2016年 3月 鑑賞記録

3月
○ 3日(木)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○ 4日(金)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○ 6日(日)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○ 7日(月)国立 昼席  主任 雲助  国立演芸場
○ 9日(水)らくご街道 雲助五拾三次 第三十六回 -鉄板Ⅲ-  日本橋劇場
○29日(火)第573回 落語研究会  国立小劇場

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第573回 落語研究会 3/29

 3月29日(火)第573回 落語研究会 国立小劇場

今月の例会は主任小三治師『時そば』、仲入は喬太郎師『小言幸兵衛』。
他に小里ん師、燕弥師、ろべえさんの出演と前触れされています。


◆柳家ろべえ 『代り目』

◆柳家燕弥 『岸柳島』

◆柳家喬太郎 『小言幸兵衛』

~仲 入~

◆柳家小里ん 『三人兄弟』

◆柳家小三治 『時そば』

小三治師、喬太郎師登場とあって当日券完売の盛況。
小里ん師『三人兄弟』は、先日国立演芸場で聴いた時よりも軽い味わいに仕上げていました。
出番の所為かな。演芸場は仲入、今夜は膝の出番。

仲入休憩で下を向いて歩いていたところを、 Sさんに声を掛けていただき
我ながら久し振りに声を張った遣り取りが出来ました。感謝。



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らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板Ⅲ- 3/9

 3月 9日(水)らくご街道 雲助五拾三次 -鉄板Ⅲ- 日本橋劇場

雲助五拾三次、第三十六回の今夜は “鉄板Ⅲ・お楽しみ四席” 。
雲助師、投票に拠って選ばれた四席を口演と触れられています。

■寄席落噺之鉄板
○豆屋 ○にわかに ○堀の内
“我が家” は『にわかに』を選択致しました。
投票の結果、寄席落噺は『堀の内』が選ばれました。

■酔漢落噺之鉄板
○禁酒番屋 ○替り目 ○ずっこけ
ここは私ども、『禁酒番屋』に一票。
結果は『禁酒番屋』。嬉しい^^

■上方由来噺之鉄板
○商売根問 ○たらちね ○持参金
こちらから私達は『持参金』を選びました。
投票の結果『商売根問』に決定。

■再演廓噺之鉄板
○お見立て ○明烏 ○付き馬
廓噺はこの三席の中から。
私、『付き馬』を聴きたいと思い家人を説得して一票。

この企画に出くわす度に思うのですが “雲助師の鉄板だな、と私や家人が思う噺” と、私達が “当日聴きたいなぁ、と思う噺” は一致しないのですね。

何故ならば “廓噺の鉄板は(この中では)『明烏』かな?” と思ったとしても、 “いや『明烏』は数日前に国立で聴いたばかりだから、『付き馬』に投票しよう” となる訳ですよ。
私ども、同じ理由で酔漢落噺も『ずっこけ』ではなく『禁酒番屋』へ票を投じています。
個人的な事由がもろに投票へ反映されちゃうのですねぇ。

再演廓噺は『付き馬』が選ばれました。ありがたや!^^


◆五街道雲助 『堀の内』
“前座代わりに・・・” と前置きをして粗忽小咄を枕に本編へ。
雲助師の『堀の内』は賽銭箱の場面が面白いのですよねぇ、大笑いしました。

◆五街道雲助 『禁酒番屋』
師匠の十代目馬生師型、とのこと。
『ツーダン、ゲッツー』が入るか入らないかが “十代目型か否か” の目安なのでしょうか?
酒絡みの噺はお家芸ですから、文句無く愉快極まりなし。
“カステラ水” も “油粕” も、巧くいった!と思うその刹那に破礼る、その “小さなどんでん返し” の間が絶妙でした。
面白かったなぁ。

~仲 入~

◆五街道雲助 『商売根問』
『休憩もそこそこに三席目・・・』と、ややぼやき口調の雲助師匠。

この噺、私、雲助師のしか記憶にありません。
雀、鶯、河童。
私、『最初の入りは関西弁の筈だよ』と家人に耳打ちして第一声を待ちました。
果たして八つぁんの『こんにちは』は関西訛り^^
『・・・そのうち気の短い江戸者の雀が・・・』辺りの描写も、上方由来の証左なのかしらん?

それと、これは私の個人的な思い込みなのかも知れませんけれども、関西の川というのは広い河原を伴う印象で、江戸の川はどちらかというと “河川” と言うよりも “堀割” の様な急峻な法面を持つ水路の印象なのです。
『江戸の川では尻は出しにくいだろうなぁ』と、私この噺を聴く度に思います。

こちらも傑作。大笑いさせてくれました。
流石 “鉄板” と言ったところ。

◆五街道雲助 『付き馬』
お開きの四席目が喋りつくめの『付き馬』とは、演者にとって災難とは思いますが、雲助師匠疲れも見せず高い調子で演ってくれました。
それにしても巧く騙すなぁ。
そしてその “騙し” が下卑た騙しに落ちない、ある程度の品の良さを残すのが雲助師の素晴らしいところです。

早桶屋の小父さんの下げ近くの台詞、『こんな物を拵えちまって・・・他に回しようが無いじゃないか』のところで、十代目は『相撲が逝くよりしょうがねぇ』と挟み、私など大いに笑ったものですが、雲助師は “品良く” その台詞は割愛しました^^;
珠玉の一席、堪能しました。


投票結果発表の際、雲助師が『これを演れば必ずうける、と言ったものは無いンでございます。ですから “鉄板” と言うのではなく “定番” と言うべきかも知れません』
『どんなに重いお客席でも、出れば必ず笑わせていた五代目小さん師匠ですら、お弟子さんが “今日の客は重い、駄目な客で・・・” とこぼすのを “お前の腕が至らないのだ、見てろ!” と言って上がり、矢張りうけなくて “駄目だな、今日の客は” と言うのを見たことがあります。あの小さん師匠ですら、ですから・・・ “必ずうける” なんてものは無いンです』

この雲助師の言葉を受けて、跳ねて道々家人に
『大昔さぁ、浅草の平日昼席の薄い客席に座っていた時にね(薄いのに終始ざわざわした感じでした)、小さん師匠が主任で出て来てぼそぼそ小声で始めたら、客席が一瞬静かになったンだわ。 と次の刹那、どか~んて感じで大笑いが渦巻いたンだよ。 “高砂や” だったンだけどさぁ』
など話しながら帰宅。

大満足の雲助五拾三次。




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国立3上昼 3/7

 3月 7日(月)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席七日目。
強い雨の中を三宅坂へ。


◆桃月庵はまぐり 『金明竹』
はまぐりさんの『金明竹』はおそらく初めて聴く筈。
明瞭な口跡で素晴らしく面白く演ってくれました。
“素麺工場の掃除夫” が出て来たところから、白酒師匠直伝でしょう。
好演。

◆古今亭志ん八 『猫の皿』
駄洒落を言ってはむせかえる茶店の爺さんの造形が堪らなく愉快。
志ん八さん、古典も面白いなぁ。恐れいりました。

◆隅田川馬石 『安兵衛狐』
前方で “猫” が出ましたので、私、『果たして今日は動物の噺を演るかな?』と興味津々でした。
馬石師、迷う素振り全く無くさっと本編へ。
十八番を豊かな表情で。
いやぁ、巧い。狐になりきっています。幽霊もまた見事。
流石。

◆柳家紫文 俗 曲
“隠れ切支丹” の直前に “葬儀屋” を演り、同系統の下げを重ねて大きな笑いを獲りました。
流石ですねぇ。

実は私、入場する際に雨を避けて屋根のある所を選って歩いておりましたので、今日は楽屋脇の地下道を通って演芸場へ入りました。
その地下道で前座の小かじさんと行き合ったのですが、お互い “前のめりに崩れ落ちる” こともなく^^; 普通にすれ違う事が出来たのは何よりでした^^

◆入船亭扇辰 『一眼国』
香具師の下卑た様子が極めて現実味を帯びていましたので、すっかり噺へ釣り込まれちゃいました。
悪企みの表情が巧いなぁ、扇辰師匠。
芝居でも上手な役者さんが悪役を演ると一段と面白くなりますが、噺も同じですね。
好高座でした。

◆柳家小里ん 『不動坊』
吉つぁんの湯屋での “独り芝居” と言うのか “妄想” の場面描写が絶妙です。大笑い。
小里ん師十八番の『二階ぞめき』や昨日掛けた『三人兄弟』でも同系統の “独り芝居・妄想場面” が出て来ますが、こうした場面描写ではまず第一人者でしょうね、小里ん師は。
面白かったなぁ。

~仲 入~

◆マギー隆司 奇 術
花島世津子先生代演。
いつもの脱力感溢れる^^ 高座に大笑い。

◆金原亭馬の助 『手紙無筆』~百面相
馬の助師匠の百面相は何度観ても面白いなぁ。
これ、後継者の育成はしているのでしょうかね?
是非とも後々まで受け継いでいって欲しいものです。

◆ロケット団 漫 才
今日も爆笑。
突っ込みの間が絶妙。倉本先生大出来でした。

◆五街道雲助 『ずっこけ』
酔っ払い百態から本編へ。
十八番ですもの、文句無し。
至芸を堪能しました。


熱演、好演の続いた国立3月上席七日目。
抜群の充実度に『色物の挟まった “研究会” だね、まるで』など独りごちつつ、傘を巻きながら家路へ。



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国立3上昼 3/6

 3月 6日(日)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席六日目。
家人を伴って三宅坂へ。


◆柳家小多け 『二人旅』
多分お初です。
師匠の小里ん師の十八番をよく通る声で演ってくれました。
頑張れ~。

◆初音家左吉 『子ほめ』~せつほんかいな
噺の後、踊りを披露しました。
噺も結構でしたが、踊りも色っぽかったなぁ。

以前高座を見かけた際に、芝居の衣装の様な太い縞の着物で出ていて『何か方向性が違いやしないか?』と他人事ながら心配しましたが、今日の様子ならば “心配御無用” でしょう。

◆隅田川馬石 『王子の狐』
十八番を丁寧に。
巧いなぁ。引き込まれました。
お見事。

◆柳家紫文 俗 曲

◆入船亭扇辰 『お血脈』
こちらも寄席でよく掛ける十八番の一席。
文句無し。

◆柳家小里ん 『三人兄弟』
噺の舞台を江戸へ移しての “改作版” を大変面白く演ってくれました。
末弟 “吉松” の寝床での独白が、そのまま『二階ぞめき』なのが愉しいですね。
お見事。好高座。

~仲 入~

◆伊藤夢葉 奇 術
花島世津子先生の代演。
面白可笑しい高座。見事に騙されました。

◆金原亭馬の助 漫談~百面相

◆ロケット団 漫 才

◆五街道雲助 『妾馬』
十八番をさらっと演ってくれました。
湿り気なく明るい調子。
“昼席版” と言ったところでしょうか。
好高座。


仲入にロビーで声を掛けていただき、我ながら頓珍漢な御挨拶を申し上げたSさんは何処?ときょろきょろしながら木戸を出ましたが、お出会い叶わず家路へ。




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国立3上昼 3/4

 3月 4日(金)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席四日目。
昨日に続いて三宅坂へ。


◆三遊亭わん丈 『寄合酒』

◆古今亭志ん八 『たらちね』
七輪の火を起こしながらの八五郎の独り言が何とも愉快。
志ん八さん、古典も好い味わいですねぇ。好演でした。

◆隅田川馬石 『元犬』
馬石師匠は動物が主人公の噺をよく演ってくれますね。
動物の表情や仕種が巧みなので、すっと噺へ引き込まれました。
好高座。

◆柳家紫文 俗 曲

◆入船亭扇辰 『家見舞』
面白可笑しく、比較的上品な方向に噺を仕上げてくれました。

◆古今亭志ん橋 『間抜け泥』
小里ん師の代演で志ん橋師登場。
十八番を演ってくれました。
“如何にもしくじりそう” な造形の泥棒が愉快。
面白かったなぁ。

~仲 入~

◆花島世津子 奇 術

◆金原亭馬の助 『権助芝居』~百面相
百面相で“線香花火”を演ってくれました。

◆ロケット団 漫 才
昨日と若干根多を入れ換えて相変わらずの爆笑高座。

◆五街道雲助 『明烏』
初々しい日向屋時次郎が出色の造形。
雲助師に命を吹き込まれた堅物の時次郎に春が訪れました。
振られた朝の “町内の札付の二人” の様子が実にまた愉快。
堪能しました。


入場時には暖かな日が差していたのに、跳ねて木戸を潜り出ると何や怪しい雲が。
『降られぬうちに帰りましょう』と急ぎ足。




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国立3上昼 3/3

 3月 3日(木)国立演芸場 昼席

国立演芸場3月上席は雲助師匠の芝居。仲入には小里ん師匠と江戸情緒溢れる顔付。
『こりゃあ行かぬ手はないわい』と三宅坂へ。


◆桃月庵はまぐり 『堀の内』

◆古今亭志ん八 『狸賽』
私、古典を演ってくれるとは思わなかったので噺へ入った瞬間、一寸驚きました。
子狸の描写が愉快。

◆隅田川馬石 『金明竹』
馬石師が上がった際、上手前列客席で何か揉め事がありまして、暫く噺に入れずにいました。
どうやらご自分の席を間違えて座っていた方がいらした様子。
ご年配の方が多いですからね、国立は。何か勘違いされていたのでしょう。

さて馬石師匠。『骨皮』から十八番の『金明竹』。
素晴らしい高座。
大笑いさせてくれました。
早口言葉にならないところが流石ですね。

◆柳家紫文 俗 曲
蛙ひょこひょこから鬼平へ。
久し振りに聴きますが、何度聴いても面白いねぇ。
合間に野崎と老松を弾いてくれました。好かったなぁ。

◆入船亭扇辰 『道灌』
『おお、これで来るか』と言った感じ。
こういう上手な師匠の手に掛かると前座噺もたちまちのうちに “爆笑譚” になりますね。
凄いね、どうも。

◆柳家小里ん 『二階ぞめき』
日本橋の旧吉原、そして浅草へ移る経緯、また新吉原の地理関係や街の様子などを細かく仕込んでくれました。
私、『 “あれ” が来るかな?』とわくわくしながら聴いていましたが、果たして『蛙の女郎買い』から十八番の『二階ぞめき』。
好かったぁ。
“これ” を聴きたかったのですよ、私は。
堪能しました。
いやぁ、素晴らしい。

~仲 入~

◆花島世津子 奇 術

◆金原亭馬の助 漫談~百面相

◆ロケット団 漫 才
“疑えば疑うほど・・・” は “清原和博” 。
話題の文枝師匠も根多に登場。
縦横無尽の高座。

◆五街道雲助 『幾代餅』
仮幕が下がっている間、 “小里ん師が『二階ぞめき』だったから廓噺は無いだろうなぁ、何を演ってくれるのかしら?” と想いを巡らせていましたが、枕もそこそこにさっと本編へ。
軽い味わいも愉しいお家芸の『幾代餅』。
清蔵の造形が巧みですねぇ。
茶利めいた後日談でお目出たさが引き立ちました。好高座。


跳ねて『日が長くなったなぁ』と独りごちながら家路へ。



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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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