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国立8上昼 8/5

 8月 5日(火)国立演芸場 昼席

国立演芸場上席五日目。
昨夜の雲助師 『怪談牡丹灯籠 栗橋宿~関口屋』 の余韻残る中、三宅坂の昼席へ。


◆入船亭ゆう京 『狸札』
聞き取りやすい声、はっきりした口跡で愉快に。

◆古今亭始 『湯屋番』
羽織姿、お初ですね。
心なしか表情が柔らかくなったかな?
枕は空振り気味ながら、本編は文句無し。
明るい表情で愉しく演ってくれました。好演。

◆古今亭志ん丸 『子ほめ』

◆ホームラン 漫 才
東京五輪音頭をアカペラで唄う勘太郎。当て振りで “Y字バランス” のたにし。
芸達者ですねぇ。お見事。

◆古今亭菊春 『お血脈』
菊千代師代演。
駄洒落尽くしの『お血脈』。
柔らかな高座。和みます。

◆入船亭扇遊 『天狗裁き』
明るい調子で非常に愉快な一席。

下げた直後の扇遊師の表情もまた面白かったなぁ。
客席と同じ様に『あれ?夢なの?』という表情。何十回何百回と演るのですから、こういう表情を作るのは中々難しい筈なのですが、そこが上手の上手たる所以。
自らも噺を楽しむが如くの様子を見せてくれました。好高座。

~仲 入~

◆マギー隆司 奇 術
初日と全く同じ根多ですが、隆司先生の高座は独特の話術を楽しむ時間ですからね。
今日も面白おかしく演ってくれました。

◆柳家喜多八 『短命』
お家芸且つ自身の十八番を繰り出して来ました。
無言劇も健在。この描写はいつ観てもお見事の一言ですねぇ。
好高座。

◆柳家紫文 三味線漫談
空調の所為(と言いますより、この物凄い暑さの為ですね)で調弦に苦労するらしく、相当直していました。
普段でもすぐ弛む様ですからねぇ、三味線は。大変です。

都々逸から “さのさ” (惚け防止)。
鬼平を挟んで “両国” をたっぷり。
贅沢な時間。

◆古今亭志ん輔 『幾代餅』
おぉ、柳派が『短命』を繰り出すと見るや、古今亭もお家芸且つ十八番の『幾代餅』を。
これは至福の時間。

“恋患いの床” から、人形町の具足屋店先場面への転換。
時間を巻き戻し、場面を再現する志ん輔師独自の映像的描写も冴え渡り、噺に一段と躍動感をもたらします。
また、今日はいつもに増して幾代太夫の造形が鮮明で、清蔵との遣り取りでの細やかな情の動きが顕れている様に思いました。
幾代が搗き米屋六右衛門方へ駕籠を付け、清蔵と夫婦となる場面での小僧の慌て振り。そして餅屋の客の茶利も誠に愉しく素晴らしい出来。

『傾城に誠無しとは誰が言うた、江戸名物幾代餅由来の一席』と一息で言いながら辞儀。ここの “古今亭特有の講釈っぽい感じ” が好きだなぁ。
大満足、堪能しました。


跳ねて強い日差しを浴びながら、志ん輔師『幾代餅』、喜多八師『短命』、扇遊師『天狗裁き』。うむ、贅沢な一日だったなぁ、と独りごちながら家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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