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2013年下半期回顧 その2 10~12月

2013年(平成25年)下半期回顧 その2 10~12月

私 『10月は“人形町・らくだ亭”、そしてにぎわい座の“白酒ばなし”で始まりました』
家人 『“らくだ亭”は久し振りだったね』
私 『うむ。五十回記念会でしたからね』
家人 『“白酒ばなし”は“尿瓶の花活け”と“錦の袈裟”お馴染みを二席。面白かった』
私 『国立の茶楽師匠の芝居にも行ったね』
家人 『上手だったなぁ~、“明烏”』

私 『そして“志ん輔三夜”ですね』
家人 『“志ん輔三夜”は皆勤だったね』
私 『三夜とも素晴らしい高座揃いでしたよ』
家人 『初日から順を追ってまとめてよ』

私 『初日は“七段目”、“明烏”、“柳田格之進”だったのだけれども、“明烏”は9月の“らくご・古金亭”の時よりも、この日の方が完成度は高いと感じた。“柳田”は演る度に最後の場面描写を工夫している様子なんだよ。この日の“絹・・・”と天を仰いで呟く柳田・・・その右手に抜き身を握りしめ、恐らく左手は握り拳になっているであろう・・・は秀逸だったなぁ』
家人 『志ん輔師匠は絹をどう扱ってるのだっけ?』
私 『井伊家へ再仕官叶った後、身請けして仏門へ、という設定ですな』
家人 『父親の娘を思う気持ちがよく現れているね』

私 『仲日は“片棒”、“子別れ”、“お若伊之助”。この日は“子別れ”が抜群だったなぁ』
家人 『楽は“稽古屋”、“黄金餅”、“居残り佐平次”』
私 『うむ。楽日の三席とも素晴らしい出来でした。名演』
家人 『絞り込んたらどうなるの?』
私 『初日は“明烏”と“柳田”迷うけれども、既に9月の古金亭で志ん輔師“明烏”を印象高座に挙げているから“柳田”で。そして仲日は“子別れ”、楽は“居残り”かなぁ』

家人 『10月の五拾三次は“庚申待ち”と“三井の大黒”だったね』
私 『珍しい噺を演ってくれたので“庚申待ち”を推したいけれども、ここは素晴らしい出来だった“三井の大黒”だね』

家人 『あと10月は道楽亭さんの出張寄席“雲助の弟子でござる”。三師匠とも素晴らしかったけれども、とりわけて龍玉師が好かった』
私 『“鼠穴”ね』
家人 『龍玉師、急に決まった主任で、噺もその場で決めたのでしょう?』
私 『その決めた“鼠穴”とつく“甲府い”を馬石師が演っちゃったのね』
家人 『売り声がついてしまったのね。 高座へ上がる時のあの何とも言えない表情は、それが原因なのね?』
私 『兄弟子が与えた試練、というところかな?』
家人 『開演前、外へ出て一服しながら考えていた龍玉師、格好良かったわぁ』
私 『日活アクションの一場面の様だったね』

家人 『11月から五拾三次は“名人長二”の続き物が始まって・・・。あとあなた正蔵師匠の芝居に行ってるわね』
私 『にぎわい座独演会と鈴本だっけ?』
家人 『そうそう』
私 『にぎわい座は“たちきり”が聴きたかったんだよ、正蔵師にぴたりの噺の様に思えたので』
家人 『いかがでした?』
私 『思った通り好かった。若旦那物は本当にお似合いだと思う。十八番になるよ』
家人 『鈴本は?』
私 『米朝師匠作の“一文笛”。正蔵師が仲入や主任を務める時のとっておきの根多ですね。あとこの晩は膝前の燕路師“やかんなめ”も印象に残っていますな』

家人 『11月は他にどう?』
私 『五拾三次の“名人長二”は“仏壇叩き”が秀逸。ただ三席は辛かったのではないかなぁ?』
家人 『谷中天龍院まで演ったものね』
私 『“天龍院”は“湯河原宿”から流れで続けて入ったけれども、後半を少し端折った気がしたなぁ』
家人 『だから12月の“請地の土手”の冒頭部分に“天龍院”の最後半を演っていたのね』
私 『うむ、実の親が接近して来るところを演らないと、次に繋がらないからね』
家人 『“名人長二”では12月の“清兵衛縁切り”が一番印象的だなぁ』

私 『じゃぁその12月ね。にぎわい座志ん輔三昧の二席、“掛取万歳”、“芝浜”は絶品でした』
家人 『他はどう?』
私 『人形町らくだ亭の小柳枝師“時そば”、小満ん師“王子の幇間”、好かったねぇ~』

家人 『私は一昨日の会、雲助師“双蝶々~雪の子別れ”、龍玉師“夢金”が好かった』
私 『このところの雲助師匠は“全部が名演”だからなぁ~』
家人 『凄いことだよね』
私 『並々ならぬ研鑽の積み重ねでしょうね』

家人 『10月から12月の“印象高座”をまとめましょうよ』

○茶楽師(10/5 国立10上昼)“明烏”

○志ん輔師(10/6 志ん輔三夜)“柳田格之進”

○志ん輔師(10/7 志ん輔三夜)“子別れ”

○志ん輔師(10/8 志ん輔三夜)“居残り佐平次”

○雲助師(10/16 五拾三次)“三井の大黒”

○小里ん師(10/24 鈴本10下夜)“天災”

○白酒師(10/30 雲助の弟子でござる 其の三)“犬の災難”

○馬石師(10/30 雲助の弟子でござる 其の三)“甲府い”

○龍玉師(10/30 雲助の弟子でござる 其の三)“鼠穴”

○燕路師(11/29 鈴本11下夜)“やかんなめ

○琴調先生(11/30 らくごカフェ宝井琴調独演会)“中村仲蔵”

○志ん輔師(12/3 志ん輔三昧)“芝浜”

○志ん輔師(12/13 国立12中夜)“幾代餅”

○小満ん師(12/14 らくご・古金亭)“雪とん”

○小柳枝師(12/17 人形町らくだ亭)“時そば”

○小満ん師(12/17 人形町らくだ亭)“王子の幇間”

○雲助師(12/24 五拾三次)“名人長二~清兵衛縁切り”

○龍玉師(12/28 雲助・龍玉二人会)“夢金”

○雲助師(12/28 雲助・龍玉二人会)“双蝶々~雪の子別れ”


家人 『何よ、十九席も、三ヶ月で』
私 『だって絞れないよ。“印象高座”と言うことで列挙するにとどめましょう』
家人 『まぁ、好みの師匠の高座ですものね』
私 『そうなんだよ。仕方ないさ』

家人 『来年も月例の雲助五拾三次が鑑賞の軸になるわね』
私 『うむ。寄席でのんびり気楽に楽しむのも悪くないけれども』
家人 『道連れだね、雲助師匠と』
私 『来る年もまた健康に過ごして、大いに愉快をしたいものだね』




Tag:雑記  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
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