2016年 2月 鑑賞記録

2月
○10日(水)らくご街道 雲助五拾三次 第三十五回 -通し-  日本橋劇場
○15日(月)五街道雲助独演会  にぎわい座
○24日(水)劇団四季 ウェストサイド物語  四季劇場[秋]
○25日(木)浅利演出事務所公演 思い出を売る男  自由劇場
○26日(金)第572回 落語研究会  国立小劇場


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第572回 落語研究会 2/26

 2月26日(金)第572回 落語研究会 国立小劇場

今月の例会は主任権太楼師『二番煎じ』、仲入に喜多八師『明烏』。
他に文治師、馬玉師、さん若さんの出演と触れられています。


◆柳家さん若 『鈴ヶ森』
生真面目な雰囲気のさん若さんが新米泥棒を演ずると、妙に現実味を増す感じがして面白いですね。

◆金原亭馬玉 『三方一両損』
言葉の遣り取りではなく、江戸っ子の料簡の応酬で聴かせてくれました。

◆柳家喜多八 『明烏』
一旦定式幕が引かれ板付で登場。
緩急自在の高座。
二人の “町内の札付” の造形がなんとも巧みでした。
今夜一番の好高座。堪能しました。

~仲 入~

◆桂 文治 『位牌屋』
吝嗇が過ぎて最早洒落の範疇ではなくなってしまったご主人。
朝のお付けの実に先ずは摘み菜を取り巻きます。
余り高座には掛からない噺なのも無理は無いな、という感じ。
芋屋の煙草までくすねちゃうのだから困った人ですなぁ。
しかし後味の好くない噺だね、こりゃあ。

◆柳家権太楼 『二番煎じ』
偶然なのでしょうが、前方に文治師が出て主任権太楼師という今夜の顔付け、どうなんでしょう?
ちょっと濃厚に過ぎるのではないかしらね?
『俺も!』とばかりに余計な茶利を挿れた訳では無いと思いますが、普段より更に押しが強目と感じました。
一言で表現すると権太楼師らしい『二番煎じ』でした。


跳ねて大きな月を仰ぎ見ながら家路へ一目散。




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浅利演出事務所公演 思い出を売る男 2/25

 2月25日(木)浅利慶太プロデュース公演 思い出を売る男 自由劇場

昨日初日を迎えた浅利演出事務所公演 加藤道夫作『思い出を売る男』へと連日の “浜松町通い” 。

○思い出を売る男 松本博之
○花売娘 勝又彩子 ○広告屋 中村 伝
○街の女 野村玲子
○G.I.の青年 佐久間 仁 ○恋人ジェニイ 観月さら
○乞食 山口嘉三 ○黒マスクのジョオ 斎藤 譲 
○シルエットの女 石毛美帆
田代隆秀 畠山典之 山口 研志


冒頭、今回公演に出番の無い坂本里咲が本戯曲の作者加藤道夫、そしてこの作品『思い出を売る男』の背景などを紹介しました。
以前の公演で日下武史がこんな具合に作品紹介をして、更に乞食役で出演したことがありましたけれども、そんな事も想い出しながら聞いていました。

主役の松本博之、物静かな風情の青年をそつなく演じました。ただ台詞が若干事務的だったかな?
乞食役の山口嘉三、黒マスク役の斎藤 譲、共に中々好い雰囲気を醸し出していました。

以前に比べ全般的に “しっとり感” が薄れ、淡々と場面が展開した印象。
そんな中、G.I.とジェニイの場面は従来と同じくしんみりとした描写で、好かったなぁ。佐久間G.I.、観月ジェニイ、好演でした。


まずまずだったかな、など独りごちながら家路へ。




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劇団四季 ウェストサイド物語 2/24

 2月24日(水)ウェストサイド物語 四季劇場[秋]

今月14日に初日を迎えた “新演出” 『ウェストサイド物語』。
上演時間が短縮されたらしいけれども、果たしてどんなかな?、と四季劇場[秋]へふらり。

○リフ 松島勇気 ○トニー 神永東吾 ○アクション 岩崎晋也
○A・ラブ 新庄真一 ○ベイビー・ジョーン 横井 漱
○スノーボーイ 川村 英 ○ビック・ディール 高橋伊久麿 ○ディーゼル 大森瑞樹

○グラジェラ 相馬杏奈 ○ヴェルマ 原田美歌 ○クラリス 宮澤聖礼
○ポーリン 伊藤瑛里子 ○エニイ・ボディズ 馬場美根子

○マリア 山本紗衣 ○アニタ 岡村美南
○ロザリア 若奈まりえ ○コンスェーロ 秋山 舞 ○テレシタ 村上今日子
○フランシスカ 小島光葉 ○エステラ相原 茜

○ベルナルド 萩原隆匡 ○チノ 林 晃平
○ぺぺ 川野 翔 ○インディオ 河津修一
○アンクシャス 成田蔵人 ○ファノ 佐々木玲旺 ○ニブルス 大木智貴

○ドック 松下武史 ○シュランク 志村 要 ○クラプキ 荒木 勝
○グラッド・ハンド 吉賀陶馬ワイス

【第2幕第1場 ソプラノ・ソロ】片山美唯
【コンダクター】平田英夫


以前に比べセットが小じんまりとタイトになった印象。
速度感の増した展開、描写はより直接的になった感じがしました。

シャークスの女性陣、山本マリア、岡村アニタ、中々の出来。特に岡村の芸の幅の広さに感銘を受けました。
こういう役も合うのですねぇ。ちょっと意外な感じ。驚きました。
ジェッツの松島リフは万全。神永トニーは二枚目過ぎるかな?もう少し表情や動作が大袈裟でも構わない気がしました。
アクション役の岩崎晋也は前回リフで出演していましたが、アクションの方が伸び伸びと演技している雰囲気。好い味わいでした。


『うむ、満足した』と独りごちつつ家路へ。




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五街道雲助独演会 2/15

 2月15日(月)五街道雲助独演会 にぎわい座

にぎわい座雲助師独演会。
今夜は雲助師『らくだ』、『抜け雀』と前触れされています。


◆三遊亭ふう丈 『粗忽の釘』
巧くなったなぁ、という印象。
人物造形に振れがなく、安心してゆったりと楽しんで聴く事が出来ます。
行水の件は抜いて演りましたが、それがなくても会話の遣り取りの面白さで客席を笑わせてくれました。
好演。
“ふう丈さん隠れ応援団” としては、とても嬉しい一席でした。

◆五街道雲助 『抜け雀』
無尽で思わぬ “大金” (実は十五両)を獲た “貧乏自慢” の男が金の遣い道を心易い友人に相談し、もう一人加わってお伊勢詣りへ旅立つ『三人旅 ~発端』をたっぷり15分。

三人衆が伊勢への道中、小田原宿へ入って宿の品定めをしているところを、反対から来た(江戸へ下る)みすぼらしい身なりの浪人がすれ違いまして、ここから『抜け雀』へ。

宿は相模屋、ご主人は喜兵衛さん。
明るい調子の喜兵衛が惚けた味わいで面白かったなぁ。
若絵師が雀を描く場面、そして老絵師が籠を描く場面は客席も息を詰めて見守りました。
絵師が筆を手にした刹那、何かこう祓う様な雰囲気が漂うのは雲助師流石の至芸です。

いつもの様に “雀のお宿” となって繁盛してからは雨戸もすっと開きます。
この描写は聴く度に毎度々々感心しますねぇ。

たっぷり32分。
『三人旅』と併せ47分の長講。
恐れ入りました。
名演と申し上げて差し支えありますまい。

~仲 入~

◆五街道雲助 『らくだ』
仲入休憩で家人とお喋りながら降りた緞帳を眺めていましたら、あら、此処にも鳥が舞い飛んでいますよ。
かもめが一、二・・・こっちも五羽かな?
と数えてみたら六羽飛んでいました^^;

さて後席は『らくだ』
努めて軽い調子で演ってくれた感じ。

らくだの頭の毛を毟る場面など、他の演者の時には私、顔をしかめたくなる様な印象を受けるのが常なのですが、同じ言葉、同じ描写の筈なのにも拘わらず、雲助師だとそう凄惨な描写に思われないのですねぇ。
表情かなぁ?
屑屋の酒乱に戸惑う “兄貴” の様子が素晴らしく写実的というのか、芝居になっている所為でしょうか。
或いは、発する言葉は同じでも、僅かに調子を違える事で異なる印象を持たせる工夫があるのかしらん。

前席がたっぷりでしたので『長屋で下げるかな?』と思いましたが、落合まで通しで。
その火屋への道中が傑作。そして隱亡がまた惚けた明るさで、後半も大笑いさせられました。

全編通して “明るく面白い” 『らくだ』。
堪能したなぁ。
素晴らしい高座でした。


跳ねて家人と『二席揃えて来たねぇ』
『五拾三次ではないけれども、今夜のお題は “酒” になるかな?』
など様々お喋りしながら家路へ。





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らくご街道 雲助五拾三次 -通し- 2/10

2月10日(水)らくご街道 雲助五拾三次 -通し- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第三十五回の今夜は “双蝶々 通し” 。
“長屋” ~ “定吉殺し” ~ “権九郎殺し” 、仲入休憩を挟み “雪の子別れ” と触れられています。


◆五街道雲助 『双蝶々 長屋~定吉殺し~権九郎殺し』
発端の “湯島大根畠” 。
長吉の “継母おみついびり” をたっぷり。
最初は息子の話を信じ、おみつを折檻した長兵衛も次第々々と真相を知るに至り『手に負えぬ』と奉公へ出します。
此処まで26分の口演。

続いて玄米問屋山崎屋へ奉公へ出された長吉を描きます。
十八歳に成長した長吉の掏摸一件から御店の金子窃盗、定吉殺し、西河岸田圃へ走るまで。
27分の口演。

更に続けて、西河岸田圃での番頭権九郎との遣り取りから権九郎殺しまで。
此処は芝居掛。七五調の台詞で進めました。
また、吉原から聞こえて来たという趣で、賑やかな座敷風景を糸を入れて表現してくれました。

権九郎にとどめを刺した長吉が、奥州路目指し走る姿、正に花道を駈け抜けるが如くの迫力。
素晴らしかったなぁ。
口演時間は12分。

~仲 入~

◆五街道雲助 『双蝶々 雪の子別れ』
10分の仲入休憩を挟み『雪の子別れ』。
此処も後半は芝居口調となり、雪もたっぷり降らせてのご趣向。

少し溜めが効かなかったのか、吾妻橋での『長吉、御用だ』の台詞がいつもの “びくっとする唐突さ” ではなく、やや流れの中の台詞に聞こえたのが残念。
客席側に『逃げおおせるかな?』と思わせる演出が長吉の素振り、表情でちらとでも挟まりますと
思い入れで『御用だ!』の台詞が、まるで客席で聴いている自分に向けられた様に錯覚するのが私の常なのですが
今夜はそこまで『ぎょっと』しませんでした。
口演時間は30分。


跳ねて家人と『堪能したなぁ』
『長吉が可哀相。番頭が悪いんや』
など様々お喋りしながら家路へ。




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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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