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浅草1下夜 1/23

 1月23日(水)浅草演芸ホール 夜席

予定していた先週水曜日(1/16)の『日立寄席』を残雪懸念で見送った為、二週間近く落語から遠ざかる仕儀と相成りました。
『そう言えば定席にもまだ顔を出していないなぁ~』と思案しながら香盤を眺めていましたら、浅草演芸ホールは雲助師が主任。
おっとり刀で浅草へ。

古今亭きょう介 子ほめ
柳家小せん 犬の目
大空遊平・かほり 漫 才
古今亭菊志ん 権助提灯
川柳川柳 ガーコン
林家二楽 紙切り
金原亭馬の助 手紙無筆~百面相
桂文楽 看板のピン
ペペ桜井 ギター漫談
金原亭馬生 安兵衛狐

~仲 入~

隅田川馬石 反対俥
アサダ二世 奇 術
林家種平 お忘れ物承り所
柳家小里ん 二人旅
ロケット団 漫 才
桃月庵白酒 ざる屋
鏡味仙三郎社中 太神楽
五街道雲助 子は鎹

◆小せん 『犬の目』
二つ目が抜いた為、前座の後すぐに上がりました。ざわつく客席を静かにさせたのは流石と言うべきか。
好みの問題でしょうけれども、くすぐりの二度押しは若干お行儀がよろしく無い様な気がします。
もっとも昨年の『鈴本夏祭り』で甚語楼師のを聴いた時にもくすぐりを繰り返して押していましたので、元々そうした演出の噺なのかも知れません。

◆菊志ん 『権助提灯』
十八番を掛けて来ました。女性が上手ですね。見事な出来。

◆川柳 『ガーコン』
「浅い時間なので小咄かもしれないなぁ」と思っていたのですが、嬉しいことに至宝を掛けてくれました。
昭和初期の歌謡は割愛して軍歌から始まる短縮版。
“英国東洋艦隊潰滅”と『あれっ?敵のやっちゃった』は省略されたものの、ラッパ健在。そして脚の怪我も癒えた様子で安心しました。
ジャズシーンでベースの入るところが大昔から私の“壺”となっておりまして、池袋で畳叩いて大笑いしている最中に師匠と目が合ってしまい照れた思い出なども頭の中を巡りました。
面白かったなぁ~。
堪能しました。

◆二楽 紙切り
鋏試し桃太郎、雛祭り、合格祈願。
賽銭箱の前で合格祈願の学生、お見事。

◆馬の助 『手紙無筆』~百面相
百面相は、大黒、恵比寿、達磨大師の修行姿、花咲爺さん(正直/意地悪)、分福茶釜の狸。

◆文楽 『看板のピン』
高座返しの扇兵衛さんが、前方の百面相で使った手拭を一本残しちゃった。
出てきた文楽師が座る前にそれを袖まで持ち帰り再び登場。
しばし小言。そりゃぁ怒るのもごもっとも。

◆馬生 『安兵衛狐』
浅草はやりやすいのかなぁ?
伸び伸びとした明るい口調で、面白おかしく『安兵衛狐』。
好演。

◆馬石 『反対俥』
寄席の尺、大宮まで。
病み上がりの俥屋の『これでまた入院出来ます』には毎度大笑いしちゃいますね。

◆種平 『お忘れ物承り所』
雨傘を忘れたと駅の承り所に来た男性の滑稽譚。文枝になった桂三枝師作。
種平師が愉しく演じました。

◆小里ん 『二人旅』
柳家のお家芸且つ小里ん師の十八番『二人旅』。
間がいいのでしょうね、何度聴いても笑っちゃう。
しかし師匠に似てきたなぁ~。

◆白酒 『ざる屋』
こちらも金原亭のお家芸『ざる屋』。
抱腹絶倒。笑いっぱなし。
好演。

◆雲助 『子は鎹』
三道楽煩悩の枕を振っておいて『子は鎹』。番頭さんが棟梁熊五郎の長屋へ迎えに来た場面から。
実はこの番頭さん、初手から熊五郎と息子の亀を再会させる算段で来ています。
番頭と熊の会話で所謂『子別れ上・中』を進め、話しの中で意味あり気に番頭が息子のことを聞く、そんな入りでした。

饅頭屋の件は『蒸かしたてを食わせてやりてぇなぁ、なんて・・・』。もう“清正公様の生まれ変わり”は無理かなぁ?
三年振りの亀との再会、ここで雲助師の目が潤んだ感じ。気持ちの入った父子の会話に、こちらも目頭が熱くなりました。
この場面の直後『番頭さん、木口の件てのは口実で端から亀とあたしを・・・』『いい木口を見させていただきました、ありがとうございます』と熊五郎が番頭へ礼を言います。

一円を貰った亀、お金を帯へ挟んで帰宅しますがすぐに母親に見つかってしまいます。
『お父つぁんの置いていった玄翁で打つのたから、あたしじゃぁなくお父つぁんが折檻するのだ』と一円の出どころを問い質す母親。真っ直ぐに育てるのだ、との母の強い思いが伝わってきました。

翌日、鰻屋の二階に父子。
ここに母親が襟元を直しながら『あのぉ、家の亀が・・・』と現れます。ここで鰻屋が『どこかの棟梁と二階に・・・』と、熊五郎が立派になったことを示唆。
女房が二階へ上がり、熊五郎が女房に礼を言い頭を下げて復縁を申し出る。女房も『その言葉を待っていた』と受けます。
全く自然に丸~く大団円。
お見事。


久し振りの浅草。
まぁご当所らしい雑音、ざわめきはあったものの夜席ながら満員の客席。
出演の師匠方もそれに応えてくれました。

いやぁ、面白かった~。
冷たい北風の中、充足感を胸に家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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