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鈴本7下夜 7/24

 7月24日(木)鈴本演芸場 夜席

鑑賞歴の長い友人と二人、鈴本へ。

梅雨が明けたと言いながらも、何か怪しい空模様。
『昼間から夕方の様な天気だね』
『梅雨明け十日って言うから、降りはしないでしょう』

今席は馬石師の芝居、仲入に白酒師、楽しみです。


三遊亭ございます やかん
柳家さん若 鈴ヶ森
翁家和楽社中 太神楽
柳亭燕路 粗忽の釘
古今亭志ん輔 岸柳島
ダーク広和 奇 術
三遊亭天どん ドライブスルー
桃月庵白酒 死神

~仲 入~

ホームラン 漫 才
春風亭正朝 祇園祭
柳家小菊 粋 曲
隅田川馬石 柳田格之進


◆ございます 『やかん』
“先生” が時々巻き舌になっちゃうのが如何にも “下町の先生” という風情で面白いですね。
講釈場面は今まで聴いた前座さんの中では珠玉の出来。お見事。

◆さん若 『鈴ヶ森』
口真似が上手くいかない子分のその表情が抜群に愉快。
面白かったなぁ。

◆和楽社中 太神楽
小楽、小花、和助の三人。
後見役が和助さん。
傘~五階茶碗、そしてナイフの取り分け。

◆燕路 『粗忽の釘』
引越が一段落した場面から。
お向かいの住人、そして隣の家の人の見せる困惑の表情、これがほんの一瞬なのですが大変効果的です。
至芸を堪能。好高座。

◆志ん輔 『岸柳島』
吾妻橋から厩橋の枕を振ってさっと本編へ。

前方の “本気モード” を受け、集中した高座。

特に老旗本に焦点を絞った感じで、町人の茶利は抑え気味。
老旗本の表情の変化と情景描写をてれこてれこにして、まさに志ん輔師独特の映像的表現で魅せてくれました。
好高座。

◆ダーク広和 奇 術
五枚の封筒~フェイマススリーカード~ソルト
工夫を凝らした真面目な高座。見る度に感心させられます。
今夜も見事に騙されました、

◆天どん 『ドライブスルー』
ファーストフード店の腐肉騒動が報道されていますので、これを演るかも知れないなぁ、と思っていました。
かっちり出来ている噺ですから聴いていて安心感があります。好演。

◆白酒 『死神』
小三治師の人間国宝指定を枕に “生き神様” だ、と振って『死神』へ。
呪文は当然 “あじゃらかもくれん人間国宝、小三治師匠おめでとうございます” 。

先週国立演芸場で聴いた時に比べ、速度感が格段に増して面白くなっています。
枕元に居る死神の回避は布団を瞬時に回すのではなく、四人で布団の四隅を持ち、かごめかごめを唄いながら回して唄の終わりに足元へ回してしまい “死神!お前だ!” と指差して呪文を唱えるという凝った趣向。
これは笑いました。
白酒師の『短縮版死神(一昼夜版)』は、仲入の持ち時間にぴたりかも知れません。

下げは含みを持たせ、どうやら生き延びた感じ、かな?

一週間でこれだけ面白くなっちゃうんだねぇ。いやぁ恐れ入りました。傑作。

◆ホームラン 漫 才
定番の五輪根多で『生でご覧になった方いらっしゃいますか?』の質問に応えたお一人が、東京五輪を中継した民放のアナウンサー氏。
男子体操の放送をされたそうです。
今夜は漫才と言うより “鼎談” の様相。
こんな日があってもいいね。

◆正朝 『祇園祭』
仲入の白酒師の高座で雷鳴が聞こえましたが、果たして外は大雨とのこと。
『練馬では停電しているそうです』

季節もぴたり。お家芸且つ十八番の一席。文句無し。

◆小菊 粋 曲
スタンダードナンバーは封印して、雨にちなんだ唄をしっとり。淡海節も演ってくれました。
好かったなぁ。うっとり。

◆馬石 『柳田格之進』
黒紋付で登場しましたので、来るか?と身構えましたが、
先ずは時代劇の話題からNHKのタイムスクープハンター、また劇場版へと話を進め『裏長屋の風情などは参考になります』など喋った後
『江州彦根藩、井伊掃部頭様御家中・・・』と始まりました。

格之進の凛とした佇まい。遠くを見る様な透き通った目の表情、実に素晴らしい描写力だなぁ。
“馬石師版” では番頭徳兵衛に悋気が全く感じられず、主人思いの一心からの行動となりますが、これも板に付いてきた感じ。

湯島の出会いから下げへ向けての運びも見事。
鳶頭は茶利なく退場、この方が人情噺が壊れず良いかも知れません。

『堪忍のなる堪忍は誰もする、ならぬ堪忍するが堪忍、柳田の堪忍袋の一席』と格好良く〆ました。好高座。


跳ねて弱い雨に濡れながら友人と
『小菊姐さんを含め、なんだか研究会みたいな晩だったねぇ』
『誰か有名人が来ていたのかなぁ?』
『全ての高座が素晴らしい出来だった』
『うん、力の入った高座が揃ったよ』
など感想を喋りながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2014.07.26 Sat11:39
いい一夜でしたね。
私も我慢ができなくなりました、寄席に行きます!
喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう) URL|佐平次様
#- 2014.07.26 Sat11:56
ホールも落ち着きますけれども
やはり寄席が原点ですものね。
お気をつけてお出かけ下さい!
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プロフィール

喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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