2017年 1月 鑑賞記録

1月
○10日(火)第一回 二人三客の会  にぎわい座
○11日(水)五街道雲助独演会  にぎわい座
○15日(日)志ん輔三昧~年始の会 古今亭志ん輔独演会  にぎわい座(家人)
○30日(月)らくご街道 雲助五拾三次 第四十六回 -暖-  日本橋劇場


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らくご街道 雲助五拾三次 -暖- 1/30

 1月30日(月)らくご街道 雲助五拾三次 -暖- 日本橋劇場

新年最初の雲助五拾三次、第四十六回のお題は “暖” 。
雲助師、お家芸の『お直し』他と触れられています。
三宅坂経由で水天宮へ到着しましたのは、友人を国立劇場へ送った為。
今夜はTBS落語研究会の開催と重なってしまったので、そちらの鑑賞は友人に譲りました。


◆金原亭駒六 『道灌』
前座さんらしい楷書体の高座。
掛軸を巡る遣取りで深草少将の百夜通いの挿話を挟み、ふくらませました。
下げまでゆったりとした速度感を保ったのには感心したなぁ。

◆五街道雲助 『二番煎じ』
歌会始のあれこれを面白おかしく15分程。
褒章受章、歌会始と宮中へ二度上がり『裏を返したので、もう一度行けば “馴染” という訳です』
場内爆笑。

本編もまた文句なし。
廻っている場面でも番小屋内でのがやがやでも登場人物が活き活きしています。
まるで聴いている私も町内の一員で、一緒に回し呑みしている気分になりました。
ですから、見回りの役人がやって来た時の緊張感も “共有” 出来るのですね。
いやぁ、素晴らしい。好高座。

~仲 入~

◆五街道雲助 『お直し』
さっと本編へ。
妓楼の主人の情けで夫婦となり、一度羽振りが良くなった件を地で丁寧に語りました。
『一度(暮らし振りが)上がって・・・』という部分が大切なんですね。
すってんてんの亭主がしょんぼり家に帰って来る、その様子がまた素晴らしい。
ここからは会話で紡ぎました。

開き直ると強い女。対して、気持ちを引き摺る男。巧みな描写だなぁ。
亭主が女房に精神的に依存し、寄りかかっているので嫉き様も尋常じゃない。
その精神的依存の描写が極めて巧みに噺へ仕込まれている為に『直して貰いなよ』の声音が次第に険しくなり、頻繁になるのが極めて自然なのですね。凄いなぁ。
仲直りの場面も秀逸。
後味の好い噺に仕上げてくれました。


跳ねて家人と感想を言い合いながら『向こうはまだ演ってるだろう、寒い中を待たせちゃ気の毒だ』と三宅坂へ取って返す。
その途中、銀座の交差点で服部時計の9時の鐘の音。
研究会が跳ねる前に国立に到着。
友人を乗せてお互いに『報告』しながら帰途へ。
研究会では扇辰師の『雪とん』が印象的だったとのことでした。





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年末年始 志ん輔三昧~年始の会 1/15

 1月15日(日)古今亭志ん輔独演会 年末年始 志ん輔三昧~年始の会 にぎわい座

昼席となりました “年始の会” 。
志ん輔師『百川』そして『愛宕山』と触れられています。

◆橘家かな文 『出来心』
◆金原亭馬久 『近日息子』
◆古今亭志ん輔 『愛宕山』
~仲 入~
◆古今亭志ん輔 『百川』

風邪気味の為、自宅休養を決め込み家人に席を譲りました。
演目は家人より。
以下家人の感想を少々。
『かな文さんと馬久さんは滑舌も良く聴き取り易かった』
『愛宕山の時に携帯が鳴り、しかも寝息を立てて寝ている人がいたのには驚いた』
『志ん輔師の表情の七変化に大爆笑。客席も好意的な皆様が揃っていたみたい』
『全体的に面白かったョ』

それは何よりでした^^


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五街道雲助独演会 1/11

 1月11日(水)五街道雲助独演会 にぎわい座

喜洛庵、新春二回目の鑑賞は昨日に続き “にぎわい座” 。
五街道雲助師独演会。
雲助師、お家芸且つ十八番の『鰍沢』、そして『寝床』と前触れされております。
今夜は家人と二人連れでにぎわい座へ。

開演前に “いつもの小父さん” から『前回の “鰍沢” で携帯が鳴るという大変悲しい出来事があり・・・』と “重ねてのお願い” を念押しされましたので、私どもも鞄から携帯を取り出して再度の “検査” 。
本当、携帯やポリ袋のシャカシャカ音は困りますなぁ。
家人など『あの白いポリ袋は “押収” するべき』と主張している程です。
これらいつもよりも強目の “ご注意” を受け、客席に幾分か緊張が走りました。
うむ、これくらいの緊張感の方が良いですな^^


◆金原亭駒六 『鮑熨斗』
昨夜に続いて “にぎわい座のお手伝い” ですね。
一門の前座さんですので雲助師の独演会のお手伝いは不思議ではありませんが、登場した時には『お、連続ですな』とびっくりしました。
お家芸の『鮑熨斗』。
こちらは幾分か口慣れている風情で、甚兵衛さんの惚けた雰囲気がよく描けていました。
大家さん宅での口上途中まで。
“もっと聴きたいなぁ” と感じました。好演。

◆五街道雲助 『寝床』
一昨年9月の五拾三次 -道楽- 以来かしら。
その時と同じ様に『まぁ “寝床チャンチャカチャン” で・・・』と前置きして本編へ。
繁蔵は文楽師匠の色が濃いかしらん。
鳶頭は小さん師匠で間違いないでしょう。
言葉の端々に馬生師の雰囲気も感じられました。
機嫌を直した旦那が『今日は何を語っていただけましょうか?』と問われ、床本を手に取りながら次々とその触りを語る辺りは “雲助師型” なのかなぁ。
『殆ど演った事がない噺』とは思えぬ抱腹絶倒の面白さ。
この『全部載せ版』を『雲助型』として後世に残していただきたいですねぇ。
面白かったぁ。好高座。

~仲 入~

◆五街道雲助 『鰍沢』
旅人とお熊の遣り取りや熊の伝三郎の断末魔などを若干づつ割愛しながら、ほぼ寄席の主任高座の尺に纏めました。
室内の光の具合、寒さの描写。素晴らしいなぁ。
尺を縮めても情景がまざまざと浮かびますね。
凄い。

大団円は勿論芝居仕立て。
『カチーン』の後、附け打ちがあってそこから七五調の科白となります。
この附けがかなり大きな音でしたので、家人は椅子から飛び上がっていました^^
何度も聴いているのにも拘わらず驚くというのは、それだけ噺に引き込まれているのでしょう。
これ、客席の皆様も同じ状況だったと思います。
素晴らしい『鰍沢』。
文句なし、これですよ、これ。『鰍沢』って噺は。
至芸を堪能しました。


跳ねて家人と『名人芸を鑑賞したねぇ』
『御定連の方と愉しい交流も出来たし、好かったわぁ』
『 “道中差しが鞘走って” ではなく、落ちた弾みで舫いが切れたの判った?』
など様々お喋りしながら家路へ。


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二人三客の会 1/10

 1月10日(火)第一回 二人三客の会 にぎわい座

本年も宜しくお願い申し上げます。

2017年(平成29年)の “喜洛庵寄席始め” は、にぎわい座より。
長い間親しまれて来た “睦会~扇遊・鯉昇・喜多八 三人会” が、喜多八師匠の逝去により昨年9月でお開きに。
新たに 扇遊・鯉昇 二人会 + 毎回異なる真打の師匠、色物の先生それぞれ一名を客演依頼する『二人三客の会』 となりました。
今日はその第一回。
客演は一之輔師匠と紙切りの楽一さん。


◆金原亭駒六 『元犬』
きちっとした語り口調。前座さんはこのくらいの硬さで好いかも知れません。

◆瀧川鯉昇 『千早ふる』
モンゴル版。
お疲れ気味の様子でやや流した感。
いつもなら客席爆笑の鉄板根多ですが今夜はそこまで至らず。

◆春風亭一之輔 『茶の湯』
掴みの『浅草演芸ホール初席風景』で言い間違えがあって少し慌てましたが、まずまずでした。
こちらもお疲れ気味。

~仲 入~

◆林家楽一 紙切り
鋏試し横綱土俵入り、梯子乗り(出初式)、十日戎、スカイツリー、野鳥観察
『野鳥観察』の時のお囃子が “サンダーバード” とは下座のお姐さん大出来、作品もお見事。

◆入船亭扇遊 『天狗裁き』
十八番を大熱演。
奉行所の木の枝に括られた熊さんが疾風に絡め取られて舞い上がっていく場面が傑作。
中手が入りました。
面白かったなぁ。


跳ねて木戸を潜り、ふと『ホールなのだけれども、今夜はすっかり寄席気分だったなぁ』と独りごちつつ家路へ。



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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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