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らくご街道 雲助五拾三次 -惨劇- 8/2

 8月 2日(金)らくご街道 雲助五拾三次 -惨劇- 日本橋劇場

“雲助五拾三次” 第五宿。
今夜は、-惨劇-と銘打ち、緑林門松竹より『新助市』、『おすわ殺し』。
圓朝噺を数多く手掛ける雲助師の口演に大いに期待しながら、日本橋劇場へやって参りました。

開場の触れに促され中へ入りますと、客席はこれまでになく照明を落とし、高座の左右には燭台。
今夜はこういうご趣向でしたか。

◆五街道雲助 『緑林門松竹~新助市』
いつもよりもゆったりした調子の“箱根八里”の鳴る中、雲助師登場。
入場時より更に客席照明を落とし、しかも高座も左右の燭台に明かりを頼り、上から顔照らしを一灯だけ取る徹底振りです。
従って、暗闇の中を小走りで雲助師らしき人影が登場した、というのが正確なところでした。

噺の方は悪党譚というよりまさに『惨劇』。ただただ陰惨な殺しの描写の続く物語。
七軒町の医者山本秀英宅へ飯炊きとして入った新助こと市五郎が、殺しを重ねていくのが“見所”。

私、聴きながら昔の東映実録路線の予告編を思い出していました。
拳銃が火を吹き、匕首が突き刺さる画面に被せて『殺れ!、殺れ!、殺れ!』と、赤字の極太角ゴシ字幕が踊るやつです。

最初に書いたように、悪党譚でも怪談でもない殺しの詳細描写。
凄かったなぁ。
撲殺、毒殺、刺殺でしたか。

実は、市五郎が秀英の妾おすわをかなり前から見知っており・・・という『成る程ねぇ~』って感じの“真相”も露わになり、追っ手から逃げ去るまで。

~仲 入~

◆五街道雲助 『緑林門松竹~おすわ殺し』
前編から数年後のこと。
新助市とおすわは、秀英の胤の新太郎とともに茶店をして暮らしています。

その茶店前を周伯堂とその娘お時が旅の途中に通りかかる、そこから物語が展開していきます。

こちらは、毒殺、そして斬殺、刺殺。
六歳の子供新太郎の首が転がり落ちる場面など、恐ろしかったなぁ~。

前編に比べ血なま臭い描写が目立ちますが、書いているうちに気分が高揚していったのでしょうかね?圓朝師。

こちらも追っ手に踏み込まれ逃げる場面まで。
『この続きは明晩』という奴ですね。

噺終えて、雲助師。
まず下手蝋燭の芯を打ち、次いで上手蝋燭へ。
暗転する中、客席から拍手。そして場内に明かりが灯りました。
照明の演出も好かったですね。

余所で演る機会のないであろう、この噺を浚って披露してくれた雲助師。
素晴らしい高座でした。

しかし凄い噺ですなぁ。これ。

跳ねて家人と『怖かったねぇ~』。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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