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国立名人会 10/18

10月18日(土)第379回 国立名人会 国立演芸場

10月の国立名人会は主任さん喬師、仲入に一龍斎貞水先生登場。
出演予定の桂ひな太郎師、急病の為古今亭菊春師代演との触れが直前の15日に発表されました。
どうされたのかな?心配です。


◆柳家フラワー 『元犬』
講釈が番組に入る時って私『客席が重いなぁ』って印象を持つことが多いのですが、今夜がまた『激重』。
フラワーさん、お気の毒でした。くすりとも来なかったものなぁ。
好い出来でしたのに。

◆柳亭左龍 『鷺とり』
『座っていると帯が見えない』は兄弟子の喬太郎師も演りますが、左龍師も『お似合い』になってきましたなぁ。
不味いですよ、これ。
私も他人様の事をあれこれ言えないけれども・・・。

前段の『雀とり』で雀の酔っていく様子を鳴き声の変化で上手に描写しました。
こういう荒唐無稽な噺はどこかに真実味を挿れないと客席がついていけなくなりますが、この “雀の酔い” で一気に引き付けましたね。流石の腕前。好高座。

◆古今亭菊春 『禁酒番屋』
持ち前の肩の力の抜けた高座。
いつもならもっと笑いが起こるのですが、今夜はちと辛い感じ。

◆一龍斎貞水 『国定忠治』~山形屋
忠治が “信州の田舎者” と本来の “侠客” をてれこてれこに使い、悪党山形屋から金を取り戻し、更に娘の身売り証文をも巻かせる痛快な読み物。
素晴らしい高座。たっぷり堪能しました。

~仲 入~

◆古今亭志ん彌 『穴泥』
古今亭のお家芸とも言える演目。
志ん生師のみならず、文楽師の音も耳に残っているこの『穴泥』。
私、『もぐら泥』を聴いているのに『穴泥』と誤表記してしまうことがあるのですが
今夜は正真正銘『穴泥』です。

さて志ん彌師。
地の喋りと台詞を同じ調子、声質で演るので、一本調子に聞こえちゃうのが残念。
それと、穴へ落ちた素人泥の開き直りがもっと激しくても好かったかも知れません。
その開き直りに勇み肌の兄ぃが怯み、声が裏返ったりする滑稽が“見せ場”だと思うのですが・・・

今夜の志ん彌師の演出で声を裏返しても、そこだけ浮いてしまうのがよくおわかりなのでしょう。余り滑稽には走りませんでしたね。
どうも “きちんと演り過ぎた” 印象。

◆ダーク広和 奇 術
紋付袴姿で登場。
ロープ和妻(?)を披露。愉快でした。

◆柳家さん喬 『たちきり』
二年前、2012年10月23日の “さん喬十八番集成 第一夜” 以来かな?
あの時は、女将の口調が『泣かせ』に走っている様な気がして(小糸の口真似がくどかった)どうも芳しい印象ではなかったのですが、今夜は好かったなぁ。

女将が小糸を回想する時、若旦那へ地の喋りをする時、それぞれきちんと描写が整理されています。
うむ、流石。
こうでなくっちゃね。

一カ所だけ言い違いがあったのが惜しまれます。
番頭の話では『二十日前に便りが途絶えた』のですから、『今日は小糸の三七日』と言うべきところを、さん喬師ここだけ何故かふっと詰まって『百箇日』と演っちゃった。

しかし何度聴いても思うのですが、最初の日の芝居の約束を違えられた小糸が気を揉む様子、心配し嘆く姿、ここの場面描写はさん喬師の右に出る演者は見当たらないですねぇ。
お見事。
長講五十分。好高座。


好高座揃いですっかり満足。
好かった好かった、と独りごちつつ家路へ。




Tag:落語会・寄席  Trackback:0 comment:2 

Comment

佐平次 URL|
#- 2014.10.20 Mon10:32
>私も他人様の事をあれこれ言えないけれども

まだまだ!
喜洛庵上々 URL|
#SFo5/nok Edit  2014.10.20 Mon15:36
いやぁそれがですね、佐平次さん。
本当に大変なんですからもう^^
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喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)

Author:喜洛庵上々 (きらくあん しょうしょう)
喜洛庵寄席桟敷へお越しいただきまして、ありがとう存じます。
寄席、落語会、舞台などの鑑賞記を綴って参ります。

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