2016年11月 鑑賞記録

11月
○ 6日(日)UKULELE MONDO LOUNGE vol.14  三浦海岸 ナツメグカフェ
○10日(木)らくご街道 雲助五拾三次 第四十四回 -僥倖-  日本橋劇場
○13日(日)十一月歌舞伎公演 仮名手本忠臣蔵 【第二部】  国立大劇場
○16日(水)十一月歌舞伎公演 仮名手本忠臣蔵 【第二部】  国立大劇場
○21日(月)第581回 落語研究会  国立小劇場


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第581回 落語研究会 11/21

11月21日(月)第581回 落語研究会 国立小劇場

今夜のTBS落語研究会は主任文左衛門改メ 文蔵師『子は鎹』、そして仲入は雲助師『品川心中』を通しで。
他に喬太郎師、菊之丞師、朝也さんの出演と前触れされています。


◆春風亭朝也 『まぬけの釣』
来年三月下席より真打昇進、朝也改メ 三朝襲名が発表されております朝也さん。
忙しく、また乗っている時期とも思われます。
演題は言い換えられておりまして本来は『唖の釣』。
口のきけなくなった七兵衛さんを面白可笑しく演ってくれました。

しかし『まぬけの釣』ねぇ。
良いのじゃないかねぇ『唖』で・・・。
まっ放送局だからなぁ。

◆古今亭菊之丞 『法事の茶』
十八番と言っても差し支えありますまい。
菊之丞師、時折独演会などでも掛ける根多ですね。
本編は六代目中村歌右衛門丈の声色に始まり、黒門町、柏木、稲荷町、談志師そして現役のさん喬師まで。
さん喬師匠の真似が秀逸。
愉快、愉快。

◆五街道雲助 『品川心中(通し)』
座布団へ納まると同時に本編へ。
楷書体。私の記憶にある志ん生師匠の音源が甦りました。
志ん生師の高座を忠実に再現、再演したと言って良いかと思います。
ただしかし、惚けた味、面白味といった点でもう一つの印象。
『通し』となると力点の置き方が難しいのだろうと忖度致します。
雲助師、主任に花を持たせたかな?

~仲 入~

◆柳家喬太郎 『茶代』
小咄で膝ですな。
こうした役割を任せられるのも喬太郎師独特の芸風あってこそ。
お見事でした。

◆橘家文蔵 『子は鎹』
私にとって文蔵師は、独演会へ行く程ではないのだけれども “この人が主任ならば寄席へ行ってみようかなぁ” と思う噺家さんです。贔屓ってより軽いファンなのかな。
以前の私には、圓鏡の圓蔵師匠がそんな風な存在でした。

文蔵師の熊さん、三年を経て羽振りは良くなったけれども鷹揚な雰囲気は皆無。
短気で荒っぽい部分は変わらぬまま “酒を止めて仕事に打ち込む様になった” と言う事ですね。

まぁ人の性格なんてそうそう変わるものじゃあありませんよね。

しかしここは現実を離れて “人間が成長して滅多に怒らなくなった” との設定が好ましい様な気がします。
熊さんの喋りっぷりが荒っぽいので『変わらないね、この御仁は・・・』と感じてしまいました。


隣席が演芸のあいだ中ずぅっと「がさがさ、ごそごそ」。
まあこれが毎月なのだけれども、今日は特に酷く感じました。
車に乗り込む時点ではそれを理由に『来年度は継続せず』と心に決めていましたが、やや思い直しつつ家路へ。



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国立劇場十一月歌舞伎公演 仮名手本忠臣蔵 11/16

11月16日(水)十一月歌舞伎公演 仮名手本忠臣蔵 国立大劇場

国立劇場開場50周年記念、仮名手本忠臣蔵通し公演。
13日(日曜日)に続き、中二日二度目の鑑賞。
今日は花横ブロックの最上手、つまり中央ブロックとの通路際席。


仮名手本忠臣蔵【第二部】 四幕五場 竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作
国立劇場美術係=美 術

浄瑠璃 道行旅路の花婿 清元連中

五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
 同   二つ玉の場

六段目 与市兵衛内勘平腹切の場

七段目 祇園一力茶屋の場


【道行旅路の花婿】
早野勘平 中村錦之助  鷲坂伴内 坂東亀三郎
腰元かおる 尾上菊之助

【五段目】
早野勘平 尾上菊五郎  千崎弥五郎 河原崎権十郎
斧 定九郎 尾上松緑

【六段目】
早野勘平 尾上菊五郎  原郷右衛門 中村歌六
勘平女房おかる 尾上菊之助  千崎弥五郎 河原崎権十郎
判人源六 市川團蔵  与市兵衛女房おかや 中村東蔵
一文字屋お才 中村魁春

【七段目】
大星由良之助 中村吉右衛門  寺岡平右衛門 中村又五郎
赤垣源蔵 坂東亀三郎  矢間重太郎 坂東亀寿
竹森喜多八 中村隼人  鷲坂伴内 中村吉之丞
斧 九太夫 嵐 橘三郎  大星力弥 中村種之助
遊女おかる 中村雀右衛門


上の配役に記載をしておりませんが、七段目の「一力亭主」役の中村吉三郎丈が病気の為、中村吉兵衛丈に交代との触れが貼り出されておりました。
風邪が流行っている様子で、客席でも『そのまま倒れちまうのじゃないか?』って程に咳込んでいらっしゃる方が複数人・・・。
乾燥しておりますのでご用心ご用心。

その七段目、茶屋遊びの “見立て” はこれ毎日違う内容なのですね。
日曜日に観た時とは全然異なる “見立て” でした^^

私世代では「中村光輝」の芸名も懐かしい又五郎丈、今日も全開の演技、お見事。
大団円、吉右衛門旦那の立姿、綺麗だったなぁ。
悲劇の連続後の救いの幕ですからね、観ていてほっと致しました。

後先となりますが、道行の錦之助、菊之助。そして五段目六段目の菊五郎、権十郎、松緑、菊之助、絵になる演技を堪能。

六段目で与市兵衛の死骸を戸板で運んで家に入る際、三人の猟師たちが草鞋でそのまま(つまり土足で)家に上がったのに気付きましたが、これはこういうものなのかなぁ?
“我らが先達さん” の S さんにご紹介いただいた関容子氏の著作「芸づくし忠臣蔵」に(以下【】内引用)・・・
【平成十年三月『忠臣蔵』の初日。六段目が終わって三階の名題部屋に行ってみると、猟人の権一さん幸太郎さん松太郎さんの三人が小道具さんの持って来た草履の鼻緒を手でゆるめたりしながら、履いたり脱いだりして足に慣らしていた。初日は草鞋で出たのだが、羽左衛門旦那からここは草履のものだよ、と言われて急遽変更の準備をしているのだという。】 との記述があり、何故草履なのかの羽左衛門旦那の蘊蓄が語られておりますが、この芝居は草鞋なのでしょう。
猟師の形としては草鞋の方が確かに・・・。しかし土足で家に上がることになるし、羽左衛門旦那の言『じゃ戸板はどこにあったんだ、田圃に落っこってんのか』もまた説得力のあるお話。
まあお芝居毎に色々あるのでしょうね^^


跳ねて家人と『いよいよ忠臣蔵らしい寒さになって来たよなぁ』など語り合いながら家路へ。




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国立劇場十一月歌舞伎公演 仮名手本忠臣蔵 11/13

11月13日(日)十一月歌舞伎公演 仮名手本忠臣蔵 国立大劇場

国立劇場開場50周年記念、仮名手本忠臣蔵通し公演。
三ヶ月連続公演真ん中の11月は、道行から七段目の一力茶屋まで。

先月の【第一部】を予期せぬ出来事から一階特等席と二階一等席とで二度鑑賞をしたところ
『二階も花道の芝居を観るには好いね』と家人と意見が一致。
『じゃ、今回の忠臣蔵に限って特等と一等を一度づつ取ろう』と追加予約。
今日はその “追加分” 。二階一等席での鑑賞。


仮名手本忠臣蔵【第二部】 四幕五場 竹田出雲・三好松洛・並木千柳=作
国立劇場美術係=美 術

浄瑠璃 道行旅路の花婿 清元連中

五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
 同   二つ玉の場

六段目 与市兵衛内勘平腹切の場

七段目 祇園一力茶屋の場


【道行旅路の花婿】
早野勘平 中村錦之助  鷲坂伴内 坂東亀三郎
腰元かおる 尾上菊之助

【五段目】
早野勘平 尾上菊五郎  千崎弥五郎 河原崎権十郎
斧 定九郎 尾上松緑

【六段目】
早野勘平 尾上菊五郎  原郷右衛門 中村歌六
勘平女房おかる 尾上菊之助  千崎弥五郎 河原崎権十郎
判人源六 市川團蔵  与市兵衛女房おかや 中村東蔵
一文字屋お才 中村魁春

【七段目】
大星由良之助 中村吉右衛門  寺岡平右衛門 中村又五郎
赤垣源蔵 坂東亀三郎  矢間重太郎 坂東亀寿
竹森喜多八 中村隼人  鷲坂伴内 中村吉之丞
斧 九太夫 嵐 橘三郎  大星力弥 中村種之助
遊女おかる 中村雀右衛門


道行の勘平役錦之助、綺麗だったなぁ、惚れ惚れしました。
おかる=菊之助も文句無し。更に鷺坂伴内役の亀三郎も素晴らしかったですねぇ。
私、この最初の幕ですっかり舞台へ集中。
もう『どうにでもして!』状態 ^^;

五段目、六段目、音羽屋の旦那の勘平にまたまた惚れ惚れ。
最高の幸せ。

七段目。由良之助と平右衛門 (吉右衛門、又五郎) が圧倒的存在感。
『播磨屋!』、『大播磨!』の大向うが威勢よく掛かりました。
歌舞伎座の襲名披露が一段落着きましたので、大向うが戻って来られたのかしらん。
先月の【第一部】では良い大向うを聴くことが出来ずに寂しい思いをしましたけれども、今日は大満足。


跳ねて家人と『菊五郎丈、吉右衛門丈は矢張り別格だねぇ』など、あれこれ語りながら家路へ。
いやぁ、好い日だったなぁ。良かった良かった!



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らくご街道 雲助五拾三次 -僥倖- 11/10

11月10日(木)らくご街道 雲助五拾三次 -僥倖- 日本橋劇場

五街道雲助師匠、紫綬褒章授章おめでとうございます。

雲助五拾三次、第四十四回のお題は “僥倖” 。
大師匠志ん生師の十八番『黄金餅』他と触れられています。


◆金原亭駒六 『道具屋』
ゆったりとした口調は持ち前なのか、それとも与太郎噺だからなのか。
中々達者な前座さんでした。

◆五街道雲助 『黄金餅』
一丁入りで登場。
最初に紫綬褒章授章報告。
大きな拍手が沸き起こり『トランプじゃぁありませんので』など笑わせてくれながら
『実は八月の終わりに内示をいただきましたけれども、必ず口外せぬこととのお話で弟子にも一切洩らしませんでした』
『先日、権太楼さんが早口に色々教えてくれまして・・・』と、これまたそれらしい様々な会話を披露してくれました。
ここの “馬石師の羽織話” 、傑作だったなぁ。
お祝いにも深謀遠慮があるのかなぁ?

三棒の枕から本編へ。
言い立てもゆったりとした調子で客席を緊張させません。
これが本当なのでしょうなぁ。

『西念の法事をして・・・』と二度ほど挟み入れまして、狡い感じを薄めました。
これも好感。
素晴らしい高座でした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『妾馬(通し)』
井戸替えから。
『おっ、通しか』と私、内心大いに喜びましたけれども・・・
始まったのが八時過ぎでしたので『御屋敷でお開きにするのだろうなぁ』などと推量しつつ聴いておりました。
しかしこれが面白いの何の。
雲助師、極めて調子良く噺を進め、客席を爆笑させてくれました。

御屋敷を訪ねる場面以降は、おそらく来週15日の拝謁を重ねていたのではないかしらん。
八五郎の武家取り立て、出世。長屋挨拶を経て御使者まで。
私、本来の下げまで聴いたのは久し振り。
一時間超の長講ながら、その長さを全く感じさせない見事な高座。
堪能しました。大笑い。


『師匠、乗っていたねぇ』
『喜び溢れる雰囲気を感じたし、それを分かち合う事が出来て嬉しいね』など家人と喋りながら家路へ。
いやぁ、好かったなぁ。



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UKULELE MONDO LOUNGE vol.14 11/6

11月 6日(日)UKULELE MONDO LOUNGE vol.14 三浦海岸 ナツメグカフェ
-三浦海岸 ナツメグカフェ 10周年記念LIVE-

家人から『ウクレレ・アーティストの出演するLIVEがあるので』と誘われ三浦海岸へ。
日暮れ前に到着し、しばし海を眺めておりましたけれども、本格的な冬の到来を告げるが如くの強い風。
目の前を横切るウインドサーフィンの帆も千切れそう^^;

会場の “ナツメグカフェ” は海沿いのこじんまりしたお店。
『夏はさぞかし賑うのだろうなぁ』と思われますが、こうしたお店の冬の風情もまた味わい深いもの。

開演前に出演者たちがウォーミングアップする姿を眺めながら・・・
『ガーシュインの伝記映画 “アメリカ交響楽” のウクレレ版だね、こりゃぁ』と独りごちておりました。
好い雰囲気だったなぁ。


◆ウクレレ♪ちゃむ
先ず最初はウクレレ・インストルメントの “ウクレレ♪ちゃむ” 氏。
天国への階段、ボヘミアン・ラプソディー、ハイウエイ・スターの三曲。

ウクレレ一本でここまでコピー出来るのか・・・驚愕。
天国への階段、オリジナルでベース・ドラムが加わるパートの再現などお見事。
ボヘミアン・ラプソディーの音の拾い方も凄かったですが、ハイウエイ・スターでオルガンからリードギターまで全てをウクレレ一本で一音漏らさず再現したのにも度肝を抜かれました。

◆角森隆浩
ウクレレ・パンクロッカー。
『うなぎの唄』、『チャリティー銀行強盗』などオリジナル楽曲を披露。
唄は勿論上手ですが、喋りがまた好いなぁ。
表情がまずもって秀逸で、聴きながら『明日から寄席に出演出来るね、角森(ツノモリ)氏は・・・』と感じました。

『今日は眼鏡を忘れちゃいまして、皆さんが良く見えません』との事でしたけれども
帰宅してからYouTubeで再見する限りでは『眼鏡を掛けない方がコミカルな表情が活きる』との印象。

プロのオーラ全開だったのですが、意外にも専業ではないそうです。
勿体ないなぁ。
“チャリティー銀行強盗Tシャツ” 、次回は購入しましょう^^;

◆とんちピクルス
こちらもオリジナル楽曲を引っさげてのパフォーマンス。
『遠くでひばりがないている』、『鍾乳洞の長い旅』など朗々と歌い上げるかと思えば、リズム感たっぷりにラップも披露。
まさに芸達者。
人形芝居も愉快でした。

アンコールは出演の三人で揃って『風に吹かれて』。
ここでも ウクレレ♪ちゃむ のタブ譜奏法が冴えまくりました。
お見事。

跳ねて家人と『世の中は広いねぇ』など語り合いつつ、『ハイウエイ・スター』を “復習” しながら帰宅。




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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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