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鈴本10下夜 10/24

10月24日(木)鈴本演芸場 夜席

先週(10/16)の“らくご街道 雲助五拾三次 -江戸前-”へ、長い鑑賞歴を持つ友人を『ご一緒に如何?』と誘いましたところが、時間の遣り繰り不調で沙汰止みに。
『それでは定席を』と香盤を眺めましたら、上野は三三師匠の芝居。
『まるで誂えた様だね』など喋りながら鈴本へ二人旅。


柳亭市助 道灌
林家扇 悋気の独楽
鏡味仙三郎社中 太神楽
柳亭燕路 間抜け泥
林家しん平 漫 談
ダーク広和 奇 術
橘家圓太郎 浮世床
柳家小里ん 天災

~仲 入~

大空遊平・かほり 漫 才
春風亭正朝 紙入れ
林家正楽 紙切り
柳家三三 粗忽の釘


◆市助 『道灌』
着実に前進している感じ。
御隠居の佇まいが秀逸。前座さん離れした高座でした。

◆扇 『悋気の独楽』
二つ目になってからお初かしら?
『雰囲気が違うな』と感じましたがお化粧が出来るようになったのね。髪も赤く染めていました。お似合いです。

妾宅の下女を含め女性の描写、好かったなぁ。定吉の人物造形も見事でした。
しかし前半で言葉の繰り返し、言い換え(トートロジー)が何ヶ所かありまして、そのせいか後半が若干急ぎ加減になってしまったように思います。
くすぐりの二度押し、説明っぽい言い換え、しなくてもいいのではないかしらん。

◆鏡味仙三郎社中 太神楽
今夜は仙三郎師匠単独出演。
師匠の傘を観るのは久々ですねぇ。
昔々、仙之助師と二人、太夫と後見の遣り取りを聴かせながら演っていた愉快な高座を思い出しました。
お馴染み土瓶回しでお開き。

◆燕路 『間抜け泥』
練達の高座。
客席を温めてくれました。
いつも思うのですが、燕路師の高座に接すると一気に『古き佳き時代』へ引き込まれます。
流石の出来。

◆しん平 漫 談
正蔵師代演。
事前に代演が判っていましたので『おお、久し振りだなぁ』と期待をしていたのですが、阪急阪神ホテルの「誤表示」の話題からフランス料理漫談へ。
これはこれで大笑いさせて貰いましたけれども、噺を演って欲しかったなぁ。

◆ダーク広和 奇 術
いつものとぼけた雰囲気で、塩、そしてロープ。

◆圓太郎 『浮世床』
姉川の合戦。
もう、とにもかくにも表情と仕種が傑作。
尻文字めいた腰を動かして字をなぞる仕種なども加わり、爆笑の連続となりました。
好高座。

◆小里ん 『天災』
蝶花楼馬楽師代演。
十八番を披露してくれました。
小里ん師の江戸言葉は綺麗ですねぇ。

これは跳ねてからの話なのですが、友人が『小さん師匠が生き返った様だった』と述懐していました。
全く同感。声や口調、仕種は勿論、頭の形まで似て来ましたな。

この仕込み沢山で『労多くして・・・』の部類の噺『天災』を、これだけ巧みに演ることの出来るのは、小里ん師匠とあと一朝師匠かなぁ~。
至芸を堪能。名演。

◆遊平・かほり
お馴染みの根多ながら愉快。
しかし遊平先生がくすぐりを言うと、本当に客席がし~んとしますな。
これも芸ですよ、確かに。

◆正朝 『紙入れ』
たっぷり演ってくれました。
新吉の馴れない様子の描写が巧みでしたねぇ。
鷹揚な旦那の造形が活きて、後味も良し。面白かったなぁ。好演。

◆正楽 紙切り
鋏試し相合い傘、台風、ハロウィン、歌舞伎。
魔女姿の女の子と大きなかぼちゃ、そして遠くにシンデレラ城のハロウィン、お見事。
歌舞伎は勧進帳、弁慶飛び六方。

◆三三 『粗忽の釘』
紙切りの切り屑を片付ける高座返しの小かじさん。
お掃除の最後に、客席へ向けて手で細かな屑を掃く仕種。これには私大変驚きましたが、師匠の三三師、上がって来るなり『弟子の不始末をお詫び申し上げます』。

噺の方はお向かいの家で渾名を『釘さん』、『路地さん』と付けられるなど独自の演出も豊富に盛り込み、滑稽譚を更に進化させた結構なもの。
客席は爆笑の連続。
下げに掛かる場面で、早くも帰り支度か客席のテーブルを畳む音が数回したのを『ばたばた音をさせている場合じゃないですよ』と噺に取り込んで笑いを誘いました。
およそ40分の長講。好演。


小はぜさんの叩く跳ね太鼓を背に『まさに柳家の芝居だったね』、『地味ながら好演が揃った』など語り合いながら家路へ。
いやぁ~、満足、満足。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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