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鈴本11下夜 11/29

11月29日(金)鈴本演芸場 夜席

『下席が正蔵師匠の芝居なんだけれども、どう?』と、長い鑑賞歴を持つ友人を誘いましたところ『金曜日ならば時間を作れそう』との返事。
明晩は恒例権太楼師独演会ということで、本日千穐楽の鈴本夜席へとやって参りました。


林家なな子 元犬
林家たけ平 宿題
ペペ桜井 ギター漫談
古今亭菊志ん 紙入れ
柳家小満ん 時そば
翁家勝丸 太神楽
桃月庵白酒 元帳
春風亭一朝 蛙茶番

~仲 入~

ホームラン 漫 才
柳亭燕路 やかんなめ
アサダ二世 奇 術
林家正蔵 一文笛

◆たけ平 『宿題』
息子の通う塾の宿題「鶴亀算」を主題に、会社員の父親とその部下の関係を織り込んだ新作。
『頭が16、脚が44、鶴と亀のそれぞれの数は?』が宿題の内容。私の隣席のお客様、実際に計算していらっしゃいました。
参加型落語、とでも言うべきなのでしょうか。浅い時間、冷えた客席を少しでも前へ引っ張り出そうと、意欲的なたけ平さんの高座。好演。

◆菊志ん 『紙入れ』
千穐楽だからかな、黒紋付で登場。
そして十八番を繰り出して来ました。
菊志ん師ならではの豊かな表情の色っぽい女将さん。新吉たじたじ。
もう少しでもやり過ぎると、いやらしさが出てしまうぎりぎりのところを菊志ん師は知っているのでしょう。お見事、愉快な一席に仕立てました。

◆小満ん 『時そば』
落ち着いた雰囲気で噺を進め、無駄を廃した会話の遣り取りで笑わせてくれました。
小満ん師らしい『竹輪が夜風に震えてる』などの粋な言い回しも嬉しいですねぇ。
貫禄の高座。恐れ入りました。

◆勝丸 太神楽
座ったままで五階茶碗、傘。
客席の小学校三年生の坊やに手伝って貰い、傘の玉受け。更に後ろのお客様にも投げていただき見事に受けていました。
話術も巧み。好い雰囲気の面白い高座でした。

◆白酒 『元帳』
こちらもお家芸且つ自身の十八番を。
白酒師の酔っ払いの描写には毎度感心させられます。上手だなぁ。
流石の出来。

◆一朝 『蛙茶番』
半次の啖呵がお見事。なんだか番頭さんまでもが巻き舌でした。
縮緬の褌を番台に預ける場面で『ぎられちゃぁいけねぇ』と江戸言葉がすっと出るのが堪らない魅力。
好かったなぁ。

◆ホームラン 漫 才
東京オリンピック~TVショッピング~膝の薬
若干押していたのか、いつもよりも短め。しかし何度聴いても面白いなぁ。
東京オリンピック音頭でのたにし先生の当て振りは、まさに絶品もの。

◆燕路 『やかんなめ』
燕路師匠の高座からは『寄席に来たんだなぁ~』と思わせてくれる独特の雰囲気、寄席芸人らしさとでも申しましょうか、を強く感じます。
魅力的だなぁ。
愉快な『やかんなめ』。好高座。

◆アサダ二世 奇 術
新聞紙とコーラ瓶の水芸、そしてカード当て。
お手伝いは勝丸師匠の高座でも登場の小学三年生の坊や。真剣にピストルを構えていました。
ハートの6、なぜ当てることが出来るのか何十回見ても判然としないのですが・・・
今夜も見事に煙に巻かれました。

◆正蔵 『一文笛』
黒紋付で登場。
以前聴いた時よりも丁寧な場面描写、そして確かな人物造形。登場人物が活き活きしています。
特に『堅気になれ』と諭す兄貴が渋くていいなぁ。正蔵師もこの兄貴を演りたくて高座に掛けているのじゃぁないかしらん。
抑揚の効いた口跡で客席を噺へ引き込んでくれました。好高座。


高座返しの小はぜさん、きびきびした所作で非常に爽やか。印象的でした。
その小はぜさんの叩く跳ね太鼓に送られ、友人とてんでに小満ん師、燕路師、正蔵師の名を挙げ、語り合いながら家路へ。
実に好い時間が過ごせたなぁ~。満足、満足。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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