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国立7中昼 7/11

 7月11日(金)国立演芸場 昼席

国立演芸場中席初日。
今席は市馬師の芝居。仲入に小里ん師登場。


◆柳亭市助 『子ほめ』
いつもの様に響きの良い声で、面白おかしい『子ほめ』
知らない人に声を掛ける最初の失敗場面が無闇に愉しかったなぁ。

◆柳亭市弥 『金明竹』
二つ目枠、今日の出番は市弥さん。
下手から『待ってました!』と声が掛かり、ふっと笑顔になって着座。

小僧さんは与太郎ではなく、松公で演っていました。
早口言葉にならない演出に好感。
真面目な高座。
大きな送り手でした。

◆桂文雀 『ぞろぞろ』
小せん師代演。
聴き慣れた小せん師から、久々の文雀師への代演は私とすれば歓迎。
冒頭、若干調子が高いかな?と感じましたけれども、ややして落ち着いてきました。
お婆さんが連れ合いに度々語る “地獄の針の山” の茶利が効き、返って法話っぽさが薄れたのが面白かったですねぇ。
噺の運びが巧いなあ。好演。

◆江戸家小猫 ものまね
以前とは構成を変えて、珍しい動物の鳴き声は “封印” 、代々受け継がれるお馴染みの高座となっていました。
寄席ではこの方が良いと思います。

◆柳家小のぶ 『たがや』
殆ど寄席へ出ないことで “有名” な小のぶ師。
昭和12年生ですか、喜寿かな?

最初に “たが屋” と “桶屋” の違いなどの蘊蓄を授けてくれました。
声は細いですけれども、大きな仕種で分かり易い高座。

終盤の斬り合い場面は意識的に端折ったのでしょう。
その為に下げが唐突に感じたのも事実なのですが、これも “有り” かなと思います。
凄惨な場面を略筆で流し、上品な『たがや』となりました。

◆柳家小里ん 『青菜』
この噺はこうして呟く様に演ると面白味が倍増するのですねぇ。
私の中では『青菜』と言えば小里ん師と刷り込まれています。
『ときに植木屋さん』、『植木屋はお前じゃねぇか、俺ゃ建具屋だぁ』の場面が私の壺なのですが、今日も歯切れの良い江戸言葉で粋に演ってくれました。好高座。

~仲 入~

◆橘家圓十郎 『湯屋番』
『よいしょっと、どっこいしょ。暑いですねぇ!』
お馴染みの掴みながら、師ならではの一言に場内爆笑。
前半の居候場面を割愛し、湯屋での妄想を中心に快調な『湯屋番』。好演。

◆柳亭燕路 『天狗裁き』
玉の輔師代演。
鈴本の主任芝居が昨日跳ねた燕路師。
軽い味わいの好高座。巧いなあ。

◆柳家小菊 粋 曲
艶やかな姿に見とれたか、客席から中手が入らないので戸惑った感じ。
お開きに “両国風景” をお茶尽くしで遊びました。お見事。

◆柳亭市馬 『笠碁』
何を掛けるのか興味津々でしたけれども『笠碁』とは思わなかったですねぇ。座り直して聴きました。
市馬師らしく真四角な楷書で演ってくれました。好高座。
私は “唄わない市馬師” の方が好きなんです。


跳ねて小劇場の楽屋口あたりを歩いていたら後ろから大きな話し声。
振り向くと圓十郎師とどなたかが距離を置いての会話。
噺家さんは街ですれ違うと高座姿と異なり小柄なのに驚くことが多いのですが、この人は大きいねぇ本当。

いい芝居だったなぁ、と独りごちながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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