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2019年 3月 鑑賞記録

3月
○ 1日(金)国立上席昼  主任小満ん  国立演芸場
○ 6日(水)鈴本上席夜  主任雲助 -雲助江戸噺-  鈴本演芸場
○ 8日(金)国立上席夜  主任小満ん  国立演芸場
○ 9日(土)鈴本上席夜  主任雲助 -雲助江戸噺-  鈴本演芸場
○14日(木)三月歌舞伎公演  元禄忠臣蔵 / 積恋雪関扉  国立小劇場
○29日(金)第609回 落語研究会  国立小劇場

※ 3/30 B 1 - 9 D  横浜スタジアム
  3/31 B 3x - 2 D  横浜スタジアム

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第609回 落語研究会 3/29

 3月29日(金)第609回 落語研究会 国立小劇場


年度納めのTBS落語研究会、今夜の主任は喬太郎師。 “名人長二” より『仏壇叩き』。
仲入は白酒師『明烏』。
他にやまと師、夢丸師、あお馬さん出演と触れられております。
プロ野球の開幕ゲームと被りましたが『まだナイトゲームじゃ寒いし、喬太郎師と白酒師出演ならばこっちで正解だったな』と “言い訳” しながら三宅坂へ。


◆柳家あお馬 『恋根問』
労多くして・・・
お気の毒という印象。

◆三笑亭夢丸 『身投げや』
芸協の噺家さんの出演が、文治師と夢丸師に偏っていますなぁ。
寿輔師や茶楽師あたりの “しっとりとした” 高座を、研究会で聴いてみたいなぁ。

◆桃月庵白酒 『明烏』
所々に独特の言い回しによるくすぐりを挟みましたが、浮くことなく “本編へ巧く編み込んだ” 印象。
浦里は最終場面のみの “出演” ながら、艶っぽさが凄かったなぁ。
流石。

~仲 入~

◆桂やまと 『阿武松』
地味ながら高い完成度。
元が講釈根多ですので説明的な地噺が勝つところを、至極巧みに会話へ置換していました。
好高座。

◆柳家喬太郎 『仏壇叩き』
いきなり本編。
余計な入れ事は殆どなく、長二の職人気質を自らに投影したが如くの “ごつごつとした” 高座。
好演。


来月から一年間、引き続き落語研究会の鑑賞をすることに決めておりますが、演目、演者ともに今少し厳選していただきたいですね。



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国立劇場三月歌舞伎公演 元禄忠臣蔵 -御浜御殿綱豊卿- / 積恋雪関扉 3/14

 3月14日(木)三月歌舞伎公演 元禄忠臣蔵 -御浜御殿綱豊卿- / 積恋雪関扉  国立小劇場


小劇場での歌舞伎公演は十二年振りなのだそうです。
『外伝でも忠臣蔵ならば矢張り14日かな?』と三宅坂。
大劇場の方は “杉良太郎リサイタル” ^^


真山青果=作 真山美保=演出
元禄忠臣蔵 二幕五場 御浜御殿綱豊卿
伊藤熹朔=美術  中嶋八郎=美術

第一幕 御浜御殿松の茶屋
第二幕 御浜御殿綱豊卿御座の間
  同 入側お廊下
  同 元の御座の間
  同 御能舞台の背面



宝田寿来=作
積恋雪関扉  常磐津連中
国立劇場美術係=美術

主な配役
『元禄忠臣蔵』
○徳川綱豊卿 中村扇雀  ○富森助右衛門 中村歌昇
○中臈お喜世 中村虎之介  ○新井勘解由 中村又五郎


『積恋雪関扉』
○関守関兵衛実ハ大伴黒主 尾上菊之助
○良峯少将宗貞 中村萬太郎
○小野小町姫/傾城墨染実ハ小町桜の精 中村梅枝


両演目ともに “小劇場らしい” こじんまりとした内容。
『元禄忠臣蔵』の綱豊卿と助右衛門の遣り取り、腹の探り合いが中々の見せ場。
『積恋雪関扉』は何と言っても菊之助丈だなぁ。
うむ、堪能しました。
満足。


Tag:舞台・演劇  Trackback:0 comment:0 

鈴本3上夜 3/9

 3月 9日(土)鈴本演芸場 夜席 『雲助江戸噺』


『雲助江戸噺』、9日目。
今夜は雲助師『中村仲蔵』。


春風亭枝次 狸鯉
金原亭馬久 強情灸
マギー隆司 奇 術  
蜃気楼龍玉 もぐら泥
春風亭正朝 ん廻し
ニックス 漫 才  
三遊亭歌奴 宮戸川
隅田川馬石 堀之内

~仲 入~

林家二楽 紙切り
入船亭扇辰 道灌
翁家社中 太神楽曲芸
五街道雲助 中村仲蔵


◆枝次 『狸鯉』
お初ですね。
百栄師のお弟子さん。西郷さんの様な立派な体躯。良く響く声。
“本当に前座さん?” と思う程の達者な高座。

◆馬久 『強情灸』
湯島天神の古金亭で固定前座を務めていらしたので、お馴染さんといった感じ。
湯屋の熱湯痩せ我慢を枕に本編へ。
明るく賑やかな高座です。
若干大袈裟な感じもしましたが、クサく演る方が解り易いですからね。
好演。

◆マギー隆司 奇 術
いつもの調子で。

◆龍玉 『もぐら泥』
昨夜小八師で聴いたばかりの演目。
流石龍玉師、泥棒が巧いなぁ。
実際に地面に伏せているかの如く演ってくれました。
室内で細引を操る主人の仕種もまたお見事。
『もぐら泥』は龍玉師の独擅場ですね。
恐れ入りました。素晴らしい好高座。

◆正朝 『ん廻し』
軽い味わい。
抜け目がないと言うのか、狡いと言うのか、そんな人物の造形が上手なのですよ、正朝師は。
好演。

◆ニックス 漫 才
水曜日に聴いた時とは見違える程整理された遣り取り。
前半にやや長目の話題を持ってきましたので、違和感なく会話に入っていけます。
後半は短い話題の羅列で変わりませんが、相当聴きやすくなりました。
今夜の様に冒頭の掴みは穏やかに入って、次第に速度感を出してくれるなら客席も乗り遅れません。
繰り返しになりますが、この二人は10分~12分ぐらいのきっちりした台本を書いて演ったら面白いと思いますね。

◆歌奴 『宮戸川』
いやぁ、本当に巧いなぁ。
四人の登場人物全員が活き活きとしています。
下げで『結ばれましたお花半七の間に出来ました子が、後に芸術選奨を受賞し更に紫綬褒章をも受章する偉大な噺家となります五街道雲助でございます』と遊びました。
客席大受け。

◆馬石 『堀之内』
冒頭、粗忽者の “全力小咄” で客席の大笑いを獲って本編へ。
馬石師、言葉のみならず登場人物の表情や喋り方でも笑わせてくれる独特の高座。
巧みな “崩し” 。凄いね、どうも。
好高座。

◆二楽 紙切り
鋏試し桃太郎、お花見、中村仲蔵
ずぶ濡れの若旗本の出現に、思わず蕎麦を手繰る箸が止まっている様子の仲蔵。お見事。

◆扇辰 『道灌』
扇辰師らしい肩の力の抜けた高座。
上手な真打が前座噺を演るのを聴きますと『前座噺って奥が深いのだな』と認識させられます。

◆翁家社中 大神楽曲芸
和助、小花のご両人。
五階茶碗、土瓶、ナイフ。
『先ずは傘の曲から』との後見和助さんに、『違います』と小花さん。
『失礼。五階茶碗です』。

◆雲助 『中村仲蔵』
雲助師の『中村仲蔵』の特色は、仲蔵の心中描写のみならず、夫婦の絆、師弟の絆を描いているところでしょう。
発端、 “定九郎一役” に落胆する仲蔵は、女房お吉のとりなしで “新しい定九郎” の役作りを決意。
“しくじった” と思い込み、旅仕度を整える仲蔵に、女房お吉は『留守の心配はせず、思うようにやってくれ』と励ましの声を掛ける。
日本橋魚河岸で “褒め言葉” を耳にした仲蔵は “それを女房に伝えたくて” 踵を返す。
夫婦の愛情物語なのですね。こうした場面描写は。

そして大団円では師弟を描く。
先ず、座頭市川團十郎の真意 “何故仲蔵へ定九郎一役を振ったのか” が語られる。
同席する最初の師匠、中村傳九郎は『仲蔵は傳九郎の弟子。俺はお前の師匠と呼ばれる事が嬉しい』と莨入れを渡す。

ここには “勧進元” と呼ばれる事務方の責任者もいて、『新しい五段目の噂で、総見の申込が殺到している』と恵比須顔。
この勧進元が一種の茶利になっていて、下げの團十郎の言葉の重みが強調される効果を上げていますね。
『酒を持って来い。それから何かつまみはねぇのかい?』
『へぇ、八百善の弁当があります』
『なに?弁当?。弁当はよそう、もう五段目に弁当は入れさせねぇ』

全編通して江戸前の粋な雰囲気。
柳島妙見堂の蕎麦屋場面がまた素晴らしい。
若侍は一通り “ずぶ濡れの経緯” を語った後、『おい、堺屋』と呼掛ける。
驚く仲蔵に『俺も江戸生まれの江戸育ち、三座の芝居は欠かさねぇ』
粋だねぇ。

私、この二週間程ちょっとした『仲蔵ショック』に遭った心境でしたが、今夜の雲助師が私の心の澱みを全て洗い流してくれました。
名演。


跳ねて『長い時間並んだ甲斐があった。聴きに来て良かった』と独りごちつつ家路へ。



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国立3上夜 3/8

 3月 8日(金)国立演芸場 夜席

国立演芸場 3月上席8日目。
今席唯一の夜席。
寄席にはあまり馴染のない三人さんをお連れして “落語鑑賞会” 。


◆ 橘家門朗 『道灌』
初日と同じ演目ですが、前半のご隠居と八の遣り取りが若干整理された印象。
“高座百回” てなものですな。
速度感が増して、より面白くなりました。

◆柳家小もん 『真田小僧』
美声といっても差し支えない素晴らしい声質の持ち主ですね。
小燕枝師の声に似た良く通る声。
本編は出来るだけ嫌味を排した遣り取り。子供が六文を手にしたところまで。

◆柳家小八 『もぐら泥』
黒紋付で登場。
初日と同様 “わんこ蕎麦” の話題から。
私、『あぁ、これで “旅行日記” に入ってくれたら初心者さん大喜びだろうな』と思っておりますと、意表を突いて『もぐら泥』へ。
懐かしいなぁ。
喜多八師匠の十八番・・・
この噺、客席に顔を向けるよりも屈んだ姿勢と縛られた右手を強調した方が良いと思うのですが、段差のある国立の高座だと演りにくいのかも知れません。
財布を盗られる場面まで。

◆めおと楽団ジキジキ 音曲漫才
のりのり。受けていましたなぁ。

◆林家きく麿 『寝かしつけ』
小八師と同じ様に初日と同じ枕。
入歯の挿話が枕の最後半でしたので『歯ンデレラ』かと思いましたが、今夜は『寝かしつけ』へ。
子供の寝かしつけを巡り、父親とその友人(こちらは独身設定かな)が “桃太郎” の唄に乗せて問答風の遣り取りをする愉快な新作。
爆笑。

◆林家種平 『幇間腹』
小里ん師代演。
努めて軽く演った印象。
仲入なので『お忘れ物承り所』あたりを期待しましたが・・・。

~仲 入~

◆林家ペー 余談漫談
ホームラン先生代演。
マイクを手に歩きながらの “余談漫談” 。
久方振りに拝見しましたが、流石に往年の切れは薄れた印象。
歌って下がりました。

◆橘家文蔵 『のめる』
初日と同じ演目ですね。
直前が賑やかな高座でしたので、声量を落として入りました。
『皆が唄う訳じゃないんで・・・』
本編も文句なし。
前方のきく麿師の “桃太郎” をさりげなく一節唄って笑いを取る余裕。
好高座。

◆マギー隆司 奇 術
根多は初日と違いますがいつも通り、脱力系。

◆柳家小満ん 『猫の災難』
丁寧な紡ぎで噺を進めました。
呑む方はまさに “酒好き” の印象。
その次第に酔っていく姿、変化する言動、表情、全てが理に叶った形。
酔い方も品を保ったもので、綺麗です。下げへ向かう最終盤だけ愚図愚図に酔っていました。
素晴らしい高座。名演。


帰り道は『良かった』、『面白かった』、『最後の噺家さんが凄く巧かった』など、皆さんの感想を聞きながら。



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鈴本3上夜 3/6

 3月 6日(水)鈴本演芸場 夜席 『雲助江戸噺』


鈴本演芸場の3月上席夜は『雲助江戸噺』と銘打った主任五街道雲助師、根多出しの特別企画。
6日目の今夜は雲助師『淀五郎』と触れられております。
鑑賞歴の長い友人と二人、上野鈴本。


柳亭市坊 子ほめ
桃月庵こはく ざる屋
マギー隆司 奇 術  
蜃気楼龍玉 ぞろぞろ
春風亭正朝 悋気の火の玉
ニックス 漫 才  
三遊亭歌奴 近日息子
隅田川馬石 鮑熨斗

~仲 入~

林家二楽 紙切り
古今亭菊之丞 愛宕山
翁家社中 太神楽曲芸
五街道雲助 淀五郎


◆市坊 『子ほめ』
良く通る声。前座さんの高座とすれば申し分なし。

◆こはく 『ざる屋』
お家芸。
硬いですねぇ。
終始声を張り通し。
声の “表情” も、顔の表情も変化に乏しく、登場人物の演じ分けが今一つ。
今後に期待。

◆マギー隆司 奇 術
先日の国立昼席初日と全く同じ内容。
あの時はそこそこ受けていたのですが・・・
今夜の客席は相当重いですね。
  
◆龍玉  『ぞろぞろ』
開演前に『浅い時間だから “ぞろぞろ” じゃないの?』と友人と話していたのですが、 “的中” 。
十八番ですもの。文句無し。

◆正朝 『悋気の火の玉』
こちらも手慣れた演目で。
軽い味わい。

◆ニックス 漫 才
全く脈絡のない短めの話題を繋ぐ “思いつき会話” の様な展開。
街中の “ギャルトークの再現” が狙いなのかな?
それにしても “意外性” がないなぁ。
見た目が面白い訳でもなく・・・
と言って目を引く美人さんでもなく・・・
飛び切り愉快な遣り取りでもないし・・・どうしたら良いでしょうねぇ。
うむぅ。10分程度のストーリー物を演ってみれば面白くなりそうなのですが・・・。
 
◆歌奴 『近日息子』
手堅いですね。
間に挟まった出番なので、軽い調子の演目。
『巧いなぁ』と言う印象です。

◆馬石 『鮑熨斗』
仲入の馬石師は、志ん生師、馬生師以来の由緒あるお家芸の一席。
いきなり本編。
魚屋の場面を割愛しましたが、ほぼ完全版。
甚兵衛さんの壊れっぷりが尋常ではなく、気の毒な程ですがそれがまた面白い。
今夜の重い客席から笑いが弾ける好演。
『おにょにょごさま』、『なにをぉ、なにをぉ、何だっけ?』、『事情があって(裾を)まくらねぇ』
懐かしいくすぐりが満載。(多摩川へ行きますか?はなかったけど ^^)
“鮑の剥き掛け” は “のし” 。 “杖付きの熨斗” は “乃し” という事ですね。
これ、次の世代には理解出来なくなりましょうね。

◆二楽 紙切り
二楽師匠。面立ちが随分と痩せた印象。
鋏試し桃太郎、前座修行、エレキング、招き猫。
“エレキング師匠(宇宙怪獣)に前座さんがお茶を出す様子” という “奇手” を繰り出し、 “A面、B面” でお題二つを一気に片付けちゃいました ^^

◆菊之丞 『愛宕山』
膝前で『愛宕山』とは珍しい。
座敷場面、山登りを割愛し、小判投げ~一八生還を。
崖下の一八に対し下を向いて声を掛ける芸妓のこめかみ辺り、髪飾りの房が揺れる描写を扇子を使って模す細やかな演出。
この工夫で芸妓が正装で同道している様が目に浮かび、一気に現実味が増しました。
お洒落な高座。
お見事。

◆翁家社中 太神楽曲芸
和助小花のご両人。
籠と毬、傘、出刃皿、ナイフ
和助さんが『(昔は演っていたが)今は回さなくなったもの』として、輪鈴・硬貨・錦の紙入(?)などを傘の芸で演ってくれました。
今までと異なる味付けに敢えて挑戦する姿勢に好感。

◆雲助 『淀五郎』
“日千両 散る山吹は 江戸の華” と、魚河岸、芝居、吉原が栄えていた様子から。
江戸三座、中村座、市村座、森田座の賑わいから本編へ。
澤村淀五郎は芝居茶屋の倅で、相中の役者、としました。

まずもって座頭市川團蔵の威厳、迫力が凄かった。
何と言うか客席の此方も気圧される空気。
その團蔵の前で淀五郎が小さくなっている様子が、非常な現実味を帯びて伝わって来ます。

初日、返り初日と由良之助の團蔵が傍に来てくれない為、すっかり自分を見失った淀五郎が『明日は團蔵を突き殺して腹を切って死のう』と “方々暇請いに” 街を歩いていると中村座の打ち出しの音。
裏口から中村座へ入った淀五郎に対し、『紀伊国屋の親方、表から入って下さいな』と座の者の科白を挿れ、客席に “名題澤村淀五郎” を再認識させてくれます。

雲助師、『中村仲蔵、この人の事は明々後日演らせて貰いますが・・・』と客席を和ませておいて・・・
その仲蔵が、淀五郎=判官の芝居を見る様子が物凄い。
次第に表情が険しくなり、長火鉢の引出しを開け、煙管に莨を詰めるのですが、その仕種をしつつ視線は淀五郎へ厳しく向けられて・・・
ここで團蔵と仲蔵が被らない様に演ずるのは難しそうですねぇ。
何と言うかな、仲蔵は “目の表情を優しく” していますかね、雲助師匠は。

『判官はどういう気持ちで腹を切ると思うんだい?淀さん』
『く、悔しい・・・』
『そう、悔しいんだ。だけどそれだけじゃぁない。家来に済まないって気持ちがあるのさ』
仲蔵が淀五郎を諭しながら、丁寧に稽古を付ける描写に、私、目が潤みました。

翌日の判官はもう見違える出来で、惚れ惚れする姿。
いや、物語冒頭の判官だって悪い感じではないのですが、仲蔵の指摘を受けた後の発声、姿勢、空気が素晴らしく、まさに形になった印象。
成程、手を床に置き肩を落とすと勘平、膝上に手を置くと判官ですね。

下げの『待ちかねたぁ』も全く声を張らず、芝居のまま細い声で。
名演。素晴らしい『淀五郎』。


跳ねて歩きながら『前に座った所為か、雲助師の(演ずる)團蔵と仲蔵とに直に稽古を付けられている感じがしたね』
『迫力が凄くて呼吸が苦しかったよ』

いやぁ、大満足。
土曜日の『中村仲蔵』、行こうかなぁ。


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国立3上昼 3/1

 3月 1日(金)国立演芸場 昼席


国立演芸場 3月上席初日。
長い鑑賞歴を持つ友人と二人連れ。
『午前中の出発だから弁当でも買って向こうで食べようや』と、木挽町へ立寄って三宅坂。


◆橘家門朗 『道灌』
先だっての “とみん特選寄席” でも門朗さんの高座に接しましたが、実にしっかりした口跡ですね。
膝前の出番のお師匠さん、文蔵師の十八番をたっぷりと。
ご隠居の家で太田道灌の軸の前に、他の掛け軸の話があったりする “長尺版” 。
ほたるさんの時間に少し食い込んだかな? ^^
それにしても達者な高座でした。

◆柳家ほたる 『たらちね』
昇進間近の二つ目さんは輝いて見えますね。
時間が押した所為でしょう。八五郎の “妄想独白部” を端折って演りましたけれども、面白味は損なわれませんでした。

◆柳家小八 『旅行日記』
前座の門朗さんと同じく、お師匠さんの十八番を。
まだ喜多八師匠の域には達しませんが、愉快な高座。

小八師匠が上がる直前に大勢の団体さんが後ろの席に入っていらっしゃいまして・・・
此方が着席に相当手間が掛かった様子で小八師は長い時間舞台袖で待機させられた上に、この団体さん、どういう神経なのか着席しても私語が酷い。
そんな雰囲気でしたが投げずに演ってくれました。

◆めおと楽団ジキジキ 音曲漫才
団体さん大喜び。
やっと客席のざわざわがなくなってきました。

◆林家きく麿 『歯ンデレラ』
初聴。木久扇師門下。
1972年7月生、というと今年47歳ですか。
真打昇進が2010年9月。中堅真打ですね。

ご存じシンデレラのパロディ。
靴ではなく入歯 ^^; 予想外の下げ。
新作の出来も勿論良かったのですが、冒頭の掴みが秀逸でした。

◆柳家小里ん 『禁酒番屋』
実にこう淡々と噺を進めました。
合間に挟まる様々な会話がまた面白い。
つまり、 “注意深く聴いていないと面白味が理解出来ない” のが、小里ん師の高座。
粋だなぁ。好演。

~仲 入~

◆ホームラン 漫 才
『団体さん、仲入で帰られまして・・・』、『銚子の先の方のお客様らしいですよ』
『これだけでも残っていただけて良かった』
私自身、こんなに薄い客席は改装前の池袋、或は(此方は釈場ですが)上野の本牧亭以来かしらね。
客席が薄い方が面白く感ずるのが不思議でした ^^

◆橘家文蔵 『のめる』
『なんとか相手に先に一円を払わせたい』と “呑める” が口癖の男が御隠居宅へ相談に訪れる場面から。
時折挟む “巧く行くかな?” と期待する表情が愉快
下げへの畳掛け、その表情、口調が素晴らしい。
好高座。

◆マギー隆司 奇 術
相変わらずのお惚け高座。
和みますなぁ。

◆柳家小満ん 『長屋の花見』
雨上がりで肌寒い天候でしたが、早くもお花見。
お家芸かつ十八番の一席。
“長屋中 歯を食いしばる 花見かな”
完全版。『去年の秋、井戸に落ちた時と同じ様な心持ち』
全く澱みなく流れる様な口調。お見事。


跳ねて、『矢張り、文蔵・小里ん・小満んの三師が群を抜いていたね』
『いやぁ、根多の選び方が巧いよ』
など語り合いながら『食事でも』と二人で上野へ。


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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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