2016年 9月 鑑賞記録

9月
○ 2日(金)睦会  にぎわい座
○ 3日(土)浅利演出事務所公演 李香蘭  自由劇場
○20日(火)らくご街道 雲助五拾三次 第四十二回 -虚実-  日本橋劇場
○27日(火)第135回 柳家小満んの会  関内小ホール
○30日(金)第579回 落語研究会  国立小劇場

Tag:月別  Trackback:0 comment:0 

第579回 落語研究会 9/30

 9月30日(金)第579回 落語研究会 国立小劇場

今夜のTBS落語研究会は主任さん喬師『山崎屋』、仲入は生志師『茶の湯』。
他に一朝師、三三師、志ん八さんの出演と前触れされています。


◆古今亭志ん八 『臆病源兵衛』

◆柳家三三 『高砂や』

◆立川生志 『茶の湯』

~仲 入~

◆春風亭一朝 『目黒の秋刀魚』

◆柳家さん喬 『山崎屋』


開演前、ロビーで行きあった Sさんの読書のお邪魔をして “横浜 小満んの会” の “復習” や Sさんがおいでになった白酒師の会などを話題にお喋りさせていただいておりますところへ Mさんが到着されて暫し鼎談。
愉快な気分で席に着きました。

志ん八さん、一門のお家芸を不足なく好演。
新作の印象の強い志ん八さんですが、古典もまた好し。

続いて “こちらも柳家の十八番” をとばかりに三三師。
少し速度感が、というか緩急の手綱捌きに『これじゃない』感じを受けましたが、おそらく五代目の『高砂や』を寄席で何度も聴いている所為でしょう。
頭に刷り込まれた五代目の口調が甦りました。

『これじゃない』というよりも『好みではないのだなぁ』と生志師の高座を聴きながら実感していると仲入。

一朝師が横文字など多用しつつ遊び遊び演った『目黒の秋刀魚』は余り感心する出来ではなかった感じ。
よかちょろを端折って寄席の尺で演ったさん喬師、つい先日『大好物』の雲助師で聴いていましたのでつい比べてしまい印象に残らず。


跳ねて『しかし今夜の客席は寒かったなぁ。冷房が強すぎるよ。まっ、志ん八さんが一番だったかな』など独りごちながら家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

柳家小満んの会 9/27

 9月27日(火)第135回 柳家小満んの会 関内小ホール

関内ホールの “柳家小満んの会” 鑑賞は今年1月以来。久し振りといった感じ。
今夜は小満ん師『名人昆寛』、『男の花道』、『鉄拐』と前触れされています。

◆春風亭一花 『牛ほめ』
マイクの必要を感じない程に通りの良い声質の女流さん。
今夜の一花さんに限らず、若手の噺家さん達がそれぞれの恵まれた “何か” を今後どう活かして成長して行くのか興味深いところです。

◆柳家小満ん 『名人昆寛』
腕は立つが些かお行儀の悪い彫物職人の昆寛。
お寺の門に掛ける額の新調依頼を『十日もあれば充分です』と快諾するも、下絵を描く絵師狩野十徳の高慢な態度に憤慨。
冷静さを欠いたまま彫り進めていると、出来上がりは『竹林の虎』ならぬ『松の木に虎』。
まぁいいわさ、と依頼主の和尚に暦を用いて『 “甲寅” と言う位だから、虎の添えには竹ではなく木の枝で良いのだ』との言い訳をしながら納めてしまい、和尚から逆に『今日は二百十日、十日間の仕事の手間は二百文』と切り返されるというお話。
下げは本堂で大暴れして『二百十日の大風だぁ!』。

初めて聴きましたが下げが一寸辛いのと、主人公の昆寛が他の名人物の登場人物である甚五郎や長二のような “筋の通った名人” ではなく、 “捻り者、変わり者” の色が濃く小者感が出てしまうので、客席受けが良くないのかしらね。
まぁ、廃れた噺にはそれなりに理由があるのでしょう。
けれども私は『面白い噺だなぁ』と印象に残りました。

『なにぃ、二百だぁ?冗談いっちゃあいけねぇ、蹴転買うンじゃぁあるめぇし』なんてね、好い啖呵でしたねぇ。
人間臭い名人物、と言ったところ。

◆柳家小満ん 『男の花道』
こちらもまた初聴、と思っていましたが微かに記憶にあったのでどこかで聴いたのかも知れません。
長崎での医道修業を終え江戸への道中、東海道金谷宿でたまたま同宿した歌舞伎役者の失明の危機を救った眼医半井源太郎。
その眼医源太郎と歌舞伎役者中村歌右衛門との友情物語。

昭和16年に映画化されて舞台にもなっていますが、元は講釈根多とのこと。
しかし如何にも新劇っぽい話だなぁ、と感じながら聴いておりました。

~仲 入~

◆柳家小満ん 『鉄拐』
十八番の一席。
小満ん師も楽しみながら演った雰囲気で愉快極まりない一席でした。
この種の “中国物” は小満ん師お好みなのかしらん、本当愉しそう。

跳ねて Sさん、 Kさんと三人で居残り会。
こちらもまた愉快なひとときと相成りました。
お開きの後、爽快を感じつつ家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:4 

らくご街道 雲助五拾三次 -虚実- 9/20

 9月20日(火)らくご街道 雲助五拾三次 -虚実- 日本橋劇場

九州、四国、山陽、近畿など日本列島西半分に大きな被害をもたらした台風16号の東上で時折激しい雨の降る生憎の空模様。
風が吹かぬだけ助かったと言ったところ。
今夜の雲助五拾三次、第四十二回のお題は “虚実” 。
雲助師十八番の『山崎屋』他と触れられています。


◆桃月庵はまぐり 『子ほめ』

◆五街道雲助 『星野屋』

~仲 入~

◆五街道雲助 『山崎屋』


『星野屋』は若干速度感が不足気味の印象。
これ、トントントンと重吉とお花の掛け合いが重畳すると “右かと思えば左、左かと思えば右” といった調子で客席が大きく沸くのですが、やや残念。

根多出しの『山崎屋』は文句なし。
雲助師匠も楽しみながら演っている雰囲気でした。


『面白かった』と家人。
『台風の所為か、客席が寂しかったねぇ』など語り合いつつ家路へ。



Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:4 

浅利演出事務所公演 李香蘭 9/3

 9月 3日(土)ミュージカル 李香蘭 自由劇場

浅利演出事務所公演『ミュージカル 李香蘭』。
昨年末にも上演されましたが今年も再演、本日初日。
今回は9月11日(日)までの八回公演(6日(火)は休演)と発表されています。
自由劇場マチネへ。

出演者は次の通り。
○李香蘭 野村玲子 ○川島芳子 坂本里咲
○李愛蓮 五東由衣 ○杉本 近藤真行 ○王玉林 桑島ダンテ

五十嵐 春 榎本成志 大島宇三郎 折井洋人
川井康弘 菊地まさはる 斎藤 譲 白石拓也
高瀬育海 高橋辰也 田代隆秀 中 智紀
松平和希 宮川政洋 山口研志 山口嘉三 
山田大智 与那嶺圭太 和田一詩

石毛美帆 大橋里砂 勝又彩子 桂川結衣
川畑幸香 斉藤昭子 豊永晴加 中川絵梨香
林 美澄 古庄美和 森田真代 脇坂美帆


いつもと同じ様に木戸には浅利慶太氏。原作の藤原作弥氏の姿もお見かけしました。皆様お元気そうでなによりです。

李香蘭、川島芳子ともに前回と同じキャスト。
アルサンブルに若干の入れ替わりが見られますが、概ねお馴染みの俳優さんが務めている印象です。

“坂本芳子” 、素晴らしくなりました。
男装の麗人らしい身のこなしで『僕は・・・』と始めると、まるで本物の雰囲気。声も工夫して来ましたね。流石でした。

李愛蓮役は秋 夢乃から五東由衣に。
こちらもまた自然な芝居で抜群の安定感。
冒頭の裁判場面の深刻な表情などは巧かったなぁ。歌唱も文句なし。

野村玲子、貫禄の好演。
歌唱でファルセットへ抜ける直前の地声の高い音域がかすれ気味ですが、これはもう仕方無いのでしょう。
この人でなければ李香蘭は出来ないのですから。


『杉本役の近藤真行が誠に真に迫った演技で素晴らしかったなぁ』と独りごちながら家路へ。




Tag:舞台・演劇  Trackback:0 comment:0 

睦会 9/2

 9月 2日(金)睦会 にぎわい座

喜多八師匠が逝去され二人会になってしまった “にぎわい座 睦会” 。
今回が最終回とのことです。

今夜は喜多八師ゆかりの演目を扇遊師匠、鯉昇師匠が二席づつ務めるとのこと。
扇遊師『青菜』、鯉昇師『船徳』他と前触れされています。
『喜多八師匠の “筍” や “落武者” 、面白かったなぁ』など、喜多八師匠の高座を想い出しながらにぎわい座へ。


◆柳家小かじ 『出来心』
“裏は花色木綿” で通す長家の住人が愉快。
演題は『花色木綿』で良いと思いましたが、にぎわい座の発表が『出来心』でしたのでそちらを尊重しました。

◆瀧川鯉昇 『粗忽のロザリオ』

◆入船亭扇遊 『青菜』

~仲 入~

◆入船亭扇遊 『お菊の皿』

◆瀧川鯉昇 『船徳』

◆睦会終了の挨拶 扇遊・鯉昇
陰座布団を挟んで上手に扇遊師、下手に鯉昇師。
“睦会” の名称は喜多八師匠の発案だったそうで、今後は “二人三客の会” と名称を改め、客演の師匠と色物の先生を加え噺三本、色物一本の構成で二人会として再出発することが発表されました。
初回は来年正月10日(火)とのこと。楽しみです。


跳ねて矢張り何とも言えないしんみりとした心持ちで家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR