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国立名人会 2/23

 2月23日(日)第371回 国立名人会 国立演芸場


2月の国立名人会は主任圓窓師、仲入に雲助師。
更に小ゑん、扇辰、志らくの各師登場。魅力的顔付けに惹かれ家人と連れ立って三宅坂へ。


◆柳家フラワー 『子ほめ』

◆入船亭扇辰 『夢の酒』
一席終えた高座返しのフラワーさんが、遅れて入場するお客様の着席を待ちながらめくりの横に控えている間に『いいから、いいから』といった感じで登場。
『冬季五輪で寝不足でしょう』、『ご自宅でCDなど聴きながら寝るのではなく、木戸銭を払って生の落語を聴きながら寝る。これが贅沢というもの』
などと枕を振って本編へ。

冒頭のお花の『起きてくださいよ』の仕種、声の様子が、本当に寝ている人がそこにいて、その人を起こしている様でした。いきなりぐっと掴まれて噺へ引き込まれましたねぇ。
凄いね、どうも。

お花の取り乱し様が、落語らしい誇張した描写で客席は大笑い。どんどん前へ前へ乗り出す乗り出す。
いやぁ、お見事。
好高座でした。

◆立川志らく 『粗忽長屋』
前方の高座を目の当たりにして力の入った高座。
随所に談志師匠の懐かしい雰囲気が散りばめられた “いかにも” といった雰囲気。客席を大いに沸かせました。

『落ち着きなさいよ』、『友達がこんなになっちゃって・・・(泣き声)』のくすぐりを何度も押して、その度に客席は大笑い。
私も大変面白かったのですが、ぎりぎり野卑になるのを回避したと感じたのも事実。寄席の芸ではないのね、もう。
何か様々な思いが頭の中をよぎりました。

◆五街道雲助 『井戸の茶碗』
『待ってました!』の声が客席から上がる中を着座。さっと噺へ入りました。

昨年9月22日の “らくご街道 雲助五拾三次 -寿-” での口演とほぼ同じ構成。
若侍の名は “高木佐太夫” 。
千代田卜斎は “旧主家に帰参が叶い、自身は九州(だったかな?)へ帰ることが決まった” ことを屑屋清兵衛に伝えながら、高木と娘お雪との婚礼(の約束)の仲立ちを依頼します。

仏像から出る金子は “五十壱両” としたのが目新しいところ。
高木佐太夫と千代田卜斎が二十五両、屑屋清兵衛が壱両。またその分配の提案は、千代田卜斎の住む長屋の大家さんから、としました。

分ける金額とすれば成る程この方が本当らしいのですが “子孫の為に仏像へ託す非常金” とすると半端な金額なのは否めません。悩ましいですねぇ。
対して、分配の提案が清兵衛ではなく大家さんというのは、すとんと腑に落ちる気がしました。

下げは『騒動になるといけない』。

お家芸に “磨きがかかって” 更に進化しています。堪能しました。

~仲 入~

◆柳家小ゑん 『ほっとけない娘』 作=小林由紀
仏像に魅せられた35歳の娘と、その父親の同僚の部下 “大仏” が見合いをする、といった大筋に、様々な仏像絡みの挿話を絡めた爆笑譚。
所謂 “おたくもの” で、小ゑん師を置いて他に演り手は・・・見当たらない感じ。

途中『黄金餅』に似た道中の言い立てが入り、これがまた見事なもの。北鎌倉から片瀬江ノ島。素晴らしかったです。

神と仏、釈迦と観音など若干取り違えも見受けられましたけれども、まぁこの噺は細かいことを言わずとも良いでしょう。
愉快な愉快な一席。面白かったなぁ。

◆北見マキ 奇 術
おぉ、お久し振りですねぇ。
ロープ、金輪、動くハンカチ、そしてまたロープ(ガス灯様の灯りが点いたり消えたり)、不思議だなぁ。
相変わらずお洒落な高座。

◆三遊亭圓窓 『武助馬』
圓窓師らしい落ち着いた口調から、ぼそっと古典的くすぐりが飛び出す。
何と言うのでしょう、これが本寸法の古典落語なのだ、と思い知る感じでした。
のんびりと落ち着いた笑い。
ほんわかした雰囲気で跳ねました。
流石だなぁ、圓窓師。


名人会に相応しい高座が揃い、家人と二人『満足、満足』。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

imagica URL|文楽を観ました
#- 2014.02.24 Mon21:16
お詳しいですね。私は今日国立で文楽「七福神宝の入船・近頃河原の達引」を観ました。達引は思ったより、退屈でした。今月の文楽は、3部立てで、2部の「染め模様妹背門松」お染久松の悲恋ものですが、これが、面白かった、咲大夫さんの浄瑠璃が巧くてかつ、愉快でした。
喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう) URL|文楽を
#L8qX7C.g Edit  2014.02.25 Tue00:09
日曜日、演芸場へ入場する際、時間の余裕がありましたので資料館へ寄って錦絵の展示を見ておりました。
ちょうど文楽のフィルム映写もしていましたので、少しだけ鑑賞しました。
フィルムでも重厚な雰囲気の一片が感じられました。
そうですかぁ。imagicaさん人形浄瑠璃も・・・。
幅広く伝統芸能をお楽しみなんですねぇ。
愉快な舞台だったとのこと、何よりです。
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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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