2015年 3月 鑑賞記録

3月
○ 1日(日)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○ 2日(月)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○ 3日(火)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○ 4日(水)らくご街道 雲助五拾三次 第二十四宿 -鉄板その2-  日本橋劇場
○ 6日(金)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○ 9日(月)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○10日(火)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○16日(月)三月歌舞伎公演 梅雨小袖昔八丈 -髪結新三-  国立大劇場
○18日(水)柳家小満んの会  関内小ホール
○20日(金)劇団四季 クレイジー・フォー・ユー  四季劇場[秋]
○21日(土)らくご古金亭  湯島天神参集殿
○28日(土)人形劇団ひとみ座 弥次さん喜多さんトンちんカン珍道中  にぎわい座



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人形劇団ひとみ座 弥次さん喜多さんトンちんカン珍道中 3/28

 3月28日(土)大江戸人形喜劇 弥次さん喜多さんトンちんカン珍道中 にぎわい座

『ひょっこりひょうたん島』などにも参加していた人形劇団ひとみ座の主催公演。
にぎわい座で配布されたチラシで開催を知り『面白そうだなぁ』と前売り券を購入した次第。
家人と二人、週末のにぎわい座へ。
春休みとあってにぎわい座は子供たちで一杯。

出演者は次の通り。
○弥次さん 伊東 亮 ○喜多さん 斎藤俊輔
○鬼の山 西田由美子 ○おっ母・一座の男 亀野直美
○おトラ・宿屋のおかみ・赤鬼 冨田 愛 ○タロ吉・骨女 長倉理沙
○栗山桃右衛門・お殿様・閻魔様 龍蛇俊明

弥次喜多道中に取的の鬼の山を絡めた良く練られた脚本で、面白可笑しい物語。
極めて愉快な時間を過ごしました。

しかし、人形劇といっても舞台作りもありますし、鳴り物なども生演奏で演るのですから劇団の人は大忙しですね。
ご苦労様でした。

『二時間があっという間だった』と家人。
本当、面白かったなぁ。




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らくご・古金亭 3/21

 3月21日(土)第十七回らくご・古金亭 湯島天神参集殿

今夜のらくご古金亭は主任桃月庵白酒師『文違い』、仲入馬生師『うどん屋』。そして客演は小燕枝師、遊雀師と触れられています。
あれ?雲助師は?
雲助師は食いつきで『千早振る』。


◆金原亭駒松 『穴子でからぬけ』
お馴染み『酒の粕』~『からぬけ』。
噺へ入る前の “客席への諸注意” の時に『随分余裕があるなぁ』と感じたのですが、駒松さん、ちょっと見ぬ間に大変面白くなって来ています。
いやぁ笑ったなぁ。

◆金原亭馬治 『天狗裁き』
本日から馬治師匠です。真打初高座。
勢いというのかなぁ、素晴らしい速度感で演ってくれました。
何なのでしょうねぇ、二つ目時代(昨日まで、ですよ!)とは全然違う様に感ずるから不思議です。
いやぁ面白い『天狗裁き』、お見事でした。

◆三遊亭遊雀 『寝床』
“泣きの遊雀” がどこで炸裂するのか興味津々でしたが、今夜は繁蔵に憑依しました。
傑作でしたね。素晴らしい出来。

◆柳亭小燕枝 『三人旅』
今夜の客演小燕枝師匠、『三人旅』から『跛馬』を演ってくれました。
『戸塚泊まりはまだ陽が高い、駒を速めて藤沢まで』でしたか・・・、何か久し振りに聴く台詞です。
客席をの~んびりした雰囲気にしてくれました。
馬子が符帳を言い違えてしまった(じば、と言うべきところを、やみ、としてしまった)のが惜しまれますけれども、好演でした。

◆金原亭馬生 『うどん屋』
入れ事の殆ど無い純古典的風味。
全編を会話で(独り言を含め)構成し、さらっと演ってくれました。
好い味わいでした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『千早振る』
『業平橋駅』が『とうきょうスカイツリー駅』に名称変更した事に掛けて
『先代小さん師匠が拵えたこのくすぐりも使えなくなってしまった・・・』と、ちゃあんと “原作者” の名を出して我々の記憶に留めてくれました。

上を向いちゃあ出鱈目の解釈を捻り出す兄貴分が堪らなく愉快。
雲助師自身が終始大変愉し気な表情で、楽しみながら演っている感じ。
こういう表情で、そして雰囲気を作って、それが高座で自然に(自然に見える様に)出せるというのは、凄い事ですねぇ。
正に練達の芸ここにあり。好高座でした。

◆桃月庵白酒 『文違い』
古金亭で先代馬生師の孫弟子が主任に上がるのは初めて。
鞍馬の出囃子で上がり『出にくいですね、どうも』。『(孫弟子世代の初主任に触れ)まぁ、梃入れってところです・・・』とやって客席をひっくり返しました。
街の色彩、その街々の寄席の雰囲気の違いなどを振っておいて、品川の廓へ御招待、『文違い』。

お杉、半七、角蔵は物凄く面白かったですね。
特にお杉の泣き芸、角蔵の気味の悪い笑い声など白酒師ならではの爆笑演出でした。
反面、二枚目の芳次郎は二枚目としては描ききれないと見えまして、やや中途半端な造形。
悪いのは左眼で、左を押さえていたのに右眼になっちゃったりと茶利含みの人物像で、若干もやもやしました。

いまこれを書きながら『あれ?新宿じゃなくて品川だったか?・・・』と思いましたが、
品川ってのは私の記憶違いかしら。
『文違い』は新宿ですよね?
品川で演っていた様に思いますが、何か記憶が定かでないなぁ。

まぁ兎にも角にも大笑いの一席。
お見事でした。


古金亭にしては早く九時前(八時半ごろでしたかね)のお開き。
面白かったね、など家人と語り合いながら家路へ。



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劇団四季 クレイジー・フォー・ユー 3/20

 3月20日(金)クレイジー・フォー・ユー 四季劇場[秋]

先月2月22日に初日を迎えた劇団四季『クレイジー・フォー・ユー』 。
私、2月26日に続き三週間振り二度目の鑑賞。マチネへ急げ急げで浜松町。

出演者は次の通り。
○ボビー・チャイルド 松島勇気 ○ポリー・ベイカー 宮田 愛
○ランク・ホーキンス 志村 要 ○アイリーン・ロス 大和貴恵
○ベラ・ザングラー 青羽 剛 ○エベレット・ベイカー 松下武史
○ボビーの母 中野今日子 ○テス 荒木美保
○ユージーン・フォダー 古賀陶馬ワイス ○パトリシア・フォダー 平田曜子

宇龍真吾、見付祐一、阿部よしつぐ
伊藤綾祐、脇坂真人、平田郁夫
三宅克典、山下純輝、小野功司
ツェザリモゼレフスキー

相馬杏奈、野田彩恵子、原田美欧
長江愛美、坂本すみれ、高田直美
石田真子、小幡朱里、岩本有花


宮田 愛、ひょっとして今日がポリー初演かしら?
最初の何場かは物凄く硬く恐い表情でしたが、演出なのかさてまた緊張からだったのか・・・

ただ、その表情は全く不自然ではありません。 “何か現状に満足出来ないでいる若い西部の女” という雰囲気でとても好かったと思います。
それとダンスは流石に切れがありますねぇ。スピード感が素晴らしい。
今までの何代かのポリーの中では、一番踊れるポリーですね。

宮田ポリーのスピードに合わせて踊る松島ボビー、これまた優れたスピードと切れ。好かったです。
松島ボビー、宮田ポリーと息が合うのか、終始素敵な笑顔。こうでなくっちゃいけません、この演目は。

男性アンサンブルは総入れ替えといった感じですが、今日のカンパニーの方が演技、ダンスともに魅せてくれた気がします。表情も好かった、笑顔一杯。

宮田ポリー、舞踊に比べると歌唱は・・・
地声の音域が広くないのかな
すぐファルセットに抜けちゃう。
台詞にも同じようなことが言えます。声を張ると裏返ってしまうのですねぇ。
岡村ポリーの “ドスの効いた声” には独特の凄みを感じましたが、ある意味極めて女性的な感じです。
ですから岡村ポリーの時の『あんな気の強い女性がこんなに打ちひしがれてしまうのか』といった “落差” は余り感じられません。
まぁ、それぞれのポリーが居る、それで宜しいでしょう。

ザングラーフォーリーズは非常に頑張った印象。彼女たちの艶やかさもまたこの演目の見せ場ですね。

今日はお客様も切れのあるダンスに魅せられて、のりのり。カーテンコールも揃った手拍子で。
そのカーテンコールの宮田ポリー。素晴らしい笑顔でした。好かったね!

『先月観た時よりも好かったなぁ』と独りごちつつ家路へ。
満足、満足。




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柳家小満んの会 3/18

 3月18日(水)第126回 柳家小満んの会 関内小ホール

今夜はこの会お初の家人と連れ立って、関内小ホールへ滑り込みました。


◆林家扇兵衛 『牛ほめ』

◆柳家小満ん 『樊會』
漢の高祖劉邦に仕えた豪傑樊會(はんかい、本来は樊噲)の登場する痛快譚。
別題を『支那の野ざらし』と小満ん師匠が紹介してくれました。
成程、これは『野ざらし』なのですが下げが独特。その下げが仕込無しにはどうにも理解出来ない難物で(こういう言い回しは現在使われていない)、小満ん師匠苦心の構成。
ただその仕込での樊會の逸話をまた面白く聴かせてくれるところが、流石の至芸ですね。
独演会の一席目にお誂えの軽妙な味わい。好演でした。

◆柳家小満ん 『花見小僧』
今日は演題を知らずに会場入りしたのですが、受付で『花見小僧』と『刀屋』つまり『おせつ徳三郎』が掛かると知り小躍り。
私の好きな演目の一つです。

旦那、番頭、小僧定吉、そして定吉の回想の中で、娘おせつ、徳三郎、婆やが登場。
向島の花見風景場面で一足早いお花見気分を味わい、長命寺の桜餅一件では甘味をいただき、噺の中で春を満喫。贅沢ですなぁ。
また、噺の端緒となる番頭の讒言を旦那が聞く際に『仏壇の扉を閉めさせて貰いましょう。ふしだらな話をお聴かせしてはご先祖さまに、またお祖師様に申し訳ないですから』と宗旨を仕込ましたが、極めて自然な触れ様で大変素晴らしく思いました。
小僧定吉の茶利も効いた洒脱な一席。
好高座。

~仲 入~

◆柳家小満ん 『刀屋』
仲入を挟んで後半へ。
おせつの婚礼を知った徳三郎の取り乱し様は最初抑え気味でしたが
刀屋店先ではかなり興奮している感じ。
時の経つのに従い、次第々々に徳三郎の心が高揚していく様を巧みに描写してくれました。そしてその心は手にした抜き身の光で更に亢進していきます。
対する刀屋主人は至極自然に徳三郎に対し、徳三郎の気を逸らす感じ。

自らの息子を勘当しているこの主人の言葉遣いの変化がまたお見事。
お客様への丁寧語から目下の者への物言いに変わり、正に親身となって諭す様子、好かったなぁ、ここ。

下げの直前に、ちょっとした茶利を含む仕込がもう一度入りましたけれども、こちらも極めて自然な感じ。感心しました。
うむ、素晴らしい『刀屋』。好高座。


跳ねて居残り会へ交ぜていただき、Sさん、Kさん、Iさん、そして家人と私の五人で時間の経つのも忘れ愉快に歓談。
色々な話題で大いに盛り上がりました。面白かったなぁ。

柳家小満んの会、次回は5月18日(月)開催。
『大師の杵』、『転宅』、『江戸の夢』と触れられています。




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国立劇場三月歌舞伎公演 梅雨小袖昔八丈 3/16

 3月16日(月)三月歌舞伎公演 梅雨小袖昔八丈 国立大劇場

国立劇場三月の歌舞伎公演はお馴染み髪結新三。
いつもとは異なり “装束を改めて” 家人と三宅坂。


梅雨小袖昔八丈 三幕六場 -髪結新三- 河竹黙阿弥=作
国立劇場美術係=美 術

序幕 白子屋見世先の場 永代橋川端の場
二幕目 冨吉町新三内の場 家主長兵衛内の場 元の新三内の場
大詰 深川閻魔堂橋の場

○中村橋之助 髪結新三 ○中村錦之助 弥太五郎源七
○市川門之助 手代忠七 ○中村松江 加賀屋藤兵衛  
○中村児太郎 お熊 ○中村国生 下剃勝奴
○坂東秀調 車力善八 ○市村萬次郎 長兵衛女房
○中村芝喜松 白子屋後家お常 ○中村芝のぶ 白子屋下女お菊
○市川荒五郎○中村橋吾○坂東玉雪○中村門松
○市川團蔵 家主長兵衛


三人形
常磐津連中
国立劇場美術係=美術
○中村錦之助 若衆 ○中村児太郎 傾城 ○中村国生 奴


発端の白子屋店先での坂東秀調丈の演技が印象的。
中村芝のぶ丈のお菊も好かったなぁ。そして、市川門之助丈演ずる手代忠七の儚い雰囲気、お見事でした。
物語としては噺で何度も聴いておりますので、家人もイヤホン不要。
噺と異なるのは弥太五郎源七内の場が割愛されたことぐらい。この場面があれば、秀調丈の車力善八をもっと観ることが出来たのですが、ちと残念。

橋之助丈、錦之助丈、文句なし。
小悪というよりもっと悪い感じの新三。そして骨太の弥太五郎源七を堪能しました。
市村萬次郎丈演ずる茶利役、家主女房。これ面白かったですねぇ。いやぁ、大笑いしました。
舞踊の三人形でも非常に艶やかな姿を見せてくれた児太郎丈。若々しい勝奴、舞踊では奴を好演した国生丈も印象的。
いやもう盛り沢山で好い観劇となりました。

家人も大満足で『次、いつにする?』
いつと言われてもなぁ、寄席の様に気軽には来られないのだけども・・・
まぁ、また理解し易い狂言が掛かったなら来ることに致しましょう。

充実した一日となりました。満足、満足。



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国立3上昼 3/10

 3月10日(火)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席千穐楽。
今席は十日芝居の内六日通いましたか^^。
相撲なら “勝ち越し” といったところですけれども・・・
まぁ今月はこれから静かにしていましょう。

明日は大劇場で東日本大震災関連の催しがあるとのことで、構内は様々な作業車があちこちに駐車して大混雑。
作業員の方々も設営に大忙しの様子。
そうかぁ、あの日から四年ですか・・・。色々考えちゃいますねぇ。

入場後ロビーでひと息ついて、ふと顔を上げましたら、ちょうど知り合いの方が目の前を通り過ぎるところ。
ご挨拶を交わして私も客席へ。


◆林家つる子 『のめる』
御隠居との遣り取りが少しぎくしゃくした感じでしたけれども(敬語と丁寧語が混在していた様な・・・)、それ以外は素晴らしい出来。
面白可笑しく聴かせてくれました。
好演。

◆春風亭ぴっかり☆ 『ビーチボーイ』
『桃太郎』の改作、現代風に面白くなっています。
小学三年生の金坊がひねくれていないので、大変聴き易い。これには感心しましたね。
金坊の発する素朴で素直な疑問、またそれに真摯に応える父親。
素敵な『ピーチボーイ』。好高座。

◆蜃気楼龍玉 『子ほめ』
主任を務める様な看板真打が前座噺を演るとこんなにも面白いのだ、と思い知らされます。
登場人物全員がきちんと描かれていて、どんな人物なのかその人となりも判る様に整理されているのですね。
流石。好演。

◆ひびきわたる キセル漫談

◆三遊亭天どん 『釜泥』
お爺さんの入った釜の下を、お婆さんが火吹竹を用いて火を起こす真似(真似ですよね?)の場面は笑ったなぁ。
あとこのお婆さん、また無闇に釜の蓋をぴたりと閉めたがるのですよ。これにも大笑い。
昨日と同じく、古典に天どん師一流のくすぐりを挿れての口演。
面白かったなぁ。

◆桂藤兵衛 『短命』
職人言葉の切れが抜群。会話を聴くだけで江戸情緒を満喫出来ました。
御隠居が “五十年振りに” 鼻血を出したり、『炬燵の中で脚が触ったりするだろう?なぁ?絡んだり・・・』、『絡んだりってぇと・・・あぁ、四の字固め!』なんていう面白いくすぐりも挿れてくれましたので大笑い。
とても明るい『短命』。
愉快でしたねぇ。

~仲 入~

◆ホームラン 漫才
ホンキートンク代演。
お開きは “国立名物” 唄う勘太郎、踊るたにし。
達者だなぁ。

◆橘家文左衛門 『時そば』
初日と根多が被りました。
今日の高座は初日に比べ模倣者の悲惨さが緩和された感じ。
今日の方は “爆笑版” と言ったところでしょうか。
蕎麦を手繰る仕種に中手が入りましたが、確かにあれは観ていてお腹が減りましたね。好演。

◆ぺぺ桜井 ギター漫談

◆五街道雲助 『淀五郎』
千穐楽は何を演ってくれるかしら、と思いを巡らせていました。
膝前で蕎麦は出ちゃったから “夜鷹そば屋” はなくなっちゃったなぁ、何だろう?・・・

『只今は歌舞伎というものが大変に盛っておりますが、まぁこの裏でもいま橋之助さんですか、髪結新三を演っている様で・・・』
おお!、これだと『仲蔵』か『淀五郎』だ!凄い!、と内心で喝采。

以前雲助師の『淀五郎』を聴いた際、私は中村仲蔵の造形に惚れ込んだのですが、今日の高座では加えてもう一人の座頭、市川團蔵の造形にも感銘を受けました。
雲助師、 “皮肉團蔵” の渾名こそ紹介しましたけれども、團蔵を芸一筋に邁進する一本気な親方として描き込みました。
そしてまた中村仲蔵がそうした團蔵の内面を詳らかに説明し、淀五郎を諭す場面描写もありました。

兎にも角にも雲助師演ずる二人の親方の貫禄は途轍もない迫力です。
恐れ入りました。

芝居場面もまた素晴らしい、と言うより独擅場ですね。
言うことなし。

下げの『待ちかねたぁ』の一言は声を張り過ぎる事なく、ごくごく自然な発声。好かったなぁ。
團蔵、仲蔵両座頭の芸道への思い、そして淀五郎への愛情に感動すると同時に、判官としてではなく澤村淀五郎として安堵したかの様な一声にも深く同感しました。

私、緞帳が降りた後も帰り支度に取り掛かる事叶わず、暫し茫然自失。
痺れまくり。
凄かったなぁ。


跳ねて余韻を楽しみながらゆったりと家路へ。
大満足。




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国立3上昼 3/9

 3月 9日(月)国立演芸場 昼席

午後から降るとの予報でしたけれども、果たして入場時にはポツリポツリと落ちて来ました。
駆け込む様に国立演芸場。3月上席九日目。


◆三遊亭ふう丈 『牛ほめ』
前座さんの高座とすれば満点も満点。
好演。

◆春風亭ぴっかり☆ 『動物園』
お久しぶりです、ぴっかり☆さん。
高座に接する度に感ずるのですが
ぴっかり☆さんは声が大変魅力的。
今日も恵まれた美声で心地良く噺を進め、客席を温めました。

◆蜃気楼龍玉 『強情灸』
おお!これはありがたい。
龍玉師の “十八番中の十八番” と私が思っている『強情灸』。
以前聴いた時に比べ、峯の灸の場面描写が抜群に面白くなっていました。
番号札を交換する年増、半畳を入れるお婆さん、共に “短い出番” ながらきちんと描かれました。

元来 “峯の灸場面” は、直接話法を用いて友人に面白可笑しく自慢話をしている訳ですから、このくらい具体的でないと現実味がありません。
私の好きな『籍を洗うと六十・・・』も入りまして大笑い。

兄貴分が艾をほぐし、拳固程の塊にして腕に据えてからの表情の変化もまた愉快。素晴らしい出来。
お見事でした。好高座。

◆ひびきわたる キセル漫談

◆三遊亭天どん 『粗忽長屋』
所々に特有のくすぐりを挿入しましたけれども、古典を演ってくれました。
面白かったなぁ。

◆桂藤兵衛 『武助馬』
今日の客席は解りやすい噺を求めている雰囲気でしたので、素人芝居の枕を聴きながら私、てっきり『蛙茶番』かと思いましたが『武助馬』へ。
至芸を堪能しました。好演。

~仲 入~

◆ホンキートンク 漫才
舞台衣装を“衣替え” をして登場。
今日もまた爆笑。

◆橘家文左衛門 『道灌』
十八番を演り始めたのに、客席後方でずっと話し声が・・・
困っちゃいますね。
しかし流石に文左衛門師。
冒頭の遣り取りを何時もより尚小声で演って、客席に静謐を取り戻しました。

室内の空間距離というのかな?
座っている人物から壁までの距離感や会話する二人の間の距離。また帰宅してからの戸口と座敷との間合いなどを、登場人物の視線の巡りで表現しちゃうのね。
この巧みな描写で噺が凄く現実味を帯び、まるで目の前で全てが繰り広げられてはいるかの様です。
好高座。

◆ぺぺ桜井 ギター漫談

◆五街道雲助 『明烏』
枕で妓楼の大小や女郎衆の “格” に言及がありましたので『お直し』を期待しましたけれども、 “瘡” が仕込まれ『明烏』へ。

日向屋時次郎の造形が雲助師独特の『堅さ』です。
実際にこういう若者も存在するかも知れないなぁ、という感じ。
いかにも若旦那なんですよね、全ての言動行動が・・・。
こういう真面目な若者の造形も本当に雲助師は巧みだなぁ。
『夜鷹そば屋』のちょい悪の雰囲気と一対ですね。

今日、私が目を見張ったのは翌朝の最初の場面。
房楊枝を右手で動かし、歯磨粉を左掌に載せての第一声『おはよう』。
この言葉の調子が実にどうも凄かった。
ふらふらっとした発音そして表情。昨夜の不首尾が手に取る様に伝わってきました。

時次郎の惚気に怒り心頭。
甘納豆を載せて砂糖の残る掌を、寝ている二人の頭の上で両手を叩いて・・・なんて場面も面白かったなぁ。

いやぁ、すっかり魅せられました。 好高座。


跳ねて『本降りにならぬうちに・・・』と家路へ一目散。



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国立3上昼 3/6

 3月 6日(金)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席六日目。
今日は週末とあって国立演芸場は昼夜興行ですけれども、私は昼席のみの鑑賞。
大劇場の方は昨日が初日。
歌舞伎が掛かっていると構内が賑やかだなぁ。


◆林家つる子 『黄金の大黒』

◆春風亭朝也 『芋俵』
初手に登場の泥棒たちの遣り取りが素晴らしかったです。
好演。

◆蜃気楼龍玉 『鰻屋』
十八番を演ってくれました。
前方の朝也さんの時には気付かなかったのですが、上手前列の客席から寝息というより大きな音ですから鼾でしょうねぇ。響いて来まして・・・

鰻を捕まえる仕種の際に、指で高座を軽く叩く様な音を出したり、鰻屋の主人と客の遣り取りを大きめの声で演ったり、龍玉師も苦心惨憺。
余程癪に障ったか会話中に『中々起きねぇンだ』、『鼾はいけませんよ』などの言葉を挟んでいましたが、これがまた絶妙の間なものですから面白いのなんの。
まぁ、客席は面白がると同時に『起きてくれないかなぁ』との思いを込めて、いつもよりも大きな笑い声を出したりして “協力” 。
そんな支障があったのにもかかわらず、噺の出来が好かったのは流石と言うべきか。
下げに掛かる頃には鼾も聞こえなくなりました。
悪うけもあった訳ですけれども、好高座でした。

◆ひびきわたる キセル漫談

◆三遊亭天どん 『牛の子』

◆桂藤兵衛 『浮世床 将棋~夢』
今日は『浮世床』の将棋、夢をたっぷり。面白かったなぁ。
隣で歌舞伎が掛かっていますから、夢の芝居小屋場面などは何か現実味を帯びますね。

~仲 入~

◆ホンキートンク 漫才
出て来たはいいけれども、マイクが上がっていないハプニング。
遅蒔きながらスルスルと上がるマイクに『待ってました!』とギャグを飛ばして高座開始。
所々根多を変えて演ってくれました。
今日も面白かったぁ。

◆橘家文左衛門 『手紙無筆』
こちらも十八番を繰り出しての高座。
本膳の件まできちんと演ってくれました。
兄貴の刻々変化する表情、口調、仕種が絶品もの。大笑い。愉快な高座。

◆ぺぺ桜井 ギター漫談

◆五街道雲助 『宿屋の富』
極めて楽しそうに軽い調子の口演。
一文無しの泊まり客が散々吹いた後、ふっと真顔になり『なけなしの一分、取られちゃった』と独りごちる。
ここは取り分け愉快でしたね。

湯島天神のわいわいがやがやもまたお見事。
二番富の若者の茶利、そして後から境内に来た宿屋のご亭主の驚き慌てる様でも大笑い。
いやぁ、面白かったなぁ。
素晴らしい一席でした。


跳ねて『今日は師匠と行き会わないなぁ』と呟きつつ家路へ。

そうしましたらね、今日は半蔵門ではなく永田町へ向かわれたのね。
最高裁前の信号を急ぎ足で渡る雲助師を “発見” 。
私、心の中で『(素晴らしい一席を)ありがとうございます』と後ろ姿へ感謝の言葉を送りました。




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らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板Ⅱ- 3/4

 3月 4日(水)らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板- 其の二 日本橋劇場

雲助五拾三次、第二十四宿 -鉄板- 其の二 。
今夜は “お楽しみ四席” 、さぁどんな演目になるのかな?楽しみです。


<十分落噺之鉄板>
◆五街道雲助 『子ほめ ヴァイオレンス版』
『庭蟹』、『堀の内』、『子ほめ』の中から『子ほめ ヴァイオレンス版』が選ばれました。
通常版に子供を脅かすくすぐりを挿れる型で、
雲助師のは追い払った子供の背中に更に石を投げつける乱暴狼藉版。

子供を脅かす場面は馬生師が挿れて演っていたとのこと。
また『ジャワスマトラは南方だ』のくすぐりは先代の吉原朝馬師の創作、と下げた後に解説をしてくれました。
この先代朝馬師匠は、ボクシングの大場政夫さんに似た面立ちの方と記憶しています。
どこかで写真を拝見した覚えが・・・。

看板真打が前座噺を演ると『この噺、面白いなぁ』と、何か全然違う噺の様に思えます。
流石の出来。

<寿幸福譚之鉄板>
◆五街道雲助 『火焔太鼓』
『妾馬(中)』、『幾代餅』、『火焔太鼓』の三席から選ばれたのは『火焔太鼓』。
前回の『鉄板四席』の際、大逆転で『火焔太鼓 人情噺版』が選ばれたのを思い出します。
雲助師、『幾代餅』を予想していた様子で、浚ってきたのですが・・・と残念そう。

しかし今夜の『火焔太鼓』は絶品ものでした。素晴らしい高座。
無駄、余分を一切廃し、会話の速度感を上げて客席を巻き込んで行きます。
磨き上げられたお家芸。
堪能しました。好高座。凄かった。

~仲 入~

<御不浄落噺之鉄板>
◆五街道雲助 『粟餅』
ネット投票時に候補に上がっていた三席の内、この『粟餅』は聴いた事のない噺でしたので私も迷わずこの演目に投票しました。
他の二演目は『勘定板』と『家見舞』。

面白い噺ですねぇ。
寝小便と違って現実味が無いから、あまり不浄に感じませんね。
『流石に寄席では掛けられないので、滅多に演りませんけれども・・・以前の池袋で、後が川柳師匠だから良いだろう、と演ったことがありますが・・・』と雲助師。
珍品を聴くことが出来て好かったぁ。

<夫婦情之鉄板 其の二>
◆五街道雲助 『夜鷹そば屋』
候補は他に『お直し』、『厩火事』。
私、今夜はこの『夜鷹そば屋』が選ばれるであろう、と半ば確信していました。

いやぁ、もう文句無し。
若者のちょいと崩れた風情、この描写が出来るのは雲助師をおいて他にない、と言う感じ。
下げの遣り取りでぐっと来ました。
この『夜鷹そば屋』を聴くといつも下げで涙が出ちまうンだよなぁ。
恐れ入りました。好高座。


跳ねて家人が(私が開演前から『夜鷹そば屋』を絶賛していたので)『確かに好い噺だったわ』と一言。
そして『無駄を削いだ “火焔太鼓” が凄かったねぇ』と意見が一致。

大満足の雲助五拾三次。
素晴らしかったなぁ。




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国立3上昼 3/3

 3月 3日(火)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席三日目。
泣き出しそうな曇り空。
『雛祭りだなぁ、季節も変わるかぁ』と独りごちながら三宅坂へ。
国立演芸場では、なんと入場時に雛あられを一人一袋プレゼント。
お節句の雰囲気がいやが上にも盛り上がります。


◆橘家かな文 『やかん』
順調に噺を進めていましたが、講釈場面が終わってほっとしたのかな?
下げの直前部分で一ヶ所飛んだなぁ、と思いましたら一つ飛ぶと矢張り上手く繋がらないのでしょうね・・・
最後は完全に真っ白。

やかんの注ぎ口が耳用で、下を向いているのは雨水が入らぬ様に、また片方は枕をあてる方、
という部分から下げまでがすっ飛んだのですが、割合と致命的破綻に感じませんでしたね。まとめ方が上手だった所為かしら。

◆春風亭正太郎 『権助魚』
『ここからが料金でございますので・・・』と前方を気遣う一言。
『よくやるんです。私も始終やっていました』

正太郎さんは女性が上手いので自然な雰囲気で噺へ引き込まれました。
心地良く聴いていたのですが、後半・・・どうやら時計を見て慌てたのかな?

権助が『へぇ、それが証拠にこうして網取り魚を “買って” 参りやした』と言っちゃった。
ここからしどろもどろ。
惜しかったなぁ。面白かったのに。
まぁ色々あります。

◆蜃気楼龍玉 『親子酒』
大旦那が久し振りに酒を口に含む。
何とも言えない至福の表情、そして味わう様に酒を舌の上で転がす・・・
この場面だけでも鑑賞に値する芸ですね。
いやぁ、まったくお見事でした。

◆ひびきわたる キセル漫談

◆三遊亭天どん 『反対俥』
“花粉症版” を演ってくれました。
何度か聴いていますけれども、今日も楽しめました。好演。

◆桂藤兵衛 『そば清』
登場人物が実に活き活きとしていて、目の前で賭けが繰り広げられているが如く錯覚しちゃいますね。
とんとんとん、と快調に噺を進め客席はさながら蕎麦屋の野次馬。
好高座。

~仲 入~

◆ホンキートンク 漫才
根多は殆ど変化が無いのに三日連続で大笑い出来るのは何故なのか、ちと考えてみました。
最初は概ね根多の力、つまり会話の内容や展開の意外性で笑っているのですね。
二回目三回目は根多の中味ではなく、会話の速度感や間で笑っているのでしょうねぇ。
息の合った二人の遣り取りが最大の武器な訳ですな。
そんな野暮な分析をしたくなる程に面白い高座です。凄いね。

◆橘家文左衛門 『のめる』
『なんとか相手に先に一円を払わせたい』と “呑める” が口癖の男が御隠居宅へ相談に訪れた場面から。
非常に丁寧に、また表情豊かに噺を進め、客席を場面へ巻き込んでくれました。
客席の私達はまるで町内の住人となって一部始終を見届けている、そんな感じです。

それと文左衛門師、相当将棋に詳しいのでしょうか?
詰め将棋の場面がより一層大変丁寧な描写で、駒の動きなどを独り言で呟きながら “ああでもない、こうでもない” と何回もやり直す様子を細かく伝えてくれました。

下げの表情、口調がまた秀逸。
素晴らしい出来。好高座。

◆ぺぺ桜井 ギター漫談

◆五街道雲助 『子は鎹』
番頭さんが熊さんを迎えに来た場面から始め、二人の歩きながらの会話で『子別れ・中』が簡単に語られました。

また『木場へ行く』というのは表向きの理由で、
番頭さんは熊さんを息子の亀に会わせる為に迎えの来ていることを、番頭さんの表情で客席へ知らせてくれました。
そして、熊さんの亀坊の会話の最後、亀が『家に寄っていきなよ!』と懇願するのを宥める様に熊さんが『お父っつぁん、これから番頭さんと木場へ・・・木場へ行かなけりゃあ・・・』と、ここで一拍二拍置いて遠くを見る素振りを入れ、熊さんはここで番頭さんの意図に気付いたという演出を採りました。

元々雲助師は『番頭さんは親子を会わせる為に迎えに行った』との型で、
熊さんに『もう木場の用は無いのでございましょう』と言わせていましたが、
今日はまた一段と凝った描写で客席を唸らせてくれました。

無理泣きのない、からりとした『子は鎹』。素晴らしかったなぁ。


跳ねて『降られないで良かったなぁ』と空を仰ぎながら帰る途中、またも構内で雲助師と遭遇。
今日はお弟子さんの龍玉師と連れ立って、どこかへ向かわれた様子。
目の端でその姿を追いながら私も家路へ。




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国立3上昼 3/2

 3月 2日(月)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席二日目。
雲助師匠、今日が67歳の誕生日。
おめでとうございます。


◆三遊亭わん丈 『牛ほめ』

◆春風亭朝也 『壺算』
おお、今日も朝也さんでしたか。
困惑する店の主人の発する高く張る声が、朝也さん独特ですね。
お似合いの一席。大変愉快な『壺算』。お見事。

◆蜃気楼龍玉 『ぞろぞろ』
『待ってました!』と言いたい気持ちを堪えました^^
十八番の『ぞろぞろ』。
以前聴いた時に比べ、茶店の老夫婦の会話が現実味を増した感じです。
面白かったなぁ。
好高座でした。

◆ひびきわたる キセル漫談

◆三遊亭天どん 『ドライブスルー』
何か乗らない感じでしたね。
何回か聴いている噺なのですが・・・
もしかしたら、演者が噺に飽きてしまったのかなぁ?
ちょっと心配です。

◆桂藤兵衛 『胴乱幸助』
“藤兵衛師が持ち時間たっぷりの仲入で、何を演ってくれるのか”
というのもこの芝居の “お楽しみ” の一つなのですが、
期待に違わず藤兵衛師、『胴乱幸助』と珍しいところを掛けてくれました。

私、義太夫の知識が全く無いので噺に登場する “お半長右衛門” 、略して “お半長” が、どれだけ一般的だったのかを知りませんけれども
噺を聴く限り、知らない人はいない程に有名な浄瑠璃の様ですね。
前半は “隣町の薪屋の御隠居” の幸助を相対喧嘩で取り巻こうという若者二人が活躍。
この部分は、言わば主人公幸助さんの “紹介場面” ですな。

後半は、浄瑠璃を実話と信じ込んだ幸助さんが、汽車で京都へ乗り込んでのどたばた。
中々面白かったです。
浄瑠璃を知っていれば、尚のこと愉快なのでしょうけれども残念だなぁ。
好演でした。

~仲 入~

◆ホンキートンク 漫才

◆橘家文左衛門 『道灌』
おおっ!十八番を演ってくれました。
前半部分を非常に丁寧に紡ぎ、見事なまでの “真打の道灌” です。
『なんですと?』もちゃんと入りました。
面白かったぁ。
今日一番笑ったのがこの『道灌』でした。
好高座。

◆ぺぺ桜井 ギター漫談

◆五街道雲助 『お見立て』
出の時に上手客席から女性の声が掛かりましたが、よく聞き取れませんでした。
『お誕生日、おめでとうございます!』の様に聞こえましたけれども、もう少し長いフレーズだったかも・・・

さて十八番の一席。
面白可笑しく杢兵衛大尽を戯画化して、妓夫の “忠実” を際立たせました。
今日は喜瀬川花魁の “気怠い雰囲気” を強調せず、明るい感じだったのが印象的。
『昼席版』かしらね。
私の好きな “扇子でごりごり” 場面もきちんと入った『お見立て』、好高座でした。


劇場構内で、私服に着替えて歩く雲助師とすれ違いましたが声を掛けるまでの勇気もなく、そのまま家路へ。




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国立3上昼 3/1

 3月 1日(日)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席初日。
今席は雲助師の芝居。昨日に続き家人と連れ立って雨の三宅坂。


◆橘家かな文 『道具屋』

◆春風亭朝也 『新聞記事』
ぴっかり☆さん、朝也さん、正太郎さんの三人で交代出演の二つ目枠。
中々豪華な布陣ですなぁ。
『春風亭が三人並んでるね』と前売時に思いましたが、
三人の大師匠は彦六の隠居名でお馴染みの八代目正蔵師ですね。

初日は朝也さん。
着座してすぐ本編へ入り、好調に噺を進めました。
好い雰囲気で愉快な一席。
朝也さん、以前に比べ高座が明るくなった印象です。好演。

◆隅田川馬石 『花色木綿』
今日は日曜日の所為か仲入前の真打三人ともに休席。
蜃気楼龍玉師の代演で兄弟子馬石師登場。

噺家の入門あれこれを枕に軽く振って、新米泥棒へ繋げました。
『間抜け泥』で終わらずに、尺を縮めたものの『花色木綿』まできちんと。
表情が何とも愉快。面白いなぁ。
好高座。

こうして続いた事から推測するに、
前方の『新聞記事』は “泥棒の噺” の範疇ではないのでしょうね。

◆ひびきわたる キセル漫談

◆柳家小せん 『千早ふる』
こちらは三遊亭天どん師代演。
いつもの様に朗々と唄うが如く噺を進めました。

◆林家正雀 『親子茶屋』
桂藤兵衛師代演。
私、導入部を聴いて『たちきり』かな?と思ったのですが、
親子喧嘩に番頭の仲裁が入り、大旦那が外へと出掛けて『親子茶屋』。
下座の姐さんとの息もぴたり。

~仲 入~

◆ホンキートンク 漫才
息の合った掛け合い、速度感溢れる言葉の応酬に圧倒されました。
好高座。

◆橘家文左衛門 『時そば』
独特の工夫を凝らした “文左衛門師版” を渋く演りました。
模倣者が次第に情けない表情になっていく辺り、面白かったですねぇ。
好演でした。

◆ぺぺ桜井 ギター漫談
物凄く派手な衣装で登場。
お馴染みの根多でしたけれども、うけていたなぁ。

◆五街道雲助 『妾馬』
終始爽やかな雰囲気で噺を進めました。
酔った八五郎が母親の様子を伝える際も “泣き” は入らず、明るくからっとした演出。

その八五郎。
屋敷に着いた時よりも酔ってからの方が『まともな言動』なのが如何にも落語ですね。
面白かったなぁ。


跳ねて外は本降り。
入場時には『傘を差そうかどうしようか・・・』ぐらいでしたが、
道理で各出演者が繰り返し『お足元の悪い中・・・』と礼を言っていた訳だ。
私達が入場した後、雨が強くなったのですね。

龍玉師休席でがっかりの家人。
『ホンキートンクが面白かった』とのこと。
『お馴染みの噺が多かったね』
『日曜日の寄席だからなぁ』
など言葉を交わしながら家路へ。




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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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