2014年 6月 鑑賞記録

6月
○ 2日(月)雲助の弟子でござる 其の四  深川江戸資料館
○ 3日(火)白酒ばなし 桃月庵白酒独演会  にぎわい座
○ 5日(木)国立 昼席  主任 権太楼  国立演芸場
○ 7日(土)国立 昼席  主任 金馬  国立演芸場
○ 9日(月)国立 昼席  主任 さん喬  国立演芸場
○12日(木)国立 昼席  主任 笑三  国立演芸場
○13日(金)志ん輔三昧 古今亭志ん輔独演会  にぎわい座
○14日(土)らくご古金亭  湯島天神参集殿
○18日(水)花形演芸会スペシャル 受賞者の会  国立演芸場
○19日(木)らくご街道 雲助五拾三次 第十五宿 -大川-  日本橋劇場
○22日(日)国立名人会  国立演芸場
○23日(月)JAL名人会  内幸町ホール
○25日(水)人形町らくだ亭  日本橋劇場
○29日(日)第四回 NBS殺人研究会  お江戸日本橋亭



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2014年上半期回顧 その2 4~6月

 2014年(平成26年)上半期回顧 その2 4~6月

私 『4月は道楽亭出張寄席が最初ですな』
家人 『喜多八師と白酒師の二人会ね、どうだった?』
私 『 “その1・1月~3月篇” でも言ったのだけども、道楽亭さん主催の会ってさ、噺家さんが良い意味でリラックスしている様に感ずるね。喜多八師が “笠碁” と “あくび指南” 、白酒師は “だくだく” と “花見の仇討” 。非常に充実した会だった』

家人 『あなた、次の日に国立の昼席に行っているのね』
私 『そうそう、正蔵師の芝居。根多出しだったんだ』
家人 『 “子別れ” 、“山崎屋” 、“ねずみ” の日に行っているわね?どんなでした? 』
私 『 “山崎屋” はちといただけなかったけれども、他の二席は期待通り好かったよ。特に “ねずみ” には感心したなぁ』
家人 『帰ってきてから馬桜師の事も沢山喋っていたわよ』

私 『ハハハ、そうだったかな?。馬桜師、好演だったよ』
家人 『え~と馬桜師は “景清” 、“肝つぶし” 、“人形買い” ね?』
私 『三席ともに傑作だった。丁寧な高座で好かったなぁ、馬桜師匠』

家人 『この上席の間に、らくだ亭と今松師匠の独演会にも行ってるね』
私 『4月の人形町らくだ亭は主任が志ん輔師で “火事息子” 、仲入に小満ん師 “長屋の花見” だったけれども、二席とも名演だった』

家人 『4月は・・・あと鈴本の圓太郎師の芝居、志ん輔師の国立の会、花形演芸会、国立名人会、そして雲助師の五拾三次だね』
私 『うむ、鈴本は小里ん師の “碁泥” が印象的だね』

家人 『五拾三次は演題を投票で決めたのよね』
私 『 “聴きたい噺” と “鉄板と思う一席” とが違うから困ったよ。例えば夫婦の噺では鉄板と言える演目は “お直し” 或いは “厩火事” なのだろうけれど、聴きたいのは “人情噺版 火焔太鼓” だったり・・・』

家人 『あの晩は “ざる屋” 、 “代書屋” 、“お見立て”、“人情噺 火焔太鼓” 、“新版三十石” の五席』
私 『 “人情噺 火焔太鼓” は言わばご趣向噺だからなぁ。これで跳ねる訳にはいかない、とばかりにオマケを付けてくれたんだね』

家人 『では5月。まず睦会、そして鈴本の龍玉師の芝居』
私 『睦会は出来るだけ聴きに行こうと思っているんだ。この晩も主任扇遊師の素晴らしい “文違い” に出会えました』

家人 『鈴本の龍玉師は?』
私 『 “鰻の幇間” と “妾馬” 。どちらか一席ならば “妾馬” かな。あとこの芝居では文左衛門師の “夏泥” と “手紙無筆” がともに素晴らしい高座だったなぁ』

家人 『そして、国立演芸場の桂やまと師匠真打披露興行ね』
私 『うむ。私自身の落語鑑賞の原点は古今亭なのでね。観ておきたかったのよ。それと今後小三治師が口上に並ぶ姿が稀になる可能性もあったし』
家人 『高座の方は?』
私 『この日は志ん輔師の “岸柳島” が印象的ですな』

家人 『五拾三次は五月の恒例 “髪結新三” 』
私 『以前聴いた時と前後を入れ替えて、小里ん師が後半を担当したんだったね』
家人 『深川閻魔堂前のお芝居、面白かったね!』

私 『で、6月かぁ』
家人 『6月はほぼ1日置きに鑑賞しているわね』
私 『国立の三十五周年特別興行があったりしたのでね』

家人 『まずは道楽亭さんの “雲助の弟子でござる” 』
私 『四回目ですな』
家人 『馬石師 “鮑熨斗” 、龍玉師 “千両みかん” 、白酒師 “お化け長屋” 』
私 『龍玉師が自分らしさ、と言うのか個性的な演出を試みている感じがしましたなぁ』
家人 『感情を露わにする雰囲気ね』
私 『うむ、次第次第に自らの型が確立していくのでしょうな』

家人 『翌日はにぎわい座の白酒師独演会。演目が重ならなければ良いなぁ、と思っていたけど』
私 『 “義眼” 、 “臆病源兵衛” 、 “突き落とし” 、三席とも素晴らしい高座だったね』

家人 『6月5、7、9、12日は国立演芸場』
私 『12日は芸協の芝居だけどね』
家人 『じゃあ上席からどうぞ』
私 『5日は権太楼師の “火焔太鼓” 、これに尽きるなぁ。印象高座だね』

家人 『7日と9日は?』
私 『7日の主任は金馬師 “品川心中” 、9日はさん喬師 “百川” だったけれども、金馬師は9日の仲入で掛けた “鹿政談” が印象的。あとやはり9日の志ん橋師 “のめる” 、これは傑作だったなぁ。それと・・・前座さんなので番外だけれども・・・入船亭ゆう京さんの二席。 “金明竹” 、 “一目上がり” はともに好演でした』

家人 『12日の主任は笑三師ね?』
私 『うむ、仲入に松鯉先生』
家人 『松鯉先生は “松山伊予守、無筆の出世” ね』
私 『よく鈴本へご一緒するF氏と同じく、私も本牧亭で下足を取って貰っていたくちだからさ、講釈に思い入れはあるね。素晴らしい高座だったなぁ、松鯉先生』

家人 『国立の明くる日は、にぎわい座の志ん輔師独演会』
私 『 “船徳” と “佃祭” ね』
家人 『 “佃祭” の下げ、私はお初でした。ああいうのが本来なんだね』
私 『後日談的な下げだし、虫歯の呪いに梨の実なんてのもあれなので、近頃はあまり演らないんだよ』
家人 『梨を食べると歯が綺麗になる、という話はどこかで聞いた気がする・・・勿論落語ではなくて』

私 『そのまた次の日は湯島の古金亭だ』
家人 『もうへとへと・・・』
私 『この晩は龍玉師 “一眼国” 、小里ん師 “二階ぞめき” 、雲助師 “大山詣り” が印象的だね』

家人 『国立の花形演芸会スペシャルを挟んで、五拾三次は “鰻屋” 、“汲みたて” 、“宮戸川” 』
私 『花形演芸会スペシャルから龍玉師十八番の “強情灸” を印象高座に。そして五拾三次からは猪牙舟上での見事な芝居掛、“宮戸川(通し)” を』

家人 『あとは6月最後の十日間。国立名人会、JAL名人会、人形町らくだ亭、そして昨晩のNBS殺人研究会』
私 『ここはJALの松鯉先生 “出世の高松” 、そしてらくだ亭から小里ん師 “青菜” と小満ん師 “首ったけ” を』
家人 『それと昨夜の龍玉師 “猫定” 』


私 『まとめておこう』

○喜多八師(4/2 道楽亭出張寄席 喜多八・白酒二人会) “笠碁”

○白酒師(4/2 道楽亭出張寄席 喜多八・白酒二人会) “花見の仇討”

○馬桜師(4/3 国立4上昼) “景清”

○小満ん師(4/7 人形町らくだ亭) “長屋の花見”

○志ん輔師(4/7 人形町らくだ亭) “火事息子”

○馬石師(4/8 国立4上昼) “王子の狐”

○今松師(4/9 むかし家今松独演会・春) “長崎の赤飯”

○馬桜師(4/10 国立4上昼) “人形買い”

○小里ん師(4/13 鈴本4中昼)  “碁泥”

○雲助師(4/14 五拾三次) “代書屋”

○雲助師(4/14 五拾三次) “お見立て”

○金馬師(4/27 国立名人会) “御神酒徳利”

○扇遊師(5/9 睦会) “文違い”

○文左衛門師(5/11 鈴本5中夜) “夏泥”

○志ん輔師(5/15 国立5中昼)  “岸柳島”

○文左衛門師(5/18 鈴本5中夜) “手紙無筆”

○龍玉師(5/18 鈴本5中夜) “妾馬”

○雲助師(5/20 五拾三次) “髪結新三” 発端~白子屋店先~永代橋川端

○龍玉師(6/2 道楽亭出張寄席 雲助の弟子でござる) “千両みかん”

○白酒師(6/2 白酒ばなし)  “突き落とし”

○権太楼師(6/5 国立6上昼)  “火焔太鼓”

○金馬師(6/9 国立6上昼)  “鹿政談”

○志ん橋師(6/9 国立6上昼)  “のめる”

○松鯉先生(6/12 国立6中昼)  “松山伊予守、無筆の出世”

○志ん輔師(6/13 志ん輔三昧) “佃祭” 

○龍玉師(6/14 らくご・古金亭)  “一眼国”

○小里ん師(6/14 らくご・古金亭)  “二階ぞめき”

○雲助師(6/14 らくご・古金亭)  “大山詣り”

○龍玉師(6/18 花形演芸会スペシャル) “強情灸”

○雲助師(6/19 五拾三次) “宮戸川”

○松鯉先生(6/23 JAL名人会)  “出世の高松”

○小里ん師(6/25 人形町らくだ亭)  “青菜”

○小満ん師(6/25 人形町らくだ亭)  “首ったけ”

○龍玉師(6/29 NBS殺人研究会) “猫定”


家人 『1~3月が二十三席、4~6月は三十四席よ』
私 『今年は絞り込まないで、印象高座を列記していくことにしよう』
家人 『上半期の落語関係は51回の鑑賞、印象高座が五十七席』
私 『鑑賞の数はともかく、好高座に恵まれたよね。下半期も健康に留意しながら大いに楽しみたいね』
家人 『あまり疲れないようにね』






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第四回 NBS殺人研究会 6/29

 6月29日(日)第四回 NBS殺人研究会 お江戸日本橋亭

NBS(日本橋)殺人研究会、今夜はその第四回。
蜃気楼龍玉師『猫定』、神田松之丞さん『畔倉重四郎より 三五郎再会~三五郎殺し』と前触れされています。

松之丞さんの『畔倉重四郎』は前々回の『金兵衛殺し』、前回の『焼き場殺し』の続き。
龍玉師は、古くは圓生師の名演が録画に残り、雲助師匠が復活させた『猫定』。
梅雨の晴れ間と思いきや、突然の豪雨もという日曜日。日本橋亭へやって参りました。

◆解 説 石井徹也 いたちや女将
今夜は龍玉師の方は一席噺で解説不要ですので、松之丞さんの『畔倉重四郎』について、前々回の『金兵衛殺し』から『栗橋の焼き場殺し』、そして今日の『三五郎再会~三五郎殺し』の粗筋を追ってくれました。
簡単な予習復習と言ったところ。

また、いたちや女将さんからこの殺人研究会がタブロイド紙に紹介されたと “ご報告” があり、その所為か今夜は過去最高の入りとのこと。
石井氏も仰られましたけれども、回を追うに従ってお客様が増えるのは嬉しい限り。
企画の勝利でしょうね。

◆神田松之丞 『畔倉重四郎より 三五郎再会~三五郎殺し』
前回の “焼き場殺し” 直後、二人で逃げては目立つとばかりに別れてそれきりとなった三五郎と重四郎。
重四郎は神奈川宿の大黒屋へ入夫し、二代目大黒屋十兵衛に収まっていましたが、そこへ知らずに逃げ込んで来たのが昔の悪党仲間の三五郎。
三五郎は博打のいかさまが発覚し、命からがら裸同然の姿で転がり込んできたのでした。
とまあ、その後三五郎が昔の悪事を根多に重四郎へ強請染みた事を繰り返し、業を煮やした重四郎に・・・という展開。
神奈川宿、程ヶ谷(保土ヶ谷)宿、大森、鈴ヶ森と、東海道筋を舞台に繰り広げられる物語。

『これで何人殺したろう、忘れちまった』
重四郎の独白が何とも不気味な『三五郎再会~三五郎殺し』
面白かったなあ。

~仲 入~

◆蜃気楼龍玉 『猫定』
“大阪の馬生” 、 “玩具屋の馬生” とも称された五代目金原亭馬生師から圓生師匠が昭和初期に教わったと伝わるこの『猫定』。
圓生師匠が亡くなって絶えていましたが、雲助師が久々に再演。
また最近では(私は未見ですけれども)三三師も掛ける様です。

『この殺人研究会は私にとって根多下ろしの場ですけれども、通常根多下ろしと言いましても、小さな会などでこっそり試演することがあります』
『しかしここで演る噺は、余所で掛ける機会が殆どないので、今夜が “本当の” 根多下ろしとなります』
と、断りを入れて早速本編へ。

初演から名演でした。
物凄い臨場感。

実は帰宅して圓生師匠の録画を見直したのですけれども、
猫と定吉の “会話” 場面などは今夜の龍玉師の方が丁寧な紡ぎ。
龍玉師、もしかすると猫好きかしらん?

また按摩三味の市の描写、そして立ち上がった仏に驚く長屋連中の様子なども龍玉師の豊かな表情が活きて、圓生師版よりも演出の厚みが増している感じ。
いやぁ~恐れ入りました。素晴らしい高座。
これは十八番になりますね。


NBS殺人研究会、次回は11月3日(祝)。龍玉師『怪談牡丹灯籠より 孝助の槍~平左衛門殺し』、松之丞さん『青竜刀権次』と発表されています。




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第54回人形町らくだ亭 6/25

 6月25日(水)第54回人形町らくだ亭 日本橋劇場

『雨、降らなければいいけれどなぁ』と胸の内で言いながら人形町へ。


◆林家なな子 『味噌豆』

◆立川志の春 『権助魚』
はっきりとした口跡で好感。
人物造形が見事。愉快な高座でした。

◆柳家さん喬 『水屋の富』
吾妻橋のたもとでお祖父様におねだりして飲んだ檸檬水の思い出話から。
『硝子の器に当たる金柄杓のカランカランという音が・・・』
この枕で高座はあっという間に暑い夏の風情となりました。

悪夢の迫力が凄いですね。これでは寝ていられません。
寝不足で弱っていく水屋さんを巧みに描写した為、下げが非常に効きました。
聴いているこちらも『良かったね』と水屋さんに同感する様な感じ。爽やかな印象でした。

~仲 入~

◆柳家小里ん 『青菜』
御隠居のゆったりとした口調がそれらしく素晴らしい。
では植木屋さんは?これが決して早口ではないのですね。
それでいて、確かに江戸の職人なんですよ。このあたりが名人芸なのだなぁ。
帰宅してからの夫婦の会話風景もまた秀逸な描写。
目の前で実際に二人が喋っているのを聞いている、そんな感じ。
好高座でした。

◆柳家小満ん 『首ったけ』
私が今夜の根多を知ったのは昨日でしたけれども、その際に小満ん師の声で下げの一言が頭の中で蘇りました。

『サッカーも、まぁサッカーだけに蹴りがつきまして・・・』とほぐしながら、
Jazz Standard 『I Surrender Dear』 の邦題が『首ったけ』(あなたに首ったけ)と粋な題でした、と紹介してから
(ここで一節唄っても好かったのでは?・・・その方が次の話題へ自然に進むことが出来そう)
吉原へと話題を転じ、
冷やかし・紙漉橋などの紹介から “蛙の女郎買い” を挟んで本編へ。

“待ちわびる耳に蛙の声ばかり”
“寝た振りで耳そばだてる上草履”
など古川柳を散らしながら次第次第に客席を色街へ誘ってくれました。巧いなぁ。堪能しました。


外へ出て、相当降ったらしく濡れた路面を眺め
『静かな流れだったけれども好高座揃いだったなぁ』と呟きつつ家路へ。





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JAL名人会 6/23

 6月23日(月)JAL名人会 内幸町ホール

松鯉先生と喬太郎師匠の名が目に留まった今月のJAL名人会。
梅雨の晴れ間と言いましょうか、曇り空の中を内幸町ホールへ。


◆柳家緑太 『浮世根問』
緑太さんでよく遭遇する『やかん』の前半部分。
10分程の尺でしたけれども、調子良く噺を進めました。
流石に練れています。面白かったですね。

◆三遊亭時松 『松曳き』
演題で混乱があったとのことで、先ずはその説明から。
『三方一両損』、『松曳き』、『ぞろぞろ』の候補から、最初は『三方一両損』で決まっていたらしいのですが
後日、いつの間にか『松曳き』となり、今日午後の確認電話でも『松曳き』であった筈が・・・
プログラムには『ぞろぞろ』。
どうなってしまったのか、と・・・
これが枕で『松曳き』へ。
そりゃ、時松さん袴姿ですっかり侍の準備しているのですもの。
それに録音前提ですからねぇ。浚って来ていますでしょうし。
侍言葉も澱みなく結構な『松曳き』、好演でした。

◆三遊亭楽生 『厩火事』
初めて高座に接します。
楽太郎の圓楽師(つまり当代)の一番弟子なんだそうで、お内儀さんが歯医者さんと “自己紹介” 。
聴き易く、また良く通る声の持ち主ですね。恵まれています。

もしかすると寄席の間口で演り慣れないのかなぁ?
ここ内幸町ホールは定席に近似した間口、奥行きの小屋ですけれども、どうも動作が大袈裟。
且つ声を張り続けて噺を進めていくので、聴き疲れしますねぇ。

声の強弱に留意して会話を紡いで欲しいなぁ。
三人の登場人物全員が『同じ様に声を張り、揃って大きな声』って不自然なのでは?
噺に澱みはありませんし喋りの力量は相当のもの。場面場面では面白い所もあり、また様子も好い。
そして最初に書きました様に声にも恵まれているのですから、もう一工夫あらばなぁ・・・と惜しい感じ。

◆神田松鯉 『出世の高松』
高座返しの駒松さんが、松鯉先生持参(?)の小振りの釈台を置いて、さぁお馴染み “水戸黄門記” より『出世の高松』。

二代水戸藩主徳川光圀の異母兄、松平頼重の出生秘話。
兄を差し置いて家督を継いだ光圀が後年、兄の息子である綱條を養嗣子として順を戻すまでの物語。
『蘭奢待には東大寺の文字が隠されております』、『まるで鱗の様な刃紋の為に鱗丸と名付けられました・・・』など、講釈好きには堪らない言い回しを堪能。
面白かったなぁ。痺れました。

~仲 入~

◆Wモアモア 漫 才
お元気そうで何より。
掴みから客席を爆笑させてくれました。
とりとめのない時事根多が面白いってのが練達の至芸ですね。
本編は『会津磐梯山』。こちらも大いに沸かせて愉快な高座。お見事。

◆柳家喬太郎 『夜の慣用句』
少しお顔が小さくなった?かな?
頬から首へ掛けての線がすっきりした印象です。

今夜は短い噺なので枕をたっぷり。
旅の話題、機内放送の挿話など喬太郎師らしく “機内で聴くお客様” への心遣いも盛り込んで、大いに笑わせてくれました。

本編で、二軒目の店つまりキャバクラでの課長の振る舞い(水割りを股間へこぼし、拭いて!拭いて!)の場面、
『機内におきましても、こうした行為をCAにしますと “迷惑行為” となります』と演って場内を爆笑させました。
まさか、ここを録る為にこの『夜の慣用句』が選ばれた訳でも無いのでしょうが、妙に現実的な “ご注意” の様で面白かったですね。


この会は “当日根多出し” で、入場前に配布されるプログラムで今夜の根多を知ることが出来る訳ですが
その際に『喬太郎師匠、 “夜の慣用句” かぁ』と少し落胆したのもどこへやら、
『いやぁ~面白かったなぁ』と独りごちながら家路へ。

JAL名人会、次回は7月29日(火)の開催。
主任柳家小ゑん師、仲入桂吉弥師。三遊亭歌奴師他の出演とのことです。




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国立名人会 6/22

 6月22日(日)第375回 国立名人会 国立演芸場

6月の国立名人会は主任権太楼師、仲入正雀師、くいつきに圓太郎師登場。


◆柳家緑太 『桃太郎』

◆古今亭菊之丞 『短命』
このところ良く掛けている印象の『短命』。
枕もお馴染み『お色気寄席』、そして今日は『本当の美人』を経て本編へ。
文句なし。下げで今までになく “溜め” を作り、なんとも言えない表情をたっぷり見せてくれました。
好高座。

◆五明楼玉の輔 『星野屋』
いつもの様に軽い味わい。
最後半の怪談仕立て場面など、玉の輔師はどうするのかな?と興味津々だったのですが、そう芝居掛かることもなかったですね。

◆林家正雀 『七段目』
今日のお客様にはこれくらい真実味を帯びた芝居真似の方が良いのかもしれません。
たっぷり、しっかりお芝居をして下がりました。

~仲 入~

◆橘家圓太郎 『祇園祭』
先代柳朝師のお弟子さん、一朝師、正朝師の高座で良く遭遇しますが、圓太郎師ではお初かなぁ?
啖呵で中手の入る出来。お見事でした。

◆江戸家猫八 ものまね

◆柳家権太楼 『井戸の茶碗』
上がって来て座るなり“麻布茗荷谷に住む屑屋の清兵衛さん・・・”と始めました。
侍言葉と町人の口調の喋り分けがやや怪しくなってしまう様な場面もありましたけれども、
まぁ権太楼師の高座はそういう堅いことは抜きに楽しまなければね。
行ったり来たり苦労させられた屑屋の清兵衛さんが、お金を何か “厄介もの” の様に放り投げたり、心の底を見事に戯画化して描写してくれました。
『爆笑版井戸の茶碗』、流石権太楼師、と言ったところ。好高座。


跳ねて家人が『玉の輔師の “星野屋” は面白かったけれども他の師匠でまた聴いてみたいなぁ』
『圓太郎師で二日連続で聴いたことがあるけど好かったョ』など会話を交わしながら家路へ。




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らくご街道 雲助五拾三次 -大川- 6/19

 6月19日(木)らくご街道 雲助五拾三次 -大川- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第十五宿 -大川- 。
『宮戸川(通し)』他と触れられています。


◆五街道雲助 『鰻屋』
今夜はどんな進行か予備知識が無かったので、出囃子で雲助師登場を知り少し驚きました。
先ずはロビーで販売していた新調の手拭いを紹介。
(家人の観察では雲助師の言及で仲入の “手拭い頒布” は大盛況だったとのこと)

大川、つまり隅田川の副題から今夜は川繋がりでの噺を、と『鰻屋』へ。
真面目な演出。好演。

◆五街道雲助 『汲みたて』
下がらずそのまま
“『鰻屋』は鼻の圓遊が『素人鰻』を改作したと伝わっていますが、見つけた圓遊師の速記は黒門町の演っていた『素人鰻』と変わりがありませんでした”
“どうも『鰻屋』を現行の型に纏めたのは、先々代か先々々代かの小勝師ではないかと推察しています”
など蘊蓄を披露してくれました。

枕で十八番の『汲みたて』と判りましたので、ちょっと姿勢を正しました。
色男の登場する噺は雲助師に尽きますね。
面白かったなぁ。

~仲 入~

◆五街道雲助 『宮戸川』
出囃子は鞍馬。
最初は前席の解説、と言いますより『べらぼう考』。
私は以前志ん朝師が『へら棒~べらぼう』と演っていたのを聴いて以来、長らく『へら棒説』を信じていましたけれども、
雲助師のHPで便乱棒を知ってからは、こちらが本当だろうと思っています。
雲助師の仰る様に、便乱棒から糞を食らえなどとは妙に合っていますね。
こうして何度も高座で披露してくれる『川柳大兄との楽屋話一幕』
『あっ、これだ!』という、その時の雲助師の感動が伝わって来ます。

さて『宮戸川』
出だしからかなり硬い調子で、客席に『通しなのですぞ』と宣言しているかの様な口調。
これは最後半部で猪牙舟の場面を芝居掛とする演出ですので、前後半の整合性を考えて前半も余計な茶利を挿入せずに重くしたのだろうと思われます。

その猪牙舟上での独り芝居、流石に素晴らしい。これを鑑賞する為の “今夜” ですからねぇ。
いやぁ、お見事でした。


跳ねて歩きながら、ふと『芝居掛の出来の良さに意識が集中して、夢落ちの “意外感” が薄れるのだなぁ』などと考えておりましたら、家人が『一人二役(三役かな?)のお芝居場面、凄かったね!』と感想を発言。
同感しながら家路へ。




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花形演芸会スペシャル 受賞者の会 6/18

 6月18日(水)花形演芸会スペシャル 受賞者の会 国立演芸場

梅雨空を仰ぎ見ながら国立演芸場の花形演芸会スペシャルへ。
今夜は扇辰師を客演に迎えての受賞者の会。主任は大賞受賞の吉弥師。
仲入には一昨年度及び昨年度の大賞受賞者且つ今年度は金賞の一之輔師。
超満員の入り。


◆柳家さん坊 『牛ほめ』

◆蜃気楼龍玉 『強情灸』
今夜の会は根多出しがされておらず、何を掛けるか “お楽しみ” でしたけれども、開口一番『銀賞の蜃気楼龍玉でございます』と演って客席を和ませ、さっと本編へ入りました。
笑いどころ沢山のこの噺の中でも私のお気に入りは、番号札を譲ってくれた女性の年齢を推測する場面。
『化粧していたから・・・』、『戸籍を洗うと五十(六十だったかな?)』、『化け物だぁ』
今夜も大笑い。好高座。

◆三遊亭萬橘 『ん廻し』
龍玉師と同じ様に『銀賞の・・・』と演ったのですが、二番煎じは否めず掴み損ねました。
ここから挽回していくのだから凄いね。
切り替えて本編へ入るともう独擅場。
客席を大いに笑わせました。素晴らしい高座。

◆U字工事 漫 才
いつもの様に息の合った遣り取り。
このコンビの強みは聞き飽きが来ないことですね。
これはおそらく、笑わせようという作為的な台本を採用せず、実際にありそうな現実性を帯びた話題から笑いを取ろうとしている所為ではないでしょうか。
今日も面白かったなぁ。

◆春風亭一之輔 『新聞記事』
いつもの様に余裕綽々の雰囲気。
さらっと演っても一之輔師の高座は独特の味わいがありますね。流石の出来。

~仲 入~

◆平成二十五年度 花形演芸大賞 贈賞式
茂木七左衛門理事長の洒脱なご挨拶、そして贈賞。
吉弥師、且つて同じく大賞を受賞した師匠の吉朝師の名を出して『師匠に少しは恩返し出来たかな』と感激の体。
聞いているこちらも少し潤みました。

◆入船亭扇辰 『麻のれん』
夏の定番噺ながら、扇辰師の他では近年聴いた覚えがありません。喬太郎師は持っているのかな?
自信満々、強情な杢市を好演。

◆ポカスカジャン ボーイズ
五回目の金賞受賞とのこと。色物さんでは大賞は無理なのかな?

今夜は後方の座席でしたので、高座を俯瞰する様に鑑賞出来ました。
まあ、それだけ “冷静に” 観ることが出来たのでしょう。
演奏のみならずコーラスも素晴らしいのだなぁ、と今更ながらに再認識させられました。
『泳げミッシェル』、『Let It Be 隠れん坊』でお開き。お見事。

◆桂 吉弥 『天狗裁き』
『地獄八景』を演るかと思いましたけれども、今夜は明るく『天狗裁き』でお開き。
好い高座でした。
私、『良かったね!』と声を掛ける様な心持ちで聴いていました。


跳ねて家人が『今日は全部が素晴らしかったね』
同感しながら家路へ。



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2014年上半期回顧 その1 1~3月

 2014年(平成26年)上半期回顧 その1 1~3月

冬季五輪そしてサッカーW杯とスポーツイベントの続く2014年も折り返し。
そこで今年1月~6月の上半期、印象に残った高座について家人と振り返ってみました。
まずはその前半、1月~3月篇。


家人 『今年は珍しく落語が最初ではなくて四季の “ふたりのロッテ” からだったわね』
私 『初席を避けたので演劇からになりましたな』

家人 『噺は・・・にぎわい座の白鳥師独演会からよね』
私 『 “隅田川母娘” は印象高座だなぁ』
家人 『 “王子と乞食” の様な味わいだったわね』
私 『 “ローマの休日” にしとこうよ。 “乞食” じゃぁ気の毒だよ・・・え~と、次は志ん輔師の “志ん輔三昧 年始の会” かな?』
家人 『 “七段目” と “付き馬” 』
私 『寄席でもよく高座に掛けていらっしゃる “七段目” が印象的だけれども “付き馬” の完成度は抜群に高かったなぁ』
家人 『志ん輔師匠はどちらかと言うと “騙す噺” はお好みではない様子だと思わない?』
私 『うむ・・・まぁ演っていて気持ちの良い噺、また演りながらも内心 “イヤだねぇ” と思う噺ってのはあるでしょうね。 しかし、この時の “付き馬” 、妓夫の苛立っていく描写、またそれに伴う口調の僅かな変化などは、志ん輔師ならではの細密な描き込みだと感心したなぁ』
家人 『悪戯、洒落の範疇として描くのか、もっと悪質なものなのか。志ん輔師は後者の雰囲気も感じさせたわよね』
私 『 “時そば” とは桁の違う詐欺だからなぁ~。この時の志ん輔師は、遊び人の遊び人たる小悪な側面もきちんと描写していたよ』
家人 『妓夫もひと皮剥けば実は恐い人という感じだったよね』

私 『五拾三次は “名人長二 お白州~大団円” 』
家人 『大団円での “隅に控えし噺家五街道雲助・・・” は傑作だったなぁ~』
私 『あれで客席の張り詰めた空気がほぐれて、笑顔でお開きになったんだよ。 “心中穏やかならず” と言った状況下に於いても、客席への心配りを忘れない雲助師匠に頭の下がる思いだね』

家人 『 “睦会” はどうだったの?、あと久し振りに “長講三人の会” もあったわね』
私 『 “睦会” は、扇遊師の “棒鱈” が絶品でした、これ印象高座。 “長講三人の会” は、さん喬師の “鼠穴” が好演でしたが、同じ演目で翌月に扇遊師の名演を聴いちゃったからなぁ・・・ここは涙をのんで・・・』

家人 『1月はこのくらい?』
私 『花形演芸会の司さん “洒落番頭” を挙げておきたいですね。寄席でも掛ける十八番の演目だけれども、素晴らしく練れて来た感じ』

家人 『では2月へ。道楽亭さんの二夜連続落語会が目立つわね』
私 『うむ。その前に、にぎわい座の白酒ばなし “今戸の狐” を印象高座に。この噺は何かと説明が多くなってしまい勝ちなのだけれども、流石に白酒師、お家芸たる貫禄。素晴らしいのを聴かせてくれました』

家人 『NBS殺人研究会は、龍玉師 “島鵆沖白浪より 大坂屋花鳥” 、松之丞さん “畔倉重四郎より 栗橋の焼き場殺し” だったわね』
私 『ともに楽しめたけれども、印象高座にはあと一歩かなぁ』

家人 『殺人研究会の翌日から道楽亭さんの二夜連続落語会だったのね』
私 『まず感じたのは出演の師匠方が頗る居心地良さそうだった事』
家人 『お馴染みのお客様ばかりなの?』
私 『私自身が新宿のお店を知らずに “出張寄席専門” なので定かではないけれども、お店の常連さんが大勢いらっしゃっていたのじゃぁないかなぁ?』

家人 『初日は小ゑん師匠を誉めていたよね?』
私 『うむ、小ゑん師 “鉄の男” と扇遊師 “鼠穴” が出色の高座でした。 “鉄の男” の『こんなところにレンゲが咲いていたっけ?』、『うん、去年種を蒔いといたの』なんて遣り取りは小ゑん師匠ならではと感心したよ。 “鼠穴” は非常に研ぎ澄まされた無駄の無い演出で、兄弟の会話が活きていたなぁ~』

家人 『二日目は?』
私 『仲入の扇辰師が全部持って行っちゃった』
家人 『 “鰍沢” ね』
私 『緻密で写実的な所作に引き込まれたよ、凄かった。主任の鯉昇師 “御神酒徳利” も好演だったのだけれども、扇辰師の印象が強いなぁこの晩は』

家人 『五拾三次は “のめる” 、 “幇間の炬燵” 、 “らくだ” 、好かったよねぇ』
私 『三席揃えたね。どこか物悲しい風情の野幇間平助と謹厳実直な番頭さんの対比が見事な “幇間の炬燵” 。豹変する屑屋さん、実は好人物らしい “兄貴” 、そして能天気な落合の隠亡、更に道中の “アリャアリャアリャアリャアリャアリャよ” の掛け声が印象に残る “らくだ” を印象高座に』

家人 『あなた、落合の隠亡が起こされた時の第一声を “なぁ~にぃ?” と書いているけれども、あそこ “誰ぁれぇ~?” だったわよ』
私 『そうだっけ? じゃぁこの場を借りてお詫びと訂正を・・・』

家人 『2月の国立名人会は、志らく師、扇辰師、雲助師、小ゑん師、圓窓師の出演だったわね』
私 『扇辰師 “夢の酒” には舌を巻いたねぇ。素晴らしい出来だった』
家人 『小ゑん師の “ほっとけない娘” 、雲助師の “井戸の茶碗” も好かったわぁ』
私 『 “ほっとけない娘” はまるで小ゑん師に誂えたかの様な、ぴたり嵌まった噺。 “井戸の茶碗” は更に進化していたね、共に好高座でした』

家人 『小学館のらくだ亭はどうだったの?』
私 『雲助師 “幇間腹” は脱力した幇間一八で大笑い。まるで当て書きの様な一朝師 “三方一両損” 、お奉行にも啖呵切っちゃうんだよ、面白かったなぁ。主任さん喬師 “白ざつま” は大旦那、若旦那、番頭の人物造形がお見事でした』
家人 『印象高座は?』
私 『一席となるとさん喬師 “白ざつま” かな。この噺を聴く度に我が身と引き比べるというのか、共感を覚えるンだよなぁ、何故か・・・』
家人 『若旦那?・・・そう言えばどことなくあなた似かも知れないわね』
私 『そんな気がするンだよねぇ~』

家人 『鈴本の雲助師匠の芝居、千穐楽にやっと行けたね』
私 『浜松町でマチネ跳ねてから駆けつけたんだよ』
家人 『雲助師匠、好かったよねぇ』
私 『刈り込んで無駄のない “幾代餅” 、名演でした。勿論文句なしに印象高座』

家人 『3月は国立の花形演芸会からね』
私 『うむ、この晩はボーイズのポカスカジャン先生に圧倒されたなぁ』
家人 『演奏が上手よね』
私 『高座を丁寧に勤めているのが伝わって来ます。好感度高いョ』

家人 『他の出演者はどうだったの?』
私 『仲入の歌奴師 “片棒” 、主任の百栄師 “船越くん” はともに印象高座に僅か及ばずかなぁ~。好かったのだけれども、少ぉ~しだけ・・・』

家人 『え~と次は “らくご・古金亭” ね』
私 『雲助師匠の芸術選奨文部科学大臣賞受賞の報道直後でしたな』
家人 『白酒師が “喜んでいるとは思うけれども、うちの師匠はパーティーのような大袈裟なことは一切しない” と断言していたのが、印象的だったわ』
私 『ご自身の高座でも全く触れずに、ささっと噺へ入ったんだよね』
家人 『自ら発表して手を貰う人も多いのにねぇ~。そんな野暮な真似が出来るか!って感じだったよね』
私 『ハハハ、そうだったねぇ』
家人 『噺の方は?』
私 『あの晩は、志ん橋師の “岸柳島” と雲助師の “お若伊之助” だね』
家人 『そうだった!志ん橋師匠好かったなぁ~』

私 『3月はあと・・・』
家人 『鈴本の文左衛門師の芝居と国立の “圓朝に挑む!” 、そして “五拾三次” よね』
私 『あぁ、そうか。文左衛門師匠、好かったんだよぉ、 “らくだ” 。 “圓朝に挑む!” の出演は左龍師、圓太郎師、馬るこさん、百栄師だったかな?』
家人 『そうね。どうだったの?』
私 『皆さん好演だったよ。その中でも百栄師、抜群の出来でした。左龍師も印象的だなぁ~』

家人 『五拾三次は珍しく昼席で・・・』
私 『終演後お花見でも、という粋なご趣向なのじゃない?、気分だけでもって』
家人 『ハハハ、花には早かったものね。だけど “百年目” 、好かったなぁ~』
私 『遊び心満載の “付き馬” も印象的でしたな』
家人 『ああいう型では中々聴くことが出来ないものね。どちらか一席を選ぶならどう?』
私 『圓生師型の “百年目” も好かったけれども、ここは雲助師型とも言える “付き馬” かな』

家人 『1月から3月の“印象高座”をまとめましょうよ』


○白鳥師(1/11 三遊亭白鳥独演会) “隅田川母娘”

○志ん輔師(1/12 志ん輔三昧) “付き馬”

○扇遊師(1/14 睦会) “棒鱈”

○雲助師(1/15 五拾三次) “名人長二 大団円”

○司さん(1/18 花形演芸会) “洒落番頭”

○白酒師(2/13 白酒ばなし) “今戸の狐”

○小ゑん師(2/17 道楽亭出張寄席 “笑” 第一夜) “鉄の男”

○扇遊師(2/17 道楽亭出張寄席 “笑” 第一夜) “鼠穴”

○扇辰師(2/18 道楽亭出張寄席 “笑” 第二夜) “鰍沢”

○雲助師(2/19 五拾三次) “幇間の炬燵”

○雲助師(2/19 五拾三次) “らくだ”

○扇辰師(2/23 国立名人会) “夢の酒”

○雲助師(2/23 国立名人会) “井戸の茶碗”

○小ゑん師(2/23 国立名人会) “ほっとけない娘” 作=小林由紀

○さん喬師(2/24 人形町らくだ亭) “白ざつま”

○雲助師(2/28 鈴本2下夜)  “幾代餅”

○ポカスカジャン先生(3/8 花形演芸会)

○志ん橋師(3/15 らくご・古金亭) “岸柳島”

○雲助師(3/15 らくご・古金亭) “お若伊之助”

○文左衛門師(3/19 鈴本3中夜) “らくだ”

○左龍師(3/21 圓朝に挑む!) “茗荷宿屋” 

○百栄師(3/21 圓朝に挑む!) “雨夜の引窓”

○雲助師(3/22 五拾三次) “付き馬”


家人 『三ヶ月で二十三席よ』
私 『好高座に恵まれて良かったじゃない』
家人 『それもそうね』

【2014年上半期回顧 その2 4~6月篇は、6月30日掲載予定です。】



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らくご・古金亭 6/14

 6月14日(土)第十四回らくご・古金亭 湯島天神参集殿

今夜のらくご古金亭は主任馬生師『居残り佐平次』、仲入雲助師『大山詣り』。
他に小里ん師、一朝師、龍玉師出演と触れられております。


◆金原亭駒松 『穴子でからぬけ』

◆金原亭馬吉 『狸賽』
愉快な高座。
持ち前の高い声が子狸の描写にぴたり嵌りました。好演。

◆蜃気楼龍玉 『一眼国』
龍玉師では比較的遭遇率の高い印象の噺で、 “手の内” と言ったところでしょうか。十八番の一席。
“一眼国奉行所”のお白州に引き据えられた香具師の恐る恐る周囲を見る上目遣いなど、龍玉師ならではの卓抜した描写力、表現力が冴えた感じ。
面白かったなぁ。

◆柳家小里ん 『二階素見』
まずは『蛙の女郎買い』を枕に古川柳を散らしながら、面白おかしく吉原を紹介してくれました。
吉原となれば小里ん師の右に出る御仁はいらっしゃらないですからね、
素晴らしい “吉原細見、語り版” と言ったところ。

本編も文句なし。
特に若旦那がふと我に帰り『忙しいね、こりゃ』と演って、客席へ若旦那の独り芝居を再認識させる場面、
この台詞の挟み方などまさに名人芸だったなぁ。いい演出でした。
好高座。恐れ入りました。

◆五街道雲助 『大山詣り』
梅雨が一服して晴れ間の広がった昨日今日の空を指して『いやぁ、これが五月晴れ、まさに “新三!、いい節句だなぁ” と言いたくなりますね』と家主長兵衛の台詞を芝居掛りで発声し、客席をぐっと高座へ引きつけました。
凄いね。

本編も緩急の効いた運びで客席をそらしません。
熊さんが女中に起こされてふと頭に手をやり、坊主頭に気づく場面が傑作。
そしてそこから噺が急加速して下げまで畳み掛けていくのですが、この手綱さばきと言うのか何と言うのか・・・素晴らしかったなぁ。
勢いをつけて船の遭難を “騙る” 熊さんそのままに、雲助師も喋りの速度を増していくのですね。臨場感満点。名演でした。

~仲 入~

◆春風亭一朝 『たがや』
今夜は『軽く演ろう』と努めた雰囲気。
大根多揃いでしたので、客席に息抜きをして貰おうという気遣いでしょう。
切れ味鋭い啖呵を堪能しました。

◆金原亭馬生 『居残り佐平次』
居残りの説明はせずに、さっと本編へ入りました。
噺の運びはいつもの様に丁寧な紡ぎ方。
初めて聴くお客様でもこれならば理解出来るだろう、という感じ。

佐平次の小悪な感じは敢えて描写を避けたのかなぁ?
調子の良さの方が前に出ていました。
最後半、女郎屋の主人の “大物感” は非常に印象的。巧みな人物造形だった様に思います。
下げは『とんだ喰わせ者』、『一杯喰わされた』。
好演でした。


跳ねて玄関先で雲助師、龍玉師と一緒に外へ。
家人に小咄『蛙の女郎買い』を “解説” しながらの帰り道となりました。





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志ん輔三昧 6/13

 6月13日(金)志ん輔三昧 古今亭志ん輔独演会 にぎわい座

“梅雨の晴れ間” と題し、にぎわい座の古今亭志ん輔独演会。今回で五回目ですね。
志ん輔師『船徳』、『佃祭』と根多出しされています。


◆林家つる子 『手紙無筆』

◆立川吉幸 『大安売り』
志ん輔師が面倒をみている二つ目さんの勉強会 “たまごの会” で活動されているとのこと。
枕を喋っている間、実にせわしなく上下を振るのが気になりました。
本編へ入ってからは首振りも落ち着いて、手堅い運び。好演でした。

◆古今亭志ん輔 『船徳』
湘南新宿ラインが止まっていて(確か横須賀線も動いていなかったですね)渋谷乗換でいらっしゃったとのこと。
『渋谷、どうなっちゃったの?』と、まずは不便な乗換への嘆きから始まりました。
私も先だって国立競技場へ向かう為に渋谷乗換だったのですが、散々歩いた覚えがあるので大笑い。

今夜は桟橋の船頭さんと川面の船頭さんの遣り取りからではなく、若旦那が親方に “懇願” する場面から入りました。
船頭連中の “悪事白状” は割合にあっさり目で、力点を船上風景に置いた感じ。
いかにも若旦那らしい我が儘な船頭さん、面白かったなぁ。

中盤、船に乗るのを禁じられた(?)若旦那が、二人の客へ麦茶を出す場面を挿れました。
客が冷たい麦茶を美味しそうに飲み干す描写、夏の暑さを見事に表現していましたね。

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『佃祭』
非常に清々しい表情で上がってきまして『渋谷、渋谷で次回の前売予告を言い忘れちゃった』
何でも開演前に何回も念押しされたそうですが・・・
もっとも、お客様は告知がなくとも “仲入で次回受付は先刻御承知” だったのでしょう。
長い行列を作って次回の予約をしていました。

さて『佃祭』。
虫歯のおまじない、梨の実と戸隠さまを仕込んでおいて、神田お玉ヶ池の小間物屋のご主人、祭好きの次郎兵衛さんがお内儀さんに悋気されながら出掛ける場面を丁寧に描き込みました。

滑稽味に寄せた演出で、佃島での出会いはからっとした描写。
『帰りが遅くなると・・・』と、ひたすらお内儀さんの悋気を恐れる次郎兵衛さんの様子を、面白おかしく演じました。

反面、船がひっくり返って全員が亡くなった深刻さは他人事の感じ。このあたり、難しいですねぇ。
滑稽味に寄せた場合、描写の中心は後半の “弔い騒動” なのでしょうから、これは仕方ないのかなぁ。
与太郎の悔やみ他、笑いどころ沢山の後半は大変愉快。
その与太郎の “身投げ探し” で永代橋場面までの完全版。堪能しました。


跳ねて家人が『志ん輔師は枕から本編へ入るときに繋がりが自然よね。すぅっと引き込まれるわ』
『定型の枕は無いんだよね、志ん輔師。それでいて巧みに繋ぐね』など語り合いながら家路へ。
『佃祭』、傑作だったなぁ。大満足の志ん輔三昧。




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国立6中昼 6/12

 6月12日(木)国立演芸場 昼席

国立演芸場6月中席は芸術協会の芝居。
主任は上席と同じ様に日替りで、今日は笑三師登場。そして仲入松鯉先生、更に圓馬師出演と
まるで “私の夢の寄席” の顔付けと言ったところ。
非常に楽しみです。


◆笑福亭希光 『平林』
鶴光師のお弟子さん。勿論上方言葉。
様子の良い噺家さん。のみならず声質にも恵まれています。
前座さんとは思えぬ出来。
東京の寄席では前座さんの仕事をしているものの、上方では高座にどんどん上がって演っているのかも知れません。
好演。

◆山遊亭くま八 『ぜんざい公社』
二つ目昇進のご祝儀を沢山いただいたので、溜まった年金を支払いに行ったという挿話を枕に本編へ。
色物の芸人さんを思わせる様なふらふらした出だったのですけれども、噺は手堅い出来。
面白かったなぁ。

◆コント山口君と竹田君 コント
懐かしいなぁ、というのが私の第一印象でしたけれども、中々面白いコントでした。

◆三遊亭圓馬 『高砂や』
おお!十八番を掛けてくれました。
流石に巧い。好高座。堪能しました。

◆松乃家扇鶴 音 曲
全く手元を見ないで三味線を弾き、視線はじっと客席へ。
様子を見ながらやや脱力した雰囲気でスタッカートを効かせたお喋り。
お座敷芸の本来の雰囲気を色濃く残したお洒落な高座。
都々逸を散らしながら “すととん節” と “羽織着せかけ” などを良い声で。お開きは “丸髷に” 。
得した気分になる高座でした。素晴らしい。

◆神田松鯉 『松山伊予守、無筆の出世』
中間など人とは思っていない主人の為に、危うく新刀の試し斬りに供されるところを
お坊さんに助けて貰った治助は、その僧の下で寺男として働く毎日。
やがて再び侍屋敷の中間となり、才能と努力を見込まれ侍株を紹介されて
奉公人治助から武士、松山治助へ。
更に勘定奉行祐筆から勘定奉行へ出世して、かつての主人へ “仇を恩で返す” と言う講釈。
角張った武家言葉が印象に残る『無筆の出世』、お見事。

~仲 入~

◆三遊亭楽之介 『三年目』
どこかで丸々聴いた枕だなぁ、と考えながら『あぁ、圓生師のDVDだ!』
素晴らしい出来。
もっと寄席で見たいなぁ、と思いましたね。本当。

◆桂 竹丸 『石田三成』
こちらも十八番を繰り出して好演。
戦国時代好きには堪らないでしょう。
着目も好いですし、なにより話術が巧みですね。

◆東 京太・ゆめ子 漫 才
演題はおそらく “町内会長” 。
京太・ゆめ子先生ぐらいになると、アドリブなのか台本通りなのか全く判別不可能ですね。
非常に愉快な高座でした。

◆三笑亭笑三 『悋気の火の玉』
座敷内でお内儀さんが目の前を右左と歩く様子を、それを追う視線で描写。
これは最後半で火の玉の行方を追う場面でも上手に使いました。流石ですなぁ。
女性の表現は絶品ですし、間へ挟まる茶利も併せ全くもって至芸と言える高座。
凄いね。好高座。


いやぁ面白かったなぁ~、としみじみ感じながら家路へ。
大満足。




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国立6上昼 6/9

 6月 9日(月)国立演芸場 昼席

国立演芸場上席九日目の主任は、さん喬師。
仲入に金馬師登場。

◆入船亭ゆう京 『一目上がり』
前座さんの高座とすればほぼ満点なのではないかしらん。
好演。

◆柳家小んぶ 『家見舞』
声質が良いですね。
余裕を感じさせる高座。
好みの噺ではないのですけれども、中々面白かったなあ。

◆柳家小せん 『馬大家』
つくし師代演。
十八番を掛けました。流石の出来。

◆花島世津子 奇 術
何回みても『不思議』。
縄を解いているにしては時間が短いですしねぇ。

◆三遊亭吉窓 『狸札』
今日の踊りは “ずぼらん”
踊りながら下がりました。

◆三遊亭金馬 『鹿政談』
お白州の場面、奉行の侍言葉が流石の貫禄。
噺の “聴かせどころ” を押さえれば他の場面は略筆であっても風味を損なうことはないのだ、と思い知らされます。好高座。

~仲 入~

◆林家木久蔵 『金明竹』

◆古今亭志ん橋 『のめる』
快調に噺を進め、下げで本当に愉快な感じで会話のまま『差っ引きだぁ~』。
こうして下げで素に戻らないのが私の好みです。面白かったなぁ。

◆大空遊平・かほり 漫 才
後半の根多を入れ替えてきました。
これが奏功。かなり笑いをとりました。

◆柳家さん喬 『百川』
文句なし。
登場人物の描き込みが見事。
会話が生きています。


『さん喬師匠、雨が降っていると言っていたなぁ』と独りごちながら木戸を出ましたら、あれれ、日が差していますよ。
まぁ、間の良い事。と得した気分。
金馬師、志ん橋師、さん喬師の好高座を反芻しながら家路へ。




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国立6上昼 6/7

 6月 7日(土)国立演芸場 昼席

国立演芸場上席七日目。主任金馬師、仲入に馬風師。

下手前方の非常口が開いているのを初めて拝見しましたので、
係の方に『どなたかいらっしゃるの?』と問いましたら『目のご不自由な方が団体で・・・』とのこと。
間もなく白杖を手にされた方々、そしてお手伝いの方たちが下手ブロックへ座られました。
皆さんお楽しみのご様子で、こちらも和みました。

◆柳家圭花 『道具屋』
高座返しなど仕事をされている姿は良く見掛けるのですが、噺はしばらく振りじゃないかしら。
歯切れよく快調な『道具屋』、好演。

◆柳家さん光 『浮世床』
一昨日と同じ根多ですが、進化して抜群に面白くなった感じ。
会話の “間” が好かったですね。愉快な高座。

◆川柳つくし 『十低の男』
一昨日気になった学歴場面は『では大卒を跳ねまして』と表現を変えて演っていました。
後半 “少しだれたかな?” と感じましたけれども、全体的に練れた印象。面白かったですね。

◆花島世津子 奇 術
こちらも一昨日と同じく縛られた世津子先生が、何故かお客様の上着を着て再登場という奇術。
今日高座へ上がったお客様、中々愉快な表情で盛り上げてくれました。
しかし不思議だなぁ。

◆三遊亭吉窓 『ぜんざい公社』
国立でこの噺は “禁演” じゃぁなかったの?
丁寧な演出でお役所仕事を痛快に笑い飛ばしました。
こうして楷書で演ってくれますと、なぜこの噺が創られたのか良く理解出来ますね。
今日の踊りは “なすかぼ”
大きな送り手でした。

◆鈴々舎馬風 漫 談
村田英雄の “男の一生” から “ひばりメドレー” そして “カエルの体操” まで唄う大サービス。

~仲 入~

◆林家木久蔵 『金明竹』
出の時に馬風師がパンツ一丁で顔出し。
『馬風師匠のおかげで真打になった木久蔵です』
落ち着いた雰囲気の『金明竹』。流石に真打、と言ったところ。

◆古今亭志ん橋 『熊の皮』
夫婦の枕でしたので一昨日と被るかと思いましたけれども
甚兵衛さんが大八車を引いて帰ってきて『熊の皮』へ。
至芸を堪能。好高座。

◆大空遊平・かほり 漫 才

◆三遊亭金馬 『品川心中』
非常に丁寧な噺の進め方でたっぷりと。
金馬師も仰られていましたけれども、廓噺は特にねぇ、判りにくくなってきましたから・・・
今日の様な演じ方も有効かも知れません。
会話の合間に地噺で説明を入れる感じなのですが、違和感なく入り込めました。面白かったなあ。


跳ねて木戸で『あれ?傘が・・・?』
傘立ての位置を変えちゃったのね、入場時と退場時で・・・。だいぶまごまごしました。
ようやく “発見” した傘は差さず、庇を頼りに大劇場方面へ。
うむ、今日も満足。



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国立6上昼 6/5

 6月 5日(木)国立演芸場 昼席

国立演芸場の6月上席は開場35周年を記念して主任、仲入ともに日替り交代出演のご趣向。
今日五日目は権太楼師登場。


◆入船亭ゆう京 『金明竹』
落ち着いた語り口調で丁寧に演じました。
早口言葉のようにならないところに好感。
そうですねえ、馬石師の『金明竹』に通ずるところがある様な気がしますね。
上手だなぁ、好高座。

◆柳家さん光 『浮世床』
太閤記。当然姉川の合戦場面なのですが、本読みの描写より仲間同士の会話に重きを置いた演出。

◆川柳つくし 『十低の男』
“低学歴とは高卒のこと” なの?
中卒、いや落語なのですから小卒でも好いのではないかしらん。
澱は残りましたけれども、中々愉快な婚活風景の一席。好演。

◆花島世津子 奇 術
妹分お二人もお手伝い。
後ろ手に縛った上に太いロープでぐるぐると身体を巻かせて椅子に座り、幕に隠れる。
と、膝上に置いたタンバリンやエアホーン、笛などを鳴らすのですが・・・
どうなっちゃってるのだろう?
お客様を高座へ招き一緒に幕に隠れると、今度はお客様の上着を着た世津子先生がロープに巻かれたまま登場・・・
お見事でした。  

◆三遊亭吉窓 『本膳』
はっきりした口調で面白おかしく。
一席終えて高座舞 “ずぼらん” 。

◆鈴々舎馬風 漫 談

~仲 入~

◆林家木久蔵 『穴泥』
小悪な雰囲気を上手く出して結構な出来。
ただ、枕は別の話題を用意した方が好いのではないかなぁ?

◆古今亭志ん橋 『風呂敷』
古今亭十八番、お家芸を繰り出して来ました。
面白いなぁ。至芸を堪能。満足。

◆大空遊平・かほり 漫 才

◆柳家権太楼 『火焔太鼓』
おっ、こちらも “なんでも鑑定団” の話題から古道具あれこれを枕に古今亭十八番を持ってきました。
権太楼師の『火焔太鼓』は三回程聴いていますけれども、今日の高座は突き抜けて面白かったですねえ。
日々工夫を加え相当進化した『火焔太鼓』になっています。
小僧の定吉も『夫婦喧嘩の修行に来たのじゃない』と自己主張する “抱腹絶倒版” 。
確か先代柳朝師からの口伝と伺った覚えがありますけれども、これはもう “権太楼師の火焔太鼓” 。
うん、凄い。
恐れ入りました。

雨がぱらつく中
『志ん橋師、権太楼師が圧倒的だったなぁ。前座のゆう京さんも好かったなぁ』など独りごちながら大劇場方面へ急ぎ足。



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白酒ばなし 桃月庵白酒独演会 6/3

 6月 3日(火)白酒ばなし 桃月庵白酒独演会 にぎわい座

昨夜の『雲助の弟子でござる』に続きまして今夜も “雲助師の弟子” 白酒師の独演会。
『大いに笑わせて貰いましょう』と、にぎわい座へやって参りました。


◆柳家緑太 『桃太郎』

◆桃月庵白酒 『義眼』
隣室に忍び込み、誤って眼を飲んでしまう酔っ払いの描写が秀逸。
『うわぁ! “水のかたまり” を飲んじゃったぁ!』に大笑い。
毎度のことながら、白酒師の “酔いの演技” には舌を巻きますね。流石。
お医者さんの驚く様子がこれまた愉快。好演。

◆桃月庵白酒 『臆病源兵衛』
金原亭のお家芸ですけれども、白酒師は思いきって戯画化した演出を選択し
従来とは違う味付けで演ってくれました。
下げも『娘のおかげで・・・』ではなく、根津の岡場所は別名 “地獄” と仕込んでおいて
『おい、見なよ。死装束で歩いてるぜ。地獄に仏だね、洒落の効いた奴じゃあねぇか』と一工夫。
源兵衛さんの怖がり度合いが印象的。傑作でした。

~仲 入~

◆三遊亭粋歌 『保母さんの逆襲』

◆桃月庵白酒 『突き落とし』
ほう、珍しや!
確か学生時分に先代柳朝師で聴いて以来、三十数年振りくらいですよ、多分。
こちらの下げも『今度は品川でやってみよう』(本来の下げはこれでしたョね?)ではなく、
『その後どんどん仲間が増え、やがて棟梁ではなくアリババと称し四十人の・・・』と遊びました。
後味を少しでも好くしようということかなぁ?
芝居の段取決めの場面がもう抱腹絶倒。素晴らしい出来でした。


跳ねて家人は『突き落とし、最高』と興奮。うむ、確かに好演でした。
大満足の “にぎわい座白酒ばなし” 次回は9月10日(水)と発表されています。



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雲助の弟子でござる 其の四 6/2

 6月 2日(月)雲助の弟子でござる 其の四 深川江戸資料館

DOURAKUTEI出張寄席『我ら雲助の弟子でござる』の第四回。
第一回は牛込箪笥区民ホール、第二回は日本橋社会教育会館で行われましたけれども、
前回(昨年10月30日、第三回)から会場を深川江戸資料館へ移しての開催となりました。

ここ深川江戸資料館は、新橋の内幸町ホールと並んで、落語を楽しむのに非常に好ましい空間の様な気がしますね。
これで、近くに美味しいものを食べさせてくれるお店があればなぁ~、最良なのですが・・・。

さぁ、『白酒・馬石・龍玉 三人会』。
“演目・出演順は当日のお楽しみ” とのことです。


◆古今亭きょう介 『無精床』
6月中席から二つ目昇進、と自己紹介。
新二つ目古今亭志ん松さん。おめでとうございます。
なんとなくぶっきらぼうな語り口調がお似合いの『無精床』。よく掛けている印象ですね。
師匠譲り、といったところ。好演。

◆隅田川馬石 『鮑熨斗』
入門二十年。巨人~NYヤンキースの松井秀喜氏が同期生。
比較に野球選手が登場するのは馬石師が元野球部だから?

お家芸であり、馬石師も寄席でよく掛けている印象の『鮑熨斗』。
甚兵衛さんとお内儀さんの遣り取りは略筆にとどめ、大家さん内での口上に重きを置きました。
『乃は杖つき熨斗』、『鮑のお爺さん』までの完全版。
“腹ぺこ感” は寄席の尺の短縮版の方が強い感じですけれども、落語らしさはこちらに軍配といったところ。
好高座。

◆蜃気楼龍玉 『千両みかん』
鈴本5中夜初日に聴いた『鰻の幇間』に於ける一八怒気爆発の『汚ねぇ家だねぇ、全く!』と一脈通ずる
『あぁ、貰っときゃ好かった!』の嘆息(番頭、膝を拳固で叩いての悔やみよう)など
龍玉師の新しい芸風を存分に味わいました。
愉快な一席。好演。

~仲 入~

◆桃月庵白酒 『お化け長屋』
長めの枕で住まいの話題へ入り本編へ。
抱腹絶倒の一席。最初の怪談話が真に迫っていて、聴いていて実際怖いのですね。
更に、怖がる描写が大袈裟でそれもまた怖い、といった連鎖で客席を巻き込んでいきました。
流石だなぁ。ここを押さないと次の下げへ繋がる混ぜっ返しが効きませんものね。
大いに笑いました。名演。

跳ねて家人と『白酒師、流石だったねぇ』と意見一致。
大満足の道楽亭出張寄席。





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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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