FC2ブログ

五街道雲助・蜃気楼龍玉 二人会 12/28

12月28日(土)五街道雲助・蜃気楼龍玉 二人会 ~冬の噺~ 日本橋社会教育会館

DOURAKUTEI出張寄席、今年の締めくくりは雲助師匠と龍玉師匠の親子会。
『冬の噺』を一席づつ、そしてお家芸『双蝶々』リレー口演と触れられています。
年末の慌ただしさを余所に、家人と二人、日本橋社会教育会館へとやって参りました。


◆林家けい木 『やかん』

◆五街道雲助 『時そば』
昨夜鈴本で聴いた白酒師のくすぐり沢山の『時そば』の元は雲助師でしたか。これはうっかりしていました。
屋号の『とらや』を始め『手伝おうか?』など、爆笑の連続。面白かったなぁ。

◆蜃気楼龍玉 『夢金』
耳慣れた矢来町の型で、細かな会話の遣り取りも懐かしいもの。

侍の造形が実に素晴らしい。
手あぶりに手をかざしながらの会話、二階を見上げる様子、どれをとっても非常に優れた描写でした。巧いなぁ。

矢来町に比べ船頭熊はほんの少し品がよい感じ。
侍に呼ばれ、頭の手拭い、首の手拭いを取る時の、かじかむ手の表現。
そして最後に着ている蓑を脱ぐ折に実際に羽織を脱ぎ、脱いだ羽織をつかって雪を叩き払う仕種。
見事でしたねぇ。
特にこの“脱いだ羽織を蓑に見立てる演出”は真に迫っていました。

下げは(二階を見上げながら)『静かにしろ』。
名演。

~仲 入~

◆蜃気楼龍玉 『双蝶々~定吉殺し』
目の配り、ちょっとした表情の変化などで長吉の癖のある性格を表してくれます。
箪笥の引出を上下一緒に引き出す仕種など、客席のこちらも息を殺して見守りました。
廊下へ出て、貰った薬を“ふぅ~”と吹き、手を払う。
その場面だけでも長吉の“悪の片鱗”を見せつけられた感じがしました。
素晴らしい出来。

◆五街道雲助 『双蝶々~雪の子別れ』
私、てっきり『権九郎殺し』を演るのかと独り合点しておりましたところ、『番頭権九郎も殺して奥州路へ・・・』とさらっと地噺で語って『雪の子別れ』へ。

これまた物凄い出来。

寒さの表現は勿論、義母お光の零落した風情、成長し一端の親分となった長吉の様子、臥せっている長兵衛と長吉の心の通い合い、どの場面も秀逸。

膝立ちになって芝居掛に七五調の台詞を決めた後、『長吉、御用だ』の声。
私、この時“まるで自分が捕り方に囲まれている”そんな気になり『ぞくぞくっ』としました。
名演をたっぷり堪能。恐れ入りました。


跳ねて帰り道に家人が『長吉が可哀想』を連発。
聴く者を噺にのめり込ませる素晴らしい高座を師弟が揃えてくれました。

雲助・龍玉二人会、名演四席。本当凄かったなぁ~。佳い締めくくりとなりました。
大満足。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

最新記事
最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR