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第54回人形町らくだ亭 6/25

 6月25日(水)第54回人形町らくだ亭 日本橋劇場

『雨、降らなければいいけれどなぁ』と胸の内で言いながら人形町へ。


◆林家なな子 『味噌豆』

◆立川志の春 『権助魚』
はっきりとした口跡で好感。
人物造形が見事。愉快な高座でした。

◆柳家さん喬 『水屋の富』
吾妻橋のたもとでお祖父様におねだりして飲んだ檸檬水の思い出話から。
『硝子の器に当たる金柄杓のカランカランという音が・・・』
この枕で高座はあっという間に暑い夏の風情となりました。

悪夢の迫力が凄いですね。これでは寝ていられません。
寝不足で弱っていく水屋さんを巧みに描写した為、下げが非常に効きました。
聴いているこちらも『良かったね』と水屋さんに同感する様な感じ。爽やかな印象でした。

~仲 入~

◆柳家小里ん 『青菜』
御隠居のゆったりとした口調がそれらしく素晴らしい。
では植木屋さんは?これが決して早口ではないのですね。
それでいて、確かに江戸の職人なんですよ。このあたりが名人芸なのだなぁ。
帰宅してからの夫婦の会話風景もまた秀逸な描写。
目の前で実際に二人が喋っているのを聞いている、そんな感じ。
好高座でした。

◆柳家小満ん 『首ったけ』
私が今夜の根多を知ったのは昨日でしたけれども、その際に小満ん師の声で下げの一言が頭の中で蘇りました。

『サッカーも、まぁサッカーだけに蹴りがつきまして・・・』とほぐしながら、
Jazz Standard 『I Surrender Dear』 の邦題が『首ったけ』(あなたに首ったけ)と粋な題でした、と紹介してから
(ここで一節唄っても好かったのでは?・・・その方が次の話題へ自然に進むことが出来そう)
吉原へと話題を転じ、
冷やかし・紙漉橋などの紹介から “蛙の女郎買い” を挟んで本編へ。

“待ちわびる耳に蛙の声ばかり”
“寝た振りで耳そばだてる上草履”
など古川柳を散らしながら次第次第に客席を色街へ誘ってくれました。巧いなぁ。堪能しました。


外へ出て、相当降ったらしく濡れた路面を眺め
『静かな流れだったけれども好高座揃いだったなぁ』と呟きつつ家路へ。





Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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