2017年 6月 鑑賞記録

6月
○ 9日(金)国立 昼席 主任 一朝  国立演芸場
○17日(土)六月歌舞伎鑑賞教室 毛抜  国立大劇場
○27日(火)Doubles 五街道雲助&柳家喬太郎  日本橋社会教育会館
○ 〃    第588回 落語研究会  国立小劇場 (家人)

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Doubles 五街道雲助&柳家喬太郎 6/27

 6月27日(火)Doubles 五街道雲助&柳家喬太郎 日本橋社会教育会館

毎度素敵な企画で楽しませてくれる “いたちやさん” 主催の会。

今夜は第588回TBS落語研究会と被っていしまい、当初私が研究会へ家人がこちらへとの心算だったのですが、昨夜急遽変更して私が “Doubles” へ、家人が研究会を聴くこととなりました。

◆三遊亭ぐんま 『たらちね』
師匠の白鳥師の親戚か?と思うほど雰囲気が似ていますね。
下げで弾けていました。度胸あるね。

◆桃月庵はまぐり 『つる』
『エレベータが一台なもので前座が二人出まして繋ぎます』
そう、会場が8階ですからエレベータ必須なのですが、改装中とあって二台あるエレベータが一台しか動いていないのです。
会場に着いてドアを開けるとエレベータ前に長蛇の列が出来ていて面喰いました。
開場時間の6時半頃は落語のお客様だけではなく、図書館に本を借りに来た返しに来たという方もいらっしゃいましたからえらい混雑。

◆柳家喬太郎 『ウルトラのつる』
この下席は寄席三軒を掛け持ちとのこと。『罰ゲームか!』の叫び、悲痛でした。
声も掠れて、コンディションは「好い」とは言えない状態。
「先ずは気持ちを奮い立たせる事が大切」と思ったのかしらん、「好きな噺」で笑わせてくれました。

◆五街道雲助 『抜け雀』
毎度の事なのですが、若絵師が筆を振るう場面で客席が息をのむと言うのか、息を詰めて見守る空気が醸造されるのですね。
迫力満点。
こちらが息を詰めているから翌朝の『上から五段目』の茶利(ひぃふぅみぃよ)も効いて来る。
老絵師が籠を描き足す場面では、その緊張感が倍加する、その演出が凄い。
雨戸の滑りの件も当 blog で散々書きましたが、実にお見事。
好高座でした。素晴らしかった。

~仲 入~

◆五街道雲助 『浪曲社長』
嬉しかったなぁ。
私、ちょっと涙ぐんでしまいました。
雲助師匠、下げで『追悼落語でございます』
いやぁ最高でした。

◆柳家喬太郎 『孫帰る』
この六月に、喬太郎師、馬玉師、やなぎさん、二楽師、ホンキートンク先生という一座で北海道へ旅をしたそうで。
その旅興行の話を枕に・・・・
これ来るかねぇ。
反則だよ、喬太郎師匠!
『浪曲社長』で涙腺緩んでいるところで『孫帰る』ですもの。
下げ間近、お祖父さんの天を仰ぐ表情に目がしらが熱くなりました。
何度聴いても『ぐっと来ちゃう』のは、今夜の Doubles パートナー雲助師の『夜鷹そば屋』と共通しますな。
好演でした。
喬太郎師、「今夜の出来る限り」を演ってくれた印象。


さて、家人の行った落語研究会は・・・
◆桂三木男 『雛鍔』
◆春風亭三朝 『蛙茶番』
◆橘家圓太郎 『野ざらし』
~仲 入~
◆林家彦いち 『熱血怪談部』
◆古今亭志ん輔 『大山詣り』

家人の感想は・・・
◎三木男・・・この九月に真打となり、三木助襲名予定と話しながら、本編へ。印象に残らず。
◎三朝・・・・新しい名を覚えてもらうように『チョーヤの梅酒から豆腐三丁と覚えて欲しい』。 客を納める役(舞台番)が気に入らないが、ミーちゃんが来るならと張り切る様子が愉快。
◎圓太郎・・・おっちょこちょいの主人公の表現が面白い。抜群の描写力。
◎彦いち・・・自分の空手部時代の話や格闘技家の話題を枕に本編へ。 初めて聴いた噺。 爆笑また爆笑。 最後の下げも決まり、最初から最後まで大爆笑。
◎志ん輔・・・噺の合間々々に現代風のギャグや蘊蓄を入れながら演るのが気になった。その度に現実に引き戻されてしまうので、『大山詣り』の時代に浸れなかった。 最後、幕が閉まる前にお客様が立ち上がり帰るのが、違和感があり気の毒に思えました。
・・・とのこと。

『兎にも角にも彦いち師匠が最高だったわよ、次に圓太郎師』
『主任の志ん輔師の高座では、私の周りの人は笑い疲れて寝ていたもの』
など、家人のつきぬ感想を一通り聞いて
『どちらもまぁ良かったな』と宥めて就寝。


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平成29年6月歌舞伎鑑賞教室 歌舞伎十八番の内 毛抜 6/17

 6月17日(土)歌舞伎鑑賞教室 歌舞伎十八番の内 毛抜 国立大劇場

ここのところ舞台はおろか、寄席へにも足が向いていないので『国立の歌舞伎鑑賞教室にでも行ってみようかね、時間も短いから疲れないだろう』と家人に提案。
昨夜がナイトゲーム、明日はデイゲームと野球観戦の谷間の日に歌舞伎鑑賞教室の席を予約。
『変則三連戦だなぁ』など喋りあいながら三宅坂へ。


◆解説 歌舞伎のみかた 中村 隼人
極めて解り易く歌舞伎の基本を解説してくれました。
また今日の演目『毛抜』についても謎解きのヒントを与えてくれました。
解説、巧いなぁ。教える、教わるという事が日常になっているからかしらね。
お見事でした。 
                                 
◆歌舞伎十八番の内 毛 抜 一幕
国立劇場美術係=美術

小野春道館の場
(主な配役)
粂寺弾正   中村 錦之助
腰元巻絹   片岡 孝太郎
八剣玄蕃   坂東 彦三郎
小野春風   尾上 右近
八剣数馬   大谷 廣太郎
秦秀太郎   中村 隼人
錦の前     中村 梅丸
小原万兵衛  嵐 橘三郎
秦民部     坂東 秀調
小野春道   大谷 友右衛門
                  ほか

仲入の後はお芝居。
こちらもまた素晴らしい。
実にどうも洒落た一幕でした。
錦之助丈、愉快かつ威厳に満ちた粂寺弾正。
良かったなぁ。

うむ、満足、満足。



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国立6上昼 6/9

 6月 9日(金)国立演芸場 昼席

国立演芸場6月上席。
主任一朝師、仲入小里ん師。
他に講釈の琴調先生、馬石師と『私好み』の顔付です。
『演芸場は久し振りだなぁ』など独りごちながら三宅坂。

◆柳家寿伴 『狸札』

◆春風亭一蔵 『鷺取り』
雀から鷺。牛久沼へ。
『鷺取りが関取になりました』

◆春風亭三朝 『代脈』
十八番を繰り出しての高座。
努めて軽く演ろうという雰囲気が伝わってきました。
好高座。

◆マギー隆司 奇 術
相変わらずの脱力芸なのですが、色物さんの役割はきちんと押さえています。
楽に観ていられます。好演。

◆隅田川馬石 『浮世床』
夢。
これは傑作でした。
『なぁ?だろう?』、『うん、成程!』の繰り返しが愉快。

◆柳家小里ん 『樟脳玉』
わぁ~珍しい噺。
いつ以来でしょう。本当に久し振りに聴きます。
小里ん師匠の江戸弁が冴えわたりました。

~仲 入~

◆宝井琴調 『天保水滸伝~笹川の花会』
聴いていて、往年の東映時代劇、千恵蔵、右太衛門揃い踏みの『血斗水滸伝、怒涛の対決』を想い出しました。
男の懐の深さを思い知る一席。お見事。

◆林家彦いち 『みんな知ってる』
出番を考えてか、いつもより抑え目でしたかね。
それでも受けていましたなぁ。

◆林家正楽 紙切り
鋏試し相合傘、祇園祭、紫陽花、梅雨入り、正楽師匠。
“梅雨入り” の際の下座の糸が『雨に唄えば』。
恐れ入りました。

◆春風亭一朝 『宿屋の富』
聴きながら『これは志ん朝師から柳朝師、そして一朝師へと継がれて来たのだろうなぁ』と感慨に耽っておりました。
やや短縮しつつも、要所はきちんと。
うむ、好高座でした。

跳ねて『明日が楽日なのだから仕方ないのだけれども、この芝居はもっと予約しておくべきだったなぁ』と後悔しつつ家路へ。



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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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