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睦会 5/9

 5月 9日(金)睦会~扇遊・鯉昇・喜多八三人会 にぎわい座

1月14日以来の “にぎわい座 睦会”。今夜は扇遊師が主任で二席と触れられています。

◆瀧川鯉○ 『かぼちゃ屋』
何回か聴いていますけれども、達者な前座さんです。ちと早口になってしまう癖があるかしらね。
今夜は愉快な与太郎と威勢の良い長屋住人を上手に演じ分けました。
面白かったなぁ。

◆入船亭扇遊 『一目上がり』
この “にぎわい座 睦会” も足掛け八年、二十三回目なんだそうです。
『同じ根多を二度と掛けない』と決めているので、次第に根多が枯渇してきたとのこと。
そんな前置きを10分ほど喋ってから本編へ。

非常に好調な感じ。いつもの『扇遊スマイル』全開で、愉快に噺を進めました。好かったなぁ。

◆瀧川鯉昇 『安兵衛狐』
お馴染みの古今亭の型ではなく、原形と言うべきかやや重い方の上方噺『天神山』版をじっくりと。
幽霊妻の件では髑髏を持ち帰るという気味の悪い展開。
下げは同じく『ああ、叔父さんも狐だ』。

私、聴きながら『この奇譚と言うか暗い調子の噺を、よくまぁあれだけ軽妙な演出に改作したものだなぁ』と感心していました
志ん生師の手かなぁ?凄いね流石に。

勿論、今夜の鯉昇師の高座も素晴らしい出来。
前半の『源兵衛墓見酒』、そしてまた捕まえられた狐を安兵衛が買う場面あたり、臨場感溢れる演出。
たっぷり魅せてくれました。好高座。

~仲 入~

◆柳家喜多八 『親子酒』
約二十分ほど酒の呑み方と言うのかなぁ、御本人の『こだわり』をたっぷりと。
枕が長いと聴いていてだれることがありますけれども、
今夜は長い枕で薄まる感じもなく、独演会風味のくだけた雰囲気に。
本編も喜多八師の個性が充分に発揮された演出で、非常に印象的でした。
乗っていましたね。

それにしても、あれが喜多八師の素の酔い方だとするなら、お近づきにはなりたくないなぁ~。
まぁそれ程に真に迫った高座だったのでしょう。面白かったですねぇ。

◆入船亭扇遊 『文違い』
雲助師が廓噺の枕で演る『手練手管』をそのまま(あら、こちら初めてぇ?ってやつ)演ったので、
てっきり『三枚起請』かと早呑み込みしちゃいました。

これがまた見事な『文違い』。

日向屋半七、お杉、芳次郎、角蔵の人物造形が非常にしっかりしていて
きちんと整った感じとなりました。
特に色悪芳次郎が見事だったなぁ。

この噺は演者を選びますねぇ・・・芳次郎が “それらしくない” と不味いものねぇ。
扇遊師、 “眼病み男” 情人芳次郎を実に活き活きと見せてくれました。
お杉、半七の手紙の広げ方など細かい所作もまたお見事。素晴らしい高座。名演。


跳ねたのは “いつもの睦会時間” の9時半過ぎ。
好高座が四席揃って満足、満足。
その中でも、扇遊師『文違い』は抜群の出来だったなぁ~、と独りごちながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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