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らくご街道 雲助五拾三次 -発端- 4/12

 4月12日(金)らくご街道 雲助五拾三次 -発端- 日本橋劇場

『らくご街道 雲助五拾三次』。
向こう五年間に渡り『東海道五拾三次』を踏破しよう、ほぼ毎月独演会を開催し五拾月を超えよう、という野心的且つ魅力的企画が始まりました。

今夜はその初回 -発端-。
雲助師『百川』他と前触れされています。

◆柳亭市助 『たらちね』

◆五街道雲助 『三人旅~発端』
新たに始まるこの『らくご街道 雲助五拾三次』についての説明から。
『雲助月極十番』は壮年期の芸の集大成のつもりで意気込んで取り組んだ。それは六十五歳が一つの転換期だと考える為。
今後は衰えていく部分もあるだろうけれども、それも楽しみながら各回趣向を凝らしてやって行きたい、とのことでした。

無尽の初回に貰い番となり十五両を手にした男、さてどう遣おうかと友人に相談。吉原総揚だなど景気の好い話から『じゃぁ、熊さん誘って伊勢へでも旅を』と、『三人旅のこれが発端でございます』。
ごく珍しい噺で、お客様が今後聴く機会はおそらくないでしょう、と雲助師。
軽妙な言葉の遣り取りがなかなか面白い一席でした。

◆五街道雲助 『百川』
下がらずに続けて『百川』へ。
祭の話題から四神剣の説明を入れて、百川二階場面、河岸の若い者の会話を歯切れの良い江戸前口調で見事に活写しました。
一転して田舎言葉の百兵衛さんもまた雲助師は巧いのですよねぇ、言葉の魔術師だねまるで。
面白かったなぁ。
非常に印象的な一席でした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『明烏』
出囃子は鞍馬。
『若旦那の発端を』と遊びの枕を振って『明烏』。
雲助師は若旦那が実に巧いなぁ。
もう泣いたり騒いだり駄々っ子の有り様の若旦那を、面白可笑しく演じました。
この一席も『何年かに一度巡り会えるかどうか』の素晴らしい出来。
いやぁ、恐れ入りました。


『百川』『明烏』の二席ともに物凄い完成度で『老後のお楽しみ』なんて呑気さは微塵もありませんでした。
改めて言うのもおかしいのですが、いやぁ~巧みだなぁ、まったく。
非常に濃密な時間でした。

跳ねて家人と『もしかしたら、我々は伝説となる高座に今夜触れたのではないか』と喋りながら家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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