があるのだなぁ、などと、私も好きなものですからわくわくしながら聴いていました。

他の場面でも、六花撰を下敷きにしたのでしょうねぇ、映画の方に千恵蔵の金さんが僧侶に化けて相手方へ乗り込む場面がありまして・・・

私、今夜は千恵蔵映画のそんな場面こんな場面を思い出しながら聴いておりました。
愉しかったなぁ。

演目にある上州屋とは池之端の質屋。
この上州屋の娘が奉公に上がった先の大名に見初められ、伽を命じられるも自分は言い交わした人ある身、と拒んだ為に座敷牢へ閉じ込められる。
その話を聞きつけた河内山宗俊が、座主の使者に化けて娘救出の談判。
出雲松江藩、雲州候松平出羽守江戸屋敷へ単身乗り込み、まんまと騙して娘を取り戻しますが・・・
顔の大きな黒子によって正体露見した宗俊が、突きつけられた槍の穂先を前にして大胡座で啖呵を切る。
これは本当に面白かったなぁ。

この上州屋一件の片が付き、更に物語が進んだところ。
侍の乗る馬に水溜まりの跳ね水を浴びせられる恥辱を受けた宗俊。
突き止めた旗本屋敷の玄関先にて、懐から何かを取り出し『貴様が馬で跨いだのはこれだ』と相手方へ示した場面で
この3月の『連続六回口演・お富與三郎』の時のように、『この続きはまたの機会に』と後を引く切れ場。
『またの機会』が待ち遠しく感じますね。


いやぁ、今夜も好かった好かったと
家人と語らいながら家路へ。
大満足の雲助五拾三次。
次回は10月16日、-江戸前- 庚申待ち 他と予告されています。




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花形演芸会 9/21

 9月21日(土)第412回 花形演芸会 国立演芸場

『講釈かぁ、いいねぇ。あら、客演は扇遊師匠だ』と三宅坂。

少し早めに到着しましたので、下のロビーで昨日千穐楽を迎えた龍玉師の芝居について、先輩の皆様のブログなどを拝見しておりました。
ネット情報に依りますと龍玉師、初主任芝居の演目は、
山崎屋、休、文七元結、らくだ、子別れ、妾馬、休、鼠穴、双蝶々~定吉殺し、やんま久次。
『きゃぁ、楽日も行けば良かったなぁ』
と思ったところで開場の触れ。
さぁ、花形演芸会。


◆柳家まめ緑 『道灌』

◆鈴々舎馬るこ 『平林』
忘れ物そしてNHK新人演芸大賞の予選を勝ち抜いたとの自身の話題が枕。
そのNHKで演る予定の『平林』。
確か来月18日、大阪で本選ですね、期待しています。

◆立川談修 『身投げ屋』
癖のない素直な噺の進め方。
こういうしっかりした噺家さんが、寄席であいだに挟まって演ってくれますと、得した気分になります。
好演。

◆山上兄弟 奇 術
大掛かりなイリュージョン。
胴体分離、宙に浮く身体、箱と刀など。
お見事。

◆春風亭一之輔 『鰻の幇間』
珍しいことに、最初から最後まで流れを掴めなかった印象。
壊し過ぎて蹴られた、かな?

~仲 入~

◆入船亭扇遊 『厩火事』
今日の重いお客席も、ここでようやく温まった雰囲気。
先日菊志ん師で聴いた『芋しゃけ版』ではなく『帰りが遅い版』。
かっちり演って大きな送り手。

◆ストレート松浦 ジャグリング
これだけ沸くということは、今日は普段のお客席ではないのでしょう。
そう言う私も、皿回しの時は“判っていながら”はらはらしました。
熱演に拍手。

◆神田阿久鯉 『難波戦記 長門守木村重成の最期』
物語そのものは大昔に読んだことがありましたけれども
新妻の心こもった香だったとは覚えておりませんでした。
そうかぁ、こういう物語でしたか。
たっぷり堪能しました。


しかし重いお客席でしたねぇ。
よくお見かけするお顔も私の周りにはいらっしゃいましたけれども、
この重さからしますと、大半が講釈のお客様だったのでしょうか。

仲入後の三本が充実していたなぁ、と
独りごちながら家路へ。




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鈴本9中夜 9/19

 9月19日(木)鈴本演芸場 夜席

初日に駆けつけた蜃気楼龍玉師匠の初主任興行。
それこそ毎日でも観たい思いなのですが、なかなか時間が作れません。まごまごしている内に一週間が経ってしまいました。
『芝居、終わっちゃうョ』と上野鈴本へ参上。
今夜は一朝師の代演で雲助師匠登場です。


柳家圭花 道具屋
三遊亭司 狸賽
翁家和楽社中 太神楽
春風亭正朝 町内の若い衆
五街道雲助 目黒のさんま
伊藤夢葉 奇 術
春風亭百栄 浮世床
古今亭文菊 粗忽長屋

~仲 入~

ホームラン 漫 才
柳家三之助 元帳
柳家小菊 粋 曲
蜃気楼龍玉 双蝶々~定吉殺し


◆司 『狸賽』
『狸札』はよく高座に掛かりますが、こちらは壺を使った『ちょぼいち博打』の賽子に化ける子狸。
ちなみに「一は仰向けになって臍」と上品でした。
賭場での試し振りで賽子がどこまでも転がり続ける場面、愉快でしたねぇ。『つかまえろ~』。大笑い。

◆正朝 『町内の若い衆』
いつもの飄々とした高座。

◆雲助 『目黒のさんま』
今夜は中秋の名月、陰暦八月十五日ということで、『月、星』の小咄から『桜鯛』ならぬ『紅葉鯛』と枕を振って『目黒のさんま』へ。
『網を使わずに七輪に突っ込んで焼く、所謂隠亡焼きというやつ』、成る程ねぇ、炭に突っ込んで焼いちゃうのね。これは脂も焼けて盛大に煙りが上がり匂いが流れそうですな。
殿様の鼻をくすぐった雰囲気がよく出ていました。
その殿様の造形がまたお見事。
おっとりとしていて少~し我儘な感じね。これが巧いんですよ雲助師。
文句なし。
最近の雲助師匠は出会う高座の全てが名演といった感じなのですが、今夜もまた出色の一席。
素晴らしい高座でした。
それにしても美味しそうなさんまでしたねぇ。

◆百栄 『浮世床』
太閤記。
志ん五師からでしょう。
そろそろ命日ですね。懐かしい。

◆文菊 『粗忽長屋』
かっちりと演り過ぎたのか、滑稽味が薄れてしまった印象。
というか、文菊師にはこうした“壊れた系統の噺”が合わないのかな。

◆三之助 『元帳』
今席は浅い時間の出番を小せん師と分け合った三之助師。今夜は膝前の登場です。
力のこもった高座。酔態に引き込まれました。
いい出来でしたねぇ。

◆龍玉 『双蝶々~定吉殺し』
上手から上がった『待ってました』の声に頷きながら着座。
以前よく演っていた高座名にまつわる掴みから『名前も珍しいのですが、今日は噺の方もお珍しいところで』と、『双蝶々の抜読み』を宣言。さっと『定吉殺し』へ入っていきました。
私にとっては昨年3月14日、いたちやさん企画の“五街道四門三月双蝶々初夜”以来、一年半振りに聴く、龍玉師『定吉殺し』です。

もう何が凄いって長吉の目配りが見事。
迫力満点の演出でその狡猾さを存分に描写しました。
奥の間で上下の引き出しを同時に引くその様子。そして五十両を懐に奥の寝間を出て、いただいた薬を“ふぅ~”と吹き飛ばし静かに手を叩き払う仕種。
いやぁ、素晴らしい。
私も長吉と同じように息を殺し、同じように息を吹きました。

一つだけ『これ勿体無いなぁ~』と思いましたのが最終盤の鐘の音。
実際に鐘を鳴らしたのはいいのですが・・・
と申しますのも
その鐘の音が太神楽の鏡味仙三郎師匠のあの『寄席の吉右衛門です』の時の音と同じだったんです。
私、ちと緊張が解けちゃったですねぇ。あの音で。
惜しかったなぁ。
しかし、それは小さなもの。
龍玉師の作り出した“悪の道の世界”を充分堪能しました。


実は私、今夜の演目を『お直し』と予測していたのですが、『双蝶々』とはまた得した気分。
雲助師、三之助師そして主任龍玉師が抜けていたなぁ~、など独りごち、
いつもは素直に愛でる中秋の名月が龍玉師の噺の余韻でしょう、幾分怪しい光を帯びているのを仰ぎ見ながら家路へ。




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国立9中昼 9/15

 9月15日(日)国立演芸場 昼席

主任伯楽師。菊志ん師そして世之介師登場。
これは見逃せないなぁ、と台風18号の影響を気にしながら三宅坂へ。


◆三遊亭しあわせ 『転失気』

◆金原亭小駒 『鷺とり』
もうあと一週間で龍馬師匠となる小駒さん。
いつもに増して力の入った高座。練れています。
あと気づいたのですが、以前の高座よりも表情が明るくなりました。
努めて笑顔の高座を、と意識しているのかな?
十八番の『鷺とり』、面白かったですねぇ。

◆古今亭菊志ん 『がまの油』
昨夜の古金亭と本日、二日連続で菊志ん師の高座に接しました。
今日もまた素晴らしい出来。

大変見事な“がまの油売りの口上”、痺れましたねぇ。
菊志ん師も口上の場面直後に『ちゃんと言えたぁ~』。
中手が入りました。

場面進んで、酔った様のそのまた凄いこと。
べろべろ。
もう立っているのがやっとの有様を見事に活写してくれました。
私、大道でこのしくじりを実際に見ているが如くの錯覚に陥った程です。
出色の一席。

◆丸山おさむ 声帯模写
コーラスグループのメドレーから、懐かしや田中角栄氏の物まね。
これ、台詞は現代の世相風刺になっているという凝った根多でした。
お開きはクールファイブそして藤圭子。

◆入船亭扇治 『堀の内』
扇辰師代演。
相当な壊れっぷりの粗忽者。
いやぁ、笑った笑った。好演。

◆桂 文生 『痛風教室』
演目は終演後に貼りだされた根多一覧より。
う~ん、歌謡漫談と病院風景漫談を二つ繋げたというもので、まとまった一つの噺ではなかったような。
仲入にはちと物足りないなぁ、と私は思いましたけれども、他のお客様はどう感じられたかしら。

~仲 入~

◆ホームラン
浮世亭とんぼ・横山まさみ代演。
この代演は、うむ~、残念。
浅草1下夜(1/29)以来、久し振りにあの脱力系で味のある高座を、と楽しみにしておりましたのに・・・。

まぁしかし、代演のホームランも好みのコンビ。大いに笑わせてもらいました。

いつもの根多の後、勘太郎先生がカラオケで歌い、たにし先生が当て振りの大外連。
恐れ入りました。

◆金原亭世之介 『星野屋』
『お花、この五十両で・・・』と始まった時に私、総毛立ちました。久し振りに聴く噺です。
世之介師、実に滑らかな調子で噺を進め、古き良き時代へ連れて行ってくれました。
お花もよかったけれども、重吉の人物造形が素晴らしかったですね。
怪談話の場面、面白かったなぁ~。
得した気分。

◆アサダ二世 奇 術
ここのところ掛け違って高座を拝見していませんでした。
最初は水を使った奇術を新聞とコーラ瓶で。
前列のお客様に一万円札を借りておいて、カード当て。ハートのエース、お見事。
これ、何十回も観ている筈なんですが、実に不思議だなぁ。なぜあの一枚が当てられるのだろう。
最後にお借りした一万円の“利息”の千円札を次々と手の中から。
久し振りに至芸を堪能しました。

◆金原亭伯楽 『井戸の茶碗』
最初は自著の紹介から。これ歴史語りにもなっていますので、私はいつも愉快かつ懐かしい心持ちで拝聴しています。
そして『真打ですから今日は何か人情噺を』と、お家芸『井戸の茶腕』へ入りました。

仏様から出てくる小判を『四十五両』としたのは、前方の世之介師が『五十両』を先に出していたからでしょうか。この為、後でちょっと辻褄の合わない場面があった様な・・・。

まぁ、細かい事は置いて今日もまた伯楽師らしくにこやかに、お目出たい噺を演ってくれました。
こう愉しそうに喋ってくれると、なにかこちらも恵比寿顔になっちゃいます。

約三月振り、6月5日の国立名人会以来の伯楽師の話芸に酔いしれました。


今日は丸山先生、文生師、そしてホームランと音曲が付いた印象。
その中で菊志ん師の『がまの油』は光りました。
世之介師、伯楽師も聴くことが出来て満足。

跳ねて外へ出れば日の差す空模様。
『な~んだ、晴れているじゃない』と、それでも急ぎ足で家路へ。




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らくご・古金亭 9/14

 9月14日(土)第十一回らくご・古金亭 湯島天神参集殿
-志ん生没後四十年・志ん朝十三回忌・圓菊一周忌・三師追善公演-

はっきりしない空模様を眺めながら湯島天神へ。



◆金原亭駒松 『狸札』

◆金原亭馬治 『花筏』
かっちりとした楷書体の高座。
重量感あふれる親方の喋りが印象的。
好演。

◆古今亭菊志ん 『厩火事』
菊志ん師は『戯画化が巧み』なんだなぁ。
観察眼が鋭い上、演技力が確かですから人物造形がしっかりしていて、安心して噺に身を委ねる事が出来ます。

菊志ん師、噺の舞台を明治へと時代を進め、亭主の酒の肴は刺身ではなく牛。
大爆笑の『厩火事』、お見事。
大きな送り手でした。

◆金原亭馬生 『宿屋の富』
一文なしの泊まり客が田舎言葉。
これは私、お初かも。

湯島天神へふらっと来た一文なし、掲げてある富の番号と懐の札とを照らし合わせます。ここで『駄目だぁ~』と富札を捨ててしまう。
雲助師匠の『宿屋の富』でこの『札を捨てる演出』に初めて接した時に大変驚いたのを覚えていますけれども、馬生師も捨てるところを見ると先代も捨てていたのかな?
記憶があやふやですが、今度録画を調べてみましょう。

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『明烏』
老松で上がってきました。
『師匠の上がり(出囃し)ですと上がりにくい、脚ががくがくとなります』
と『脚ががくがく』から朝ドラのあまちゃん『生まれたての鹿の脚』の話題へ。
他ここには書くことの出来ない秘談沢山で長目の枕。喰い付きですから、客席を高座へ集中させる意図があったのでしょうけれども、実に面白かったですねぇ。巧いね、どうも。

『観音様の裏手の』とするところを『吉原の裏手の』と演ってしまいましたが、慌てずに次の台詞で『えっ?どこだって?吉原の裏手?』と台詞を挟み、上手く笑いへもっていきました。

翌朝、振られた二人組の会話が傑作。
『女郎なんか買ったら瘡ぁ掻く』ってあの一言のおかげで・・・とこぼすことこぼすこと。
自棄酒で二日酔い。その療治に小梅に砂糖をつけながら番茶で食べているその様子。
なんですか、妓楼の朝の気だるい雰囲気をそのまま切り取ってきたが如くの一場面、傑作でしたねぇ。お見事。
切れ場には口に含んだ小梅の種を相手の額に吹き飛ばす外連。
笑ったなぁ~。

期待に違わぬ名演、素晴らしい『明烏』でした。

◆五街道雲助 『妾馬』
一丁入りで登場。
まず冒頭、『妾馬(通し)としてありますが、通しとなると一時間は掛かります』
『独演会ならばともかく、そんな長く演ることは出来ません、従って最初の“井戸替え”の部分は端折って、下げまで演らせていただきます』
と発端を割愛するとの丁寧な説明をしてくれました。

噺の方はもうお手のもの、というより十八番ですもの。言うことありません。
乗り乗りで演ってくれました。

◆大喜利~三師追善座談会~
上手より雲助、志ん輔、菊志ん、馬生の各師
司会役は馬生師。

初めて聞くような話はありませんでしたけれども、こうした座談会というのは『噺家さんの素のお喋り』(と言っても矢張り演じているには違いないですが)を楽しめれば良いのでしょう。
愉快な座談会でした。


入場時に若干の混乱があったものの、自由席の古金亭では仕方ないですね。
この会は、券に振ってある番号の順に入場と決まっているのですから
主催者さんが手にしていたリストそのものに
『この番号の順にご入場となります』と一言添書きして、
ぱんと扉に貼り出していただけたならば、より良かったかなぁ。
『宿屋の富』よろしく番号を突き合わせる図もまた楽しい感じですしね。
場所もまさに『ここ』なんですし。

各師競演のらくご・古金亭、次回は討ち入りの日、12月14日(土)開催と予告されています。
こちらも討ち入りたいですね、また。





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鈴本9中夜 9/11

 9月11日(水)鈴本演芸場 夜席

2010年9月の真打昇進から三年。
蜃気楼龍玉師匠、初主任興行です。
『初日に行きたいなぁ~』と鈴本演芸場へ駆けつけました。

柳家圭花 道灌
三遊亭司 庭蟹(洒落番頭)
翁家和楽社中 太神楽
春風亭正朝 狸札
柳家小せん 黄金の大黒
ダーク広和 奇 術
春風亭百栄 誘拐家族
古今亭文菊 親子酒

~仲 入~

ホームラン 漫 才
春風亭一朝 桃太郎
柳家小菊 粋 曲
蜃気楼龍玉 山崎屋


◆司 『庭蟹』
洒落番頭の別名の方が通りが良いのかな?
司さん、落ち着いた話しっぷりで客席を温めました。

◆正朝 『狸札』
楽屋の符丁、トリ、化ける、薄い、などを披露しながら『中席の初日ですので、客席が化けますように』と十八番の『狸札』へ。
短縮版ながら沸かせてくれました。

◆小せん 『黄金の大黒』
持ち前の美声で調子良く、まるで唄うように噺を進めました。
面白かったなぁ。好高座。

◆百栄 『誘拐家族』
いつの間にやら、断絶した親子間の仲を取り持つ羽目になってしまう“誘拐犯”。
とぼけた味の中にピリッと世相風刺、お見事。

◆文菊 『親子酒』
父親の酔っていく描写が素晴らしかったですねぇ。
以前、文菊師の『棒鱈』を聴いた時、酔いが深まっていくのではなく、酔ったり醒めたりに見えましたので気になったことがありましたけれども、今夜は誠に見事な酔いっぷり。
流石の出来。

◆一朝 『桃太郎』
一朝師の手に掛かりますと、この『桃太郎』も、寝かしつけようとする父親の切れの良い江戸弁が見所の一つになりますね。
抑えた調子で客席を沸かせました。
凄いね。

◆龍玉 『山崎屋』
初高座がここ鈴本演芸場で『道灌』だったそうです。
めくりを繰るのを忘れて下がり、兄さんに叱られた、と思い出話をしながら噺へ入って行きました。

丁寧に花魁道中、新造、昼三などを仕込みました。これ下げで充分に生きましたねぇ。
これほど丁寧に仕込みながら、不自然さが微塵もないのには驚きました。

番頭久兵衛に三十両の無心をする若旦那孝太郎。
囲い女の一件を持ち出し、番頭を追い詰めていくその場面、面白かったなぁ。
こう、まるで悪意を感じない、無邪気な詰め方なんですよね。聴いている客席が全く不快にならない味。
雲助師、また先代馬生師、さかのぼれば志ん生師が非常に大切にしていた『噺の品の良さ』が見事に継承されている様に思いました。
しかし、ここでの若旦那孝太郎の表情、番頭久兵衛の様子、見事だったなぁ、本当。

番頭と旦那の遣り取りもまた秀逸。
吝嗇の質の旦那を上手く筋書きへ乗せていく番頭の巧みな策略も際立って、中盤以降もだれさせません。

下げで仕込みが生きる度に、客席から感嘆の声が上がるという物凄い出来の『山崎屋』。
出来ました、お見事。

初主任高座で何を掛けるのか、私、興味津々でした。
『山崎屋』とはまた“労多くして功少なし”といった感じだなぁ、などと冒頭の入りで思ったのですが浅慮でしたねぇ。
素晴らしい『山崎屋』、抜群の出来でした。


跳ねて歩き出し『凄かったなぁ~』、と独りごちながら家路へ。
大満足の九中龍玉。
いやぁ~、恐れ入りました。




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劇団四季 李香蘭 9/8

 9月 8日(日)李香蘭 四季劇場[秋]

創立60周年を迎えた劇団四季。
『南十字星』、『異国の丘』と続いた昭和の歴史三部作の最後を飾るのは『李香蘭』。

この芝居、観るのならば様々な要素から初日或いは出来るだけ早い時期と決めておりましたが、幸い予約電話が円滑に繋がり良席を得ることが出来ました。
初見の家人と二人、四季劇場[秋]へ。
さぁ、初日マチネ。


主な出演者は次の通り。

○李香蘭 野村玲子 ○川島芳子 樋口麻美 ○李愛蓮 秋 夢子
○杉本 芝 清道 ○王玉林 神永東吾

私が思いますに、現在考えられるベストメンバーが顔を揃えたのではないでしょうか。

初日らしく招待の方々や関係者の姿多数。
家人が『小里ん師匠を見掛けた』と言っていましたが、これは未確認情報。

日中の架け橋として生きる道を歩み、その人生を二国へ委ねた二人のヨシコ。山口淑子、川島芳子。
前半の『歴史を追う解説部分』がやや冗長とも感じましたけれども、これも若い観客の理解の為には必要な『仕込み』なのかな。気になったのはその点ぐらい。
好い舞台でした。

神永東吾の端正な姿が印象的だったと家人。
私は芝清道の歌唱に魅了されました。

今日も好い芝居を観たなぁ、野村も樋口も秋も迫力満点だった、など語りながら歩き出しましたらバラバラっと雨。急ぎ足で家路へ。




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劇団四季 コーラスライン 9/7

 9月 7日(土)コーラスライン 自由劇場

創立60周年ということで、旧作のリバイバル短期公演目白押しの劇団四季。この『コーラスライン』も全22公演の予定と発表されています。
演目も勿論然りですし、この自由劇場という小屋がまた私は大好き。初日を狙いましたけれども残念ながら“出遅れて”しまい、本日昼の部を予約しました。
さぁ、自由劇場マチネ。


いつもは主だった出演を記すのですが、群像劇ですのでキャスト表をそのまま書き写しましょう。

○ザック 脇坂真人 ○ビビ 出口恵理 ○フランク 岡田匡平
○ラリー 影山 徹 ○ジュディ 相原 萌 ○ロイ 渡久山 慶
○ダン 小野功司 ○リチー 岩崎晋也 ○トム 小川純弥
○マギー 和田侑子 ○アル 三宅克典 ○ブッチ 小川 唯
○マイク 鎌滝健太 ○クリスティン 古田しおり ○ビッキー 中山理沙
○コニー 高野 唯 ○ヴァル 島原ゆきみ ○ロイス 稲葉菜々
○グレッグ 安東 翼 ○マーク 山本 道 ○トリシア 大橋美絵
○キャシー 坂田加奈子 ○ポール 田中彰孝
○シーラ 増本 藍 ○ディアナ 谷口あかり
○ボビー 道口瑞之

『ウエストサイド組』増本、岩崎は今日も大きな存在感。
谷口ディアナ、坂田キャシーも好かった。田中ポール、しみじみとした雰囲気で印象に残る演技でした。
しかし当然ですが、皆踊れるなぁ。

厳しい舞台、それこそ本当に故障者が出ても不思議ではないという感じ。今日はまたマチソワですから大変でしょう。

出演者の皆さん、そしてスタッフ全員にこの場で改めて拍手を送ります。
コーラスライン、また観たいなぁ~。




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鈴本9上昼 9/1

 9月 1日(日)鈴本演芸場 昼席

今日は防災の日。
首都圏を襲った大地震、関東大震災は90年前の今日、大正12年(1923年)9月1日の昼ごろに起きたのですね。
さて上野鈴本演芸場9月上席昼の部は、昭和6年(1931年)生まれの川柳師匠が主任、昭和4年(1929年)生まれの金馬師匠が仲入。お元気な両師匠の周りに一朝師、正蔵師、菊之丞師。
古い友人を誘って初日に参上致しました。

柳家緑太 やかん
川柳つくし 女子会こわい
ストレート松浦 ジャグリング
柳家小せん 猫と金魚 
春風亭一朝 唖の釣り
ペペ桜井 ギター漫談
林家正蔵 お菊の皿
柳亭市馬 粗忽の釘
江戸家猫八 ものまね
三遊亭金馬 親子酒

~仲 入~

ホームラン 漫 才
柳家はん治 鯛
古今亭菊之丞 町内の若い衆
林家二楽 紙切り
川柳川柳 ガーコン~ラ・マラゲーニャ


◆つくし 『女子会こわい』
20日後に真打昇進披露興行を控えての高座。この芝居は、今月下席に真打昇進する五人が交互にこの二つ目枠へ上がり、ご機嫌を伺う趣向の様です。
『女子会こわい』面白かったなぁ。

◆ストレート松浦 ジャグリング
鏡味仙三郎社中代演。いつもと変わらぬ鮮やか且つお洒落な高座。
中国独楽~デビルスティック~ボールジャグリング

◆小せん 『猫と金魚』
ちょっと演りづらかったのか、滑稽味が充分に伝わって来ませんでした。
生真面目な印象の小せん師、相当『壊れちゃわないと』この噺は厳しいかも。
そう言えば圓蔵師、どうしてらっしゃるのかしらん。

◆一朝 『唖の釣り』
歯切れ良くとんとんと噺を進め、客席を前のめりにさせました。
流石の出来。お見事。

◆ペペ桜井 ギター漫談
こちらも昭和10年(1935年)生まれのペペ先生。
喜寿を迎えても変わらぬ爆笑漫談。お元気です。

◆正蔵 『お菊の皿』
御隠居の家へ集まってきた若者達の様子、そして部屋の奥行きなどを視線を巡らすことで上手に表現してくれました。巧いなぁ。
番町での一人々々の表情も細かく描き込みました。丁寧な高座。素晴らしい出来。

◆市馬 『粗忽の釘』
小朝師代演。
トンコ節入り。いつも通り愉快な高座。客席爆笑。

◆江戸家猫八 ものまね
少し押したか鶏と鴬、不如帰、あとアフリカの虫で下りました。

◆金馬 『親子酒』
珠玉の一席。抜群の完成度。
面白かったなぁ。

◆ホームラン 漫 才
初日ながら日曜日とあって三本の代演が出ました今日の芝居。実は当初発表では、喰い付きに“昭和のいる・こいる”先生でした。今月の国立名人会もかなり早い時点で病気休演と発表がありましたけれども、心配だなぁ。“のいこい先生”のお元気な高座を待っています。
さてホームラン。いつもの根多で爆笑を誘いました。何回聴いても面白いですねぇ。流石だね。

◆はん治 『鯛』
喜多八師代演。
十八番を繰り出して来ました。
独特の“はん治節”に乗せての爆笑譚。こうなると、もうまるで当て書き。
“はん治ワールド”を堪能しました。

◆菊之丞 『町内の若い衆』
何を掛けるかなぁ?と興味を持っていましたが、膝前らしく『町内の若い衆』を。
この噺はこうしてさらっと上品にやらないとね。

◆二楽 紙切り
鋏試し桃太郎、白鵬、昇り龍、あまちゃん

最初の桃太郎をお客様に手渡した後、漫談風にお喋りしているのを遮って『白鵬!』と大きな声が掛かり『はいはい、お喋りはいいから早く切れってことですね』と冗談めかして不知火型の土俵入りを切りました。
紙切りは客席からの声掛けで成り立つ高座ではありますが、少し考え考え声を掛けた方がいいですなぁ。

最後のあまちゃん、潜水して雲丹をとる海女、お見事。傑作でした。

◆川柳 『ガーコン』
文句なし。喋り声がやや細くなった気がしますけれども、軍歌になれば全盛期と変わりありません。
ジャズシーンでの私の“つぼ”であるベースもたっぷり。大爆笑、大満足。

脱穀を終えて一旦下がりソンブレロ、サロッペ姿でギター片手に再登場。『日本、メキシコ折衷です』。
そして『ラ・マラゲーニャ』。裏声も綺麗に。お見事。


小はぜさんの叩く追い出しに送られて歩き始めますと友人が『本物の藤山一郎の音程を狂いなく再現出来るんだからなぁ~、流石だったなぁ』。
後は『灰勝も本人そのものだった』、『正蔵師匠、巧かったなぁ』、『金馬師“親子酒”は頭ひとつ抜けた出来だったねぇ』など、てんでに感想を言い合いながら家路へ。
いやぁ、面白かったぁ~。




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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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