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五街道雲助独演会 7/13

 7月13日(日)五街道雲助独演会 にぎわい座

日曜日開催で昼席となりました今日のにぎわい座雲助独演会。
雲助師『唐茄子屋政談』、『酢豆腐』他一席と前触れされております。


◆柳家緑太 『狸札』

◆五街道雲助 『手紙無筆』
最初『代書屋』を演るのかと思いましたけれども、これは私の早とちり。『手紙無筆』でした。
下げは珍しく『猪口は大きな平に隠れていた』と上方流の『平の陰』で。
これは雲助師が古い速記から起こしたのかしらん。

前座噺も大看板の手に掛かると、途端に素晴らしい落語になるのですねぇ。
面白かったなぁ。

◆五街道雲助 『酢豆腐』
下がらずに前座二つ目時代、町屋の駒八さん(現吉原朝馬師)宅で毎日のように呑んでいたなど、当時の酒盛の様子を面白おかしく紹介しながら二席目へ。
からかわれる若旦那は伊勢屋ではなく “唐物屋の若旦那” と匿名にして演りました。
騙す方の “新ちゃん” の悪戯っ子の様な表情が何とも愉快な一席。傑作。

~仲 入~

◆柳貴家雪之介 水戸太神楽
出てくるなり家人が『アイドル顔で綺麗』とご満悦。
若旦那ってのはもてるンだねぇ~。
皿回しの太神楽。
お開きにお家芸の出刃皿。これは何度見てもはらはらしますねぇ。お見事。

◆五街道雲助 『唐茄子屋政談』
本所達磨横丁の叔父さんが実に人情味に溢れた粋人。

『なに?足袋が白と黒だ? それはな “碁石の足袋” と言って叔父さんの若い時分に流行ったんだ』
徳の不安を吹き飛ばし、励ます様に明るい調子で言ったかと思えば、
唐茄子を担いで商いに出た徳三郎を、こう首を長くして待つ様子など、心底から徳を思う風情が大変細やかに描写されていて感動しました。

終盤、売溜を誓願寺店の長屋のお内儀さんに遣ったとの徳三郎の言に『ちょっと気になることがあるから出掛けよう』としていたのが非常に自然、且つこの叔父さんならその後の展開まで予見して・・・
と客席に思わせる様な人物造形でした。
ここを『信用出来ないから確かめに行こう』とするのと、今日の雲助師の様に『ちょっと気になる』と演るのでは噺の印象が大きく変わりますね。
雲助師、この『ちょっと気になることがあるから・・・』から出発して噺を組み立て直したのかもしれません。

人情味に溢れ、思慮深くまた洒脱な叔父さんが実に頼もしく活き活きと描かれていました。
この人物造形は従来にないでしょう、独自の着眼による演出と思います。名演でした。


跳ねて家人が『雲ちゃん、のりのりだったね』
そう、今日は特にご機嫌な高座でした。いやぁ、面白かったなぁ~。
満足、満足。
充実感一杯のにぎわい座雲助独演会。次回は師走九日の開催との事です。



Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
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寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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