2017年 2月 鑑賞記録

2月
○ 7日(火)柳亭市馬独演会  にぎわい座
○12日(日)鈴本 夜席  主任 雲助  鈴本演芸場
○14日(火)千住真理子/スーク室内オーケストラ  みなとみらいホール
○17日(金)鈴本 夜席  主任 雲助  鈴本演芸場
○20日(月)熱海の夜 第一夜 冬 入船亭扇遊独演会  内幸町ホール
○24日(金)第584回 落語研究会  国立小劇場


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第584回 落語研究会 2/24

 2月24日(金)第584回 落語研究会 国立小劇場

今夜のTBS落語研究会は、主任鯉昇師『宿屋の富』、仲入は小満ん師『夢金』。
そして、お家芸の『火焔太鼓』を背負って志ん輔師登場。
他にやまと師、昇也さんの出演と触れられています。

◆春風亭昇也 『寄合酒』

◆桂やまと 『百川』

◆柳家小満ん 『夢金』

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『火焔太鼓』

◆瀧川鯉昇 『宿屋の富』


小満ん師の『夢金』が情緒たっぷりで出色の高座。
どなたとは申しませぬが『どうも納得しかねるなぁ』と感ずる高座に出くわして、さっぱり書く意欲が湧きませぬ。


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熱海の夜 第一夜 冬~入船亭扇遊独演会 2/20

 2月20日(月)熱海の夜 第一夜 冬~入船亭扇遊独演会 内幸町ホール

居残り会の先達さん S さんのお誘いで久し振りの内幸町ホール。
今夜が初回の扇遊師独演会 “熱海の夜” 。
会場近くで軽い食事を摂り、『自由席らしいし並んでおきますか』と階段を降りて行きますと、折よく S さんと邂逅。
様々お話しをしながら開場を待ちました。


◆柳亭こみち 『熊の皮』
『唄でなら覚えられるだろ?』 と “森のくまさん” の曲に口上を当てる女房が愉快。
『何だか余計にわかンないよ』に大笑い。

◆入船亭扇遊 『棒鱈』
黒紋付で登場。
新しい会の最初ですので威儀を正したのでしょう。
そして会の名称が “熱海の夜” となった経緯などにも言及しながら『まぁ呑んでいたンですが・・・』と “酒” へ振って本編へ。
最初に登場する江戸っ子二人連れの片割、 “酔払い” の造形が秀逸。
突拍子もない声で階下の女将を呼んだり、絡み気味の癖の悪い酔い方ながら “どこか憎めない奴” という余地を残しているのが巧いですねぇ。
これ、連れのいなしが実に効いているのですね。
『棒鱈』でこんなに笑ったのは初めてじゃないかしら。
熱演。
十八番の一席、面白かったなぁ。

◆入船亭扇遊 『火事息子』
下がらずに続けて、半鐘の打ち方とその意味、火消、臥煙などを仕込みながら『火事息子』。
徳之助が夢の中で母親と再会する場面から噺を始めましたが、湿っぽいのはこの冒頭部くらいでしたか。
ほぼ全篇世話物風味の軽さを保ち、からりと仕上げてくれました。
こちらも素晴らしい高座。

~仲 入~

◆入船亭扇遊 『付き馬』
仲入前の二席ともに主任根多の上に “力演” でしたので、三席目は軽い噺かと思っておりましたが・・・
“冷やかし胼胝” など蘊蓄で温めながら本編へ。
初手の妓夫太郎の引きが物凄い調子の良さ、勢い。
翌朝この倍の調子の良さで客が煙に巻く。
丁々発止の面白さ。

『ほら、見てごらん。人形焼に似ているだろ?』
瓜生岩子の銅像を登場させる演出は初めて聴きました。
熱演だったなぁ。
まさに全力投球と言った感じ。
最後、声がかすれる場面もありました。それだけ力の入った一席。
至芸を堪能しました。


次回 “熱海の夜 第二夜” は8月22日(火)とのこと。
考えてみますと今晩は “第一夜” ではなく “初夜” と洒落て欲しかったなぁ^^
木戸で S さんにご挨拶した後、外へ出ましたら入場時には降っていた雨も上がって『こりゃ縁起がいいや』など独りごちつつ家路へ。
珠玉の主任根多三席。素晴らしい会だったなぁ。


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鈴本2中夜 2/17

 2月17日(金)鈴本演芸場 夜席

鑑賞歴の長い友人を誘って鈴本演芸場。
今夜は雲助師『淀五郎』。

春一番の吹く暖かさに皆さん外出を誘われたのか、道中大渋滞。
到着した時点で既に入場が始まっていました。
“お独り様” の両脇の席に分かれて座ったところ、そのお客様が快く席を譲って下さったのでご厚意に甘え、坐り直して開演を待ちました。席を空けていただいた方、ありがとうございます^^


橘家門朗 雑俳
古今亭駒次 戦国鉄道絵巻
三増家紋之助 曲独楽
橘家文蔵 桃太郎
隅田川馬石 金明竹
ホンキートンク 漫 才
柳家はん治 背なで老いてる唐獅子牡丹
桃月庵白酒 元帳

~仲 入~

柳家小菊 粋 曲 
春風亭一朝 看板のピン
林家正楽 紙切り
五街道雲助 淀五郎 

◆門朗 『雑俳』
口跡がはっきりとしていて聴き取り易いですね。
表情も豊か。
語尾をやや伸ばし気味に放り投げる様な喋り方が特徴的です。
面白かったです。

◆駒次 『戦国鉄道絵巻』
初めて聴きました。
抱腹絶倒。
“新作江戸落語” の傑作だと思います。
素晴らしかった。

◆文蔵 『桃太郎』
燕路師代演。
出番を考えて軽目に演りましたかね。

◆馬石 『金明竹』
十八番を繰り出して師匠の応援と言ったところ。
好高座。
跳ねた後、同行した友人が『あれは凄いね』と大いに感心していました。

◆はん治 『背なで老いてる唐獅子牡丹』
はん治節炸裂。何度聴いても面白い。

◆白酒 『元帳』
ほぼ満員の客席を見渡しながら長い雑談の後本編へ。
『替り目』まで行けたのじゃないかなぁ、雑談を割愛していたならば。
酔っ払いの仕種は流石。

◆一朝 『看板のピン』
枕で “ピン” と “グ” 、そして “ちょぼいち” を仕込みました。
文句なし。

◆正楽 紙切り
鋏試し相合傘、梅に鶯、トランプ大統領、春一番
安倍首相と向き合うトランプ大統領、お見事。

◆雲助 『淀五郎』
私、元々この噺が好きですが、雲助師の『淀五郎』はまた別格の感じ。
“これ以上の『淀五郎』は生きている内に聴くことが出来ないのではないか?” と思わせてくれます。
芝居中の科白が写実的で、実際に歌舞伎を観ている気分になりますね。
團蔵、仲蔵、淀五郎の人物像を、僅かな仕種や口調で簡潔且つ丁寧に描写してくれました。
素晴らしい高座でした。38分があっと言う間。
堪能したなぁ。


跳ねて友人と『主任が重い噺なので前方は全員軽く演った感じだね』
『 “淀五郎” って噺は特別な “大噺” との位置付けなのだろうね』
などお喋りしながら家路へ。
いやぁ好かったぁ。


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千住真理子の四季 スーク室内オーケストラ 2/14

 2月14日(火)千住真理子の四季 スーク室内オーケストラ 横浜みなとみらいホール

家人が『ヴァイオリンコンサートがあるので一緒に行きましょう』と席を誂えてくれたので、久方振りにみなとみらいホールへ。

千住真理子 ヴァイオリン  マルティン・コス ヴァイオリン
スーク室内オーケストラ

グリーグ  ホルベアの時代から
カッチーニ  アヴェ・マリア
モーツァルト  アダージョ ホ長調 K.261
モーツァルト  ハレルヤ ~モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」 K.165より
J.S.バッハ  2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ヴィヴァルディ  ヴァイオリン協奏曲集「四季」 全曲

アンコール
クライスラー  愛の喜び


スーク室内オーケストラ、圧倒的存在感。
重厚かつ澄んだ弦楽に感動しました。
ハープシコード、よかったですねぇ。
千住真理子、マルティン・コスのソロも素晴らしい音色を聴かせてくれました。
癒されたなぁ。

終演後、馴染の鰻屋へ足を伸ばして夕食。
此方も結構でございました^^


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鈴本2中夜 2/12

 2月12日(日)鈴本演芸場 夜席

鈴本演芸場2月中夜は特別企画『雲助聴かせやしょう』。
毎年恒例の公演ですが、今回は特に “紫綬褒章受章記念公演” としております。
『 “夢金” を聴きたい』との家人の希望から連れ立って鈴本へ。
何だかお久し振りの雰囲気^^;

林家たま平 道灌
古今亭駒次 生徒の作文
松旭斎美智 奇 術
柳亭燕路 粗忽の釘
隅田川馬石 元犬
ホンキートンク 漫 才
柳家はん治 ぼやき酒屋
桃月庵白酒 代脈

~仲 入~

柳家小菊 粋 曲 
春風亭一朝 短命
林家正楽 紙切り
五街道雲助 夢金 


◆たま平 『道灌』
目を瞑った時など “御祖父さんそっくり” の表情になりますね。
はっきりとした口跡で演ってくれました。

◆駒次 『生徒の作文』
実際に手元へ届いた学校寄席の感想文を披露しつつ本編へ。
客席大笑い。十八番ですもの。

◆美智 奇 術
紋之助師代演。
パラソル、ロープ、ポーチと鍵。

◆燕路 『粗忽の釘』
短縮版でも抜群に面白い。
弊blogに何度も書いておりますが私、燕路師匠の高座に接すると『寄席に来たなぁ』と感じます。
好演でした。

◆馬石 『元犬』
古代、人間が狼に餌付けをしていた頃 “会釈をして餌の礼をする様になったのが犬の祖先” と、珍説を枕に本編へ。
こちらも短縮版ながら面白おかしく演ってくれました。
十八番を聴くことが出来て嬉しかったなぁ。

◆ホンキートンク 漫 才
従来演っていた根多を再構成してより笑いの要素を膨らませた感じ。
“時そばもどき” と “芝浜” の場面など大笑い。
ジャケットを客席に放り込みましたが、これも工夫された投げ方できちんとお客様の頭に被さる様に広げながら投げるのですね。前列の男性客に “ストライク” 。
家人曰く『女の人だと化粧で上着が汚れるから男性を狙うのよ』。
本当かね?
しかし笑ったなぁ~。

◆はん治 『ぼやき酒屋』
十八番をさらりと。
外さないねぇ、流石!。
好演でした。

◆白酒 『代脈』
短めの枕から本編へ。
期待通りの爆笑高座。凄いねぇ。

◆小菊 粋 曲
暫く寄席へ来ていなかったので実にお久し振りの感じ。
艶っぽいなぁ。うっとり^^

◆一朝 『短命』
ところどころを割愛した短縮版を愉快に。
一朝師が下がり正楽師の上がるわずかな間隙に『仲入後の四本のみだとしても、満足出来る感じがするよね』と家人に言いましたら、頷いておりました。

◆正楽 紙切り
鋏試し相合傘、土俵入り、恵比寿様、初天神
大きな鯛を釣り上げた恵比須様、傑作。

◆雲助 『夢金』
前方の馬石師が『昨日が初日でしたが、師匠の紫綬褒章受章に “おめでとう” の声が初日に掛からなかったので、返り初日の今日は是非ひとつ・・・』と “煽り” を入れました為か、雲助師が姿を現すと同時に割れんばかりの拍手と『おめでとう』の声。
雲助師、これまた馬石師の言の通りに涼しい顔で受け流し、『雲助聴かせやしょう』の『しょう』は『SHOW』とも書いて『聴かせやSHOW』でもありまして・・・と惚けながら、受章の話題には触れずに枕へ入って行きました。

この “雲助師型” の『夢金』は下卑た表現を出来るだけ排した秀作。
降りしきる雪の情景、そして一癖ありそうな侍、強欲な船頭の描写が素晴らしく、噺に引き込まれました。
圧倒的迫力の高座は28分。
下げは “途端落ち” とでも言うのかしらん、余韻を持った下げでこれまたお見事。
恐れ入りました。


跳ねて家人と感想を交わしながらの家路。
いやぁ、愉快な晩でした。



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柳亭市馬独演会 2/7

 2月 7日(火)柳亭市馬独演会 にぎわい座

私、松が明ける頃からずっと体調を崩しておりましたが、ここのところようやく普段の生活に戻って参りました。
以前より『申告の時期は毎年具合が良くないね』と家人に指摘されていたので、気をつけておりましたのに・・・
どこかしら油断があった様子です。

さて喜洛庵2月最初の鑑賞は、柳亭市馬師独演。
まだ本調子ではありませんが『いや、今夜は何とか行かれそうだ』と、たっぷり着込んで野毛にぎわい座。


◆柳亭市朗 『牛ほめ』
初めて高座に接したこともあって『市馬師一門の前座さんではなく、芸協からお手伝いかな?』と見当違いの当て推量をしながら聴いておりました^^;
と申しますのも市朗さん、型に拘らず自由に噺を進める “現代風味の高座” なのですね。
口慣れない言葉が幾つかある様子でしたが、中々面白い前座さん。
さて今後どのような “新風” を巻き起こすことが出来るかしらん。
楽しみです。

◆柳亭市馬 『山崎屋』
根多出しの一席。
若旦那と番頭さんの遣り取りが抜群に面白いですね。
大旦那は “酒の切手” を持たず、二十両の礼金のみを持参します。
これを鳶頭が受け取りましたが、礼金を受け取ったのを聴くのは初めてかも知れません。
愉快な一席、好高座でした。

~仲 入~

◆柳亭市童 『武助馬』
前座の市助時分に雲助五拾三次で長い事お手伝いをしていたのを観ていますので、何やら懐かしい感じ。
噺の後半へ向けて徐々に速度感を増しつつ盛り上げました。
うむ、面白かった。

◆柳亭市馬 『笠碁』
着替えて黒紋付で登場。
すぐに『碁将棋に凝ると・・・』と口を切り、更に『夢中になって忘れ物をするなどという事も』と来ましたので『市馬師、 “柳田” を持っているのか? 今夜、市馬師の “柳田” を聴く事が出来るのか?』との期待の高まりで、私、数秒間心拍数が跳ね上がりました。
しかし “あっ、その石は痛いなぁ、良いところに降ろされちゃった・・・” と本編へ。
“首振り” はあまり誇張せず、御隠居さん同士の友情譚にまとめてくれました。
面白かったなぁ。


開演前や噺の間に、御定連の方とちょっとした会話が出来たりして愉快な晩となりました。
久し振りの市馬師。
『歌が前面に来ないなら好いなぁ』など独りごちつつ家路へ。


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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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