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らくご・古金亭 9/14

 9月14日(土)第十一回らくご・古金亭 湯島天神参集殿
-志ん生没後四十年・志ん朝十三回忌・圓菊一周忌・三師追善公演-

はっきりしない空模様を眺めながら湯島天神へ。



◆金原亭駒松 『狸札』

◆金原亭馬治 『花筏』
かっちりとした楷書体の高座。
重量感あふれる親方の喋りが印象的。
好演。

◆古今亭菊志ん 『厩火事』
菊志ん師は『戯画化が巧み』なんだなぁ。
観察眼が鋭い上、演技力が確かですから人物造形がしっかりしていて、安心して噺に身を委ねる事が出来ます。

菊志ん師、噺の舞台を明治へと時代を進め、亭主の酒の肴は刺身ではなく牛。
大爆笑の『厩火事』、お見事。
大きな送り手でした。

◆金原亭馬生 『宿屋の富』
一文なしの泊まり客が田舎言葉。
これは私、お初かも。

湯島天神へふらっと来た一文なし、掲げてある富の番号と懐の札とを照らし合わせます。ここで『駄目だぁ~』と富札を捨ててしまう。
雲助師匠の『宿屋の富』でこの『札を捨てる演出』に初めて接した時に大変驚いたのを覚えていますけれども、馬生師も捨てるところを見ると先代も捨てていたのかな?
記憶があやふやですが、今度録画を調べてみましょう。

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『明烏』
老松で上がってきました。
『師匠の上がり(出囃し)ですと上がりにくい、脚ががくがくとなります』
と『脚ががくがく』から朝ドラのあまちゃん『生まれたての鹿の脚』の話題へ。
他ここには書くことの出来ない秘談沢山で長目の枕。喰い付きですから、客席を高座へ集中させる意図があったのでしょうけれども、実に面白かったですねぇ。巧いね、どうも。

『観音様の裏手の』とするところを『吉原の裏手の』と演ってしまいましたが、慌てずに次の台詞で『えっ?どこだって?吉原の裏手?』と台詞を挟み、上手く笑いへもっていきました。

翌朝、振られた二人組の会話が傑作。
『女郎なんか買ったら瘡ぁ掻く』ってあの一言のおかげで・・・とこぼすことこぼすこと。
自棄酒で二日酔い。その療治に小梅に砂糖をつけながら番茶で食べているその様子。
なんですか、妓楼の朝の気だるい雰囲気をそのまま切り取ってきたが如くの一場面、傑作でしたねぇ。お見事。
切れ場には口に含んだ小梅の種を相手の額に吹き飛ばす外連。
笑ったなぁ~。

期待に違わぬ名演、素晴らしい『明烏』でした。

◆五街道雲助 『妾馬』
一丁入りで登場。
まず冒頭、『妾馬(通し)としてありますが、通しとなると一時間は掛かります』
『独演会ならばともかく、そんな長く演ることは出来ません、従って最初の“井戸替え”の部分は端折って、下げまで演らせていただきます』
と発端を割愛するとの丁寧な説明をしてくれました。

噺の方はもうお手のもの、というより十八番ですもの。言うことありません。
乗り乗りで演ってくれました。

◆大喜利~三師追善座談会~
上手より雲助、志ん輔、菊志ん、馬生の各師
司会役は馬生師。

初めて聞くような話はありませんでしたけれども、こうした座談会というのは『噺家さんの素のお喋り』(と言っても矢張り演じているには違いないですが)を楽しめれば良いのでしょう。
愉快な座談会でした。


入場時に若干の混乱があったものの、自由席の古金亭では仕方ないですね。
この会は、券に振ってある番号の順に入場と決まっているのですから
主催者さんが手にしていたリストそのものに
『この番号の順にご入場となります』と一言添書きして、
ぱんと扉に貼り出していただけたならば、より良かったかなぁ。
『宿屋の富』よろしく番号を突き合わせる図もまた楽しい感じですしね。
場所もまさに『ここ』なんですし。

各師競演のらくご・古金亭、次回は討ち入りの日、12月14日(土)開催と予告されています。
こちらも討ち入りたいですね、また。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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