FC2ブログ

JAL名人会 6/23

 6月23日(月)JAL名人会 内幸町ホール

松鯉先生と喬太郎師匠の名が目に留まった今月のJAL名人会。
梅雨の晴れ間と言いましょうか、曇り空の中を内幸町ホールへ。


◆柳家緑太 『浮世根問』
緑太さんでよく遭遇する『やかん』の前半部分。
10分程の尺でしたけれども、調子良く噺を進めました。
流石に練れています。面白かったですね。

◆三遊亭時松 『松曳き』
演題で混乱があったとのことで、先ずはその説明から。
『三方一両損』、『松曳き』、『ぞろぞろ』の候補から、最初は『三方一両損』で決まっていたらしいのですが
後日、いつの間にか『松曳き』となり、今日午後の確認電話でも『松曳き』であった筈が・・・
プログラムには『ぞろぞろ』。
どうなってしまったのか、と・・・
これが枕で『松曳き』へ。
そりゃ、時松さん袴姿ですっかり侍の準備しているのですもの。
それに録音前提ですからねぇ。浚って来ていますでしょうし。
侍言葉も澱みなく結構な『松曳き』、好演でした。

◆三遊亭楽生 『厩火事』
初めて高座に接します。
楽太郎の圓楽師(つまり当代)の一番弟子なんだそうで、お内儀さんが歯医者さんと “自己紹介” 。
聴き易く、また良く通る声の持ち主ですね。恵まれています。

もしかすると寄席の間口で演り慣れないのかなぁ?
ここ内幸町ホールは定席に近似した間口、奥行きの小屋ですけれども、どうも動作が大袈裟。
且つ声を張り続けて噺を進めていくので、聴き疲れしますねぇ。

声の強弱に留意して会話を紡いで欲しいなぁ。
三人の登場人物全員が『同じ様に声を張り、揃って大きな声』って不自然なのでは?
噺に澱みはありませんし喋りの力量は相当のもの。場面場面では面白い所もあり、また様子も好い。
そして最初に書きました様に声にも恵まれているのですから、もう一工夫あらばなぁ・・・と惜しい感じ。

◆神田松鯉 『出世の高松』
高座返しの駒松さんが、松鯉先生持参(?)の小振りの釈台を置いて、さぁお馴染み “水戸黄門記” より『出世の高松』。

二代水戸藩主徳川光圀の異母兄、松平頼重の出生秘話。
兄を差し置いて家督を継いだ光圀が後年、兄の息子である綱條を養嗣子として順を戻すまでの物語。
『蘭奢待には東大寺の文字が隠されております』、『まるで鱗の様な刃紋の為に鱗丸と名付けられました・・・』など、講釈好きには堪らない言い回しを堪能。
面白かったなぁ。痺れました。

~仲 入~

◆Wモアモア 漫 才
お元気そうで何より。
掴みから客席を爆笑させてくれました。
とりとめのない時事根多が面白いってのが練達の至芸ですね。
本編は『会津磐梯山』。こちらも大いに沸かせて愉快な高座。お見事。

◆柳家喬太郎 『夜の慣用句』
少しお顔が小さくなった?かな?
頬から首へ掛けての線がすっきりした印象です。

今夜は短い噺なので枕をたっぷり。
旅の話題、機内放送の挿話など喬太郎師らしく “機内で聴くお客様” への心遣いも盛り込んで、大いに笑わせてくれました。

本編で、二軒目の店つまりキャバクラでの課長の振る舞い(水割りを股間へこぼし、拭いて!拭いて!)の場面、
『機内におきましても、こうした行為をCAにしますと “迷惑行為” となります』と演って場内を爆笑させました。
まさか、ここを録る為にこの『夜の慣用句』が選ばれた訳でも無いのでしょうが、妙に現実的な “ご注意” の様で面白かったですね。


この会は “当日根多出し” で、入場前に配布されるプログラムで今夜の根多を知ることが出来る訳ですが
その際に『喬太郎師匠、 “夜の慣用句” かぁ』と少し落胆したのもどこへやら、
『いやぁ~面白かったなぁ』と独りごちながら家路へ。

JAL名人会、次回は7月29日(火)の開催。
主任柳家小ゑん師、仲入桂吉弥師。三遊亭歌奴師他の出演とのことです。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

Comment

comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR