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五代目春風亭柳朝追善落語会  2/19

 2月19日(火)五代目春風亭柳朝二十三回忌追善落語会 日本橋劇場

懐かしいなぁ。柳朝師匠。
あの歯切れの良い口跡。なんとも言えぬ“暴れん坊”の雰囲気。
もう二十三回忌ですか。
『こちらも歳をとったって事だね、こりゃぁ』と独りごちながら氷雨上がりの人形町へやって参りました。

◆柳家おじさん 『狸札』

◆春風亭一之輔 『唖の釣り』
いつもの様に歯切れの良い口調。
愉しく演じました。
ふわふわっとした軽い味わいで好かったですね。

◆春風亭正朝 『祇園祭』
直伝の十八番を寄席の尺で。
見事な祭り囃子に中手が入りました。
好演。

◆柳家権太楼 『火焔太鼓』
権太楼師の『火焔太鼓』は昨年鈴本5上夜(5/10)以来と思います。
あの晩は私の好みとかけ離れた演出、しかも急ぎ足気味の高座で好い印象が残りませんでした。
今夜は丁寧な描写でしたね。

~仲 入~

◆春風亭一朝 『天災』
この噺、こんなに面白かったんだ?と思わず膝を打つ好高座。
素晴らしい出来。
大喜利の座談会でも話題になりましたが、演り手のいない難しい噺を一朝師が見事な江戸前口調で好演しました。

◆春風亭柳朝 『蒟蒻問答』
数珠を手に登場。
やや調子を欠いたか、何ヶ所か言い違いがありました。緊張していたのかな?
言い違いは大きな破綻には至りませんでしたが、最後まで何かこなれない雰囲気。
残念ながら、送り手は少なかった様な気がしました。

◆追善座談会
上手から一之輔師、権太楼師、一朝師、柳朝師、正朝師。
司会の正朝師、そして一朝師、権太楼師を中心に、五代目柳朝師の逸話の数々を披露してくれました。
会ったこともなく、高座にも接していないと言う柳朝、一之輔両師は専ら頷き役。

所謂江戸前の口調、調子、言い回しに優れていた柳朝師。
お弟子さんへも鼻濁音を厳しく指導していたそうです。
一朝師も相当直されたと言うのですから驚きました。一朝師の今は柳朝師の指導の賜物なんですねぇ。

権太楼師は旧池袋演芸場で合同稽古して貰った『蛙茶番』を例に挙げながら、柳朝師の噺は洗練されていて無駄な言い回しが全く無い、と発言していました。
私自身、高座を観ているときには感じませんでしたが、亡くなってからビデオを見て『繊細な組み立てだったんだなぁ』と再認識した覚えがあるので、これには大きく頷いた次第。

また一朝師から、寄席の流れを大切にしていたとの発言があり、こちらも同感しました。
粋の裏側には、敏感で繊細な行き届いた気持ちがある訳です。

まぁいかにもと行った逸話が幾つも披露され、故師匠の懐かしい高座を脳裏に思い出しました。
個性的な噺家さんだったし、当時の私の印象は『達者な師匠だなぁ~』。
権太楼師も言っていましたが、江戸前言葉が常時家庭に溢れていた環境に育った人間にとっては、とても取っつき易い高座でした。
普段の家の中の話し言葉で噺が進んでいくのですから。

愉しい座談会の御開きは一朝師の音頭で三本締。

いい会だったなぁ。
故師匠の映像や音声も流して欲しかった気がしますが・・・。
あと、宝物の様に可愛がっていた小朝師、都合つかなかったのかな?

色々考えるところはあれど、故柳朝師を巡る企画は是非ともまた練って欲しいなぁ~、など呟きながら家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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