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国立7上昼 神田京子 真打昇進披露興行 7/3

 7月 3日(木)国立演芸場 昼席

国立演芸場7月上席は芸術協会の真打昇進襲名披露興行。
今回の真打昇進は
柳家小蝠師
神田京子先生
春風亭べん橋改メ 八代目春風亭柏枝師
の三師。
この三師匠が主任を順番に勤める興行で、その日の主任に依り顔付けもがらりと変更。
今日は神田京子先生の主任番で、師匠の陽子先生、更に仲入に松鯉先生登場。楽しみです。


◆桂たか治 『子ほめ』
緞帳が上がり、綺麗な淡紅色の地に梅の木を白く抜いた後ろ幕が目に飛び込んで来ました。
後援会 京子おだんご倶楽部与利 と染め抜いてあります。良い色の後ろ幕ですね。こうして思い出して書いているいまも、鮮やかな色が目に焼き付いている感じです。

さて、たか治さん。
文治師の弟子、と自己紹介。
まずまず無難に噺を進めていたのですが・・・
『栴檀は双葉より芳しく、蛇は寸にして人を呑む』が出てこない。詰まっちゃった。
数秒の間が空きましたが、思い出して続けました。
色々なことが起きるものですなぁ。
しかし、すぐさまその失敗を噺に取り入れて演るところなど、中々どうして達者な高座。

◆神田きらり 『宮本武蔵 狼退治』
箱根山中での狼退治。
元尾張藩柔術指南役、関口弥太郎が駕籠かきとなって登場。
狼の遠吠えもお見事。

◆桂歌助 『元帳』
新真打京子先生とは踊りのお師匠さんがご一緒。
その若柳禄寿先生門下生繋がりのご縁で、披露目へ出演させていただいている、とのこと。

かなり噺を刈り込んだ印象。
描写は大袈裟ではなく、むしろ地味な方でしょうか。かちっとした高座。

◆東京丸・京平 漫 才
歌謡曲根多から入り、お客席をいじりながら愉快に進めました。
過去に何度か高座に接する機会がありましたけれども、今日の高座は最近では一番の爆笑高座だったと思いますね。好演。

◆瀧川鯉昇 『ちりとてちん』
お馴染み扇風機の枕から、世辞愛嬌へ振って本編。
何か悪臭がこちらまで漂ってくる様な見事な描写。流石の出来。

◆神田松鯉 『太田道灌一代記 山吹の戒め』
江戸城天守閣再建の話題から。
また、城の総構えの元祖は太田道灌でそれを道灌掛と称した、など蘊蓄を挟みながら、
噺にも出てくる有名な挿話へ進みます。
講釈で聴くとまた違う味わいですね。至芸を堪能。

しかし腰パンの由来は米国の刑務所だったとは存じませんでした。
事故防止の意味でベルトをさせないので、ずり落ちる・・・なにもそんな真似しなくても良いのにねぇ。
流行ってのは不思議なものですなぁ。

~仲 入~

◆真打昇進披露口上
上手より松鯉先生、笑遊師、鯉昇師、京子先生、陽子先生、歌助師。
司会役は歌助師。

披露興行も最終盤ですが、大変真面目な口上。
笑遊師が一人で茶利役を引き受け、他の師匠方の口上に突っ込んでいましたけれども、自身の番では大真面目に温かい言葉を掛けていました。

『また一つ増えて嬉しい寄席幟』
私、それ程多くの高座に接している訳ではありませんが、松鯉先生の破顔一笑の表情は初めて拝見した様な気がするなぁ。
その松鯉先生の音頭で三本締。

◆三遊亭笑遊 『湯屋番』
ひとしきり口上の続きめいた喋りの後、本編へ。
湯屋へ赴いた若旦那が弁天小僧の見得を切るまで。
意識して押さえた感じ。

◆神田陽子 『木津の勘助 勘助島の由来』
父母の菩提寺に参詣の折に拾った胴巻には書付と金子三十両。
持ち主へ返さねば、と家とは反対方向へ急ぐ勘助。
胴巻の落とし主、豪商淀屋十兵衛はこの勘助の清廉な心に感動、そしてその娘も勘助に惚れて・・・
と始まる『勘助島の由来』
陽子先生押さえ気味ながら、充分に聴かせてくれました。

◆ボンボンブラザース 曲 芸
輪の取り分けから半紙鼻立て、帽子、コップとフルコース。
いつ観てもお洒落で粋な高座です。

芸協の芝居は、色物さんが本当に愉しそう。
伸び伸びとした高座を見せてくれますね。素晴らしかったなぁ。

◆神田京子 『山内一豊 出世の馬揃え』~かっぽれ
披露目の最中は諸先輩から温かい言葉を掛けていただけるけれども、それも余すところ数日・・・
披露興行が終われば新米真打として、また一から頑張らねば。と披露目最終盤らしい枕を振って本編へ。
おめでたいところを演ってお開き。
大喜利にかっぽれ。
踊りも巧いなぁ。お見事でした。


今日の席は香盤も発表されぬ内に不見転で予約したのですが、非常に充実した番組で満足至極。
京子先生、おめでとう!




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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