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第42回人形町らくだ亭 6/14

 6月14日(木)第42回人形町らくだ亭 日本橋劇場

今夜の人形町らくだ亭は、上方から露の新治師が初出演。
レギュラー陣は、さん喬師『船徳』、一朝師『蛙茶番』と前触れされています。

◆入船亭辰じん 『手紙無筆』

◆桂夏丸 『茄子娘』
出囃が雲助師と同じ箱根八里。なにか雲助師が出てくる錯覚におそわれました。

夏丸さんは初めてなのですが、面長のお役者顔で様子の好い噺家さん。声もなかなか。

両国住まい、お相撲の話題から。
増位山の三保ヶ関部屋が最寄りとのことで、「そんな女のひとりごと」をワンコーラス歌って手を貰ってから『相撲の修行も大変ですが、修行といえば僧、お坊さんも・・・』と噺に入りました。
淀みなく丁寧な高座。

こんなにレベルの高い二つ目さんがいるのなら、
余所の集団やタレント、放送作家などを当てにしないで
活きのいい二つ目さんの出番を増やしたら如何でしょうかね、新宿は。
な~んてふと思いました。

◆春風亭一朝 『蛙茶番』
今夜は一朝師の半次(建具屋の半公=舞台番)の江戸前啖呵を聴きたくて来たみたいなものですが、期待に違わず気持ちの良い江戸弁を堪能しました。

しかし、下げが『半公の股の間から青大将が・・・』では説明的に過ぎて、ストンと収まらないでしょう。
単純に『青大将が狙ってるんで』でよろしいのでは?

◆露の新治 『大丸屋騒動』
金毘羅船々の出囃で登場。
この大丸屋騒動、文献で粗筋をさらって来ましたが、新治師がわかりやすく演じてくれたので、その必要はなかったですね。

宗三郎がおときを斬る(鞘で軽く叩いただけですが鞘を割って斬ってしまう)場面の演出が見事。
羽織の片袖を脱ぎ羽織(右手)と着物(左手)で宗三郎おときの二人を演じ分けます。
羽織側で刀を振るい、着物側は逃げる、倒れる。

妖刀村正に操られるが如く下女と番頭を斬り、祇園の街中で次々と人を斬っていく宗三郎の狂気の表情が秀逸。

素晴らしい高座でした。

~仲 入~

◆柳家さん喬 『船徳』
結論から言うと、新治師に食われた感。
約40分の高座。
前半、親方に呼び集められた船頭たちが、小言と誤解して悪事を自白してしまう場面はあっさり、二人の客が船宿で女将と会話する場面~舟が出るまでは割と長め。

客の憤慨ぶりは甚だしいとの演出で、傘の紳士は『上がったらぶん殴ってやる!』

破綻はありませんが、少し冗長な感じがしました。
船宿の場面(女将の追従、三人の会話)を少し削って前半にスピード感を持たせたら、
終盤の徳さん疲労困憊、スローダウンとの対比で噺が締まるような気がします。

今夜は前方の夏丸さん、客演の新治師の高座が印象的。
こんな日もあるんだなぁ、などと思いながら家路へ。



Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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