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らくご・古金亭 6/14

 6月14日(土)第十四回らくご・古金亭 湯島天神参集殿

今夜のらくご古金亭は主任馬生師『居残り佐平次』、仲入雲助師『大山詣り』。
他に小里ん師、一朝師、龍玉師出演と触れられております。


◆金原亭駒松 『穴子でからぬけ』

◆金原亭馬吉 『狸賽』
愉快な高座。
持ち前の高い声が子狸の描写にぴたり嵌りました。好演。

◆蜃気楼龍玉 『一眼国』
龍玉師では比較的遭遇率の高い印象の噺で、 “手の内” と言ったところでしょうか。十八番の一席。
“一眼国奉行所”のお白州に引き据えられた香具師の恐る恐る周囲を見る上目遣いなど、龍玉師ならではの卓抜した描写力、表現力が冴えた感じ。
面白かったなぁ。

◆柳家小里ん 『二階素見』
まずは『蛙の女郎買い』を枕に古川柳を散らしながら、面白おかしく吉原を紹介してくれました。
吉原となれば小里ん師の右に出る御仁はいらっしゃらないですからね、
素晴らしい “吉原細見、語り版” と言ったところ。

本編も文句なし。
特に若旦那がふと我に帰り『忙しいね、こりゃ』と演って、客席へ若旦那の独り芝居を再認識させる場面、
この台詞の挟み方などまさに名人芸だったなぁ。いい演出でした。
好高座。恐れ入りました。

◆五街道雲助 『大山詣り』
梅雨が一服して晴れ間の広がった昨日今日の空を指して『いやぁ、これが五月晴れ、まさに “新三!、いい節句だなぁ” と言いたくなりますね』と家主長兵衛の台詞を芝居掛りで発声し、客席をぐっと高座へ引きつけました。
凄いね。

本編も緩急の効いた運びで客席をそらしません。
熊さんが女中に起こされてふと頭に手をやり、坊主頭に気づく場面が傑作。
そしてそこから噺が急加速して下げまで畳み掛けていくのですが、この手綱さばきと言うのか何と言うのか・・・素晴らしかったなぁ。
勢いをつけて船の遭難を “騙る” 熊さんそのままに、雲助師も喋りの速度を増していくのですね。臨場感満点。名演でした。

~仲 入~

◆春風亭一朝 『たがや』
今夜は『軽く演ろう』と努めた雰囲気。
大根多揃いでしたので、客席に息抜きをして貰おうという気遣いでしょう。
切れ味鋭い啖呵を堪能しました。

◆金原亭馬生 『居残り佐平次』
居残りの説明はせずに、さっと本編へ入りました。
噺の運びはいつもの様に丁寧な紡ぎ方。
初めて聴くお客様でもこれならば理解出来るだろう、という感じ。

佐平次の小悪な感じは敢えて描写を避けたのかなぁ?
調子の良さの方が前に出ていました。
最後半、女郎屋の主人の “大物感” は非常に印象的。巧みな人物造形だった様に思います。
下げは『とんだ喰わせ者』、『一杯喰わされた』。
好演でした。


跳ねて玄関先で雲助師、龍玉師と一緒に外へ。
家人に小咄『蛙の女郎買い』を “解説” しながらの帰り道となりました。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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