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むかし家今松独演会・春 4/9

 4月 9日(水)むかし家今松独演会・春 国立演芸場


『黄金の大黒』、『笠碁』、『長崎の赤飯』と根多出しされている今松師独演会・2014春。
十代目の口演が印象に残る『笠碁』を聴きたいなぁ、と予約を入れました。

◆立川笑二 『子ほめ』

◆柳家小せん 『あくび指南』
刈り込んだ尺、持ち前の美声で心地良い高座。

◆むかし家今松 『黄金の大黒』
口慣らしと言ったところ。
長屋連中の店賃を巡る茶利はあっさり目。
代わりに次の場面で『羽織ってなぁ~に?』と挿れました。これは笑ったなぁ。
大黒様が恵比寿様を呼びに行くまできっちりと。

◆むかし家今松 『笠碁』
『待ったを打っているのじゃぁないかと・・』、『返さなけりゃ泥棒だ』、『大掃除云々』、『商売なんかどうだっていいんですよ』、『おっぱいが大きいからって威張っている』など
懐かしい言い回しを残しつつ、端正な居住まいの『笠碁』。
因みに “首振り” はしません。
今松師らしいあっさりとした味わいが光りました。

~仲 入~

◆丸一仙翁社中 太神楽
仙翁、仙若、花仙の三人で登場。
小仙師匠が仙翁家元となられたのね。
しかし久し振りだなぁ~。お元気そうで何よりです。
仙翁家元が後見を勤めながら一緒に曲芸もする大車輪の活躍。
見事な高座、客席大いに沸きました。

◆むかし家今松 『長崎の赤飯』
初めて聴く噺です。粗筋も知りませんでした。
冒頭、 “有り得ない事” を意味する言葉として “長崎から強飯が届く” との言い方があった、と仕込みました。

さる大店の息子が芸事に夢中となり父親から勘当されますが、母親の密かな働きで母方の親類の住む伊勢へ預けられます。
その伊勢の叔父が商用で長崎へ下る際に同道した息子(金次郎だったかな?)は、同地の大店の一人娘と出会い婿養子となって長崎で暮らすことに。

一方江戸では、一人息子を勘当して三年、後悔しきりの大旦那。
息子の消息は?と気を揉んでおりますと、これこれこういう子細と女房から明かされて大喜び。息子を呼び返すことに。

帰って来た息子は既に長崎の大店で婿養子となり、その女房のお腹には子までいるとの話。
何とか江戸へ引き留めて店を継がせたい父親が、番頭ともども奇策を案じますが・・・

番頭が茶利の効いた役回りで大活躍。

二股を掛けられた婚家(武家!)主人の、誠に粋な計らいをもって大団円となります。
お開きに相応しいお目出たい噺。
客席も笑顔一杯で拍手。

長く複雑な噺ながら、そこは今松師。地に頼らず、会話で紡ぎ解りやすく演ってくれました。流石だなぁ。


いやぁ、好高座の揃った素敵な会だったなぁ、 “秋” も是非とも参加させていただきたいなぁ~、などと道中独りごちながら帰宅。

ほぼ同時刻に行われていた “にぎわい座 五街道雲助一門会” に行っていた家人が、間もなく帰って来ました。

にぎわい座も非常に素晴らしい内容だったとのこと。
演題を記載しておきましょう。

◆雲助師匠、芸術選奨文部科学大臣賞受賞のお祝い。花束贈呈。
◆柳家さん坊 『牛ほめ』
◆隅田川馬石 『王子の狐』
◆五街道雲助 『禁酒番屋』
~仲 入~
◆桃月庵白酒 『義眼』
◆蜃気楼龍玉 『大坂屋花鳥』

師匠と兄弟子の “命令” で主任を勤めることとなった龍玉師。
下掛かった噺の続いた〆に、ぼやきながらも渾身の『大坂屋花鳥』。好演だったとのことです。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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