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第四回 NBS殺人研究会 6/29

 6月29日(日)第四回 NBS殺人研究会 お江戸日本橋亭

NBS(日本橋)殺人研究会、今夜はその第四回。
蜃気楼龍玉師『猫定』、神田松之丞さん『畔倉重四郎より 三五郎再会~三五郎殺し』と前触れされています。

松之丞さんの『畔倉重四郎』は前々回の『金兵衛殺し』、前回の『焼き場殺し』の続き。
龍玉師は、古くは圓生師の名演が録画に残り、雲助師匠が復活させた『猫定』。
梅雨の晴れ間と思いきや、突然の豪雨もという日曜日。日本橋亭へやって参りました。

◆解 説 石井徹也 いたちや女将
今夜は龍玉師の方は一席噺で解説不要ですので、松之丞さんの『畔倉重四郎』について、前々回の『金兵衛殺し』から『栗橋の焼き場殺し』、そして今日の『三五郎再会~三五郎殺し』の粗筋を追ってくれました。
簡単な予習復習と言ったところ。

また、いたちや女将さんからこの殺人研究会がタブロイド紙に紹介されたと “ご報告” があり、その所為か今夜は過去最高の入りとのこと。
石井氏も仰られましたけれども、回を追うに従ってお客様が増えるのは嬉しい限り。
企画の勝利でしょうね。

◆神田松之丞 『畔倉重四郎より 三五郎再会~三五郎殺し』
前回の “焼き場殺し” 直後、二人で逃げては目立つとばかりに別れてそれきりとなった三五郎と重四郎。
重四郎は神奈川宿の大黒屋へ入夫し、二代目大黒屋十兵衛に収まっていましたが、そこへ知らずに逃げ込んで来たのが昔の悪党仲間の三五郎。
三五郎は博打のいかさまが発覚し、命からがら裸同然の姿で転がり込んできたのでした。
とまあ、その後三五郎が昔の悪事を根多に重四郎へ強請染みた事を繰り返し、業を煮やした重四郎に・・・という展開。
神奈川宿、程ヶ谷(保土ヶ谷)宿、大森、鈴ヶ森と、東海道筋を舞台に繰り広げられる物語。

『これで何人殺したろう、忘れちまった』
重四郎の独白が何とも不気味な『三五郎再会~三五郎殺し』
面白かったなあ。

~仲 入~

◆蜃気楼龍玉 『猫定』
“大阪の馬生” 、 “玩具屋の馬生” とも称された五代目金原亭馬生師から圓生師匠が昭和初期に教わったと伝わるこの『猫定』。
圓生師匠が亡くなって絶えていましたが、雲助師が久々に再演。
また最近では(私は未見ですけれども)三三師も掛ける様です。

『この殺人研究会は私にとって根多下ろしの場ですけれども、通常根多下ろしと言いましても、小さな会などでこっそり試演することがあります』
『しかしここで演る噺は、余所で掛ける機会が殆どないので、今夜が “本当の” 根多下ろしとなります』
と、断りを入れて早速本編へ。

初演から名演でした。
物凄い臨場感。

実は帰宅して圓生師匠の録画を見直したのですけれども、
猫と定吉の “会話” 場面などは今夜の龍玉師の方が丁寧な紡ぎ。
龍玉師、もしかすると猫好きかしらん?

また按摩三味の市の描写、そして立ち上がった仏に驚く長屋連中の様子なども龍玉師の豊かな表情が活きて、圓生師版よりも演出の厚みが増している感じ。
いやぁ~恐れ入りました。素晴らしい高座。
これは十八番になりますね。


NBS殺人研究会、次回は11月3日(祝)。龍玉師『怪談牡丹灯籠より 孝助の槍~平左衛門殺し』、松之丞さん『青竜刀権次』と発表されています。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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