2014年 3月 鑑賞記録

3月
○ 8日(土)花形演芸会  国立演芸場
○15日(土)らくご古金亭  湯島天神参集殿
○19日(水)鈴本 夜席  主任 文左衛門  鈴本演芸場
○21日(祝)圓朝に挑む! 百栄、圓太郎、左龍、馬るこ  国立演芸場
○22日(土)らくご街道 雲助五拾三次 第十二宿 -花見-  日本橋劇場
○23日(日)劇団四季 魔法をすてたマジョリン  自由劇場

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劇団四季 魔法をすてたマジョリン 3/23

 3月23日(日)魔法をすてたマジョリン 自由劇場

春の三連休最終日のお楽しみは、
昨日初日を迎えた “劇団四季 ファミリーミュージカル 魔法をすてたマジョリン” 。
家人と二人、自由劇場へやって参りました。


出演は次の通り。
○マジョリン 長野千紘  ○ダビッド 渡久山 慶
○ニラミンコ 神保幸由  ○ブツクサス 菅本烈子
○オカシラス 岡崎克哉  ○タツロット 辻本一人 ○花嫁 小幡朱里
○プレッツェル婆さん 佐藤夏木 ○ステファン 澁谷陽香

○アンサンブル
近藤聡明 小林 優 河田拓也 諏訪友靖 南 圭一朗
松尾千歳 成松 藍 松岡彩花 石戸瑶子 鈴木晶子 能智慈子 福久彩香 権守美加子

長野マジョリン、渡久山ダビッドの二人は歌唱、舞踏ともに客席に訴える力があります。
見応えがありました。
あと、なんと言ってもニラミンコ役・神保幸由の存在感が抜群ですね。素晴らしい。
菅本ブツクサス、プレッツェル婆さん役・佐藤夏木も好演。
また、ステファン役の澁谷陽香が印象に残りました。

非常に愉快な二時間。
魔女祓いの歌を大きな声で唄い “村人の応援” をして、気分すっきり。

いやぁ、好かった好かった、と家人と談笑しつつ家路へ。




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らくご街道 雲助五拾三次 -花見- 3/22

 3月22日(土)らくご街道 雲助五拾三次 -花見- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第十二宿 -花見- 。
お花見だからかな?珍しく “昼席” 。
十代目の名演が懐かしい『百年目』が根多出しされています。

◆入船亭小辰 『長屋の花見』
会場へ向かう道々、家人が『百年目と何を演るかしら?』と問いますので
『長屋の花見かな?』と答えましたけれども、前方の小辰さんが演るとは思いもよりませんでした。

これがまた結構な出来映え。
何かこう、聴いている私自身も長屋の一員になったかの様な錯覚に陥る程でした。

特に “店賃騒動” から上野への道中あたりまでが良かったなぁ。
大勢のわいわいがやがやした感じ、そして長屋連中の “期待と落胆” を素晴らしい描写力で伝えてくれました。
『じゃんけんしているんじゃないよ』、『胴上げしていちゃぁいけないよ』などのくすぐりも巧く入れていたし、いやぁお見事でしたねぇ。約25分の口演。好高座。

◆五街道雲助 『付き馬』
冒頭、芸術選奨文部科学大臣賞受賞のあれこれを、面白おかしく。
楽屋風景やお仲間の噺家さんからの電話など、愉快な挿話が一杯で楽しかったですね。

本編は遊び心一杯。
何しろ向島へ回り、土手で遊ぶ花見の一行をも目撃するのですから面白い。
『あんな派手な遊びをして、後で誰かに見つかったら大変なことになるだろうに・・・』と演って、客席を大いに沸かせました。

しかし如何に『付き馬』と言えども
これほど喋り通す演出は初めてですねぇ。お見事。

印象的だったのは早桶屋の親方の落ち着いた風情。
喋りまくる男との遣り取り、また妓夫との噛み合わない会話場面で、下げへ畳み込む直前の “静の笑い” を客席へ届けてくれました。

“芸術選奨あれこれ” が10分、本編45分弱の長講。素晴らしい高座でした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『百年目』
枕なしでさっと本編へ。
お馴染みの圓生師型を非常に丁寧に演じました。
そうですねぇ、原型と異なるのは番頭の名前“冶兵衛”が出てこないことぐらいでしょうか・・・
番頭の独りごちる『港口で船を割ったとはこのことだ』などの描写も入れまして
かなり忠実に圓生師型を演った様に思いました。

この『百年目』の方でも遊びがありまして、
吉原から歩いて向島まで来た二人連れをお幇間医者の玄白が見いだして
主人へ『あれは吉原の若い衆ですよ、見覚えがあります』と演って笑わせてくれました。

またなんと言っても主人の造形が素晴らしい。如何にも大店の旦那といった鷹揚な雰囲気。
番頭が四十三歳とのことでしたので、このご主人は六十歳より上、
雲助師匠ぐらいの歳なのかしらん。巧みな造形だったなぁ。

孫の太鼓云々でほっとさせておいて下げへ。実に綺麗にまとまりました。名演。

いつもの様に丁寧な辞儀を客席へ満遍なく返しつつ、ふと上を見る雲助師。
緞帳の降りる気配がないので、仲入の時の様に下がりました。


跳ねて非常な満足感に浸りながら『上手だなぁ~』、『好かったなぁ』など家人と語り合いながら家路へ。




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圓朝に挑む! 3/21

 3月21日(祝)圓朝に挑む! 国立演芸場


昨年の龍玉師『やんま久次』が記憶に新しい国立演芸場特別企画公演 “圓朝に挑む!”

六回目の今年は、圓太郎師『粟田口霑笛竹』、左龍師『茗荷宿屋』をお目当てに予約。
馬るこさん、百栄師がどんな高座を見せてくれるのかも興味津々。


◆林家けい木 『十徳』

◆柳亭左龍 『茗荷宿屋』
先代に命を助けられたという縁から、雨漏りのする様な破れ宿屋を年に一度必ず訪れる商人。
落ちぶれた当代にせめてもの恩返しにと、泊まる折りには鰻と鯉の洗いを誂え振る舞うという律儀な御仁です。

この商人が帳場へ預けた金子百両を、何とか我が物にしようとする宿の主人夫婦。
刃物で殺ろうと考えますが、商人に返り討ちにされたり、自分の内儀さんに腹を抉られたり、と碌な夢を見ません。
そこで『じゃぁ、物忘れするという茗荷を食べさせて・・・』と企みますけれども・・・

翌朝、茗荷尽くしの料理を食し草鞋も履かずに旅立つ商人。上手くいったとほくそ笑む宿屋夫婦。
しめしめと思いきや、商人が『忘れ物をした』と戻って来たり、どんでん返しの連続が愉快でした。
下げも『なるほど、そうかぁ』という感じで面白味満点。好高座でした。

◆橘家圓太郎 『粟田口霑笛竹』
演題の読みは “あわたぐち しめすふえだけ” 。

発端の名刀粟田口國綱の盗難『佐賀町河岸』、殺しと身売り『国府台の紅葉狩り』、悪事露見から大団円『丈助の最期』と長い噺。
圓太郎師、今日はその前半部分を抜き読みで披露してくれました。

稲垣小左衛門の持つ一節切(ひとよぎり)笛が、大河ドラマ “軍師官兵衛” にも登場している、など客席へ教授し
興味を繋げながら、複雑な(物語も然りですが、何しろ登場人物が多い)筋を手際良く纏めました。素晴らしい高座。

~仲 入~

◆鈴々舎馬るこ 『宗悦殺し』
宗悦と深見新左衛門の遣り取りに重きを置いた短縮版。

深見家の困窮した様子を『毛羽立った畳の感触を足裏に感じた宗悦は・・・』と表現するなど古典的演出を採りました。
また、新左衛門の酒に酔った様子、宗悦が時折素に戻りやや凄みを利かせる場面など、秀逸な描写。

長屋の葛籠騒動は全く割愛(地噺でちらっと触れたのみ)
狂った新左衛門が捕り方に討ち取られる場面まで。
そぐわない入れ事も多少ありましたけれども、案に相違して(?)ごくごく真面目な高座。好演。

◆春風亭百栄 『雨夜の引窓』
元々は芸者のお早は名主与左衛門の囲われ女、これが遊び人与兵衛の女房に直って・・・

名主与左衛門の死骸が大活躍する “発端” を、百栄師がいつもの語り口調で丁寧に演ってくれました。

情景描写、人物造形、ともに言うことなし。冒頭の美人局一件も色っぽくも危ない雰囲気を感じさせる見事な表現。
名主の女房の狼狽も良く描けていましたねぇ。

『二代目圓生の拵えた噺を元に圓朝が改作を加えたと伝えられております “雨夜の引窓” 発端でございます』と格好良く〆て辞儀。うむ、好高座。お見事でした。


『仲入後はどうなるのだろう?』と開演前は “期待半分心配半分” でしたけれども、
終演後は『百栄師、抜群の出来』の感想。
やぁ、面白かったなぁ~、と独りごちながら大劇場への坂を上りました。




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鈴本3中夜 3/19

 3月19日(水)鈴本演芸場 夜席

年度末のあれやこれやで平日に時間を作ることが叶わぬまま、
上席の古今亭の芝居を見逃してしまったばかりか、気がつけば中席も最終盤。
僅かな隙を突いて文左衛門師の芝居へ駆けつけました。


林家つる子 牛ほめ
春風亭一蔵 浮世床
翁家和楽社中 太神楽
柳家喬之助 初天神
柳亭燕路 粗忽の釘
ニックス 漫 才
五明楼玉の輔 動物園
宝井琴調 寛永三馬術~愛宕の春駒

~仲 入~

ロケット団 漫 才
入船亭扇辰 お血脈
ペペ桜井 ギター漫談
橘家文左衛門 らくだ


◆つる子 『牛ほめ』
演ずることに慣れている印象。表情は豊かですし、語り口調も滑らか。
与太郎の喋りがごく普通なのが珍しい感じかな。
楽しみな前座さんですね。

◆一蔵 『浮世床』
姉川の合戦。何故か少し硬い?かな?

◆翁家和楽社中 太神楽
和楽、小楽、小花の三人で登場。
傘~五階茶碗~ナイフ。
今夜は団体のお客様もいらっしゃっていて、大きな歓声が上がっていました。

◆喬之助 『初天神』
良く遭遇するなぁ、喬之助師の初天神。手堅くまとめました。

◆燕路 『粗忽の釘』
爆笑譚をふわぁっと。
何度も当blogに書いていますけれども、
燕路師の高座に接すると『寄席に来ているのだなぁ』としみじみ思います。

下げは素に戻らず台詞の調子で。
私はこの形の方が好みです。やぁ愉しかったぁ~。

◆ニックス 漫 才
父方のお祖父さんのお名前がトーマス・ニックスさんであることから、
“ニックス” と命名したそうです。姉妹コンビ。
根多も自作とのことですが、今夜のところは自己紹介という感じ。
根多の作者でもあるお姉さん(下手側)の、微妙な間の取り方が特徴的でした。

◆玉の輔 『動物園』
面白いし上手な師匠だなぁ、と思うのだけれども、玉の輔師の『本気』って感じも観てみたいな。

◆琴調 『寛永三馬術~愛宕の春駒』
『名人は上手の坂をひと上り』
お馴染み “曲垣平九郎愛宕山梅花の誉” をさらりと。
手折った枝の根元を懐紙に巻き、襟首へ差して下りようとする場面まで。
うむ~、続きを聴きたい!

◆ロケット団
四字熟語から佐村河内氏根多。最後にコンビ名変更あれこれ。
この最後の根多、息の合った掛け合いで面白かったなぁ。

◆扇辰 『お血脈』
いつもの様に “演題大宝恵” を手に登場。
地獄の場面から始め、とんとんとんと進めました。
短い時間できちっと客席に笑いを届けてくれたのは流石。

◆ペペ桜井
面白味が凝縮。10分弱ほどに詰めての高座

◆文左衛門 『らくだ』
一言二言の枕でさっと本編へ。
何たる僥倖 “らくだ” です。

無名で登場することが多い兄貴分は “手斧目の半次” 、屑屋は “久さん(久蔵)” と名前がついた上、
屑屋久蔵は元々古道具屋の若旦那、と出自まで明らかにしていました。
この二人の丁寧な人物造形が非常に印象的。

以前ある噺家さんが『要するにこの “らくだ” って噺は、酒で屑屋が変わっちゃって立場が逆転するって噺なんで・・・』と仰っていましたけれども、
ご自分の中でそう単純化出来るまでには相当七転八倒したのだろうなぁ。
難しいもの、この噺は。

文左衛門師が普段自己演出する様々な荒っぽい態度から、
この噺の荒々しい言葉遣いを指して『流石、寄席の暴れん坊だ、似合っている』と目が行ってしまい勝ちですが・・・
今夜の高座に接し、実は大変緻密な描写を工夫していることが良く解りました。

まぁ、期待の(?)荒っぽい言い回しも勿論魅力的です。『お前、自分の腑(はらわた)見たことあるか?』、『尻から棒突っ込んで腹の中掻き回してやろうか』など、凄いのがありましたよ。

前方の師匠方が皆少しづつ詰めて、主任はたっぷり45分。
『酒の肴にこんなもの食えるか!魚屋に行って鮪のブツを持って来い!』と屑屋久蔵が半次に言いつけるまで。

主役二人のみならず、月番、大家、八百屋といった脇も綿密に描き込まれた “文左衛門師版らくだ” 。
うむ、素晴らしい高座。恐れ入りました。


文左衛門師の見事な『らくだ』を聴いて高揚したか、いつもより幾分早足で家路へ。




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らくご・古金亭 3/15

 3月15日(土)第十三回らくご・古金亭 湯島天神参集殿

らくご・古金亭、今夜の客演は志ん橋師、遊雀師、白酒師。
主任は一昨日(13日)芸術選奨文部科学大臣賞受賞が報道発表された雲助師、演目は古今亭十八番『お若伊之助』。仲入に馬生師、こちらも十代目の十八番『つづら』と前触れされています。


◆金原亭駒松 『道灌』
開演時間前に上がりました。
御隠居と八つぁんの遣り取りが活き活きとしています。
その為、噛みや言い間違いが返って現実味を増す方向に作用する “効果” をもたらしました。
今夜の駒松さんの “活きた会話描写” に接し、客席の心を動かす(噺の中に招き入れる)には、朗々と謡う様に演るだけでは足りないのだ、と言うことを改めて思い知りましたねぇ。
客席爆笑、好演でした。

◆金原亭馬治 『お血脈』
幾分急ぎ足の高座。
前座さんは時間前に上がったし(しかも後半はかなり端折った)、こりゃあ終演時間厳守を相当念押しされているなぁ、と感じました。
この会は9時を回っての跳ねが珍しくありません。そんなことが頭をよぎり “何か言われてるな” と思った次第。
従兄弟子の龍玉師、同門の馬吉さんと三人で善光寺詣りの挿話など織り交ぜての愉快な一席。
面白かったなぁ。

◆桃月庵白酒 『喧嘩長屋』
出囃子を三廻り程弾かせての登場。
『馬治さんがこんなに早く下がると思わなかった』
『プロというのは決められた時間をきちんと守って演らなければならないンです。リレー形式なんですから』
『大体にして、(次の出番の)志ん橋師匠がまだお見えになっていないン』
と “小言” 。
しかしこうした喋りが、また見事に客席へ爆笑をもたらすのですから、流石だなぁ。

以前にぎわい座で聴いた時(昨年10/3)に比べ、かなり進化させている印象。
外国人宣教師が左右を殴打される場面なども、その違和感が薄れたのは間を詰めて速度感を増した為でしょう。
客席に考える隙を与えない、巻き込んでしまう速度感がこの噺の肝なのね。
いやぁ笑った笑った。

◆三遊亭遊雀 『干物箱』
矢張り志ん橋師匠は到着されていないので、本来仲入後の出番でしたけれども交代して早い上がり。

こういう騙し系統の噺を演ったら右に出る者のない、と私が思っている遊雀師。
独特の悪戯っぽい表情で噺を進め、たっぷり聴かせてくれました。
なんと言うのかなぁ、下げで二階を見上げ『お~い、善公ぅ~、善さぁ~ん』と小声で呼びかける場面で、
若旦那(銀次郎としていましたかね?)が土埃の上がる道に立って、一所懸命に(父親に気づかれぬ様に、しかし善さんには聞こえる様に)声を掛けている風景が浮かんで来ました。
好高座。

◆金原亭馬生 『つづら』
出囃子は一丁入り。
間男小咄を枕に本編へ。
七両二分ではなく百両と吹っかける『一気逆転』の発想が愉快な『つづら』。
いつものように丁寧に噺を進め、たっぷり演ってくれました。

~仲 入~

◆古今亭志ん橋 『岸柳島』
待ち人来たり、といった場内の雰囲気を余所に
『いやぁ、春ですねぇ。梅が満開で・・・綺麗ですねぇ・・・境内で腰掛けて梅を愛でておりましたら・・・・遅くなってしまって・・・』
と、一度客席をすかしておいての “釈明” 。
こういうところからも笑いを巻き起こしていっちゃうンだから凄いなぁ。

客席がすっかり和んだところで古川柳の枕、そして本編へ。
登場人物それぞれの造形が巧いなぁ。
若侍、老武士は勿論のこと、屑屋が好く描けています。
この『岸柳島』。茶化す町人を中心に据えて、若侍が岸に残され地団駄を踏むのを揶揄し町人が溜飲を下げまた気持ちが高揚する様と、若侍が川へ飛び込んだ後の不安感そして恐怖感溢れる様の落差で笑わせる演出も見受けますけれども
今夜の志ん橋師は老武士と若侍をたっぷり描き込み、落ち着いた噺の進め方。

町人を出っ張らせると軽く、侍の遣り取りを中心に描き込むと重厚な味わいになりますね。
練達の至芸、堪能しました。

◆五街道雲助 『お若伊之助』
鞍馬の出囃子に合わせ、いつもの様にひょうひょうと登場。
『春とは言えまだ少しお寒い日が続いていますが、今日はひとつ暖かい春の噺を・・・』
と短い枕を振って本編突入。

圓朝噺特有の重い語り口調の場面描写と軽妙な会話を見事に織り込んで、あたかもそれは綾織の反物の様。
鳶頭(に組初五郎)の茶利が効いて、長尾一角の武張った重々しさが際立つ見事な演出。
名演。

上がってきた時の様にさっと下がろうとするのを押しとどめる様に、馬生師を先頭に洋服に着替えた志ん橋師、白酒師が下手袖から高座へ上がり(遊雀師も満面の笑みで袖に)
『雲助師匠、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞されましたので、そのお祝いを』

先ず総領弟子の白酒師。中々言葉が出ず顔を真っ赤にするところを雲助師匠が『早くしろよ』。『お、おめでとうございます』
手締めの音頭をと指名された志ん橋師匠。馬生師の『では、お願いします』のきっかけに『・・・何だっけ?』
大笑いのうちにお目出度く三本〆、お開き。

大満足の “らくご・古金亭” 。
次回は6月14日(土)開催。客演に一朝師、小里ん師、龍玉師。
雲助師『大山詣り』、馬生師『居残り佐平次』と発表されています。




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花形演芸会 3/8

 3月 8日(土)第418回 花形演芸会 国立演芸場

昨日は雪が舞う程の寒さでしたけれども
『今日も冷え込みがきついなぁ』など、口の中でぶつぶつ言いながら夜席の “花形演芸会” へ。


◆柳家まめ緑 『やかん』

◆金原亭馬吉 『もぐら泥』
旦那と女将さんそれぞれをなぞる “もぐら” の様が愉しいですね。
馬吉さん、汗が吹き出していましたけれども
俯き、屈み込んだ姿勢で喋るのは結構大変なのだろうなぁ。
好演でした。

◆三遊亭天どん 『反対俥』
高座返しのゆう京さん、座布団の前に散った汗を何食わぬ顔で拭き清めます。

さぁ天どん師。
所謂 “天どん風古典” 。
自身の花粉症の枕をたっぷり。
これが噺に活かされようとは、ご本人以外はわからないでしょうね。
マスクまで用意していたのには驚きました。

◆鏡味正二郎 太神楽
傘から五階茶碗。そして皿回し。
包丁を使っての皿回し、迫力満点。

◆三遊亭歌奴 『片棒』
前回の花形演芸会出演は昨年5月だったとのこと(5/25 第408回)。
この時の根多は『子は鎹』。私も聴いていましたけれども、好演だった記憶。

高座を終えて鈴本への道すがら、腹拵えに立ち寄った中華屋さんでお客様に声を掛けられ、
食事(炒飯)をご馳走になったとのこと。
『ご馳走していただけるのなら、もっと高いものを頼めば良かったなぁ~』
そんな挿話を枕に本編へ。

歌奴師の特徴はその美声とはっきりした口跡。
歯切れよく噺を進め、客席に笑いをもたらしてくれました。
愉しい表情で長男、次男のお気楽振りを巧みに活写しましたねぇ。
少し時間が押したかな?三男の描き込みが今ひとつに感じましたけれども、好高座でした。

~仲 入~

◆ポカスカジャン ボーイズ
数あるボーイズの中でも演奏、コーラスともに最高レベルの腕を持っているのではないかしらん。
そこへ笑いを散りばめて・・・となれば客席も前のめりになろうというもの。

ビーチボーイズ版舟唄、レット・イット・ビー隠れん坊、など傑作根多を惜しげもなく披露してくれました。

瀬戸の花嫁干支版など小根多が大うけして驚いてましたけれども、矢張りタイミングなんでしょうね。
たっぷり聴かせたあとに小根多で一服、客席爆笑、という感じでした。
素晴らしい高座。

◆ロケット団 漫 才
やってるやってる、佐村河内氏根多。
謝罪会見の直後とあって、生々しいなぞり。

少しスタイルを変えたのかな?それとも今夜だけのことなのか・・・
倉本先生の一言が何度も爆笑を巻き起こす、今までにない展開でした。

最後半の旅行会社根多は若干だれた感じがしましたけれども、全体的には期待通りの爆笑高座。堪能しました。

◆春風亭百栄 『船越くん』
初手の掴みから百栄ワールド。
二時間ドラマのクライマックスシーンに取材した爆笑譚。
面白かったなぁ。


いやぁ~愉快愉快、と独りごちながら帰宅。
ニュースでもとTVをつけましたら民放のニュースバラエティーで佐村河内氏の記者会見を流していまして・・・
いやもうお腹いっぱいでした。




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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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