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第55回人形町らくだ亭 9/11

 9月11日(木)第55回人形町らくだ亭 日本橋劇場

不安定な空模様を仰ぎ見て、降るなら降ればいいのだけど土砂降りは御勘弁願いたいなぁ、など呟きながら人形町へ。


◆柳家花どん 『金明竹』
与太郎の造形が好いですねぇ。
面白かったなぁ。

◆金原亭馬治 『新聞記事』
ゆったりとした口調の御隠居が好かったですね。
下げへの畳み掛けで、ややもたついたかしら?ちょっと惜しい感じでした。

◆柳亭左龍 『酢豆腐』
息荒く目を剥いて登場の与太郎に感心していましたら、気障を通り越して “気持ち悪い人” ぐらいにまで戯画化された伊勢屋の若旦那で更に大笑い。
半公は出てこない短縮版を好演。

◆五街道雲助 『干物箱』
若旦那を取り巻くお幇間医者の竹庵、そして貸本屋の善さん。この二人のなんとも惚けた風情が、のんびりとした古き良き時代を想い起こさせてくれました。
その時代に客席を連れて行ってくれるのですね、その描写力で。凄いなぁ。

身代わりに二階で籠城の善さんが、独り言に夢中になって(酒に酔った訳ではないでしょうね、一口呑んだところで始まりますので・・・)俥屋の様子を写したり、花魁の声色を艶やかに再現しつつ座敷の様子を想像する場面が堪らなく愉快。

黒門町の演出とは異なり、悪口の書いてある手紙は出て来ません。そう言えばこの黒門町型(と言うより初代圓遊師型か)を演る師匠はいらっしゃるのかしらん。私、生では聴いた覚えがないような・・・。

息子を思う大旦那の情をも細やかに伝えてくれた雲助師、流石十八番と言ったところ。
好高座。

~仲 入~

◆春風亭一朝 『芝浜』
『暮れの噺なので気が差すのですが・・・私が演りたいと言った訳ではありません』と断りを入れて本編へ。

一朝師ですから、魚熊の台詞回しを聴くだけでも “気分は江戸” です。素晴らしい。
財布を拾った場面は、慌てて帰ってきた熊が女房に顛末を物語る形で描写されます。

今夜に限った事ではないのですがこの女房へ説明する場面、第一声は『財布を拾ったぜ』が本当なのだろうなぁ。
そしてその顛末を『実は斯く斯く然々』と語っていく・・・

まぁしかし、そこまでの現実味を求めないのが “芝居” であり、また “落語” なのかも知れません。

だけど、そんな演出でどなたか演ってくれないかなぁ。どんな会話の遣り取りになるのか興味深いです。

一朝師の歯切れの良い口調で、さっぱりと仕上がった感の『芝浜』。
描写はかなり丁寧で、特に魚熊の人物造形がお見事でした。好高座。


人形町らくだ亭、次回は10月29日(水)、『サライ』創刊25周年記念特別公演として開催とのこと。
主任さん喬師『らくだ(通し)』、小満ん師『溲瓶』、雲助師『商売根問』、志ん輔師『もう半分』、そして一朝師は珍しやその姐さんと音曲演奏と触れられています。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:0 

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喜洛庵上々

Author:喜洛庵上々
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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