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志ん輔三昧 6/13

 6月13日(金)志ん輔三昧 古今亭志ん輔独演会 にぎわい座

“梅雨の晴れ間” と題し、にぎわい座の古今亭志ん輔独演会。今回で五回目ですね。
志ん輔師『船徳』、『佃祭』と根多出しされています。


◆林家つる子 『手紙無筆』

◆立川吉幸 『大安売り』
志ん輔師が面倒をみている二つ目さんの勉強会 “たまごの会” で活動されているとのこと。
枕を喋っている間、実にせわしなく上下を振るのが気になりました。
本編へ入ってからは首振りも落ち着いて、手堅い運び。好演でした。

◆古今亭志ん輔 『船徳』
湘南新宿ラインが止まっていて(確か横須賀線も動いていなかったですね)渋谷乗換でいらっしゃったとのこと。
『渋谷、どうなっちゃったの?』と、まずは不便な乗換への嘆きから始まりました。
私も先だって国立競技場へ向かう為に渋谷乗換だったのですが、散々歩いた覚えがあるので大笑い。

今夜は桟橋の船頭さんと川面の船頭さんの遣り取りからではなく、若旦那が親方に “懇願” する場面から入りました。
船頭連中の “悪事白状” は割合にあっさり目で、力点を船上風景に置いた感じ。
いかにも若旦那らしい我が儘な船頭さん、面白かったなぁ。

中盤、船に乗るのを禁じられた(?)若旦那が、二人の客へ麦茶を出す場面を挿れました。
客が冷たい麦茶を美味しそうに飲み干す描写、夏の暑さを見事に表現していましたね。

~仲 入~

◆古今亭志ん輔 『佃祭』
非常に清々しい表情で上がってきまして『渋谷、渋谷で次回の前売予告を言い忘れちゃった』
何でも開演前に何回も念押しされたそうですが・・・
もっとも、お客様は告知がなくとも “仲入で次回受付は先刻御承知” だったのでしょう。
長い行列を作って次回の予約をしていました。

さて『佃祭』。
虫歯のおまじない、梨の実と戸隠さまを仕込んでおいて、神田お玉ヶ池の小間物屋のご主人、祭好きの次郎兵衛さんがお内儀さんに悋気されながら出掛ける場面を丁寧に描き込みました。

滑稽味に寄せた演出で、佃島での出会いはからっとした描写。
『帰りが遅くなると・・・』と、ひたすらお内儀さんの悋気を恐れる次郎兵衛さんの様子を、面白おかしく演じました。

反面、船がひっくり返って全員が亡くなった深刻さは他人事の感じ。このあたり、難しいですねぇ。
滑稽味に寄せた場合、描写の中心は後半の “弔い騒動” なのでしょうから、これは仕方ないのかなぁ。
与太郎の悔やみ他、笑いどころ沢山の後半は大変愉快。
その与太郎の “身投げ探し” で永代橋場面までの完全版。堪能しました。


跳ねて家人が『志ん輔師は枕から本編へ入るときに繋がりが自然よね。すぅっと引き込まれるわ』
『定型の枕は無いんだよね、志ん輔師。それでいて巧みに繋ぐね』など語り合いながら家路へ。
『佃祭』、傑作だったなぁ。大満足の志ん輔三昧。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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