2015年 9月 鑑賞記録

9月
○ 1日(火)浅利演出事務所公演 李香蘭  自由劇場
○11日(金)浅利演出事務所公演 李香蘭  自由劇場
○14日(月)らくご街道 雲助五拾三次 第三十宿 -道楽-  日本橋劇場
○24日(木)第129回 柳家小満んの会  関内小ホール
○27日(土)劇団四季 アラジン  四季劇場[海]
○28日(月)第567回 落語研究会  国立小劇場



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第567回 落語研究会 9/28

 9月28日(月)第567回 落語研究会 国立小劇場

今夜のTBS落語研究会は主任市馬師『お神酒徳利』。
仲入は権太楼師、十八番の『猫の災難』。
他に花緑師、小傳次師、志の八さんの出演と触れられています。


◆立川志の八 『花色木綿』
声質に恵まれていて聴き易いですね。
若干一本調子でしたけれども、まずまず面白く演ってくれました。

◆柳家小傳次 『粗忽の使者』
柳家喬之進改メ 柳家小傳次、と案内に記載されています。研究会は昇進後初出演との事。
此方も好い声、好い調子。
“閻魔” の説明は不要だったかもしれません。好演。

◆柳家権太楼 『猫の災難』
『出囃子を替えようと思うンです』
なんでも噺家さんの葬儀では出棺の際に、長年馴染んだ出囃子で送られるそうで・・・
先年亡くなられた右紋師匠(権太楼師とは明治学院大学の同期生で芸術協会の圓右師匠に弟子入り)はその出囃子が “野球拳” だったので葬儀の厳粛な雰囲気が若干緩んだ感じだったとの事。
『あたしの “金毘羅” もねぇ。・・・どうしたもんでしょうねぇ』
通夜、葬儀の枕から酒へ繋げ本編へ。

十八番ですから文句なしの爆笑高座。
初手に『猫に悪ぃかなぁ、悪いよなぁ、悪いよ』と一瞬逡巡する描写は以前から演っていましたっけ?
これが入るとだいぶ後味が好くなりますね。
好高座、素晴らしい出来。堪能しました。

~仲 入~

◆柳家花緑 『二階ぞめき』
“ぞめく” とは “騒ぐ” と同義なのだ、と蘊蓄を授けてくれながら本編へ。
私、『小里ん師匠のを聴きたいなぁ』と思いながら聴いていましたけれども、中々面白く演ってくれました。

◆柳亭市馬 『お神酒徳利』
所謂 “通し” でしたけれども、だれる事無く愉快に聴かせてくれました。
神奈川宿で逃げ出す算段をする場面が矢張り一番面白いのですが、今夜は上方の鴻池家で “再び活躍” せねばならぬ為、少し抑え気味だったかもしれません。
好高座。


体調の所為か、若干『聴き疲れ』を感じながら家路へ。




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劇団四季 アラジン 9/27

9月27日(土)アラジン 四季劇場[海]

人気の劇団四季『アラジン』。
私ども今日が初見です。
『どんな舞台なのだろう』と好奇心と期待を胸に家人と連れ立って汐留へ。

出演者は次の通り。
○ジーニー 瀧山久志 ○アラジン 島村幸大
○ジャスミン 岡本瑞恵 ○ジャファー 牧野公昭
○イアーゴ 酒井良太 ○カシーム 西尾健治 ○オマール 山下啓太
○バブカック 正木棟馬 ○王(サルタン) 石波義人

仙名立宗 田井 啓 清川 晶
朱 涛 笠松哲朗 光山優哉
水原 俊 二橋 純 ハンドコ アクアリオ
永野亮比己 大森瑞樹 鎌滝健太

相原 茜 吉田絢香 金 友美
村上今日子 多田毬奈 小島光葉
松本菜緒


初演キャスト揃い踏み。
安定感のある舞台。安心して観ていられます。
全編を通して明るく愉快、且つ解りやすい筋立て。
これは人気も頷けます。


『初演キャストを観る事が出来て好かった』など家人と感想を語り合いながら家路へ。
暫くしたらまた観たくなりそうだなぁ。




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柳家小満んの会 9/24

 9月24日(木)第129回 柳家小満んの会 関内小ホール

前回伺ったのが3月(第126回例会)でしたので、半年振りですね。
雨模様の空を見上げながら関内小ホールへ。


◆柳家小かじ 『道灌』
たっぷり15分の高座。きちんと務めました。

◆柳家小満ん 『巌流島』
普段は私、演題を『岸柳島』とするのですが、今夜は小満ん師御手製の案内の表記を尊重しましょう。
枕で語ってくれた隅田川に架かる橋の蘊蓄が素敵な空気を醸し出しました。
一席目からお洒落な雰囲気の滑り出し。

◆柳家小満ん 『三人息子』
『干物箱』や『二階ぞめき』などとの共通点も散見される上方由来の噺を
小満ん師が面白おかしく演ってくれました。
愉快な一席。

~仲 入~

◆柳家小満ん 『井戸の茶碗』
屑屋と高木の遣り取りは “笊” ではなく屑屋が高木内へ上がり込む設定。
さん喬師匠がこの型で演って、更に身分の垣根を越えた交流を描いていたのを覚えていますが、今夜の小満ん師はそこまで踏み込まない古典的演出。
爽やかな印象の残る好演。


跳ねた後、居残り会に交ぜていただき様々な話題で時の経つのを忘却。
洒脱な高座と素敵な会話の余韻を楽しみつつ家路へ。




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らくご街道 雲助五拾三次 -道楽- 9/14

 9月14日(月)らくご街道 雲助五拾三次 -道楽- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第三十宿 -道楽- 。
今夜の五拾三次は、雲助師『寝床』他と前触れされています。


◆五街道雲助 『親子酒』
雲助師の師匠、馬生師の酒の上のあれこれを枕に愉快な『親子酒』へ。
私『いつもよりもあっさり目だなぁ』と感じておりましたら、下げた後に雲助師『今夜はうちの師匠の話から入りましたので、師匠の型で演りました。普段は小さん師の型なンですが・・・』
『な~るほど、それでかぁ』と得心。
小粋な一席、お見事でした。

◆五街道雲助 『幇間腹』
前席の “解説” に続いて、退屈な若旦那の描写から本編へ。
一八の無闇に遜る様子が “如何にも” と言った雰囲気。
この下卑た感じ。私は表情に於いては志ん朝師が絶品ものと思っておりますが、台詞廻しでは雲助師ですね。素晴らしい描写でした。
またいつもの事ながら、雲助師匠は若旦那が巧みだなぁ。
好演でした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『寝床』
『私はこの “寝床” という噺を掛けた事がないンです』
『確かぁ二つ目時分でしたかねぇ、 “素人義太夫” までは演った覚えがあるンですけれども・・・』
何でも短い噺(前席の “親子酒” の様な)であるならば、幾つかの型を身につける事が可能だけれども長い噺はそうも行かないとの事。
同時に『寝床』の場合、三代目小さん師のを速記で読んでも面白い、三代目金馬師も、また志ん生師も味がある。
黒門町の名演も、そして圓生師も、そしてうちの師匠のも・・・との具合に自らのものにするのにあたり『どの型』と決めかねるのだそうです。
『そこで今夜のところは色々な型を・・・まぁ “寝床全部載せ” 、 “寝床チャンチャカチャン” と言うところで』と始まりました。

くすぐりが文楽師であったり志ん生師であったり、また圓生師であったり・・・
特に圓生師のくすぐり部分は口調まで真似ていたのじゃあないかなぁ。傑作でしたねぇ。

緞帳が降りてふと時計を見ますと9時少し前。と言う事は・・・1時間近くの高座でしたか(?)
そんな時間の経過など綺麗に忘れさせてくれる好演。素晴らしく愉快なひと時でした。


雲助五拾三次、次回10月例会は13日(火)の開催。お題は “間男” 。
雲助師、お家芸の『つづら』他と触れられています。




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浅利演出事務所公演 李香蘭 9/11

 9月11日(金)ミュージカル 李香蘭 自由劇場

明日が千穐楽の浅利演出事務所公演『ミュージカル 李香蘭』。
私、今月1日に続き二度目の鑑賞です。

出演者は次の通り。
○李香蘭 野村玲子 ○川島芳子 雅原 慶
○李愛蓮 秋 夢乃 ○杉本 上野聖太 ○王玉林 村田慶介

荒木啓佑 大島宇三郎 折井洋人 斎藤 譲
笹岡征矢 佐々木重直 下道純一 高瀬育海
高橋辰也 田代隆秀 中 智紀 畠山翔太
畠山典之 宮川政洋 山口研志 山口嘉三
山田大智 吉武大地 和田一詩

石毛美帆 江部麻由子 勝又彩子 川畑幸香
斉藤昭子 首藤萌美 橋本由希子 林 美澄
古庄美和 脇坂美帆 和田麻里 渡邊友紀


前回観た時に比べ、川島芳子役の雅原 慶が抜群に好くなっていました。
歌唱も演技も素晴らしく洗練された様に思われましたね。やはり舞台回数をこなすと進化するのでしょう。

野村香蘭は安定。
日劇リサイタル場面での『スターの輝き』は野村以外では出せない雰囲気。
流石の貫禄でした。

アンサンブルの歌唱と演技が四季作品時代よりも優れている印象で、その為に舞台の完成度が高く感じられるのかも知れません。実に『沁み込んで来る』舞台でした。

今日もまた大満足。
カーテンコールでは客席総立ち。
いや全く素敵な舞台でした。


閉幕後の木戸の左側で浅利慶太氏が旧知の方々と、右側では坂本里咲が友人と歓談中。
合間に興奮醒めやらぬお客様がご両人に声を掛けたりしながら木戸をくぐるのを見て『好い舞台の跳ねた後ってのは格別だなぁ』など独りごちながら家路へ。



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浅利演出事務所公演 李香蘭 9/1

 9月 1日(火)ミュージカル 李香蘭 自由劇場

昨日初日を迎えた浅利演出事務所公演『ミュージカル 李香蘭』。
私のお気に入りの演目の一つです。

四季公演で何度も繰り返し観ていますけれども、さぁ今日はどんな舞台を見せてくれるのかなぁ。
非常に楽しみです。
足取りも軽く自由劇場へ。

出演者は次の通り。
○李香蘭 野村玲子 ○川島芳子 雅原 慶
○李愛蓮 秋 夢乃 ○杉本 上野聖太 ○王玉林 村田慶介

荒木啓佑 大島宇三郎 折井洋人 斎藤 譲
笹岡征矢 佐々木重直 下道純一 高瀬育海
高橋辰也 田代隆秀 中 智紀 畠山翔太
畠山典之 宮川政洋 山口研志 山口嘉三
山田大智 吉武大地 和田一詩

石毛美帆 江部麻由子 勝又彩子 川畑幸香
斉藤昭子 首藤萌美 橋本由希子 林 美澄
古庄美和 脇坂美帆 和田麻里 渡邊友紀


4月の『オンディーヌ』の際と同じ様に木戸には浅利慶太氏の姿。
さながら来場のお客様を “お出迎え” と言ったところ。

今公演は主役の李香蘭、川島芳子が共にダブルキャスト。(李香蘭:野村玲子/笠松はる、川島芳子:雅原 慶/坂本里咲)
私、『坂本さん、あの高い声で(勿論低い声も出るのでしょうけれども)どんな川島芳子を演ってくれるのだろう?』と興味津々だったのですが・・・。
今日は坂本里咲、優雅なたたずまいで客席へ登場。
野村李香蘭、雅原川島と無難な配役でした。

今日一番目を引いたのは李愛蓮役の秋 夢乃。
満州国建国前夜の不安と戸惑い、そして憂いの表情、抗日戦士時代の憤怒、裁判場面の怒りと憐憫の表情。そしてエピローグの感動、平穏の表情。全てが秀逸、素晴らしい演技でした。

実はエピローグで、秋愛蓮の左目の付け睫毛が取れる珍事があったのですが、付け睫毛の無い左目を見ますとちょうど目張りが半分落ちた感じで、大変穏やかな雰囲気の表情、目つきになるのですね。
これ、今日はハプニングでしたが、今後はエピローグでは(判決の出た後ですね)両目の付け睫毛を取って演じたら如何でしょう。
がらりと表情が穏やかになりますよ。まるで人が変わったかの様に。

何度かのカーテンコールで野村玲子の姿を我が目に焼き付けつつ『口をすぼめて下を向くと本物そっくりだなぁ』など他愛もない感想を併せ持ちました。
野村李香蘭、流石の貫禄。
秋とのソプラノの遣り取りでは声が厳しい感じではありましたが、矢張り演技力は凄いですね。
痺れました。

私は今公演をもう一度観る機会があるのですが、笠松李香蘭、坂本川島も観てみたいなぁ。


『完成度は従来の数段上を行くな』など独りごちながら家路へ。
いやぁ、堪能したぁ。




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2015年 8月 鑑賞記録

8月
○ 7日(金)らくご街道 雲助五拾三次 第二十九宿 -怪談-  日本橋劇場
○11日(火)白酒ばなし 桃月庵白酒独演会  にぎわい座
○23日(日)劇団四季 王子とこじき  自由劇場
○31日(月)第566回 落語研究会  国立小劇場



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第566回 落語研究会 8/31

 8月31日(月)第566回 落語研究会 国立小劇場

今夜のTBS落語研究会は主任喜多八師『らくだ』。
仲入は圓太郎師、お家芸の『祇園会』。
他に喬太郎師、文菊師、市楽さんの出演と触れられています。


◆柳亭市楽 『四段目』
市楽さん、久し振りに高座を拝見します。
こんなに滑舌が悪かったかしらん?
長めの枕を振った所為かなぁ、気になりました。
しかし、本編の方は中々に聴かせてくれましたね。
市楽さん “芝居好き” を自認するだけあって、蔵の内の定吉の芝居真似が達者過ぎの印象。
“子供のそれ” ではありませんでしたが、それはそれ。愉快な高座でした。

◆古今亭文菊 『転宅』
三三九度の盃を交わし涙ぐむ泥棒に大笑い。
文菊師の女性描写が際立った一席。
お見事。

◆橘家圓太郎 『祇園会』
この噺を私は普段『祇園祭』と表記するのですが、主催者の演目紹介が『祇園会』ですので今日はそちらを尊重致しましょう。
圓太郎師匠、枕で『苦しく辛い修行を経て高座へ上がっているのに、お客様にblogで見当はずれの批評をされちゃ堪らない』とこぼしていました。すみません^^;

旅風景を描いた前半部がまずもって傑作。 京言葉に四苦八苦の江戸者を活写してくれました。
祭囃子の場面では江戸者の口真似で大きな中手。しかし私の印象ですとここは強調せずあっさり目で、京の旦那の蘊蓄に江戸者が半畳を入れる描写の方に力点が置かれている様に感じられました。
いやぁ愉快な一席でしたねぇ。
好演。

~仲 入~

◆柳家喬太郎 『宗漢』
お馴染みの艶笑噺。
破礼までには至らない軽い感じが好いですね。
喬太郎師ならではの味。
好高座でした。

◆柳家喜多八 『らくだ』
さっと本編に入りました。この時点で私、『こりゃ “通し” だな』と確信しました。
らくだの兄貴分の迫力が物凄かったなぁ。
そして屑屋久六の造形もまたお見事。
特に大家に兄貴分の言葉を伝える様などは “小心者” そのもの。この後の展開を全く想像させません。
屑屋久六が酔って本性を露わにしていく場面描写(私はこちらが久六の本当の姿だと思います)のその現実味ったらなかったですねぇ。 素晴らしい造形でした。
後半の落合火屋を軽い調子で纏めて、後味の好い仕上げ。
長講五十分。好高座。


『全ての高座が素晴らしかったなぁ』と独りごちつつ家路へ。
うむ、満足。



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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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