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林家正蔵独演会 11/14

11月14日(木)林家正蔵独演会 にぎわい座

本日のにぎわい座は林家正蔵師匠独演会。
正蔵師『たちきり』、『試し酒』と前触れされております。

開演直前、いつもの様にいつもの方が「鑑賞マナーのご注意」。
今夜は後ろに一人従えて二人での登場でしたので『新しい方の研修かしらん』と思っておりましたら、後ろは洋服ににぎわい座の法被姿の正蔵師。
『噺家さんが間違えたりしても舌打ちなどしない様にお願いします』、『三席演りますので、宜しくお願いします』と先ずは剽軽に御挨拶。


◆林家なな子 『元犬』
客席の反応を確かめながら演ずる余裕が出てきました。抑揚の効いた高座。好かったですね。

◆林家正蔵 『小粒』
小咄と言えば言える小品。寄席で持ち時間の少ない時に掛かります。
しかしこうした小品を正蔵師は実に丁寧に演ってくれます。好演。

◆林家たこ平 『松山鏡』
初見かなぁ?
枕を喋る間、左袂へ右手を入れ左の二の腕を掻いたり、顔を触ったりと忙しない仕種。
言葉遣いから察するに『野人』もしくは『野生派』という自らを演出して行きたいのかな?
その高座態度に賛否は分かれましょうが、私は、たこ平さん中々の力量の持ち主と思いました。
また観てみたいですね。

◆林家正蔵 『試し酒』
酒談義を繰り広げる二人の大店の旦那の造形がいいですねぇ。
久蔵の呑みっぷりもお見事。またその素朴な雰囲気を実に巧く描写してくれました。

ただ三杯目、次第に酔いの回った久蔵が都々逸を並び立てる場面で、妙に力の入ったはっきりした口調に変わってしまったのは何故なのでしょう。違和感を覚えました。

四杯目は仕種なしで近江屋の旦那が呑みっぷりを描写する、五杯目は下げへ向け畳み掛けるように呑み干す。これが見事だっただけに、都々逸の場面が如何にも惜しかったなぁ。

~仲 入~

◆林家正蔵 『たちきり』
今夜は私、この『たちきり』の根多出しがあったのでにぎわい座へ足を運んだのですが・・・
期待に違わぬ素晴らしい『たちきり』を堪能しました。

枕で『線香』の由来から仕込まなければならないのはお気の毒でしたけれども、その中で『よく一人前になったことを“一本立ち”と称しますが、これは(芸者、芸人が)自分専用の線香台を持ったところからの言葉』と蘊蓄を授けてくれました。成る程ねぇ。

泣かせに走らずむしろ淡々と小雪(小糸ではなく小雪で演っていました)の最期を語る女将。それを聞く若旦那。抑揚の効いた口調、そして豊かな表情でたっぷり。

正蔵師ならばさぞ巧みに演じてくれるであろう、と大期待した通りの出来。好かったなぁ~。

本編冒頭、親族集合の勘当詮議を定吉が説明し、若旦那が独りごちる場面。
ご当地“横浜の叔父さん”で『横浜は良いよなぁ、南京町、にぎわい座もあるし』までは好かったのですが、おかずを入れて調子が狂ったか『外人の居留地もあって』のところで読みを間違えちゃったですねぇ。
『いりゅうち』と演っちゃった。

あと『廃嫡』を『ちゃくはい』と言っていましたが、これも『はいちゃく』以外の読みはない筈、覚え違いか言い違いでしょう。

細かい粗はありましたけれども、全体としては正蔵師らしい優しさに溢れた見事な高座。好演でした。


跳ねて、なにか清々しい気持ちを覚えながら家路へ。
いい会だったなぁ~。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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