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らくご街道 雲助五拾三次 -名人長二- 千穐楽 1/15

 1月15日(水)らくご街道 雲助五拾三次 -名人長二- 千穐楽 日本橋劇場

雲助五拾三次、区切りの第十宿目。
『名人長二』連続口演の千穐楽。『お白州』、『大団円』。

◆影の声・柳亭市助 『前回までの粗筋』
下座の糸に乗せて朗々と粗筋を読む影の声、市助さん。
発端の “仏壇叩き” から “清兵衛縁切り” までの粗筋を淀みなく紹介してくれました。
本当、これは好企画ですねぇ。
市助さんも素晴らしい仕事振り。お見事。

◆五街道雲助 『お白州』
『市助さんが大変上手に粗筋を喋ってくれまして、なんなら全部演ってくれればいいのに』など客席を和ませながら『そのまま続きを演らせていただきます』と入りました。

後から考えますと、この『自ら前回までの筋をなぞることなく噺に入ったこと』が、躓きの遠因なのかも。

お白州場面ですので侍言葉、それも文語調の固い言い回しばかり。“暖機運転なし” の為、初手から噛みまくってしまい調子が出ません。
遂には絶句。後が出てこなくなってしまいました。
一言一句をも疎かにせぬ雲助師の真面目な姿勢が、反対にその足を引っ張ることになってしまった感じです。
少し時間を置いて先へ進めること二度。
『なんでしたら、他の噺にしましょうか』と冗談めかした発言も飛び出す大苦戦でしたけれども、何とか乗り切って仲入へ。
『少し時間を頂戴しまして、楽屋で浚って参ります』

昨年3月の連続口演での馬石師に比べますと、今夜の雲助師 “お白州” は恐らく三倍以上の文章量ではなかったかしらん。
非常に綿密且つ詳細な描写の連続、そして固い侍言葉。
歌舞伎役者でも苦労するであろう感じの難しい演出でした。

~仲 入~

◆五街道雲助 『大団円』
裁きの方向性は “お白州” で明らかになりましたけれども、長二の親殺しの罪はどうにも拭い難い為、呻吟する南町奉行筒井和泉守。
関係者の内偵を続けるうちにとんでもない事実が発覚し、新たな展開へ・・・
『毒殺は相が変わってしまう為』とお幇間医者岩村玄石は亀甲屋半右衛門を『鍼で左乳下の急所をついて』殺害。
これを依頼したのが長二の実母お柳、密通していた幸兵衛ともども『親殺しどころか、実父半右衛門の仇を討った』との『新事実判明』。

傑作だったのは『お裁きの言い渡し場面』。
美濃屋夫婦、岩村玄石は遠島。そして・・・
『隅に控えし噺家五街道雲助。その方、圓朝師匠の原作通りを伝えようとの意気やよし、今回は失敗に終わったが・・・』と遊び、客席から大拍手。前半の躓きを吹き飛ばしました。

長二改め亀甲屋半之助とお島(仏壇叩きの坂倉屋娘)との婚礼など後日談まできちんと口演し、まさに大団円。
鳴り始めた追い出しを制し、客席へご挨拶、そして緞帳を降ろしました。


跳ねて家人が『お白州に雲助師匠本人が出て来たのにびっくり。あれ咄嗟の考えかな?』と問いますのに『ご本人を登場させる構想はあったのだろうけれども、台詞は違うものだったのじゃぁないかな』など様々喋りながら家路へ。
途中『兎にも角にも、またいつかと期待して口演を待っていましょう』と意見一致。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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