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2020年 2月 鑑賞記録

2月
○10日(月)神田松之丞独演会 夜の部  よみうりホール  
○26日(水)第620回 落語研究会  国立小劇場

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第620回 落語研究会 2/26

 2月26日(水)第620回 落語研究会 国立小劇場


TBS落語研究会。
今夜の主任は喬太郎師、十八番の『夢の酒』。仲入は上方から吉弥師『胴乱の幸助』。
他にやまと師、小痴楽師、宮治さんの出演と触れられております。


◆桂 宮治 『権助芝居』

◆柳亭小痴楽 『巌流島』

◆桂 吉弥 『胴乱の幸助』

~仲 入~

◆桂やまと 『ひなつば』

◆柳家喬太郎 『夢の酒』


中国武漢由来の肺炎蔓延との事態で『今夜は流すかな』と考えていたのですが・・・
『まぁ主任の一席だけでも聴いてくるか』と遅参。
入場の際に検温を受ける “初体験” 。

小痴楽師の『巌流島』を(立ち見が嫌なので)ロビーで聴きながら待機。
もう後半部で侍をてんでに揶揄する場面でしたが、聴いていて吹き出しました。
もう少し早く来れば良かったかも。

吉弥師『胴乱の幸助』、大師匠の米朝師そしてお師匠さん吉朝師の十八番だけあって素晴らしい出来。
景色が浮かんで来ました。
仲入休憩の後はやまと師『ひな鍔』。父親が少し軽いのが気になりましたが、こちらも中々の好演。

そして喬太郎師『夢の酒』。
お花の造形が独特なのが特徴です。
“私にだって出来るもん!” で大笑い。
研究会で客席をこれだけ沸かす事の出来る師匠はそう何人も居ないでしょうね。
文句なし。


それにしても空席の目立つ晩だったなぁ、と独りごちつつ家路へ。
帰宅してメールチェックしましたら国立劇場チケットセン​ターより “主催公演中止のお知らせ” ・・・
こりゃぁ、えらいことになって来ました。

Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

神田松之丞独演会 2/10

 2月10日(月)神田松之丞 最後の独演会 <夜の部> よみうりホール


まだ松の内でしたか、野球観戦をご一緒する機会の多いMさんより 『神田松之丞って “落語家” をご存知ですか?』 と突然のお電話。
お話を伺いますと、正月のTV番組に出演し『源平』か何か(?)を演った松之丞さんを観て、生で聴きたくなったとのこと。
『チケットはご用意致しますので、お付き合い願えますか?』
『2月10日ならば “厄介な私的年中行事” も済んでいましょうから・・・』
と言う事で、連れ立って有楽町。

本日は昼夜興行。
昼の部は権太楼師、夜の部はお師匠さん松鯉先生が助演。
Mさん、夜席を選択するファインプレー^^

明晩より新宿末広亭を皮切りに真打昇進・六代目神田伯山襲名の披露目が始まると言う事で “今日が松之丞として最後の独演会” なンですな。
しかし、よくまたこんな際々にスケジューリングしましたね。
こういうのは誰が考えつくのかな?・・・と会場に入りましたらお馴染みいたちやさんのプログラムを手渡されました
流行りのスマホチケットとやらで、私はチケットを持っておらず “いたちやさんの興行” とは存じませんでしたので『手打ち興行なのかぁ。そりゃぁ容易に組めるわな』と得心。


◆神田松麻呂 『寛永宮本武蔵伝~闇討』
おそらくこれほどの大観衆(1,100席)の前で読むのは初めてなのでしょう。
声が上ずっていましたね。
登場人物の名前が入れ違う(苗字は正しいが名前が相手の名に入れ替わる)などの小事故もありましたが・・・
“さぞ良い勉強になっただろうなぁ” という感想。
頑張ったね。

◆神田松之丞 『寛永宮本武蔵伝~山田真龍軒』
今夜が最後の “松之丞” と自ら強調し、様々な想い出話を披露。
今夜の段取なども説明しつつ、所謂切れ場の茶利を聞かせてから本編へ。
手の内の読み物ですし十八番ですからね。
文句なし。

◆神田松之丞 『桑原さん』
一度下がって再登場。
新作を幾つも拵えたけれども、噺家との交流を通じて自らの創作才能の限界を知ったと述懐。
伯山になれば新作は全て封印するので、本当の最後、と笑わせておいて本編。
空気を読む能力が絶望的に欠損している桑原さんの小学生~中学生時分を抜き読み。
これ大人版もあるのですが、今日は前半のみを尺を縮めて読みました。
大笑い。
まぁ今は伯山襲名で気負っているでしょうから止める心算なのは理解出来ますけれども、独演会等で常連客に聞かせるのは面白いと思いますがね、私は。
封印しなくともよいのでは?

◆神田松鯉 『赤穂義士銘々伝~大高源吾(両国橋雪の出会い)』
松之丞さんの昇進・襲名には触れずに、さらっと義士伝の説明、そして本編へ。
芝居でもお馴染、雪の両国橋で宝井其角と煤竹売りの大高源吾が出会って・・・
両国橋の出会い~松浦侯の深慮~土屋侯屋敷・物見楼での再度の句の遣り取りと、聞かせ所満載の一講。
恐れ入りました。

~仲 入~

◆神田松之丞 『淀五郎』
“松之丞最後の読み物” は『淀五郎』。
市川團蔵、そして江戸三座(市村座・森田座・中村座)の仕込をした冒頭部で “淀五郎” と知れましたが、その刹那、私ちと身震いを覚えました。
何故なれば私、講釈で『淀五郎』を聴くのはお初。
大好物の噺ですから、期待で一杯。
松之丞さん、ほぼ会話で紡ぎつつ時折場面の描写を講釈風味で進めましたね。
仲蔵の助言は “型” は勿論のこと “心構え” にも及ぶ丁寧なもの。

端々に六代目圓生師の影響を感じましたが、これ松之丞さん独自の本なのかな?
『鮫講釈』同様、噺家さんに上げて貰い講釈へ移したのかも知れません。
力点は “名題 澤村淀五郎の自覚” に置かれていました。
相中から名題へ三階級特進の淀五郎を、抜擢真打の自らになぞらえている様にも思われます。

難点は釈台が邪魔で切腹の巧拙が見にくい事。
しかし流石松之丞さん、やや動作を大きくして判りやすく演出。
卓抜の話芸を堪能。
好高座。大満足。


『淀五郎』を読み終わると松之丞さんが師匠の松鯉先生を招いて短い対談。
やおら松鯉先生が『あと四時間!』
この意味は “今8時(20時)なので日付の替る明日まで四時間。つまり伯山まであと四時間” 。

『師匠、明日からの披露目はどんな心構えで臨むべきなのでしょう?』
『伯山流で良いンじゃない?六代目伯山流でさ・・・』

松鯉先生の音頭で三本〆。お開き。


跳ねてMさんとあれやこれやをつまみに夜半まで痛飲。
愉快な一夜。

“また一つ増えて嬉しい寄席幟”


Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:4 

プロフィール

喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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