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鈴本7上夜 7/4

 7月 4日(木)鈴本演芸場 夜席

鈴本7上夜は『菊之丞厳選十席』と銘打った古今亭菊之丞師の芸術選奨新人賞受賞記念特別興行。根多出しで臨む十日間です。

『上席、どうする?菊之丞師の芝居』
『四日(木)か五日(金)なら行けそう』
『四日目は“らくだ”、仲日は“たちきり”だけどなぁ』
『じゃぁ、四日にしようかね』
という訳で、鑑賞歴の長い友人と連れ立って鈴本演芸場へ。

柳家花どん 間抜け泥
古今亭志ん吉 道灌
鏡味仙三郎社中 太神楽
林家扇 牛ほめ
入船亭扇遊 たらちね
ペペ桜井 ギター漫談
三遊亭歌之介 龍馬伝
五街道雲助 家見舞

~仲 入~

ホームラン 漫 才
春風亭正朝 町内の若い衆
林家正楽 紙切り
古今亭菊之丞 らくだ

◆花どん 『間抜け泥』
おそらく得意にしている噺なのでしょう。余裕を感じさせる高座。愉快な『間抜け泥』。

◆志ん吉 『道灌』
前半がやや延びたかな、少しだれました。御隠居との遣り取りを刈り込み、後半に力を傾注して下げへなだれ込んで欲しいところ。
ただ、こうして敢えて長めの高座を勤めることも勉強なのかも知れません。

◆扇 『牛ほめ』
新二つ目。張り切って元気な高座。
出来ればもう少しゆっくり喋って欲しいなぁ。

◆扇遊 『たらちね』
話題の安藤美姫出産報道に触れながら夫婦合縁奇縁の枕を振り『たらちね』へ。
大家さん方から自宅へ戻った八五郎が、七輪の火を起こしながら独りごちる場面を全部割愛。
それでいて面白味はまったく損なわれていないのが流石です。
抜群の出来。お見事でした。

◆雲助 『家見舞』
冷や奴やご飯を食す場面、袖を引いたり口で説明したりする演出は採らず、二人の会話で(つまり直接話法で)描写していきます。
まるで実際に何人もの人が言葉の遣り取りをしている様でした、流石ですね。
余り好みの噺ではありませんが、噺を会話で紡ぐ至芸をたっぷり堪能しました。素晴らしい高座。

◆正朝 『町内の若い衆』
正蔵師が風邪で喉をやってしまい、今席は休席、と代演の理由を説明。
正朝師独特の、混ぜっ返しを合間へ挟む話法で愉しい高座。

◆正楽 紙切り
鋏試し相合い傘、海開き、昇り龍、四万六千日。

◆菊之丞 『らくだ』
特別興行らしく、仲入に後ろ幕を吊りましたがこれは十年前の真打昇進の時に御贔屓から贈られたものとのこと。
鮮やかな青色の地に裏梅と鬼蔦紋を染めた見事な後ろ幕です。

前半、非常に写実的で陰惨な描写が点在し雰囲気が重かったのですが、落合へ向かう場面の明るい調子で救われた感じ。
熱演。
仲入の雲助師同様、地で喋る場面は殆どありません。全て会話で噺が進んで行きます。
言葉の調子、声の高低、姿勢、表情などで見事な演じ分け。特に屑屋さんの人物造形が素晴らしかったですね。
気合いの入った高座。感銘を受けました。


跳ねて友人と『たらちね(扇遊師)は流石だったなぁ』など、てんでに感想を言い合いながら家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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