2017年 9月 鑑賞記録

9月
○ 6日(水)浅利演出事務所・日下武史氏追悼公演 思い出を売る男  自由劇場
○19日(火)第141回 柳家小満ん独演会  関内小ホール
○26日(火)らくご街道 雲助五拾三次 第五十回 -大詰-  日本橋劇場
○29日(金)第591回 落語研究会  国立小劇場

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第591回 落語研究会 9/29

 9月29日(金)第591回 落語研究会 国立小劇場

TBS落語研究会、今夜の主任は三三師『五貫裁き』 、 仲入は扇遊師『文違い』。
他に文蔵師、馬るこ師、そして小痴楽さんの出演と触れられています。

◆柳亭小痴楽 『干物箱』
俳句の仕込みが無かったので『どうするのかな?』と興味深く聴いておりましたが、
俳句、無尽は割愛して貸本屋善公の “妄想” 、そして “手紙” に力点を置きました。
手紙から下げへの畳掛けはお見事。
ただ、ちと言葉が軽いのが気になります。

◆鈴々舎馬るこ 『鮑熨斗』
『面白い』、『笑わせてくれる』には違いない。
『馬るこ師ならでは』の新鮮な切り口、新解釈に大いに感心しました。
これ、噺の原型を知らないお客様でも面白いのかな?

◆入船亭扇遊 『文違い』
雲助師の型?
言い回しがそっくりでした。

人物造形がしっかりしていて、聴き心地がすこぶる良いですねぇ。
流石の至芸。
味わい深い一席でした。好高座。

~仲 入~

◆橘家文蔵 『試し酒』
呑みっぷりよりも二人の旦那の “会話” 、またそれに久蔵を絡めた “三人の遣り取り” 、そして久蔵の “酔っていく様” を強調している印象。
好かったなぁ。
素晴らしい高座でした。

◆柳家三三 『五貫裁き』
主任根多が続き、いささか “聴き疲れ” を覚えましたが、こちらも凄かった。

私、この噺はあまり好みではないのですが・・・
三三師、嫌味を排し面白おかしく演ってくれました。
“尻押しの大家さん” に嫌味を背負わせたのが奏功しましたかね。


跳ねて『満足、満足』と独りごちつつ家路へ。




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らくご街道 雲助五拾三次 -大詰- 9/26

 9月26日(火)らくご街道 雲助五拾三次 -大詰- 日本橋劇場

2013年 4月12日に “発端” で旅に出た雲助五拾三次。
今夜は第五十回の節目、いよいよ “大詰” 。
演目発表はなく、お楽しみといったところ。

◆桃月庵はまぐり 『たらちね』
女乞食の『長々亭主に患われ・・・』の科白など真に迫った感じで、場面の描写が緻密になって来ました。
巧くなったなぁ、という印象。

◆五街道雲助 『浮世床』
『はまぐりも来春二つ目昇進が決まりまして・・・』と嬉しそう。
将棋、本、隠し芸、夢。
お見事でした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『藁人形』
冒頭、千住の女郎屋『若松(屋)』が出て来なくて立往生。
上手前列のお客様から『お熊』と声が掛かりましたが『お熊はわかっているのですが、女郎屋が・・・』
すかさず『若松屋』と発声があり事なきを得ました。
私も冒頭部で『藁人形』を演るのはわかりましたが、詳細を諳んじているお客様は流石ですな。

西念が陣吉に事の詳細を語る場面は芝居掛りで。
雲助師独特の演出ですね。

下げた後、五拾三次を五十回で『フェードアウト』する理由などの説明をしてくれました。
如何にも雲助師らしいので納得、といったところ。

跳ねてロビーで行き会った I さんと暫し談笑。今夜は二階席での鑑賞だったそうです。

帰りの車中で家人と『我々も “完走” した訳だし、近いうちに打ち上げでもやろうかね』
と意見一致。

雲助師匠、お疲れさまです。
そして、いたちやさんありがとう!




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第141回 柳家小満んの会 9/19

 9月19日(火)第141回 柳家小満んの会 関内小ホール

昨年9月27日に開催された第135回以来、お久し振りの小満ん師匠独演会。
今夜は『渡しの犬』、『酢豆腐』、『九州吹き戻し』の三席と触れられています。

◆春風亭きいち 『芋俵』
終演後の居残り会で Y さんが調べて『一之輔の弟子』と教えてくれました。
前座さんらしからぬ達者な高座。
ただ何というのかなぁ、喋りに『落研癖』が感じられるのですなぁ。

◆柳家小満ん 『渡しの犬』
初めて聴きました。
先達さんたる S さんが小満ん師に訊ねてくれて解ったのですが、米国小説家ナサニエル・ホーソーン作 「デヴィッドスワン」 を小満ん師匠が翻案し、時代、場所を「江戸後期の矢切の渡し」に移した新作。
眠っている若者を視る周囲の人の、様々な思惑が錯綜する物語。
『寝ている間に(知らぬ間に)運命が左右される、そんな事もあるのですよ』と小満ん師。
愉快な一篇でした。

◆柳家小満ん 『酢豆腐』
これはもうお家芸と申しますか、八代目直伝ですからね。
素晴らしかった。
矢来町の『酢豆腐』も黒門町からなのだなぁ、と感じながら聴いておりました。
町内の若衆の “わいわいがやがや” がとても楽しく感じられました。

~仲 入~

◆柳家小満ん 『九州吹き戻し』
何度か聴いておりますが、江戸へ戻りたい一心の幇間の「可愛い嘘」が私の笑いどころ。
今夜も大いに笑わせて貰いました。

跳ねて、お初にお目にかかる女性お二人 D さん K さん、そして先達さんの S さん、Y さんと「居残り会」。
落語半分、野球半分で大いに盛り上がりました。
面白かったわぁ^^



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浅利演出事務所公演 思い出を売る男 9/6

 9月 6日(水)日下武史追悼公演 思い出を売る男 自由劇場

本日初日を迎えた浅利演出事務所公演 加藤道夫作『思い出を売る男』 。
今年5月に逝去された日下武史氏の追悼公演。9月10日(日)までの5日間、六回の公演です。
『日下翁の乞食、科白の一言一言に実に力が籠っていたなぁ、まさに言霊という感じで・・・。サックスの音色で日下翁も降りて来ないかしらね・・・』など、様々思い出しながら自由劇場へ。

劇場ロビーには小さな祭壇が設けられ、日下翁の様々な舞台写真(お若い時も含め)と遺影が・・・
ご遺族、そして浅利氏は「関係者」として最後列の親子鑑賞室で観劇された様子です。
初日の今日は客席にも日下翁や劇団四季と関係の深かった人達が多かったですね。
皆さん、やや沈痛な表情をされておいででした。

○思い出を売る男  近藤真行
○花売娘  吉田彩乃
○広告屋  近藤利紘
○街の女  野村玲子
○G.I.の青年  五十嵐 春
○恋人ジェニィ  笠松はる
○乞食  山口嘉三
○黒マスクのジョオ  宮川智之
アンサンブル   佐藤靖朗  劉 毅  関 廣貴
○シルエットの女  吉田 藍

ごあいさつ  坂本里咲

近藤真行演ずる主人公「思い出を売る男」が素晴らしい説得力。
野村も安定の演技。
注目される乞食役の山口、独特の間で演ってくれました。巧いなぁ。
黒マスクのジョオの宮川、哀愁漂う人物像が新鮮な感じ。
恋人ジェニィの笠松、圧倒的存在感。
G.I.の五十嵐も抑えた演技でまとめてくれました。

出演の皆、完成度の高い上質な舞台。
うむ、好い芝居を観た、と独りごちつつ家路へ。


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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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